真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2023年08月19日
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前回の日記 『先代旧事本紀』より…※以下に関連記事 )との関連性が私なりに読み取れたことから、現時点での”覚書”ということで今回の日記を綴ることにした。

※関連記事・・・​ 〔三部神道〕とは・・・

そこで下に掲載する「立体構造」と「平面図形」を関連付けた三つの画像は、​ 前回日記 ​の下方に掲載した 「三種の御紋」の立体的解釈による「三層構造」を、 「表…第三層」・「裏…第二層」・ 「奥…第一層」と 三つに分割したものだ。

つまり、「 三種の御紋」の「三層構造(統合体)」を三分割して掲載することで、上記の 〔三部神道〕… 「宗源」・「斎元」・「霊宗」の ”三部”からなる神道の、それぞれの相互関係が汲み取りやすいと考えた次第である。


さて、その〔三部神道〕に関しては、​ 上の関連記事

まず「表…第三層」の【 菊花紋(伊勢神宮の御神紋)≒ 菱形30面体 】は、「宗源道(そうけんとう)」に纏わる図象と洞察した。

ここで〔三部神道〕の短い解説文を引用すれば・・・この「宗源道」は〈 天児屋命(アメノコヤネノミコト)〉を元祖とし、
「宗源」とは「理極」 ということで



次に「裏…第二層」の【 亀甲紋(出雲大社の御神紋)≒ 菱形12面体 】は、「斎元道(さいけんとう)」に纏わる図象と洞察した。

ここで同様に〔三部神道〕の短い解説文を引用すれば・・・この「斎元道」は〈 天太玉命(アメノフトタマノミコト)〉を元祖とし、
「斎元」とは「事極」 ということで 盛天ノ時「地神五代」の道を説くを「斎元」とする。・・・となる。



そして「奥…第一層」の【 三巴紋(宇佐神宮の御神紋)≒ 正4面体 】は、「霊宗道(れいそうとう)」に纏わる図象と洞察した。

ここで同様に〔三部神道〕の短い解説文を引用すれば・・・この「霊宗道」は〈 天思兼命(アメノオモイカネノミコト)〉を元祖とし、
「霊宗」とは「合道、心法ノ極」ということで、 喪天ノ世「人皇万代ノ理」を教うるを「霊宗」とする。・・・となる。


ところで、実は今回の記事を書くことになった一番大きな動機は、”統合体”の「三層構造」における「奥…第一層」の【 三巴紋(宇佐神宮の御神紋)≒ 正4面体 】を俯瞰していた時に、「宇佐神宮」の大宮司家であった「宇佐氏」の伝える文献に、元々は「 月読(ツクヨミ)命 ≒ 思兼(オモイカネ)命」を当宮の祖神として祀っていたという伝承を思い出したことであった。

そこで改めて調べてみると・・・古代の宇佐族(兎狭族)は「月読命」を祖神とし、その「月読命」とは宇佐氏の始祖「タカミムスビ」から八世孫(男系の直系子孫)の「オモイカネ命(思兼命)…記紀神話に登場する”智慧の神”」であり、宇佐氏に”月神の信仰”を持ち込んだ初代「宇佐津彦命」である・・・とあった。

ということは、大宮司家「宇佐氏」の伝承する「宇佐神宮」に祀られていた元々の祭神は、《「月読命」≒「思兼命」≒ 初代「宇佐津彦命」》となるわけである。

上記の伝承内容の信憑性はともかくとして、 この文章を読んだ時に、記紀神話で活躍する神々のなかでも、なぜ私が「オモイカネ命」に特別な思い入れを抱いてきたのかが、判然としてくるのであった。

大分「宇佐」の歴史探訪(4)

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さて、ここで再び 〔三部神道〕の 短い解説文の”つづき”を引用すれば・・・ その次第をいえば、「宗源」・「斎元」・「霊宗」といえども、実は「霊宗」をもって本としている。 つまり、この「霊宗」の道を修めなければ、「宗源」と「斎元」は共に自分のものにすることはできないということである。

以上のように、〔三部神道〕の解説のなかでも「霊宗」の重要性が力説されているわけだが、そのことと前回日記で述べた”統合体”の最奥部に存在する基本立体の根元「正4面体」が〔宇佐神宮〕の御神紋「三巴紋」を象徴する想定とが、絶妙に重なる気配があり個人的には感慨無量の心境である。


以上のように、簡単に解説してきた〔三部神道〕ではあるが、そのなかの「宗源道」とは〈天児屋命〉を祖とし藤原氏にもつながる”中臣(なかとみ)氏”の「中臣神道」、また「斎元道」とは〈天太玉命〉を祖とする”忌部(いんべ)氏”の「斎部神道」と、この二つの流派については自ずと見当が付いていた。

しかし、なぜか「霊宗道」の流派が判然とせず、一時は冒頭の関連記事に記したように「伯家神道」を想定していたが、この期に及んで歴史的に封印され隠蔽されていた「霊宗道」とは〈天思兼命(阿智彦)〉を祖とする"阿智(あち)氏"の「
阿智神道」と浮かび上がり、その淵源を宇佐神宮の宮司家「宇佐氏」の祖神「 月読命(思兼命)」にまで辿ることができたことは望外の歓びである。


前述の宇佐氏の伝承には・・・月をウサギ神として崇拝し、そのツクヨミ(月読)の天職をもって、兎狭(ウサ)族と称するようになった。したがって、兎狭族の神はウサ神、すなわち月神である。・・・とあり、また古代において「陰暦」を使用した時代には、”月の干満”を見て月日を決めたことから、月神は「月読の神」と呼ばれたということである。

※関連記事・・・​ 『旧暦』のすすめ






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最終更新日  2023年08月19日 07時54分56秒


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