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47.キッス・オブ・ファイア(Kiss of Fire)【現代の標準的なレシピ】(容量はml) ウオッカ(25~20)、ドライベルモット(15~20)、スロージン(20)、レモンJ2dash ※砂糖でグラスをスノースタイルに 【スタイル】シェイク 終戦後、飲食店やバーの営業は占領軍最高司令部(GHQ)によって禁止されました。その再開が許可されるようになったのは1949年(昭和24年)5月です。バー営業が解禁されると、業界団体やメーカー主催のカクテルコンクールも徐々に開催されるようになりました。 「コンクール」開催には、バーテンダーの技量向上とバー業界全体の盛り上げという2つの目的がありました。こうしたコンクールの上位入賞者のなかから後に、業界の指導的役割を担う方々が輩出していきます。 残念ながら、こうした昭和20年代のコンクールで優勝したカクテルのなかで、現代までスタンダードとして生き残っているのは数えるほどしかありませんが、この「キッス・オブ・ファイア」はその「数えるほど」の一つとして現代でも受け継がれているカクテルです。 「キッス・オブ・ファイア」は1953年(昭和28年)6月、名古屋・御園座で開催された第5回「オール・ジャパン・ドリンクス・コンクール」(日本バーテンダー協会主催)でグランプリに輝いたカクテルです。6千もの応募作品があり、最終審査に残った8点の中から栄冠に輝きました。作者は、東京(銀座)のバーテンダー・石岡賢司氏です(出典:「日本バーテンダー協会五十年史」1980年刊。※コンクールの開催年を1954年とか1955年とか紹介しているカクテルブックやサイトが目立ちますが、正しくは1953年です)。 ちなみに、ほぼ業界人だけで審査する近年のカクテル・コンクールとは違って、この「オール・ジャパン…」の審査員には作家・永井龍男、漫画家・横山隆一、女優・丹下キヨ子ら業界人以外の方も加わっているのが目を引きます。やはり飲み手である一般人を審査員に加えるのが本来の姿でしょうね。 「キッス・オブ・ファイア」は前年の1952年に米国でヒットしたルイ・アームストロング(Loius Armstrong)の同名曲、ならびに同じ年の日本で、ペギー葉山が歌ったカバー曲「火の接吻(Kiss Of Fire)」にヒントを得て考案され、カクテル名も曲名がそのまま付けられたと伝わっています(出典:Wikipedia日本語版ほか)。 「Kiss Of Fire」という曲はもともと、アルゼンチン・タンゴの名曲「エル・チョクロ(El Choclo)」を英訳詞にしたカバー曲で、1903年、アンヘル・ビジョルド(Angel Villoldo)という人が作詞・作曲したものです(「El Choclo」自体は「とうもろこし」という意味)。日本には1937年にレコードで初めて紹介されました(出典:souldiva.tripod.com)。 石岡氏は残念ながら、この受賞の数年後に早世されたといいます。その経歴も詳しいことはほとんど伝わっていませんが、最近ネットを検索していて、面白い情報を目にしました。石岡氏の孫にあたる宇山祐二さんという方が、2015年に東京・学芸大学前でバー(店名は「Tricky's」)を開き、「キッス・オブ・ファイア」を看板カクテルにしているそうです(出典:Wikipedia日本語版)。 さらに、宇山さん自身が、Mixiの「Kiss of Fire」というコミュニティ・ページでおじいさんのことに触れている一文にも出合いました。「祖父は高校卒業後、歌舞伎の世界に入りました。そこで認められ、師匠に『養子になれ』と言われたのですが、父親に反対されて歌舞伎の世界をあきらめ、バーテンダーの世界へ転じました。すぐに力を発揮し、(カクテルコンペに出した)キッス・オブ・ファイアは日本で1位となりました。その後すぐ、医療ミスで20代で亡くなったと聞いています、短くて太い人生でした」と。機会があれば、宇山さんに一度会ってみたいですね。 なお、日本国内ではそこそこ知名度があるカクテルですが、欧米のカクテルブックで収録している例は、現時点では確認されていません。 【確認できる日本初出資料】「カクテル小事典」(今井清&福西英三著、1967年刊)。レシピは「ウオッカ、スロー・ジン、ドライ・ベルモット各3分の1ずつ、レモン・ジュース2dash。砂糖でスノー・スタイルにしたカクテルグラスに」となっています(これが、おそらく石岡氏のオリジナル・レシピでしょう)。・こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2017/04/29
