てけてけ雑記帳

今日は仕事の最終日。

朝から職場の空気が、なんとなくゆるんでいた。

電話の本数も少なく、机の上も、いつもより早く片付いていく。

「じゃあ、良いお盆を！」

そう声を掛け合うたび、心の奥でじわじわと実感が広がる。

明日から、待ちに待ったお盆休みだ。

夕方、いつもより軽い足取りで帰路につく。

駅前のスーパーには、帰省客らしき人たちや、BBQの食材を買い込む家族の姿。

カゴいっぱいのスイカや枝豆が、夏らしい彩りを添えていた。

私もつられて、冷たいコーヒーを一本だけ買う。

小さなご褒美のつもりが、すでに「夏休みの味」がした。

カレンダーを見れば、赤く囲ったお盆休みの日付。

明日の朝は、アラームをセットしなくてもいい。

そう思うだけで、もう少し夜更かししたくなる。

――夏の匂いと、帰省のワクワクを胸に。

お盆休み、いよいよ始まります。