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ブルグミュラーという作曲家がいます。よく音楽室の後ろに作曲家の肖像画が飾っていますが、まずいない。そして主に交響曲等を聴きこんでいるクラシックマニアでもたぶん知らない方が多いと思う。しかしピアノのお稽古に携わる者にとってはもう生活の一部ですね。初級のテキストが終わるとエチュードと共に始めるケースが多いと思います。特長は何といっても曲がきれい、で曲ごとにタイトルがついている。この辺になるとピアノの面白さが多少わかってくるころで、感情移入というものができるようになる。例えば冒頭の25番練習曲の「帰り道」文字通り学校から帰って来る子供を思い浮かべて、最初の軽快な三連符で、学校が終わって帰っていく子供のはやる心が現れています、そして途中の激しくなる箇所では、都会版では交通量がはげしかったり、良く吠える犬がいたりの難所?ローカル版では足元が悪い道、そんなところを抜けてようやく表れた我が家、おやつは何かな?のホッとした瞬間で静かに終わる、情景が生き生きと目の前に現れるようです。このような音符と共にストーリーを作っていく楽しさがある曲集なのですね。ピティナではブルグミューラーコンクールなんてものが存在しますよ。練習曲は25,18,12とありますが、使うのは25のみの場合が多いです。でも12と18でも名曲がありますが、この辺のレベルだとショパンのワルツとかに行ってしまいがちです。ま、そうでしょうね。タイトル付きの曲という事でいえば、18番はありますが、12番はないです。でも、春畑セロリさんが素敵なタイトルをつけた曲集が音楽之友社から出版されています。今の時期にぴったりの曲ですね、1番 春の歌動画:春の歌(ブルグミュラー12番練習曲より第1番)考えてみれば今は一番美しい季節ですね。
2024.04.01
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今はピアノの楽譜を置いてあるところとレッスン室は別になっていますが、引っ越す前は同じでした。そのためどうも生徒さんは楽譜棚をチラ見していたらしい。「先生、おさらい回ってなに?」以前はピアノ発表会名曲集などに、おさらい会名曲集なんて名前がついていたものだ。おさらいでピンとくるのはドブさらい(昭和生まれ)、楽譜のすみからすみまで丁寧にひくことじゃないーと平然と答えていた。しかし、まさについ最近、真実を知った。さらうを漢字で書くと「復習う」 教えられたものを何回も復習することだったのでしたいったい何年やっているんだかさらうーという言葉を目にしたのは、超昔深沢亮子さんというピアニストの方が、小さいころお母様と一緒にピアノおけいこを1日にどのくらいしたかを記述していた本があった。何しろ戦前から始まっていたのであまり実感がわきませんでしたが、今日はハノンとバッハとモーツアルトをそれぞれ数百回さらいましたーとかレベルがちがうおさらいだった記憶があります。予習より復習の方が難しいというのは教える立場にいらっしゃる方は皆様思われることだと思います。はい、つぎこれねーと新しい楽譜を渡した後のお子さんの第一声に意外と多いのが「次はどんなの」と完全にその先に行っているのだ。先日美容院で雑誌をペラペラめくっていたら、年を重ねた有名人の方が、「年取ると、意外に知らず知らずのうちに覚えていたことが多くございますのよホホホ」なんてインタビューが掲載されていましたが、「年取っても知らないことって結構ありますのよホホホ」という事になるのですかしら、な、情けない!
2023.10.30
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先日とても興味のある本を読んだ。ヤマハからソルフェージュ関係の本を多数出されている高橋千賀子先生の本です。まず楽譜を見て言葉に変える。例えばだと、コーヒーとかぎゅうにゅうとか、そして擬声語オトマトぺを使う(犬をわんわんと言ったり、猫をにゃあにゃあと言ったりする幼児語ですね)、この場合はターターですね。同じくでしたら、ミルクとかトマトとかの言葉に変え、オトマトぺ読みで、たんたんたんですね。この辺をきっちり読ませた後、初めて音の名前を(ドーレーとかドレミとか)つけて楽譜を読ませるのだそうです。私も経験あるのですが、普通はまず音の名前からなんですよ、これ4画期的!以前コロナ前に、結構ステップの見学などに行っていたとき、リズム感がしっかりしていることそうじゃない子と雲泥の差があるものだと改めて感じ入ったことがあります。これはどんなことでもいえると思うのですが、やはりセンスって大事、大きく言えば音楽性ですね。例えばピティナのコンペに出ようとしたら、現代ものは外せませんよね、そのとき使われるのがバルトークの「ミクロコスモス」、これリズム教育しっかりやっていなくては手に負えないと思います。オトマトぺ読みですが、スキャットと言えばわかりやすいかな?例えば、モーツアルト交響曲40番ー俗に疾走する哀しみですよね。やはりこれはダバダ ダバダ ダ・バーと昔スキャットで歌っていた人がいましたが、これをダダダ ダダダ ダッダ―と機関銃のように力強く言ったら、は??ってなると思います。動画:モーツアルト交響曲40番 第一楽章もっとわかりやすく言えば、ベートーヴェン交響曲第5番「運命」動画:ベートーヴェン交響曲第5番「運命」これはどう見てもジャジャジャジャーンかダダダダーンでしょ。「ラララらーん」とか「♪タタタたーん」では、別に正解があるわけではありませんが、「違うんだろっ」なんていいたくなりますよね。このへんの細かいニュアンスを育て行くにもいい試みなのかな?と思います。最近は現代ものの曲を使う先生も増えられたと思います。お稽古事からもう一つ上を目指すなら、やはりリズム教育って大事ですよね。
2022.08.08
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今日から学校が始まったところが多いと思います。ようやくスタートですね。しかしまだまだ安心できないというのが親御さんの率直な思いでしょうね。いきなりの緊急事態宣言は強烈でしたね、今までの常識がひっくり返ったというのは多くの方がお感じになったと思います。ピアノレッスンも同じ、ここでオンラインレッスンの必要性が高まったと思います。もちろん、コロナ前にすでにスタートさせ、一つの形を作り上げている教室も存在しますが、多くは見切り発車のケースが多い。外出委自粛期間の間、色々なピアノ教室のHPを拝見しましたが、まだまだ開発途上と言うか試行錯誤状態が多いのかなというのが偽らざる心境です。生徒さんの保護者様の負担を考えると「zoom」がベストだと思いますが、これは会議用の人の声を拾うアプリですので、音がなあ譜読み・ソルフェージュの場合、今まで使っていたテキストを用いてのレッスンは結構大変ーということでまずオリジナルテキスト作りを始めています。いきなりのことであたふたしていますが、今まで休業状態だった楽器店さんあたりは本気で取り組むようになると思いますし、日進月歩の勢いになると思いますので、乞うご期待?ということで、先ずはソーシャルディスタンス。レッスン室革命です。まず、入り口には、今の時代お約束の除菌セット。除菌ジェル、スプレー、ウェットティッシュですね。レッスン室に入ると、ソーシャルディスタンスを保つため、ソルフェージュなどに使う生徒さんデスクは一番奥に移動。私の立ち位置は防音ドアの前となりました。どれだけ効果があるかわかりませんが、フェースシールド準備、私用、生徒さん用ご用意。そして、部屋掃除中に見つけた差し棒、ピアノを弾いているとき、後ろの方から大変申し訳ないですが、この棒で指図しています。右の方は短くなった鉛筆の補助ホルダーで100均で見つけました、丸用の赤鉛筆とチェック用の緑鉛筆、〇と✔でしたらこのサイズでもOKです。書き込みの時は楽譜を抱えて私の定位置?である防音ドアの前で用いています。私のレッスン室は広くはありませんが、とりあえず生徒さん一人でしたらソーシャルディスタンスはキープできますが、これから学校が始まりましたら他人事ながらどーするの?と思います。出来る限りの工夫をしながら、新しい形のレッスンの準備をしているというのが今の状況です。忙しいと言えば忙しいかな?