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Bar UKマスターからのメッセージです。「バーUKには日本酒と中国酒(※)以外はたいていのお酒は置いてます」といつも言ってますが、それでは、実際はどんなジャンルのお酒を置いているのかを、以下に全部紹介しておきます。1.ウイスキー(ブレンディド、シングルモルト、シングルカスク、オールド・ボトル=スコッチ、アメリカン、カナディアン、アイリッシュ、ジャパニーズ)、2.ビール(国産7種類、輸入8種類)3.ジン(約30種類、国産4種類を含む)4.ウオッカ7種類5.ラム(ダーク、ゴールド、ホワイト計17種類)6.テキーラ(7種類、長熟もの3種を含む)7.ワイン(白、赤各3種類、スパークリング1種類)8.シェリー(フィノ、マンサニージャ、アモンティリャード、オロロソ、パロ・コルタド=時々)9.ブランデー、カルバドス10. マール、グラッパ11. ポート・ワイン、マデイラ・ワイン12. カシャーサ13. アクアヴィット14.パスティス類4種15. ベルモット類4種(リレ・ブランを含む)16. リキュール各種17. リモンチェロ18. 麦焼酎(2種=シェリー樽熟成1種を含む)19. シードル1種20. 杏露酒(※唯一の中国酒)21. アラック(アジア、アフリカ、中東地域で造られている蒸留酒) 世界にはいろんなお酒があります。一度だけの人生。皆さんも”飲まず嫌い”はやめて、たまには気分変えて、いろんなお酒を楽しんでみませんか?PS.お酒の「ジャンル」ではありませんが、もちろん、カクテルについても材料のあるものはおつくりしております。【Bar UK】 大阪市北区曽根崎新地1-5-20 大川ビルB1F 電話06-6342-0035 営業時間 → 平日=午後4時~10時半(金曜のみ11時まで)、土曜=午後2時~8時半、定休日=日曜・祝日、別途土曜に月2回、水曜に月1回不定休(月によっては変更されることも有り)。店内の基本キャパは、カウンター7席、テーブルが一つ(4~5席)。オープン~午後7時まではノーチャージ、午後7時以降はサービス料300円こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2017/04/25
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バーUKは明日25日(火)、第6回「テイスティングの集い」(午後7時~)開催のため、午後8時半まで貸し切り営業となります。何卒ご了承ください(テイスティングの会のテーマは「TeelingのSingle Caskを飲み尽くそう!」です)。 午後8時半からは通常営業に切り替えますので、一般のお客様もご入店頂けます。どうぞ宜しくお願いいたします。【Bar UK】 大阪市北区曽根崎新地1-5-20 大川ビルB1F 電話06-6342-0035 営業時間 → 平日=午後4時~10時半(金曜のみ11時まで)、土曜=午後2時~8時半、定休日=日曜・祝日、別途土曜に月2回、水曜に月1回不定休(月によっては変更されることも有り)。店内の基本キャパは、カウンター7席、テーブルが一つ(4~5席)。オープン~午後7時まではノーチャージ、午後7時以降はサービス料300円こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2017/04/25
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バーUKから5月の店休日(予定)をお知らせです。 現時点では、3日(水)~5日=いずれも祝日=のほか、7日(日)、14日(日)、18日(木)=臨時休業、21日(日)、27日(土)、28日(日)にお休みを頂きます。 ※黄金週間中の4月29日(土)、30日(日)はお休み。5月1日(月)、2日(火)は通常営業、6日(土)は午後1時~8時で特別スタイルでの営業となります。 なお、予定の店休日でも事前にグループ(5人以上)での予約があれば臨時で営業も可能です。また、平日でも8人以上なら貸し切り営業(原則3時間以内)も可能です。マスターまでお気軽にお問合せください。 以上、何卒よろしくお願いいたします。【Bar UK】 大阪市北区曽根崎新地1-5-20 大川ビルB1F 電話06-6342-0035 営業時間 → 平日=午後4時~10時半(金曜のみ11時まで)、土曜=午後2時~8時半、定休日=日曜・祝日、別途土曜に月2回、水曜に月1回不定休(月によっては変更されることも有り)。店内の基本キャパは、カウンター7席、テーブルが一つ(4~5席)。オープン~午後7時まではノーチャージ、午後7時以降はサービス料300円こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2017/04/23
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46.キール(Kir)【現代の標準的なレシピ】(容量の単位はml) 辛口白ワイン(適量)、カシス・リキュール(10) ※国際バーテンダー協会(IBF)の標準レシピでは、辛口白ワイン10分の9、カシス・リキュール10分の1 【スタイル】ビルド 今日でも代表的な食前酒の一つです。第二次大戦終結後の1945年頃、仏ブルゴーニュ地方・ディジョン(Dijon)市の市長、フェリックス・キール(Felix Kir 1876~1968)が考案したと伝わります(この定説には異論は出ていません)。カクテル名は彼の名に由来します。考案にあたっては、いくつかの理由があったと伝わっています。 第二次大戦中、ブルゴーニュ地方の赤ワイン畑は、占領ドイツ軍に没収されていました。戦後、ディジョンでは地元の農業振興のため、赤ワイン畑の復興とともに、まだ出来が悪かった特産・アリゴテ種の白ワインの在庫を減らし、カシス・リキュールの消費を拡大させる必要がありました。このため白ワインとカシス・リキュールを使った食前酒をつくり、市の公式晩餐会では必ず出してPRしようということになったそうです。 もう一つの理由としては、大戦直後の国内の物不足でシャンパンが足りず、代わりに白ワインを消費する必要があったということです。