お霊参り2

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清之助^^ @ Re[1]:怪談実話系6 著者9名の競作集(01/14) 風船猫~☆彡さん 大根は痙攣しないものと…
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清之助^^ @ Re[1]:霊障無心 織田無道 エム・ウェーブ(07/14) あんじぇ(*・∀・)さん 女性の手という…
2022.09.19
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「錆山」
雅子さんは夕飯を軽く摘まむと、神戸の街を出て六甲山の方に向けてハンドルを切った。
最近、むしゃくしゃすることが続いているので、車通りの少ない道を走りたかった。
だが、走り出して一時間で道を見失った。案内板をどこかで見落としたのだろうか。
街灯もなくなり、店はおろか信号も標識もない。
だらだらと続く一本道。Uターンしようにも、二車線では3ナンバーの車は切り返せない。
かと言って、もはやバックで戻れる距離でもない。
しばらく進むと急こう配の道になった。このまま行けば峠を越えられると思った。
そのとき、雅子さんの目に先行する光が入った。明らかに車のヘッドライトだ。
きっと、どこかの町に向かう地元民の車に違いない。このままついて行けばいい。

『・・・・もういいや』 雅子さんは車を停めた。
もう疲れた。このまま先行する車に引き回されて、どこかに辿り着ける保証はない。
怖い・・・・
恐ろしいと涙が出ると初めて知った。彼女は泣きながら、大声で歌を歌い続けた。
歌って歌って、歌い続けて車内で寝てしまった。
コンコン、コンコン。

コンコンという音は、野良仕事の格好をした中年男性が、運転席側のサイドガラスを
叩いている音だった。

『ここ、うちの土地やけど、あんた何しとん』
不法侵入を詫びて、正直に夕べ迷ったことを話した。すると、男性は眉間に皺を寄せた。
『おねえちゃん、ちょっと車降りてくれるか。見てもらいたいもんがあんねんけど』
何があるのだろうと車を降りると、男性は車の前方を指差した。
『ほれ、あっちな。道なんかあれへんやろ』
確かに、五メートルも歩いた先は崖になっていた。
『おねえちゃん。あんたごっつ運ええわ』
男性が崖の下も見てみろと言うので、恐る恐る覗き込んだ。目が眩む・・・
崖の下の木々の間には、錆びついた車が何台も積み重なっていた。その横には巨大な
トレーラーがねじれたように腹を見せている。
『ここなぁ。もう何台も落ちたんか知らん。ほん最近、あのトレーラーも落ちたんやで』
ヘリコプターの手配やらが大変で、いまだにトレーラーの遺体は未回収だという。
『迷い込んできた車で命があったんは、多分おねえちゃんだけやで。あのトレーラーも
あんたみたいに、連れて来られたんちゃうかな』





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Last updated  2022.09.19 14:09:08
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