能登の手染め日記

Nov 8, 2008

コチニール

テーマ：何か手作りしてますか?(7602)

カテゴリ：染色

寒い～～っ！今朝の気温は７℃で日中も12℃くらい。寒さの上に、このところの無理をした疲労が残っているようでテンションが上がらない（--;

絹のストールを染めるためにコチニールを乳鉢で粉々にし、綿布の袋に入れて炊き出し。２回炊き出すが、あまり長時間煮出しても効果がなく２回目の液は薄いので１回目の液と合計して染め液にする。

コチニール.jpg

酸性溶液では橙色、中性溶液で赤色、アルカリ性溶液で赤紫色。写真のお湯のＰＨは弱アルカリ。

このコチニール色素はメキシコやペルーが産地でサボテンに付くコチニールカイガラムシといい、かまぼこやジャムやハム、ジュースなど食品の色付け、マニキュアや口紅などにも使われている。

植物ではないのだが天然染料として草木染めにも使われる。
かつては顔料化させてコチニールレーキという赤色絵具にして臙脂色、クリムソンレーキやカーマインに使われていた。だが最近はクリムソンやカーマインは合成された色素が使われているようだ。

色素としては耐光堅牢度が高く、熱や光に当てても色あせしにくい。

言うことないのだが・・・私の手元にあるのは50gで3000円ほどという価格・・・めっちゃ高い！(^^;