すなわち「キール」にはシャンパンの代用品という役割もあったようです(出典:Wikipedia英語版ほか国内外の専門サイト)。 元々「ワインは酒場(バー)の酒ではない」という保守的な考えから、「キール」は主にレストランでの食前酒として発展してきたカクテルでした。仏の作家、フランソワーズ・サガン(Françoise Sagan 1935~2004)の小説「一年ののち(Dans un mois, dans un an)」(1957年発表)には「キール」が登場していることからも、1950年代にはフランス国内ではその名が知られるドリンクだったこと(出典:Wikipedia日本語版)は間違いありませんが、欧米のカクテルブックで紹介されることは、60年代後半まではほとんどありませんでした。 しかし、1965年11月に出版された米国の有名な写真雑誌「LIFE」に、90歳でもなお元気で市長職を務めているキール氏の姿が紹介されたのがきっかけに、カクテル「キール」のことも世界的に広く知られるようになりました(出典:今井清&福西英三著「カクテル小辞典」)。ホテルや街場のバーでよく飲まれるようになったのは、欧米では1960年代の後半以降、日本では70年代後半以降と言われています。 欧米のカクテルブックで「キール」が初めて登場するのは、現時点で確認した限りでは、1966年に英国で出版された「Booth's Handbook of Cocktails and Mixed Drinks」(John Doxat著)です。そのレシピは「ブルゴーニュの白ワイン(シャルドネ)4オンス、カシス・リキュール1tsp、お好みで氷を」(French Bartender's Associationのレシピによる)となっています。 なお現代のフランスでは、カシス・リキュール以外、ブラックベリー・リキュール、ピーチ・リキュールを使った場合でもキールと呼ぶため、注文の際、どれを選ぶか問われる店もあるといいます。 「キール」の白ワインをシャンパンに替えると「キール・ロワイヤル」となる(考案者はオーストリアのフーベルト・ドヴォルシャック氏)ことはよく知られています。「キール・ロワイヤル」のカシス・リキュールをラズベリー・リキュールに替えると「キール・インペリアル」と呼ばれます。また、白ワインを赤ワインに替えると、「キール・カージナル(またはカルディナール)」と呼ばれるます(出典:Wikipedia日本語版)。 【確認できる日本初出資料】「カクテル小事典」(今井清&福西栄三著、1967年刊)。レシピは「冷やした辛口白ワイン60ml、クレーム・ド・カシス10ml」となっています。・こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2017/04/23
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Bar UKマスターからのお知らせです。来週25日(火)午後7時からの第6回「ティステイングの集い」(@バーUK。8時半終了予定。テーマは「Irish Whiskey・TeelingのSingle Caskをとことん飲み尽くす」。参加費2800円)の件です。「満席」とお伝えしていましたが、直前キャンセルがありましたので、参加ご希望の方は、マスターまで急ぎご連絡ください(1~2名ならご参加可能です)。参加申し込みのご連絡は、メール(arkwez@gmail.com)でお願いいたします。24日(月)なら店への電話(06-6342-0035)でも構いません。【Bar UK】 大阪市北区曽根崎新地1-5-20 大川ビルB1F 電話06-6342-0035 営業時間 → 平日=午後4時~10時半(金曜のみ11時まで)、土曜=午後2時~8時半、定休日=日曜・祝日、別途土曜に月2回、水曜に月1回不定休(月によっては変更されることも有り)。店内の基本キャパは、カウンター7席、テーブルが一つ(4~5席)。オープン~午後7時まではノーチャージ、午後7時以降はサービス料300円
2017/04/22
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Bar UKマスターからのお知らせです。******************************* バーUKのゴールデン・ウイーク中の営業予定のお知らせです。基本的には、日曜・祝日はお休みとなります(ただし、5月6日の土曜日は営業)。 4月29日(土=祝日)&30日(日)=お休み 5月1日(月)&2日(火)=営業(ただし営業時間は午後3時~10時です)。 5月3日(水)~5日(金)=お休み 5月6日(土)= 特別営業(午後1時~8時で、会費制・飲み放題スタイルでの営業です。詳細は店までお問合せください)。 5月7日(日)=お休み 以上、宜しくお願いいたします。変更があればすみやかにお知らせいたします。【Bar UK】 大阪市北区曽根崎新地1-5-20 大川ビルB1F 電話06-6342-0035 営業時間 → 平日=午後4時~10時半(金曜のみ11時まで)、土曜=午後2時~8時半、定休日=日曜・祝日、別途土曜に月2回、水曜に月1回不定休(月によっては変更されることも有り)。店内の基本キャパは、カウンター7席、テーブルが一つ(4~5席)。オープン~午後7時まではノーチャージ、午後7時以降はサービス料300円
2017/04/18
