昼どき、窓の外を見て思わず「あーあ、雨か」とため息が出た。しっかりと降る雨音は、どこか気持ちを沈ませる力がある。特にこれから外に出て食事をしようというタイミングでは、その憂鬱さはなおさらだった。
重い気分のまま傘を手に取り、外へ出る。足元に広がる水たまりを避けながら歩き出すと、さっきまでの気持ちとは少し違う感覚が芽生えてきた。しとしとと降り続く雨の音、濡れたアスファルトの匂い、傘に当たるリズム。なんとなく、それらが心を落ち着かせてくれる。
ふと、「雨が降らなかったらどうなるんだろう」と考えた。作物は育たず、水も不足し、きっと生活は立ち行かなくなる。普段は煩わしいと感じるこの雨も、実は大切な恵みなんだと思い至った。
そう考えると、不思議と足取りも軽くなる。さっきまで嫌だと思っていた雨が、少しだけありがたく感じられた。人の気持ちなんて、ほんの少しの視点の違いでこんなにも変わるものなのかもしれない。
濡れた街を歩きながら、今日のこの気づきを忘れないようにしようと思った。どんな出来事にも、きっと意味がある。そう思えるだけで、日常は少しやさしくなる気がする。
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