2007.11.19
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カテゴリ: ピアノレッスン記

私は数年間ある若い新進女優の方を教えさせていただいたことがあるのですが、役者さんというのは様々な人間を演じなくてはならないお仕事ですので、何か特技を持ったほうがいいーという視点から小さい頃やっていたピアノをもう少し頑張ってみたいとの彼女の意思のお手伝いをいたしました。吹き替えなしでピアノを実際ひけたらいいねーと言ったこともあります。
数々の曲をこなした後、彼女も大好きだというこの曲をマスターしました。
もちろん女優さんとして多忙のなか頑張っていました。ただお芝居をするだけでなく、私の知っているだけでも、カメラマンの役のため、実際スタジオに通ったり、大河ドラマに出た時は所作の先生の所で身のこなしを学んだり、華やかさの影の部分も垣間見させていただきました。2~3年前、2時間ドラマで監督さんの意向で吹き替えを使わず、「幻想即興曲」を弾ける女優さんを探していて、それに抜擢されたーと弾むような声で電話をもらい、ほとんど忘れていたこの曲を毎日レッスンに来てもらい特訓しました。その後、オンエアを見ましたら、折角あんなに頑張ったのだからもう少し放映してーという感じでしたが、約束がやっと果たせたと言う思いで胸が熱くなりました。
彼女はその後結婚と言う新たなスタートを切り、今はアメリカで幸せに暮らしています。「幻想即興曲」をお聴きになると、いまや浅田選手の華麗なスケーティングを思い出す方が多いと思いますが、私にとっては必死で我が家のピアノに向かっていた彼女のさすが女優!の端正な横顔なのです。





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最終更新日  2007.11.19 15:16:33
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