2020.06.01
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今年2019年のアニバーサリー作曲家を探していたら、ベルリオーズ、スッペ、オッフェンバック等、あまりピアノには関係ない人たちかなあーと思っていましたら、大物がおりました。生誕200年のフランスの作曲家、シャルル・ハノン(仏語読みはアノン)。出版されたのが1873年(日本だと明治初期)のハノンピアノ教本は、戦後、高度成長期にピアノ人口がどばっと増えた昭和時代のバイエルと並ぶベストセラーピアノ教本でした。具体的には1番から60番まである。まず1番。懐かしいであります。このように機械的な指の練習なのですね。しかし次第に凄いことになってくるのですね。悪名高い35番。指使いにご注目ください、小指を親指が横並びにまたぐのです、しかも10回弾けと最後は60番です。もはや幾何学模様です、これを太鼓の連打くらいの勢いで弾けという指令です今の時代の子どもたちは習い事や塾通いなどに追われ、しかも好きな時に好きなだけピアノを弾くことができる環境にいる子は首都圏では非常に少ないと思います。したがって、効率良くが生徒にも教師にも要求されるようになる。ピアノ奏法にも若干のずれが否めない、私が生徒であった頃の指を高くして力強く弾きこむといった「ハイフィンガー奏法」より、いかに余計な力を抜くかの脱力奏法が主流をしめているのだ。ただ、やはりロングセラーだけあっていい本であることは間違いない。私も39番音階と41番分散和音はピックアップして弾いてもらうことが多々ありますし、かつてハノン経験のある大人の方に指ならしの準備体操的にお勧めしています。自分のことを思い出すと、確かに退屈でしたが嫌いではなかった、なにしろ一つの音型を覚えると平行移動で進んでいく形ですので、指を動かしながら、あーでもないこーでもないと考え事をしていたという、今思えば贅沢な時間を過ごしたような気がしますね。平成、そして次の元号には、このような無駄な時間は存在しないと思います。昭和も遠くなるのでしょうね。
2019.01.21
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ブルグミュラーといえば、何といっても有名なのが、ピアノ学習者の多くが使用する25番なのだが、その他18番、12番がある。大概使われているのは18番まで。12番はほとんど使われていないーというのは小難しい、そしてタイトルが明記されていないのだ。例えば、1番ハ長調、アレグレットという感じなのだ。しかし、実はタイトルがあったのだ。私が所有していた全音版ではありませんでしたが、音楽之友社最新版ではついている。従来ですと、12番変ホ長調モデラートが、英雄という名の曲になる。動画:英雄このようにイメージがパッと浮かぶのだ。ところで最近興味のある楽譜を手に入れた。PTNAでもご活躍の根津栄子さんが監修なさった曲集で、何とツェルニー30番にタイトルを付け、物語化しようという試みなのだ。私はこの曲集に関してはいやーな思い出しかない。多分、現代でも同じであろう、そういう生徒さんたちに根津先生が新しいアプローチの仕方を考えてこの本にしたのだろうな。例えば1番は小さな小川とつけられている。動画:小さな小川大人の方の場合は、はい、1番ですとあっさり申し上げるべきだと思いますが、子供さんの場合は「次は小さな小川ね」といったほうが、興味の度合いがぐっと違うような気がしますね。よく音楽は情操教育と申しますが、この手のアプローチはボキャブラリーを深めていくような効果があるのではないかと思います。30番は長調の曲ばかりですが、1曲だけ短調の曲があります。26番ですが、ト短調です。この曲には今の時期に相応しい「雨のさんぽ道」というタイトルがついています。動画:雨のさんぽ道この曲を弾いた後の梅雨時に思い出すなんてことがあったら素敵ですね。私が子供のころは、無味乾燥なイラスト付きの楽譜を淡々と弾いていたような記憶しかありません。改めて今どきのお子様方、羨ましいです。
2018.06.18
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ピアノ教師を生業としておりますと、幼児~シニア世代までの方々にピアノを通して音楽の素晴らしさをお伝えすることが出来ましたらーというポリシーはあるのですが、今までの経験からポツリポツリと、切れ目なくご依頼のあるのが保育士さんを目指している方のお手伝いです。保育士さんの試験は筆記試験と実技があり、実技には、お題をもらって絵を描いていく造形と、与えられたアイテムを使って、自らシナリオを作り、お話として発表していく言語、そして試験要項にあらかじめプリントされている楽譜の弾き歌いをする音楽の3種類があるそうです、ちなみに今年度は「こいのぼり」と「1年生になったら」だそうです。私が頼まれるのが、この実技の音楽です。