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成田一徹切り絵原画・販売用小作品の紹介(8)です。 ※絵のタイトルは、原則「仮のもの」です。絵のサイズの単位はミリ。 「ミラーボール」 サイズ=136×120 価格=¥8,000 「鰯(いわし)」 サイズ=130×165 価格=¥7,000 「線香花火」 サイズ=74×80 価格=¥8,000 =SOLD 「騎乗の勇士」 サイズ=174×90 価格=¥12,000 「FACES」 サイズ=174×118 価格=¥18,000 「アヤメ」 サイズ=109×90 価格=¥12,000 「落花」 サイズ=125×125 価格=¥9,000 =SOLD 「熟慮のとき」 サイズ=183×75 価格=¥12,000 「メジャー・リーガー」 サイズ=120×169 価格=¥15,000 「鯉のぼり」 サイズ=118×100 価格=¥20,000
2017/04/17
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45.カミカゼ (Kamikaze)【現代の標準的なレシピ】ウオッカ(30)、コアントロー(またはホワイト・キュラソー)(20)、ライム・ジュース(20)(3つの材料を等量にするレシピもあります) 【スタイル】シェイク(※ロックスタイルで飲むのが一般的)。 現代でも有名なカクテルの一つですが、その起源・由来ははっきりしていません。カクテル名は、「その鋭い味わいが、(米軍を恐れさせた)太平洋戦争中の旧日本軍の特攻機『神風攻撃隊=カミカゼ』のイメージに重なったことから名付けられた」という説(※この説については異論は聞かれません)が一般的ですが、命名者はもちろん伝わっていません。 「カミカゼ」という名もあって、太平洋戦争中または終戦直後に米国内で生まれたという説や、戦後の日本占領時代の米軍基地内(横須賀基地内という説)のバーで生まれたとする説がよく紹介されていますが、裏付ける資料やデータは伝わっていません。ただ、少なくとも1970年代には米国の西海岸では、かなり認知されていたとのことです(出典:国内外の複数の専門サイト)。 しかし不思議なことに、1950~60年代はおろか、70~80年代のカクテルブックでも「カミカゼ」を収録している例は、現時点で調べた限りでは国内外を問わず、見当たりません(80年代以前の掲載例をご存知の方はご教示頂ければ幸いです → arkwez@gmail.com)。なので、個人的には「戦後間もなく誕生」とか「占領時代の米軍基地内発祥」という説の信憑性には疑問を持たざるを得ず、もう少し後の時代に誕生したカクテルではないかとも考えています。 著名なカクテル研究者のデヴィド・ワンドリッチ(David Wondrich)氏は、「カミカゼ・カクテルが(欧米で)初めてお目見えしたのは1976年(the history of the shooter can be traced back to 1976, when the Kamikaze first appeared on the scene)」と記していますが、その根拠資料には触れていません。また、映画「カクテル」の原作者でもあるヘイウッド・グールド(Heywood Gould)氏は、その原作(1984年発表)の中で「カミカゼはディスコ生まれのクラシック・カクテルだ」と記しています(出典:http://firstwefeast.com/drink/2014/04/david-wondrich-history-of-shots)。 現時点で調べた限りでは、欧米のカクテルブックで「カミカゼ」が初めて登場するのは、1991年に出版された「American Bar(日本語版のタイトルは「シューマンズ・バーブック」)」(Charles Schumann著)です。ただしそのレシピは、「ウオッカ40ml、ホワイト・キュラソー1dash、ライムジュース・コーディアル20ml、レモン・ジュース10ml」で、現代のレシピとは分量比がかなり違います。 現代では、3種の材料を等量で使うレシピも一般的ですし、「ウオッカ2分の1、ホワイトキュラソー4分の1、ライム・ジュース4分の1」とするレシピもあります(「等量でなければ『カミカゼ』ではない」としているカクテルブックもありますが…)。同じウオッカ・ベースのカクテル「バラライカ」とよく似ていますが、バラライカはライム・ジュースではなく、レモン・ジュースを使います。 「カミカゼ」は、日本には戦後まもなく伝わっていたという説もありますが、80年代以前に出版されたカクテルブックでの収録例は、現時点では見当たりません。個人的な記憶から推察しても、日本のバーでお目見えするようになったのは(おそらくは)1970年代で、一般的に飲まれるようになったのは80年代以降ではないかと考えています。 【確認できる日本初出資料】カクテル・ハンドブック(花崎一夫著、1990年)。レシピは、「ウオッカ3分の1、ホワイト・キュラソー3分の1、ライム・ジュース3分の1」です。・こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2017/04/16
