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2024.05.02
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三枝子は自分の力の無さを嘆いた。また、果た
して自分は永井の恋人で有り得たのかと、疑って
もみたが、最後の勇気を絞って、誰も居ない、想
い出の杉の木立に彼を連れ出して来た。

雪は止んでいた。月の無い星夜であった。明るく
はなかったが、雪の白さに変りは無かった。


「ねエ、元気を出して頂戴。もう少しの辛抱だわ。
雪割草の出る春まで、もう少しよ。」


子供をあやすような言葉しか、三枝子には浮かば
なかった。それほどの彼は放心状態なのであった。

昔、同じこの杉の下で、彼女を励ましてくれたあ
の力強さは、どこにも見られな
かった。

「ねエ、何か云って!黙ってないで!」

そう言って永井を抱きながら、三枝子は彼を揺さ
ぶった。


「・・・・・もう遅い。何もかも・・・・・僕の
前には死神が・・・・・もう僕の頭は破裂してし
まう・・・死ぬ・・・・死神が取り憑いた・・・
・・」







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Last updated  2024.05.02 07:48:25
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