学校の中には指定保育士養成施設というのがあり、こちらで学校の指定した科目を受講し、校外実習などをこなすと、保育士試験は免除されるそうですが、正直音楽の事業は結構ハードなようです、小さいころにピアノの経験がないと、かなりの覚悟が必要な気がします。考えてみますと、未就学児でピアノの経験がある子は珍しくないでしょうし、これは現場の率直な感想なのですが、イマドキの子は昔にくらべ、耳とリズム感がかなり発達している。つっかえつっかえ保育士さんがピアノ伴奏していたら、多分家に帰って彼らは親御さんに「○○せんせい、ピアノへただよお」ぐらいはご注進されるのでありましょう。ところで、たまたまこのようなDVDが手に入りました。テレビでお馴染みのユーキャンの通信講座のダイジェスト版らしいです。試験への準備や、具体的な試験の進行などがコンパクトにまとめられています。ポイントとしては、子供さんがお歌を楽しく歌うことができるように、正確なテンポと極力間違いのない伴奏、お子さんの歌唱のお手本になる様なしっかりとした音程が求められるようです。保育士さんはこれからも需要のある職種でもありますし、もちろん向き不向きはありますが、やりがいのあるお仕事のような気がします。進路をどうしようか等と迷い、保育士さんを目指そうと思ったとき、ピアノ教室や音楽教室の経験が皆無であったら、それなりの苦労を覚悟しなくてはならないと思います。別に音楽家を目指すというのでなく、一つのスキルとしてのピアノのお稽古もあるのかもしれませんね。
2017.06.05
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4月も半ばを過ぎました、陽気はもう夏という感じです。お子さんたちの入学、入園、新年度てんやわんやもようやく落ち着かれたころではないかと存じます。一息ついた後、漠然とお子さんの習い事などをお考えになる時期かもしれませんね。ネットの記事で「習活」なる言葉を初めて目にした。モトはこの本である。習い事狂想曲 正解のない時代の「習活」の心得著者は私立小学校の教員経験もある、育児・教育ジャーナリストの方。第1章は「東大生がやっていた習い事」やはり、このテの本の常套句ですね。結論から行きますと、スポーツ系その他色々ありますが、半数以上がピアノ経験者、音楽教室系をプラスすると63%になるそうです。これはもう言い尽くされた情報ですので、要約させていただきます。1、ピアノを弾くという行為は、主に2段楽譜を素早く読み取り、両手を動かすだけでなく、グレードが上がるとペダルの使用を通して足も使うという集中力を必要とするものである。2、レッスンは週1だが、家での定期的な練習が必要とされ、これが後の勉強の習慣化につながる。この本には様々な習い事のリアルな実情が丹念に書かれています、そして習い事エリートという頂点に近いところを目指す子供たちの過酷な日常が書かれています。私も音楽系は見聞きしたことがありますが、スポーツ系はまさに「あなたの知らない世界」で、読んでいてため息の連続でした。さて、今なぜ習い事なのかというと、意外ですが、大学入試の改革が目の前に迫っているのが大きな要因だそうだ。2020年、2024年の2段階で改革が予定され、この本ではありませんが、アエラの元編集長さんによると、かつてのウオークマンのような世界を席巻するような商品がここ30年日本から出ておらず、このままでは国力はジリ貧になるのは火を見るよりも明らかで、まずは教育改革、「覚える」から「考えて表現する」にシフトチェンジの意向だそうであります。従来のように、教科書や参考書を理解して覚えて、ペーパーテストで数値化する認知能力が今までの受験では必要とされましたが、これからは心身共に根気強く、注意深く、最終的には自分との戦いに勝つことが出来る高い非認知能力が必要とされるようになる。これは学校より習い事の場で身に着けられる可能性が高いのだそうである。一体どういう形になるのかは未知数であるらしい。ともかく今までの方法じゃダメよーだそうな。この本では触れられていませんでしたが、習い事を選択するポイントの一つに「人生を豊かにする」という長いスパンで考えられる事もあるのではないのか。経済のほうはどうなるかわかりませんが、確実な近未来予想図としては超高齢化社会であります。一昔前でしたら「長生き、メデタイ」でしたが、どうもそういう風潮ではないようです。この点においては芸術系は強い、俗に「絵描きと楽器弾きはボケない」といいますし、若いときの様な情熱的演奏とは違い、ゆったりとしたテンポの味のある曲は意外と多いし、プロの演奏にしても、例えばモーツァルトの後期のソナタやバッハのパルティータは若手ではなく老成した演奏を聴きたいと思う人は多いと思います。別に専門家を目指さなくとも、現役リタイヤ後の人生の集大成に音楽に耽溺するというのもアリかなと思いますよ。この本のラストに書いてありましたが重要なのは「何をやるか」より「どのようにやるのか」どうか実りのある「習活」を!