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約3週間ぶりのBar UK写真日記です(By うらんかんろ)。 バーUKのシングルモルト・ラインナップに、人気銘柄の一つ「ハイランドパーク」の長熟モルト(21年)がお目見えしました。ハイランドパークとしては珍しいバーボン樽熟成もの。トロピカル・フルーツの味わい・香りが特徴です。ぜひ一度お試しを! 最近、業界内で話題になっているカクテルに「ペインキラー」があります。ダークラム・ベースで、パイナップル・ジュース、オレンジ・ジュース、ココナツ・リキュール(ミルク)、ナツメグ・パウダーというトロピカルな味わいです、 マスターは、近所のバーTで飲んだことに刺激を受けて、店でも挑戦してみました。上がバーT(フローズン・スタイルです)、下がマスターがつくったペインキラーです。「まだまだ改善すべき点はあるけれど、材料はあるので、ご希望なら喜んでつくります」とのこと。ご興味のある方はぜひどうぞ。 土曜営業終了後、恒例のマスターの”お勉強”。この日は、ジャパニーズ・ウイスキーが充実している東三国のバーKで、美味しいイチローズ・モルトを味わいました。「ここは、バーUKにはない珍しいジャパニーズがいっぱいあるので、とても有難い店です」とマスター。皆さんもぜひ一度お越しを! バーUKの人気定番ドリンクの一つ、「自家製リモンチェロ」が残り少なくなってきたので、マスターはこの日、自宅で1リットル分を造りました。スピリタス・ベースなのでボディも強く、甘さと酸味のバランスも絶妙ですよ。まだ味わっていないという方は、ぜひ一度! 地震で被災した熊本のバーテンダーたちが企画した「復興支援ウイスキー(KBP)」がバーUKにも登場です。「小さなことですが、同業者としても熊本を応援していきたい」とマスター。特別価格(1Shot 600円)での提供です。皆さん、どんどん飲んでくださいねー。 バーUKとしては第2回目となる公式ジャズ・ライブが開催されました。出演は前回も好評だった戸倉洋子さん(Vo)と大橋恭さん(Gt)。参加された皆さんは、戸倉さんの素敵な歌と冴えたトーク、そして大橋さんの超絶テクニックのギターを心ゆくまで堪能しました。 バーUKにはこれまで、焼酎はシェリー樽熟成の麦焼酎「夢想仙楽」しかなかったのですが、新たに1種類、ニッカウヰスキーがこのほど発売した「特別仕立てスモーキーな麦焼酎」が入荷しました。うらんかんろが味わった印象では、焼酎と言うよりウイスキー。度数もやさしく(25度)スモーキーさも程良いので、とても飲みやすいです。オススメですよー。 マスターの大好きなモルト銘柄の一つ「ボウモア」に、新しいボトルが仲間入りしました。とは言っても、数年前にリリースされた、免税店向けのカスクストレングス(57.1度)「100 Degrres Proof」です。シングル・カスクにしては、とてもお手頃なお値段(1Shot=45ml 1200円、30ml 800円)となっていますので、ボウモア好きの方はぜひ!。 テキーラはあまり種類を置いていないバーUKですが、このほど超長熟タイプのテキーラが1本入荷しました。「レぜルバ・デ・ラ・ファミーリア」。名門クエルボ社の最高級品です。30年熟成の原酒もブレンドされているので、とても柔らかくて、極上の芳醇さです。ちょっとお高い(1Shot=30ml 1600円)ですが、味わう価値のある1本かと思います。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】ふ
2017/04/15
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44.ジョン・コリンズ(John Collins)& トム・コリンズ(Tom Collins)【現代の標準的レシピ】ジョン・コリンズ= ジンベース・ヴァージョン → オランダジン(60)、レモン・ジュース(20)、シュガー・シロップ2tsp、氷、ソーダ(適量)、マラスキーノ・チェリー、レモン・スライス ウイスキーベース・ヴァージョン → ウイスキー(60)、レモン・ジュース(20)、シュガー・シロップ2tsp、氷、ソーダ(適量)、マラスキーノ・チェリー、レモン・スライス(ウイスキーはバーボンを使うケースが多い) トム・コリンズ= ロンドン・ドライジン(45~60)、レモン・ジュース(15)、シュガー・シロップ1tsp、ソーダ(適量)、飾り=レモン・スライス&チェリー【スタイル】ジョン・コリンズ=ビルド、トム・コリンズ=ビルドまたはソーダ以外をシェイク ※グラスは、トール・グラス(大ぶりのコリンズ・グラス)を使うのが一般的です。 「ジョン・コリンズ」と「トム・コリンズ」という紛らわしい名前の2つのカクテルがあります。それぞれに由来があり、また関係しているので、この稿ではまとめて取り上げたいと思います。 「ジョン・コリンズ」は、「1860年代(少なくとも1869年以前に)、ロンドンのリマーズ・ホテル(The Limmer’s Hotel)にいた英国人、ジョン・コリンズ(John Collins)というバーテンダーが考案。カクテルも彼の名前にちなんで『ジョン・コリンズ』と呼ばれるようになった」と伝わっています(出典:Wikipedia英語版ほか多数)。 当初の「ジョン・コリンズ」はオランダ産の「ジュネヴァ・ジン」を使うことが多かったのですが、英国産の「オールドトム・ジン」を使うのが主流になっていく過程で、いつしか「トム・コリンズ」と呼ばれるようになったと言われています(出典:欧米の複数の専門サイトほか)。 そして、「ジョン・コリンズ」の方は、従来のオランダジンを使う場合に限定して使われるようになりました。