真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2025年06月26日
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押戸石(おしといし)の丘」(阿蘇郡南小国町中原511)であった。

この「 押戸石」を訪れるのは、もうかれこれ7~8回を数えることになろうか・・・前回から丸3年は経過した再訪だったこともあり新鮮であった。

そこで下のリンクは、今から約10年前に当地を訪れた時の記事である。


☆関連記事・・・​ 熊本の磐座巨石群(2)



そこで上の画像は、この丘陵地にある磐座群の入口とされる「はさみ石」を、〈「夏至」の”日の出”方位〉とは真逆の〈「冬至」の”日の入”方位〉に向かって撮影したものだ。

この「はさみ石」の中央部にある割れ目の遠方に見える山塊は、前回の日記で取り上げた「鞍岳」を含む” 阿蘇北外輪山”の一部である。



そして上の画像は、Google地図を利用して「はさみ石」・「祭壇石」・「押戸石」を一直線に結び、〈「夏至」の”日の出”方位(=「冬至」の”日の入”方位)〉を分かりやすく示したものだ。

ここで、画像中央部の右下に示した「月の祭壇石」については、この「 押戸石の丘」を最初に案内してくれた感性の豊かな御方から…溜めた”水”に「月」を映して祀っていた祭壇石…と聞いたことを思い出し、私的判断により付け加えることにした次第。



そこで上の画像は、この水の溜まった「月の祭壇石」を、下方から丘陵地の最上段にある「 押戸石 」に向かって撮影したものである。(※上のGoogle地図にある磐座の並びを参照すると俯瞰できよう。)





・・・もし、この立ち位置(上の画像)の視線で月を見るとすれば、南中時の最も高い位置に輝く「満月」が理想的となるのだが、ここで思い出したのが昨年の12月中旬に、図らずも奈良で見る運びとなった約20年に一度の、南中時に「最も高く昇る月」であった・・・。以下のリンクは、その関連記事である。

​☆関連記事・・・ 来たる12月15日の《特別な満月》



そこで脳裏をよぎったのは、ここ「 押戸石 」に来る直前に登った”双耳峰”からなる「鞍岳」の鞍部で見つけた、上に掲げた画像に映る(遠方より撮影した)”小規模の磐座群”であった。

現地では・・・この「鞍岳」の山上にある磐座群は小規模ではあるが、確実に「 押戸石 」の磐座群とつながっている・・・という直観が走ったことを憶えている。



その”小規模の磐座群”に近づいて撮影した画像が上である。各々の磐座には意図的な石工や線刻等が施されていて、全体として明確な方向性を示すように設置された可能性を指摘しておこう。



そして上の画像は、「鞍岳」の鞍部にある磐座群の、大きい方より二つの磐座を背景にして、「押戸石」の方面に向かって撮影したものである。

ここで冒頭画像の地図を見ていただきたい。この地図上には、「鞍岳」と「押戸石」を結ぶ線を引いていないのだが、もし双方の地点を方位線として引いたとすれば、真東から北へ約33°の方位角を形成する。

この約33°の方位角とは、​ 上掲のリンク記事 ​を読むと分かるのだが、約20年の周期で最も月(満月)が北方から昇る角度のことだ。その約20年に一度の”最も高い満月”は、夏至の太陽の南中高度よりも高い位置に輝くのであり、最近の学術調査により”弥生時代”を代表する「吉野ヶ里遺跡」においても、その「最も高い満月」が観測されていた痕跡が明らかになっている。





さて、上の画像の〈夏至の”日の出”方向〉の軸線(黄色)が引かれたイラスト地図は、「押戸石の丘」に訪れた際に出入口の施設(NPO法人 押戸石の丘)でいただいたパンフから引用したものだ。

これまで”「夏至」に動く”シリーズで記述してきたように、おそらくこの”龍体”たる日本列島を貫く『太陽の道』の原点に、あの「阿蘇山」よりも古いカルデラ式火山の「金峰山」や、その山麓に当山を崇拝する「拝ケ石巨石群」が存在したのであり、そして「押戸石の丘」を経由し列島における〔磐座祭祀〕の《要》たる「金山巨石群」に改めて氣脈を通し結び直すという、深くて濃厚な旅路であったと感じる今日この頃である。(了)





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最終更新日  2025年06月26日 23時55分43秒


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