2017.04.17
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4年前、引っ越し時から少しずつしていた作業が先日やっと終了した。と言うのは、楽譜の中身を意外と把握していない事実に引っ越しの時痛感しまして、初めは目録みたいなものを作ろうかな位の軽い気持ちでしたが、ちょうどピティナに入会したあたりから、折角なら導入から展開までの23ステップに仕分けというかランク付けという気の遠くなるような作業をちびちび施行した次第であります。ベースになったのはやはりピティナのステップ課題曲一覧、幸い送られてきた過去の課題曲一覧を保管していたので、これらを参考に、そして一応数冊は所有していたのですがピアノステップ曲集、持っていないのはAmazonで目次をチェックーしかしもちろんこれだけではとても足りず、ヤマハのレパートリーガイド、ヘンレ社のサイトで難易度を付けているのを見つけましたのでもちろんチェック、その他、本棚から古い指導書を引っ張りだしたりもいたしました。(昔ながらのスタンダードな曲は重宝しました)そして執念で探しだした難易度サイトを数か所ピックアップして、なんとかかんとかオリジナルというか独断と偏見にみちたレパートリー曲集ランキングを作成いたしました。その時つくづく感じたのが、ピアノ曲は確実に変化しているということですね、コレ古すぎる!と古本屋さんに持っていった楽譜も何冊かありましたが、新たに購入した楽譜が圧倒的に多く、またまたぎゅう詰めの楽譜棚になりました。パソコンの中にデータとして保存するつもりでしたが、万が一のことを考え、すべてプリントアウトしました。(もう二度とやりたくない作業でしたので)これで、曲を探す度に、楽譜棚をひっくり返す家探し状態から脱却できそうです。大変でしたが、昔の楽譜をひっくり返す作業は感慨深いものがありました。そういえばこんなことがあった、あんなことがあったの「思い出のアルバム」状態、よって時間がかかった訳です。ところで今回は、クラシック曲のみ、教則本というかテキストは除外して、いわゆるレパートリー曲のみを扱いましたが、我ながらビックリしたのは軽く4000曲を超えていました(途中で数えるのが嫌になった)近未来としては、楽譜は電子化されるそうです、タブレットのようなものが譜面立てに置かれるようですね、たしかに無限大にデータを保存してくれそうですね。でも、私は残りの人生やはり紙の楽譜にこだわり続けたい、指先の感触、そして記憶って確かにありますって、それって財産のような気がするのですが…
2016.11.28
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先日、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)から冊子が送られてきた。お題は夏のコンペテイションーコンクールです。今年の特級グランプリはなんと高校一年生!例年音大、院等の人が受賞するものだと思っていました。史上最年少というか、ロン・ティボー優勝の田村響さん以来の快挙だそうです。山崎亮汰君という方です。びっくりしたのはピアノを始めたのは小学校2年のときだったそう。だいたいこのテの神童系はものごころつかないうちから始めたというパターンが多いのですよ。小2からはじめて今高1って8年くらいでしょ?コンクールの演奏がコレ。子供っていうのは速弾きが大好物、ただし速く弾けりゃいいってものでは当然のことながらありません、音楽性・表現力をもって聴き手に伝えなくてはなりません。動画のショパンのエチュード1番は結構厄介で、弾き手の力量が如実に表れます、山崎君いいなあとホレボレ聴いてしまいました。子供さんの親御さんからよく質問されることとして「いくつから始めたらいいでしょうか?」私自身、これならOKラインは、とりあえずひらがなを読めること、少なくとも10分くらいは同じことができる耐性があること(5分だときついかな?子供さんのレッスンは音符カード、リズム打ちなどを取り入れていきますので)、最低限の意思疎通が可能であること(あーとかばーじゃ難しいです)でも、もっとも重要なことは本人が興味があるか否かなのですね。よくお子さんがおもちゃのピアノとかをやみくもに引っぱたいているのを見て(子供は音の出るものが大好きです)、この子音楽好きじゃないのかしら?と思われる方がいらっしゃいますが、それは微妙だと言わざるをえません。逆に、例えばお忙しかったりして、子供さんがある程度大きくなってしまったので、もう無理かもーとあきらめることは決してないということを、この山崎君は身を持って体現してくれている気がします。何もプロフェッショナルになりましょうと申し上げているわけではありません、既に今は超高齢化時代、これからの方々には長ーい老後が待っていますよ、人生の総仕上げとして、ピアノを弾く事はとても魅力的なアプリだと思いますよ。もちろんスポーツをしたりお勉強をしたりも大事ですが、右手・左手をバラバラに動かす術を身につけることはこの上ない脳細胞の活性化につながりますよ。引っ越しだの、下の子が生まれただのやむを得ない状況で中断された方もいらっしゃるかと思います。でももし、親御さんがご覧になって本人が未練タラタラでしたら、再スタートもありかなと思います。物事に遅すぎるということはないと思います。だって人生長いんですものね。
2014.11.17
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日曜日の朝、のっぴきならない用事があるとき以外は見ています。TV朝日の「題名のない音楽会」一昨日のテーマはブルグミューラーでした、おや珍しい!司会が前任者のハネケンさんのときは圧倒的にピアノ中心の番組が多かったのですが、いまは指揮者の佐渡さんですので、オケ―特に御自身が力を入れているブラス系の率が多かったので意外でした。ピアノレッスンに関して言えば今は枝葉にあたる入門編は様々になっていますが、幹の方はほぼ同じ、ソナタアルバムの前はソナチネアルバム、その前で使われているのが「ブルグミューラー25の練習曲集」でしょう、ちょうどピアノになれ始めたと言うか面白さが分りかけた子達が大好きなのが2番の「アラベスク」ですね、この頃は早く弾けるのがカッコいい時代なのでむちゃくちゃ早弾きしたがるのですよね、ところがこの曲は中間部が左手の16分音符が結構苦戦するようにできていて一筋縄ではいかない、F1でいったら最初の方は直線コース並みのスピード、で、中間部はコーナーを攻める時のように減速、で先生のダメ出しが入るという光景が多分多くのピアノ教室で繰り広げられているでしょう、「同じテンポで弾きなさい!」司会の佐渡さんのお母様はピアノの先生でいらっしゃったそうで、ご本人も「いやー散々聴かされましたよ」と苦笑されていました。 この曲集のいいところは全部にタイトルがあってストーリーが存在することー音楽表現の基礎を充分に学ぶ事ができます。ところで、番組の中で女子アナさんが話しておられましたが「ブルグミューラーは発表会の人気曲です!」えーっ、私あえて避けています、だって上の子はみんな弾いているのですよ、当然親御さんも耳にしているのですよ、いわば客席は評論家だらけ?みんな耳をそばだてているのは想像にかたくない。楽譜屋さんに行くと様々な版があります。。私自身お気に入りはこれ、音符の大きさも子供さんには使いやすいし、楽語の解説も下のほうに書かれているので頭に入りやすい。ところで大昔ですが私もいたしました、その時使っていた楽譜はもうないだろう、廃版と思いつつもネットで探してみたらなんとありました!感激!!もう完全にレトロなイラストですよね、でも初めてペダルを使ったのは7番の清い流れだったかなあ、等と思い出はつきません、みんなと同じよ、時代は違うけどね。