一方で、1950年代頃からは、ウイスキー・ベースの「ジョン・コリンズ」も登場するようになり、現代ではこの2つのベースの「ジョン・コリンズ」が混在している状態です(出典:Wikipedia日本語版や欧米の複数の専門サイト等)。 文献で確認できる最も古い「ジョン・コリンズ」のレシピは、英国で1869年に出版された「The Steward and Barkeeper's Manual」と言われていますが、「オールドトム・ジン1Wineglass、レモン・ジュース半個分、パウダー・シュガー1tsp、ソーダ(ボトル1本分)」となっています(出典:Wikipedia英語版)。 カクテルについての著名な歴史研究家デビッド・ワンドリッチ氏は「1850年代にはニューヨークに伝わっていたジョン・コリンズのレシピは、19世紀前半にロンドンの社交クラブで飲まれていたジン・パンチのレシピに極めてよく似ている」として、ジョン・コリンズもジン・パンチも、「ジン&レモンジュース&ソーダ」カクテルの延長線上で生まれたドリンクではないかという見方を示しています(出典:同)。 「ジョン・コリンズ」が「トム・コリンズ」と呼ばれるようになったのは、上記で述べたようにオランダ・ジンが英国産のオールドトム・ジンにとって代わられたことが大きな理由と考えられていますが、「トム・コリンズ」の名前の普及に最も大きな影響力を持ったのは、”カクテルの父”とも言われる米国人バーテンダー、ジェリー・トーマス(1830~1885)です。 「トム・コリンズ」というカクテルは、トーマスが1876年に出版した「How To Mix Drinks」改訂版で、(印刷物として)初めて紹介されたと言われていますが、「トム・コリンズ」の名がトーマス自身の命名なのか、それ以前から(英国でも)こう呼んでいたのかはよく分かりません(Wikipedia英語版は、「18世紀末のアイルランド独立戦争時の政治家トム・コリンズに捧げられたカクテルという説もある」と紹介していますが、その根拠は示していません。結局のところ、誰が「トム・コリンズ」と最初に呼び始めたのかは、現時点では謎のままです)。 ちなみにトーマスのレシピを紹介しておきますと、「ジン1Large Wineglass、レモン・ジュース小1個分、ガム・シロップ5~6dash、氷2~3個、ソーダ」となっています(※ジンの銘柄は指定していません)。 なおWikipedia英語版は、「チャールズ・スキナーという米国人作家が1898年、『トム・コリンズは、米国人のつくったカクテルだが、欧州人の好奇心を刺激し、英国やフランス、ドイツにアメリカン・バーを根付かせることに大きく貢献した』と記している」と紹介していますが、このスキナー氏が何を根拠に米国発祥説を唱えているかには触れていません(まぁ、我々日本人には、トム・コリンズの発祥が英国であれ、米国であれ、それはどうでもよいことかもしれませんが)。 いずれにしても、ニューヨークなど全米の大都市では、オールドトム・ジンを使った「トム・コリンズ」は、1878年までには普通に飲まれるカクテルになっていたとのことです(出典:Wikipedia英語版)。 参考までに記しておきますと、有名なハリー・マッケルホーン(Harry MacElhone)のカクテルブック「ABC of Mixing Cocktails」(1919年に英国で初版刊)では、ジョン・コリンズ(ベースはオランダ・ジン)は登場しますが、トム・コリンズはありません。 また、「サヴォイ・カクテルブック(The Savoy Cocktail Book)」(1930年に英国で初版刊)には、ジョン・コリンズ、トム・コリンズの両方が収録されています。ベースはそれぞれオランダジン、ロンドン・ドライジン(※1920年代になると、甘口のオールドトム・ジンに代わって辛口のドライジンが主流になってきたためか)となっています。 なお、ウイスキー・ベースのジョン・コリンズは、欧米では少なくとも1950年代には誕生していたと考えられていますが、カクテルブックに登場するのはかなり後になってからです。現時点で確認できた限りでは、ポケット・バーブック(M.ジャクソン著、1981年刊)の掲載例が最初です。ちなみに、ベースのウイスキーがスコッチなら「サンディ・コリンズ」、バーボンなら「カーネル・コリンズ」、アイリッシュなら「マイク・コリンズ」という別名のカクテルとなるとのことです。【確認できる日本初出資料】ジョン・コリンズ=「カクテル(混合酒調合法)」(秋山徳蔵著、1924年刊)=ジン・ベース。※ウイスキー・ベースのジョン・コリンズについては「カクテール全書」(木村与三男著、1962年刊)が現時点では日本初出 / トム・コリンズ=「洋酒調合法」(高野新太郎編)。レシピは「オールドトム・ジン1杯、ライム・ジュース3~4dash、シュガー4分の3tsp、ソーダ、氷」となっています。
2017/04/09
