真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2020年03月02日
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この冒頭画像は、前回の日記で最後に取り上げた磐座群の最上部より、尾道水道を隔てた対岸に浮かぶ「向島(むかいしま)」方面を撮影したものである。

その前方の向島にある画像中央部のこんもりとしてなだらかな山が「岩屋山(標高 102m)」であり、この山頂部には、見るからに人為的な加工が施された目を見張る巨大な磐座群が点在しており、この地域をたまたま通りがかった2016年の夏に当巨石群を探訪したことがあった。

その際に記した三篇の記事が以下である。

※関連記事・・・​ 「岩屋山巨石群」の探訪(上)
※関連記事・・・​ 「岩屋山巨石群」の探訪(中)
※関連記事・・・​ 「岩屋山巨石群」の探訪(下)



実はその記憶が契機となって、この度の「千光寺山巨石群」への探訪が実現したということである。



上の画像は、方位的には南(朱雀)となる「岩屋山」の山頂部から見て、尾道水道を挟んで北方に並ぶ「尾道三山」と称される西(白虎)の「千光寺山(大宝山)」・北(玄武)の「西国寺山(愛宕山)」・東(青龍)の「浄土寺山(瑠璃山)」を映した画像である。



そして上の地図は、前述の「尾道三山」と、この三山を扇の要として束ねる「岩屋山」を加えた関係性が軸線等で示されたものだ。

ここで興味深いのは、地図上に矢印で示してあるように、この「尾道三山」の各山麓に鎮座する三つの寺院の正面が、すべて「岩屋山」に向けて建造されているところである。



次に上の画像は、たまたま尾道市役所で出会った地元の名士から、熱弁と共にいただいた「 四神のまち 吉相の地 尾道 」という観光協会パンフの一部分を掲載したものだ。

上掲の写真や地図やパンフを俯瞰すれば、いかに「尾道」が古代中国の陰陽思想に基づく「四神相応」の地であるかということが分かるであろう。



八合目の千光寺から再び山頂に戻りロープウェイで降りて向かったのは、山麓駅からも近い「艮(うしとら)神社」であった。

この「艮神社」は、尾道で最古の神社といわれており、それを彷彿とさせるように境内には本殿を中心に樹齢900年と推定される大楠(画像の右側)と特異な形状の巨岩(画像の左側)が、分かる人には分かるよう陰陽思想に基づく配置がなされていた。

由来書には、千光寺山の麓に鎮座する当社の建立は806年とあり、同山の中腹に鎮座する「千光寺」と同じ年に建造ということから、この御山は大きく二つの社寺で護られてきたといえよう。

ちなみに、この神社のすぐ東方にあって港から南北に続く道は古くは「出雲街道」と呼ばれ、江戸時代初期に鉱山師「大久保長安」により整備された道路で、世界遺産に登録された石見銀山から尾道への銀の輸送(尾道から大阪までは海運)や、米の運搬など山陰と山陽とを結ぶ大動脈として機能したとのことである。


さて、昼食の時間になったことから・・・せっかく尾道に来ているのだから「尾道ラーメン」を食べたい!・・・ということで検索し、魚介の風味が薫る美味いラーメンを専門店で堪能することができた。



それはつまり、平安時代に日本で唯一「日本総鎮守」の称号を与えられた神社である愛媛県の大三島に鎮座する伊予国一之宮「大山祇神社」を近隣地域における祭祀の中心地とした場合に、この「大山祇神社」の「鬼門(東北=艮)」を守護しているのが尾道に鎮座する「艮神社」ということである。




ところで、今回の日記タイトルに「秋の南北軸」とあるが、これはかつて私自身の感覚で、「南」を四国は高知県の「足摺岬」、そして「北」を島根県の「隠岐島(島前)」と見立てた南北軸という意味だ。

また、その秋の南北軸の「中央部」とは、前記のように大三島に鎮座する「大山祇神社」を中央部の中心地と認識し、その大山祇神社の鬼門に鎮座する尾道の「艮神社」を含めての「中央部」ということである。

◎関連記事・・・​ 「隠岐の島」の周遊記〔総括〕





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最終更新日  2020年03月03日 00時48分02秒


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