2013.06.10
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多分数年前、フィギュアの浅田選手がこの曲を用いてた時に「幻想即興曲」についてつらつらブログに書いたことがある、それ以来になりますが、実は半月ほど前になりますが、大人の生徒さんのこの一言によりまたつらつら考えることになった「生まれ変わったら幻想即興曲弾いてみたいわ」実はこれを一度は弾いてみたいと仰る方は多いのです、ただ難曲ですのでそれなりのレベルの方がそれなりの時間をかけて仕上げるというのがテッパンでした。以前まだそのレベルはちょっとという方には「いきなり富士山というよりまず高尾山くらい目指しましょうよ」等とやんわりと申し上げたような記憶がある。だがここしばらくの事だが少し考え方が違ってきた、何もコンクールに出るのではない、ピアノが楽しみの一環として機能しているのだ、好きこそ物の上手なれと言うではないか、富士山だって色々な登山口がある、様々な方法を考えてみるのも大事なのではないか。楽譜を手にしてみてまず厄介なのはその複合リズムです。1小節に左手12、右手16の音符がある、もっと小さい単位にして3対4なのだ、割り切れない、よって微妙にずらして弾かなくてはならない、しかしこの複合リズムの練習が中々練習曲集にはないので、戸惑い、ギブするケースが多い、で弾きやすいところから複合リズムの練習曲ピックアップしました。まず初めに2対3からですが、ツェルニー100番より22番、54番、74番リトルピアニストより56番3対4ですと125のパッセージ練習曲より89番、また少し高度になって3対8で90番この辺に慣れてきましたら楽曲なんぞを2対3ですがメンデルスゾーンの無言歌集より20番「浮雲」ドビュッシーの「アラベスク1番」ざっと思い出した曲です。複合リズムのコツがつかめましたら、幻想即興曲の楽譜を出してください。急ぐ事はないと思いますのでじっくり右左別々に練習して充分になったら両手で合わせて見てください。少し円滑に弾きたいとお思いになるのでしたら、ピアニストのコルトーが解説している楽譜が日本語版で出版されています。この中に部分練習の方法が具体的に記載されています。ここまでが多少の経験ある方編、富士山だって5合目でしたっけ?まで車でいけるではないですか、では裾野からスタートする方法です、必要なのは技術ではありません根気です。何と最小公倍数を使うのです、この動画目から鱗でした、こちらね。実はこちらに影響されまして子供さん用の2段ノートでリズム譜+読み方つきのオリジナル楽譜を先述のの生徒さん向きに手書きで作っています、とりあえずできるところまでやってみようではないですか、何もブーニンやユンディ・リの弾いているのとはちょっと違うかもしれませんが個性ですよ個性!やはり動画なのですが、マイペースで練習なさっている方です。私はこの前向きさは素敵だと思いますよ、楽しんだもの勝ちですよ絶対!こちらね。よく見るとス、スタインウェイだああ!どうかチャレンジしてみてください!
2013.05.20
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新年明けましておめでとうございます。しっかし、さ、さ、寒ーいですね。新年早々恐縮ですが、去年の話をすこーし。昨年最も売れた本が阿川佐和子さんの「聞く力」いまだに本屋さんのセンター?に置かれています。私も秋ごろ読みましたが、書かれているのはインタビューのノウハウでなく、阿川さんのエッセイのような雰囲気でした。それなりに楽しく読ませていただきましたが。ところで、年末のTVで、ベストセラー作家と言うことで、阿川さんが出演されていたのですが、そこでインタビュアーの質問の「ズバリ、インタビューの極意は?」との問いかけに阿川さんの答えは「段取りに縛られない、わき道を楽しむ」でした。全く業種は違うのですが、これは大いに頷けました。決して段取りを無視するのではないのですよ、あくまで縛られないことなのですよ。わが職業での大事な使命のひとつにスラスラ「譜読み」ができることというのがあるのですが、これこそ生徒さんの年齢、性格などによって全くもって異なる、よく「こうすれば楽譜が読める」なんて本が楽譜屋さんに置いてありますが、正しくは「こうすれば楽譜が読める人がいるかもしれない」なのですよ。若かりし頃、一応こうやってこうやってこうすればOKなんていうのを頭に叩き込んでレッスンしたのですが、もちろんそれで何とかなったケースもありましたが、頭で考えていた通りには進まず、声を荒げたこともありましたわ、恥ずかしい。まさに十人十色なわけで、結局大事なのは場数を踏むこと、生徒さんの特長を把握することーなどを試行錯誤しながら進んできたような気がします。さすがに長くやっておりますとファイルの数がふえましたし、対処法も多少は身につくわけで、あたふた具合は激減したような感はあります。段取りに振り回されることはさすがにないにしても、わき道を楽しむ境地まではどうかな?そうか、これ目指して頑張ってみようかーなんてしっかり気合を入れて、このお正月ボケ頭をしっかり引き締めてたいと思います。今年もよろしくお願いいたします!
2013.01.07
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昨日「題名のない音楽会」を見たらディズニー特集だった、ホント名曲ぞろいですよね。私なんぞが知っているのはもうディズニークラシックに属するものらしいのですが、いまだにデュカスの「魔法使いの弟子」の音楽を聴くと、マントを纏ったミッキーマウスの映像が浮かんできますもの。(ファンタジアね)最近のものは詳しくないんですが、ディズニークラシックに属するものには、オケで演奏しても、名だたるJAZZプレーヤーがアレンジして演奏しても、聞き応えがありますものね、これってメロディーラインがしっかりしている証ですよね。ところで、イマドキの子供はディズニーとスタジオジブリの影響を多々受けている。ということで、レッスンの合間というか気分転換に用いる楽譜がある。小さい子向けとしては「おとの絵本」シリーズで、CDと一緒になっているが、リズム、メロディー、ハーモニーの音楽三大要素の基礎から、楽器の種類までを楽しく学べるようになっています。まだピアノを始めていないお子さんのピアノレッスンへの導入版として、親子さんでもおうちで十分楽しめますよ。少し大きくなったらソルフェージュの一環として例題がすべてディズニーメロディーの「きれいにうたいましょう」シリーズです。ピアノでさわりを弾いて「これ、知ってる?」と聞いてみると眼を輝かせて「××××!」「○○○○?」と即答しますものね。1巻と2巻で全百曲あります。私は生徒さん用と自身の伴奏用に2冊ずつ持っていますが、今回ネットで調べてびっくりしたのは、このシリーズ廃刊でした。よくソルフェージュ用教本として、よく知っているメロディーでーと、いまだに昔の音楽の教科書に載っていたような曲を例題として引用していますが、私の知っている限りこれほとんどイマドキの子知らないよー。これの復活とあとジブリバージョン欲しいなあ、出版社さんいかがですか?