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皆さま、桜は満開の週末ですが、天気はいまいちの金曜日ですね。バーUKは、きょうも元気で午後4時から営業いたしますので、春の週末に美味しいお酒を堪能しませんか?ところで、バーUKでは明日8日の土曜日、午後6時から、2度目となる公式ジャズライブを開催いたします(出演:戸倉洋子<Vo>、大橋恭<Gt>)(午後6時、7時半の2回公演、原則入れ替えなし。MC¥1500)。※座席は申し訳ありませんが、満席です。このため、明日の営業時間は通常とは違って以下のようになります。宜しくお願いいたします。午後2時~4時 → 通常営業午後4時~5時半 → 一時クローズ(ライブ準備、リハのため)午後5時半~ 営業再開(ライブ終了後は通常営業に切り替えます。いちおう午後10時半頃まで営業予定)。【Bar UK】 大阪市北区曽根崎新地1-5-20 大川ビルB1F 電話06-6342-0035 営業時間 → 平日=午後4時~10時半(金曜のみ11時まで)、土曜=午後2時~8時半、定休日=日曜・祝日、別途土曜に月2回、水曜に月1回不定休(月によっては変更されることも有り)。店内の基本キャパは、カウンター7席、テーブルが一つ(4~5席)。オープン~午後7時まではノーチャージ、午後7時以降はサービス料300円こちらもクリックして見てねー!→
2017/04/07
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43.ジャパニーズ・カクテル(Japanese Cocktail)/ミカド(Mikado)【現代標準的なレシピ】ブランデー(またはコニャック)(40)、ライム・ジュース(10)、オルジェート(「オルゲート」と表記する場合も)・シロップ(10)【注1】、アンゴスチュラ・ビターズ2dash、レモン・ツイスト 氷(ロング・スタイルの時) ※ライム・ジュースを入れないレシピもある 【スタイル】シェイクまたはステア “カクテルの父”とも言われる、かのジェリー・トーマス(Jerry Thomas)が1860年頃に考案し、世界初の体系的カクテルブック「How To Mix Drinks」(1862年初版刊)にも登場する歴史的かつ由緒あるカクテルです。国の名前がついたカクテルの中でも、最も歴史が古いカクテルと言われています。 トーマスが考案したオリジナル・レシピは、「ブランデー1Wineglass、オルジェート・シロップ1tsp、ビターズ2分の1tsp、レモン・ピール→タンブラーに注いでステア」となっています。 1860年と言えば、日本はまだ開国まもない混乱期で、攘夷の嵐が吹き荒れていた時代。そんな頃、なぜ米国で「日本の」という名が付いたカクテルが誕生したのでしょうか--。この理由については、洋酒研究家・石倉一雄氏が、近年まで「謎」に包まれていたその由来を解き明かしてくれています(石倉氏の玉稿「日本人の知らないジャパニーズ・カクテル/ミカド」をご参照。→ Webサイト「Food Watch Japan」= http://www.foodwatch.jp/column/ =で連載)。 石倉氏によれば、1860年当時、ニューヨークのマンハッタンにあった「パレス・バー」でチーフ・バーテンダーとして働いていたトーマスが考案し、名前の由来には、なんと徳川幕府が1860年(安政7年、3月に「万延」元年に改元)に派遣した訪米使節団が大きく関係していているということです。トーマス自身、ニューヨークを訪れたサムライ姿の使節団の姿を目撃し、インスピレーションを得たとも言われています。 しかし、カクテルはブランデーがベースで、他の材料にも日本的なものは一つもないのに、なぜ「ジャパニーズ・カクテル」なのでしょうか? 石倉氏は、トーマスは、このカクテルの材料の一つ「オルジェート・シロップ」に使われている杏(あんず)の核(仁)の香りに、「オリエンタルなイメージ」を強く抱いたのではないか、そして、1850年代から米国西海岸に増え始めた中国人移民が持ち込んだ紹興酒の味わいに「ジャパニーズ」的なイメージを感じ、紹興酒に似た味わいのカクテルを西洋の酒で再現しようとしたのではないかと推察しています。 もちろん、「紹興酒は中国の酒じゃないのか?」と思われる方も多いでしょう。しかし、この当時の一般的な米国人は、中国と日本の区別はほとんどつかず、日本は中国の一部だと考えていた人がほとんどでした。なので、トーマスが紹興酒を日本の酒と考えたとしても不思議ではありません(詳しくはぜひ、石倉氏による渾身の論考をお読みください)。 ジャパニーズ・カクテルはその後欧州へも伝わり、当初は「ジャパニーズ・カクテル」の名で紹介されていました。しかし1885年、日本を舞台にした「ミカド(Mikado)」というオペレッタが、ロンドンの「サヴォイ・シアター」で上演され大ヒットすると、「ジャパニーズ→ミカド」という連想から、いつしか「ミカド・カクテル」と呼ばれることが多くなったということです。「ミカド」はその後、米国でも上演されるなど欧米でロングランの大ヒットとなりました。 ご参考までに、トーマスの本以降に出版されたカクテルブックでの「ジャパニーズ・カクテル」の扱いを見ておきましょう。・「Bartender’s Manual」(ハリー・ジョンソン著、1882年初版、1934年再版、2008年復刻版刊)米 ブランデー1グラス、ボウカーズ・ビター【注2】2~3dash、オルゲート・シロップ2~3dash、マラスキーノ2dash、レモン・ピール・「American Bartender」(ウィリアム・T・ブースビー著、1891年初版、2009年復刻再刊)米 コニャック1グラス、アンゴスチュラ・ビターズ3dash、オルゲート・シロップ4分の1tsp、レモン・ピール・「Modern American Drinks」(ジョージ・J ・カペラー著、1895年初版、2008年復刻版刊)米 ※Japanese Cocktailの名での収録はないが、Japanese Punch(ブランデー2分の1、アラック【注3】2分の1、ライム・ジュース半個分、シュガー1tsp、紅茶適量)、Mikado Punch(セント・クロワ・ラム【注4】2分の1、ブランデー2分の1、レモン・ジュース半個分、シュガー1tsp)という2種類が掲載されている。