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能登の手染め日記

Feb 12, 2020

染色データを採り直す【ウルシ】

(2)

テーマ： ☆手作り大好きさん☆(97309)

カテゴリ：染色

ウルシの染めを初めて知ったのは数年前、輪島市で行われたウルシ染め体験の新聞記事だった。募集の案内もあったようだが、私は漆液にカブレル体質だったので近づかなかった（^^;

その後、「3年経ったウルシの廃材はカブレない」のでウルシ染めの試験をして欲しいといわれて試して・・・ウルシの耐光堅牢度が工業試験場の試験結果、最初から３～3級以上と出るのが多かった！そこから、ウルシの染めにカブレっぱなしになってしまった。

　　　　　上の段からアルミ媒染：左は綿ローン、中は左の綿に＋媒染、右は絹（ちりめん）
　　　　　中段は銅媒染：左は綿ローン、中は左の綿に＋媒染、右は絹（ちりめん）
　　　　　下段は鉄媒染：左は綿ローン、中は左の綿に＋媒染、右は絹（ちりめん）　

こうして実験にはまり込み、今のように他の天然染料との試験も比較するようになった。工房の中で実験を行うのは『能登草木の染め研究室』とテキト～に名付けたのだったが、実際にお金にならない研究ばかり行うようになってしまったのだ(~~;

そんな実験の積み重ねで、工房の染める色の殆どで耐光堅牢度3級以上の試験結果が出るようになった。とはいえ、日常の使用感では褪色の実感があり、明るい色は色あせしやすい。まだまだ工夫が必要なようだ。

もはや、この先できることといえば耐光堅牢度4級～の世界を目指すしかないのだろうか？天然染料の耐光堅牢度向上のため、この先、底なし沼のような世界で、どれだけの無駄働きをしていくのだろうか？
・・・自分でも心配になってきた(^^;)

ウルシチップが手に入らない場合・・・ウルシチップの作成と販売も行っています。先ず試し染めをしてみたい方はチップ200g送料込み1,100円で販売しています。ご希望の方はshigunaru16@gmail.comまで。染め方のプリントも同封します。チップ200gで繊維200ｇ以上染めることが出来ます。

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