2012.07.16
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引越しのとき随分いろいろなものを処分した。多分今後使うことも無いであろう楽譜もこの際!と思い切った。しかし出来なかったのもある、コレだ!高度成長期の子供だった私はもちろんこれ、バイエルを使ったが、ここ数年は私自身も使っていないし、引っ越してきてピアノを再開する子に「前使っていたテキスト見せて」と頼むとバイエルというのは最早希少価値の存在になった。やはり子供たちをとりまく環境が昔と違う、お稽古事のバリエーションは増えたし、高学年になると塾通いになるし、ピアノばかりに時間をさけなくなっているのが実情、で、バイエルは正直後半になると結構大変になってくる。リタイアする子も多くなったのだろうし、アメリカからの合理的かつコンパクトな教本が定着したせいだろうと思う。画像はバイエルを使っていた頃、何とかモチュベーションを上げようと四苦八苦していた時期の名残である。既に教本の中に先生と一緒に弾く連弾は入っていたが、こちらは全編連弾、うたおう~はなんと歌詞付きバイエル、しかも詩を担当しているのが谷川俊太郎さん、まどみちおさん、ねじめ正一さん等、綺羅星の如き顔ぶれなのだ。で、今は教本以外廃刊、このあいだシンプルに「バイエル」で検索したら、ドイツの薬品メーカーがトップで出てきた。時代は変わったのだ。しかし、楽譜屋さんなどに行くといまだに「バイエル程度で弾けるJ-POP」とか「バイエルくらいであなたもジャズピアニスト」みたいなひとつの基準となってい。イマドキの子が成人して、やっと落ち着いたからピアノでもーと楽譜屋さんに行ったら何このバイエルって等混乱しやしないかというのは老婆心なのでしょうか。バイエル関係の本を処分できなかったのは実はキライじゃないから。バイエルを使っていたころはなんとも思わなかったが、実は隠れ名曲がある。なんだかんだ言っても相当長い間ロングセラーだったものね。
2012.06.18
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毎月20日発売、定価500円の「月刊ピアノ」が発売されて15周年だそうです。多分ピアノを習っている人たちの箸休め的役割、もしくは昔習っていた人たちが気軽にいまどきの曲にチャレンジできるような、様々な用途があるようです。実はこの雑誌私にとって感慨深い、なぜならいまのところで個人で音楽教室を開いた頃と見事に時期が被っています。たしかTVドラマ「ロングバケーション」のテーマソングが最初の刊の目玉だった気がします。な、懐かしい!そういえば我が教室も考えてみれば15周年、早いものです。こちらでの第一号の生徒さんが当時小4の男の子でした、たしか引越しするまでの3年位のお付き合いでした、あれから15年というといまや多分立派な社会人ですねーというようなことを考えると結構長い月日ですね。月刊ピアノも我が教室も仲良く年を重ねられますように!
2011.07.18
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画像のYAMAHAのミュージックプレーヤー「伴奏くん」を使い始めて10数年、やはりというか当然というか故障した。これ使っている同業者の方は私を含めてテキストによってはコレなしのレッスンは考えられないと思われる人数は少なくないだろう。今までオーケストラをバックにピアノを弾いてみましょうみたいなCDはあったが、とにかくテンポが速すぎて、正直ついていけないーと断念せざるケースが多かったと思う、でもこちらはテンポ調節できる機能がありますので、それなりのアンサンブルができる。また、リズム感覚を自然に身につけられるという部分も見逃せないし、ちょっとやそっとつまずいても最後まで弾き通す訓練ができるーこれは発表会の直前に最後のウラ技として、止まらなけりゃ大概のミスは気づかれないことが多いという技術?を伝授したりしている。思えば10数年間稼動しっ放し状態でしたので、2008年に発表された「伴奏くん2」に買い換えなくてはならないのかと思いましたら、技術大国ニッポン!YAMAHAさんにしっかり直していただきました。生徒さんたちも「直ったんだあ」と嬉しそうでした。こちらで使うメディアはなんとフロッピーディスク、もう完全にアナログですよね。伴奏くん2では当然のことながらUSBメモリーです、気がつけば伴奏くん用フロッピーはいつの間にか集まって70数枚になっていました。やはり次の故障にはバージョンアップを考えなくてはーとフロッピー→USBメモリーの作業をやらなくては、でも少し涼しくなってからねーと及び腰ではあります、あ、暑い!
2011.07.04
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ピアノのレッスンを楽しく、特に導入期にいい意味での遊び感覚を取り入れるーという今では当たり前のことを広めたのはパスティン・メソッドの影響は大きいですよね、かくいう私もオリジナル教材にせっせと取り組んではいるのですが、ただでさえモノが多い部屋が、とりあえず完成品、試行錯誤中の未完成品、もしかして使えるんじゃないのの素材のみ等あふれかえっている状態です。はやりの「断捨離」とは逆行しています。しかしながら生まれつきの不器用でマメではないせいか完成品がイマイチであります、で、たまには市販品を自分なりの方法で使ってみたりします、そんな中でのgood商品をーただいま注目のレスナー丸子あかね先生監修のおんぷカード。中身はこうなっています。かわいいですよね、他にもカードが入っていて独特のメソッドが紹介されていますが、私自身は自分なりの方法で使用しています、使い方が無限にあるカードだと思います。次はやはり注目レスナーの永瀬まゆみさんの本です。生徒さんが集中力が切れたかな?というとき気分転換も兼ねて使っているのがこの本の付録の音符パズルです。中身はーこのようになっていて上の鍵盤シート下の音符カードがが4枚ずつ入っていています。で、並べてみてカードをひっくり返すと楽しい絵がでてくるのですよ。結構カンドーします。みなさんがんばって色々と知恵を絞っているのですね、私もがんばらなくては!つくづく思う今日この頃であります。
2011.01.31
