犬は一度に多くの餌を食べるが、猫は一日に複数回少量を食べ、空腹でも残す。その理由は不明だった。研究グループの実験によると、餌を与える回数を重ねると一回当たり食べる量は減るが、異なる餌を与えると食べる総量は増え、同一の餌でもにおいだけ別のキャットフードを嗅がせると食欲が戻った。また、休憩中に同じ餌のにおいを嗅がせ続けると、食べる総量は減った。この結果から、猫が餌を食べない理由は、満腹以外に、においが関わっていることが証明された。猫が食べないのは、気まぐれではなく、同じ餌を食べ続けることによる飽き(順応)と、新しい刺激による食欲の回復(脱順応)を繰り返すと説明される。
岩手大の研究グループがオランダの学術誌電子版に論文を掲載。気まぐれに見えるネコ特有の行動には、単なる満腹感だけでなく匂いが深くかかわっていることが判明した。
ネコは一日に何度も少量づつ餌を食べ、空腹でも食べ残すことが多く、その仕組みはこれまで不明だった。研究では、同じ餌を繰り返し与えると徐々に食べる量は減少したが、途中で別の餌を与えると回復した。また、嗅覚の影響を調べるため、二層構造の餌皿(上段の餌だけ食べることができ、下段の餌は匂いを嗅ぐだけ)を用いた実験では、5回与えた後に下段だけ別の餌に替えると食べる量が再び増えた。
研究は3年にわたり続けられた。ネコの食事行動は味覚より嗅覚に強く影響されることが分かり、高齢や病気で食欲が低下したネコの栄養管理やペットフード開発への応用が期待される。
岩手大の宮崎雅雄教授(分子生態機能学)は、ネコが食事中に立ち去る行動の原因が、匂いへの慣れにあることが初めて科学的に解明された。匂いの調整で食事量をコントロールする研究は、人間や他の動物にも発展の可能性がある、と話した。
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