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2014年12月06日
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発表された時からこの公演は凄く楽しみにしてました。

演出・深作健太さん
作・エリザベス・エグロフさん
翻訳・高橋知伽江さん
出演・一路真輝さん/細貝圭さん/大澄賢也さん
3人のみのお芝居です。

プロローグから一気に引き込まれました。
あっという間の1時間50分。
これはおもしろかった!何度も観たくなる作品でした。

2回目、3回目となると見え方がかなり変わって来そうで、
「白鳥」は何者なのか、毎回いろいろと感じ方も違って来そうです。

心の奥の方に入り込み何かが憑依してるような一路さんを久々に観ました。
これ!これ!この一路さんの芝居がクセになってしまうのです。
カーテンコールの時に自分自身に戻る事がなかなか出来なくて、言葉も出て来ない一路さんを
久しぶりに観ました。
この役は入り込むとこうなるだろうなと思う。
役が憑依して特に深く入り込んでる一路さんを最初に感じたのは大海人皇子を演じた時でした。
ツーロンの薔薇のフィリップや二人だけの戦場のシンクレアの時もそんな風に感じた。
その後はエリザベート、アンナ・カレーニナ、笹岡洋子、藤沢みこ、などを演じた時も
一路さんの迫真の演技に惹かれました。


ネタバレしない程度に簡単にストーリーを

アメリカの田舎にコンテナハウスで一人暮らししてる看護婦のドラ(一路真輝さん)。
ある夜、突然窓に何かが激しくぶつかる衝撃音が。
寝ぼけ眼のまま確かめにいくドラ。
そこには一羽の白鳥が傷つき血を流し倒れていた。


ケビンは妻のある既婚者でドラと愛人関係でもある。
部屋の中にうずくまってる白鳥がムクムクと起き上がると人のようになっていた。
ドラはこの白鳥にビル(細貝圭さん)と名付ける。

この日から奇妙な生活が始まる。
最初ビルは言葉も話せずただエサをもらい食べている。
ビルがウサギやネズミを殺して捕まえてくるって場面があるのですが、
それを見ててふと思い出した事がありました。
白鳥は意外と凶暴で1羽の白鳥が仲間の白鳥を何十匹も殺したってニュース・・・
くちばしで弱り切るまで突きまくって、あげくの果てには
首を両足でおさえつけ水中で窒息死させてたとか・・・^^;
あ、でもうさぎやねずみを取る事はないとは思うけど。
これは白鳥そものじゃなくビルがやった事。

少しずつ何かを思い出すようにおかしくなっていくドラ。
ケビンとの関係もビルとの関係も何かが狂っていく。

自分はあの白鳥が何の象徴なのか、何を伝えに来てるのか、それなりに感じる事ができました。
2回目観劇すると違って感じるのかどうか分かりませんが。
今、赤坂ACTで公演してる中島みゆきさんの夜会「橋の下のアルカディア」も同様に
そこに生身の人として存在してる者なのか初めから存在していないのか、
エリザベートのトートの存在のように自分自身の中にある分身のような者なのか、
受け取り方はいろいろ出来ます。
個人の感性でそれぞれに答えが出るような作品なので何度観ても楽しめそうです。

一路真輝さんの芝居の凄さはもちろんですが、
ビル(白鳥)役の細貝圭さんの表現力も素晴らしかった!
しなやかな動きと次第に変化して行く己の奥底を見事に表現してたと思います。
初日なので、これからさらに表現に磨きがかかっていくのだろうな。
だから、もう一度観たい作品です。

大澄賢也さんの芝居も優しさと狂気とのコントラストが凄くて引き込まれました。
シャイニングのジャック・ニコルソンを思い出すような・・・
カッコーのマクマーフィーの狂気もあるような・・・
ラストの大澄さんの芝居、最高でした。

おもしろい作品を観た後は、お酒も進む・・・
西宮北口の居酒屋でけっこう呑んでました。
作品がつまらない時はお目当てのキャストだけを観て楽しむ事になってしまうけど、
今回の芝居は一路さんだけじゃなくキャスト3人、演出、脚本などにも
興味がグイグイと沸いて来る奥深い作品でした。
SE、効果音のサラウンド効果も抜群。
開場時から客席にはコンテナハウスの近くの道路を走る車の音がサラウンドで流れます。
効果音の強弱は恐怖心さえ起きるような鋭さでした。
この効果音、怖い人いるんじゃないかな・・・

自分はこういう答えのない、一般にいう分かりにくい物が映画でも芝居でも好きなので、
好きな芝居のど真ん中でした。

再演がある事を期待して・・・・
関西2回しか公演ないし・・・><

公演ちらし
一路真輝 

プログラムは来年のダイアリーになっています。
一路真輝 

伝説の大海人皇子!
一路真輝 

大海人皇子

大海人皇子

「風と共に去りぬ」のスカーレット。キャリーン役の花總まりさんと。
大海人皇子

これも花總まりさんと
一路真輝 花總まり





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最終更新日  2019年06月16日 04時05分51秒


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