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この間、「子供の心のコーチング」という本を読みました。全部で66項目の子育てに関するコラムが掲載されているのですが、その中で5つを使って、この台詞を子供に言われたら親御さんはどうするかについての提言が記されているのですが、そうこの一言です。「ピアノやめる、もう行かない」春になり、何か習い事でもーと考える親御さんは多いと思いますが、ピアノの場合はそれなりに環境を整える必要があるし、果たして続くのだろうか?というのは、習い事に関する「よくある質問」のトップ3には入るでしょうね。思わず納得したのはこの台詞を受けての親御さんの反応ー質問、脅迫、非難、否定、分析、ごまかし、同情、説教、肯定、押し付け、詰問ーこの具体例とそれに対する子供の反応が細かく記されています。著者の方は「必要なのは、まず何とかするのでなく、その台詞の背景を知ること、理解することが肝要だ」と述べています。この本によれば、そんなアホらしいことで!というような理由が書かれていますが、段々成長すると子供も中々本音を言わないーというのは理解できます。以前読んだアランの「幸福論」という本の最初の方に書かれていたと思うのですが、泣き止まない赤ちゃんを必死であやしている子守の話が出てくるのですが、困り果てた子守は赤ちゃんの遺伝とか性質に思いを巡します。実は産着に小さいピンが刺さっていてそれが原因であって、ピンを外したら赤ちゃんは泣き止むー大事なのはピンを探すこと、と述べています。もちろんピンにも簡易に済むモノ、厄介なモノとあるでしょうし、一概には言うことができませんが、とりあえず子供の言い分に耳を傾けましょうということだそうです。ピアノを続けるのはしんどいと思われることもあると思いますが、それだけの見返りはありますよーと声を大にして申し上げたいです。そのためにはピンを探すことが親御さんだけでなく、我々にも必要なことかも知れないーと考えさせられてしまいました。画像は青山のkawaiのショールームです。この鉢植え育てた人凄い。
2010.03.04
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先日本屋さんでこのような本を見ました。お菓子を作る予定のない私はチラ見しただけで、画像はamazonさんのを拝借しました。このタイトルで「ああ、初心者向けね」と思われる方はやはり多いでしょうね。永遠のベストセラーのピアノ教則本「バイエル」ですが、最近はアメリカ式合理的教則本「バーナム」遊びの要素をとらえた「パスティン」ドレミファソを覚えたあとに使われることの多い「トンプソン」などに押され気味のようです。習い事の多い今日びの子供にとってピアノの練習時間を確保するのは中々難しいのが現状のようです。バイエルも半ばで挫折する子が多いの正直なところかな(その辺になると家での規則的な練習は必至)。今の教則本は子供の好きそうなイラストがあったりと至れり尽くせりですが、無味乾燥の教則本を学校の宿題をやるような感覚で淡々と弾いていた我が幼き日は娯楽がなかったのでしょうな。
2009.03.05
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「おくりびと」アカデミー賞おめでとうございます。映画は観ていないのですが、本木さんがチェロを弾くシーンが素敵です。そういえば「風のガーデン」でも中井貴一さんがチェロを弾いていましたね。どちらも死がテーマの一つになっている作品ですが、チェロの音色は人間の声にもっとも近いと言われています。心にダイレクトに響く楽器なのでしょうか。本日発表会のホール担当の方と打ち合わせがありました。あああああーもうすぐなのですよ。やはり平常心でいきましょうーこんな時に思わず聴いてしまう曲があります。バッハの無伴奏チェロ組曲の1番、シンプル・イズ・ベスト、こんがらがったアタマをときほぐしてくれる一品です。プレッシャーを楽しむ等という高等技術は無理です。バッハ様のお力をお借りして何とか頑張って乗り切りたいと思います。
2009.03.02
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今日はXマス、と言ってももう歳末気分ですね。あっという間にお正月。暮のころはバタバタしていても、お正月になるとダラダラTVも似たような番組ばかりでちょっとーという皆様、パソコンで譜読みのおけいこをしてみませんか?楽器をしてみたいのだが、ネックは譜読みーという方は多いと思いますが、普段はなかなか難しいと思いますが、お正月ならゲーム感覚で楽しみながら出来ますよ。まず入門編はこちら。北区のメロディー音楽教室というところでお作りになられたそうですが、とてもいいと思います。ぜひお礼を申し上げたいのですが、コメントの欄がありませんので、もし偶然関係者の方がご覧になったら心より御礼申し上げます。次は応用編、フリーソフトです。こちらはお手数ですが、「おんぷをよもう 窓の杜」で検索し、ダウンロードしてみてください。写真のようなソフトです。ト音記号、ヘ音記号、私にとっては学生時代以来のハ音記号までありました。教室はまだまだいたしますが、ブログは今度は来年です。どうか皆様よいお年をお迎え下さい。
2008.12.25
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小学生の低学年位の子供たちは、よく○月○日はママの誕生日ーなどとうれしそうに言っています。やはり家族の誕生日は特別な日なのでしょうね。誕生日といえば「ハッピーバースディ」でしょうが、ちょっと遡りますが、春先こんな曲集を見つけ購入いたしました。「ハッピー・バースディ」ばかり初級から中級まで、合唱、合奏、連弾、ヴァイオリン用、ピアノアレンジとしてオルゴール、クラシカル、ジャズ、ボサノバ風などメロディー譜の他12通りの曲が載っています。これだけあればどれかご自分にあった「ハッピー・バースディ」があるのではないでしょうか。大切な方の特別な1日に心を込めた音楽の贈り物を!YAMAHAから出ているこの「ピアノソロ・いろいろなアレンジを楽しむ」はこれだけでなく、「ノクターン第2番」「主よ人の望みの喜びよ」「カノン」「星に願いを」「ホール・ニューワールド」「君をのせて」「ルパン三世」「アメージング・グレース」「私のお気に入り」等が刊行されているようです。10通り以上のアレンジからご自分に合ったレベルで定番曲をぜひお弾きになってみてください。
2008.06.16
