能登の手染め日記

Jan 20, 2023

大寒！

(2)

テーマ：今日のこと★☆(110112)

カテゴリ：日々

寒の水で色を染めるのが良いと言われた時代があった。鉛色の空重く外は終日の雨。大寒の本日、朝から雪おこしの強い風が吹き荒れている。

天気予報は10年に一度の寒波襲来で、21日は北～東日本の日本海側では雪が降り雷を伴う所もあり、風も非常に強まって吹雪く所もある見込み。猛吹雪や吹きだまりによる交通障害、暴風、高波に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください、という。また大雪かな。

大寒から、その先１週間は毎日雪

雨雲どおり、能登はまだ雨のままで強くは降っていない

凄い西高東低の天気図だ、低気圧の多さが不気味すぎる

染めは水仕事なので水道水が凍らなければ良いが。気温が－4℃以下になると水道管の破裂が起きるという。大雪も嫌だし水も道路も凍るのは恐ろしい、もう被害の出ないことを祈るだけ！

よく言われていたのが、寒のうちの水を使えば染め色が冴えるとか、染料が腐らないということだった。その昔は地下水でも井戸水でも雑菌が多く、暖かい水は腐敗する要素が多かったんだろう。今の水道水にはそんな心配はないけど、塩素やカルキ分が植物染料の染まり方を邪魔してしまう。

染料の抽出を80℃以上で60分煮出して翌日までおいて、染めも同じように80℃以上で60分染め続ける。湯冷ましを１日放置すると、カルキも塩素臭さもなくなるのかな。染めと常温の媒染30分以上を各２回交互に、合計４工程の手間をかけると草木染めの結果は飛躍的に良くなる。

水道水でも手間をかけて染めた色が、寒の水で染めるより良い結果を得られることが分かっている。どちらを選ぶかは、染め人次第かな(^^)

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