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フィギュアスケートのシーズンになりましたが、浅田選手のフリー、中野選手のショート・プログラムと、「幻想即興曲」大流行ですね。そういえば荒川選手もトリノオリンピックのショート・プログラムで使っていましたね。ピアノ曲として絶大な人気を誇る曲ですが、意外にもショパンはさほど思い入れがなかったようです。なにしろこの曲は彼の死後、友人により発見され、「幻想」と言う名も友人によってつけられました。私は数年間ある若い新進女優の方を教えさせていただいたことがあるのですが、役者さんというのは様々な人間を演じなくてはならないお仕事ですので、何か特技を持ったほうがいいーという視点から小さい頃やっていたピアノをもう少し頑張ってみたいとの彼女の意思のお手伝いをいたしました。吹き替えなしでピアノを実際ひけたらいいねーと言ったこともあります。数々の曲をこなした後、彼女も大好きだというこの曲をマスターしました。もちろん女優さんとして多忙のなか頑張っていました。ただお芝居をするだけでなく、私の知っているだけでも、カメラマンの役のため、実際スタジオに通ったり、大河ドラマに出た時は所作の先生の所で身のこなしを学んだり、華やかさの影の部分も垣間見させていただきました。2~3年前、2時間ドラマで監督さんの意向で吹き替えを使わず、「幻想即興曲」を弾ける女優さんを探していて、それに抜擢されたーと弾むような声で電話をもらい、ほとんど忘れていたこの曲を毎日レッスンに来てもらい特訓しました。その後、オンエアを見ましたら、折角あんなに頑張ったのだからもう少し放映してーという感じでしたが、約束がやっと果たせたと言う思いで胸が熱くなりました。彼女はその後結婚と言う新たなスタートを切り、今はアメリカで幸せに暮らしています。「幻想即興曲」をお聴きになると、いまや浅田選手の華麗なスケーティングを思い出す方が多いと思いますが、私にとっては必死で我が家のピアノに向かっていた彼女のさすが女優!の端正な横顔なのです。
2007.11.19
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以前大人の生徒さんでしたが、ちょうど映画「タイタニック」が大ヒットしたころ、主題歌の「My Heart Will Go On」を練習していて結構気に入って弾きこんでいたのですが、ちょうどお正月休みにカナダへ旅行し、そこのホテルのラウンジのピアノでそれを弾いたら、その場にいた様々な国のお客さん、従業員の人から大喝采を浴びたーと眼を輝かせて興奮気味に話してくれたことがあります。音楽に国境はない、と言う言葉を思い出します。ある程度まで弾けたら、はいマルーというのが現実ですし、発表会の曲はどうしてもグレードの高い曲のため、終わってしまうとまるで弾けなくなるという事態になりますし、レパートリーを持つと言うのは意外と難しいのですね。折角ピアノを練習しているのだから、ピアノを前にして何も弾けないと言うのも情けないし、あまりマイナーな曲よりよく知られている曲のほうが楽しいかな?との考えから始めたXマスソングを弾いてみようーの試みですが、いつの間にか本が結構増えてしまいました。生徒さんたちも私も結構楽しんでいます。Xマスももうすぐですね。
2007.11.05
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写真の両側は厚紙でできたものですが、真ん中は表が○裏が×で、電池式でスイッチを押すと、○なら♪ピンポン、×なら♪ブーっと音が出るようになっています。渋谷ロフトのバラエティーグッズ売り場で見つけました。譜読み等を教える時あくびをかみ殺したような顔で退屈そうにしている生徒の注意を何とかしてひきつけたいーとの思いからの購入でしたが、いまどきのバラエティー番組好き、クイズ好きの子供たちは今のところ真剣に課題に取り組んでくれるようになりました。特に×の♪ブーッには顔をゆがめて悔しがります。ところでこれ、ピアノの譜読み以外にも使えますよね?とくに未就学児の文字のおけいこや、もうちょっと大きくなった子の計算問題にも、特にクイズ好きの子には結構使えますよ。私はロフトで手に入れましたが、東急ハンズ、王様のアイディア等でもありそうですね。
2007.10.29
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本屋さんで偶然見つけたAERA with Kids夏号ですが、左に小さく黄色で「ピアノ脳」で頭がよくなる?という特集を見てびっくりしました。中を開くと、東大の医学部の学生とかアメリカのライス長官などが引き合いにだされていました。購入して読んでみたら、結構長い間、ピアノ教育の片隅にいる私といたしましたら、首をひねる部分も頷ける部分も両方ありました。楽器が脳に効くのはよく言われることですし、集中力、想像力、忍耐力を養うにはいいかも知れませんね。でも、それよりも音楽を通して情緒豊かな人に育ったら素敵だと思いませんか?
2007.07.19
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先日連休明けに調律をしていただきました。発表会前の生徒さん、そして私の弾きこみのせいか、かなりズレていたそうです。スガナミ楽器さん、いつもお世話様です。もう10年前くらい前のことですが、以前来ていた生徒さん(幼稚園)に、「先生、ピアノのちょーりつってなあに?」と聞かれて「ピアノがね、ちゃんときれいな音がでるようあちこち直してもらうの」と答えたら、「わかった!ピアノのお医者さんだ!」思わず爆笑してしまいました。子供は天才だと思うときはこういうときです。とりあえず我が家のピアノは、定期健診?を受け、とても元気です。
2007.05.19
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先日の発表会でプログラムの都合上講師演奏をすることになり、リストを弾くにあたり、いざ弾いてみたら、ラスト近くにアルペジオ7連発!そしてゆ、ゆびが動かない!という非常事態にハッとして引き出しから引っ張り出したのが、この指のダンベルです。使い方は簡単、指輪のように指に巻きつけるのみ。ちなみにサイズフリーです。これをはめ、ゆっくり指の動きを思い出すようにさらって見て、少しずつ速くし、ある程度までいったところで外して弾いてみるととても軽く弾けます。これはもしかしてある程度までピアノを習っていたのについつい忙しくてレッスンを中断、そして大人になって再開しようとしたら全く指が動かない。または練習に時間がなかなか取れない社会人の方などに向いているかもしれません。子供さんに関しては、はっきりいって?です。やはりベーシックな部分はアナログな努力でしっかり脳と指に叩き込むべし。私もアルペジオは親指が軸になることもあり、親指は外して練習しないと、タイミングが狂うという経験をしましたので、新しく覚えるというより以前の動きを思い出すというスタンスでお使いになったほうがいいかと存じます。子供の時せっかく習ったピアノを是非再開して、豊かな時をお持ち下さい。
2007.05.15
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あちこちで入学式のたよりが聞こえています。いよいよ小学校も始まりますね。 春になるとなにかを始めたくなるのはなぜなのかな? 去年、のだめカンタービレが大ヒットしました。ピアノの魅力、音楽の底力をお感じになっ た方も多いと思います。ピアノを始めて幾年月という感じですが、いまだ惹きこまれる一方 です。興味のおありになるかたはブックマークの一番下をクリックしてみてください。
2007.04.03
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