・「World Drinks and How To Mix Them」(ウィリアム・T・ブースビー著 1908年刊行、1934年再版)米(ジャパニーズ・カクテル、ミカドの双方が登場) ★ジャパニーズ・カクテル → ブランデー1ジガー、オレンジ・ビターズ2dash、オルゲート・シロップ1tsp、(アンゴスチュラ?・)ビターズ2drops、レモン・ピール(同書では、ジン・ベース=3分の2ジガー=に替えた「ジャパニーズNo.2」というカクテルも収録されている) ★ミカド → ブランデー3分の2ジガー、キュラソー2dash、オルゲート・シロップ2dash、クレーム・ド・ノワヨー【注5】2dash、ビターズ2drops、レモン・ピール・「Bartenders Guide: How To Mix Drinks」(ウェーマン・ブラザーズ編、1912年初版、2008年復刻版刊)米 & ・「173 Pre-Prohibition Cocktails」 &「The Ideal Bartender」(トム・ブロック著、1917年刊、2001年&2006年再刊)米 → 収録なし・「ABC of Mixing Cocktails」(ハリー・マッケルホーン著、1919年刊)英 ブランデー1グラス、アンゴスチュラ・ビターズ2dash、オルゲート・シロップ1tsp(ティー・スプーン)、シェイクしてカクテルグラスに注ぎ、チェリーを飾る・「The Savoy Cocktail Book」(ハリー・クラドック著 1930年刊)英 Mikado(ミカド)の名で登場 → ブランデー2分の1グラス、キュラソー2dash、オルゲート・シロップ2dash、クレーム・ド・ノワヨー2dash、アンゴスチュラ・ビターズ2dash・「Mr Boston Bartender’s Guide」(1935年刊)米 Mikado(ミカド)の名で登場 → ブランデー2オンス、クレーム・ド・カカオ2分の1tsp、キュラソー2分の1tsp、アンゴスチュラ・ビターズ2dash ※「ジャパニーズ・フィズの名で以下のレシピのカクテルも登場 → ライ・ウイスキーまたはバーボン・ウイスキー1.5オンス、ポート・ワイン2分の1オンス、レモン・ジュース半個分、パウダー・シュガー1tsp、卵白1個分、ソーダ適量・「The Artistry Of Mixing Drinks」(フランク・マイアー著 1934年刊)仏 → 収録なし・「The Old Waldorf-Astoria Bar Book」(A.S.クロケット著 1935年刊)米ブランデー1ジガー、オルゲート・シロップ2dash、ボウカーズ・ビターズ1dash、レモン・ピール・「Café Royal Cocktail Book」(W.J.ターリング著 1937年刊)英ブランデー4分の3、オルゲート・シロップ4分の1、ボウカーズ・ビターズ2dash、レモン・ピール・「Trader Vic’s Bartender’s Guide」(ビクター・バージェロン著 1947年刊)米 → 収録なし 「ジャパニーズ・カクテル」は日本には、少なくとも1920年代前半までには伝わり、日本初のカクテルブックと言われる、「カクテル(混合酒調合法)」(秋山徳蔵著、1924年刊)や「コクテール」(前田米吉著、1924年刊)=に登場します。※同時期に出版された両著ですが、レシピはかなり異なっています。秋山氏のレシピはトーマスの本にルーツを持ち、前田氏のレシピは、サヴォイ・カクテルブックとほぼ同じです。 その後、30年代以降に日本で出版された幾つかのカクテルブックにも「ジャパニーズ・カクテル」または「ミカド」の名で登場します。ただし、せっかく「日本」にちなむカクテルなのに、現代の日本のバーでは残念ながらほとんど知られていません(「オルジェート・シロップ」という若干ややこしい材料のせいでしょうか?)。カクテル名も、現代のカクテルブックやWeb専門サイトにおいてもなお、「ジャパニーズ・カクテル」「ミカド」の両方が混在しています。 なお、「ジャパニーズ・カクテル」には、その後さまざまなバーテンダーによって、多くのバリエーション(20種類近くも!)が生み出されています(代表的なバリエーションの一つは、「ブランデー50ml、クレーム・ド・カカオ1tsp、オレンジ・キュラソー1tsp、シロップ0.5tsp、アロマチック・ビターズ1dash」です)。 また、「世界コクテール飲物辞典」(佐藤紅霞著、1954年刊)にはウイスキー・ベースの、さらに「JBAカクテルブック」(1963年刊)と「すてきな夜にはカクテル」(木村与三男著、1983年刊)にはジン・ベースの「ジャパニーズ・カクテル」がそれぞれ収録されていますが、そのルーツはよく分かっていません。 【注1】「オルジェート(Orgeat)・シロップ」:ナッツの香りが特徴のビター・アーモンド・シロップのこと。19世紀後半から20世紀初頭の欧米のカクテルにはしばしば使用された。Orgeatとは仏語で「アーモンド」の意だが、このOrgeatは普通のアーモンドではなく、杏仁(杏の核)のことを指す。現在でも「MONIN(モナン)」社のシロップ・シリーズで入手可能だが、原材料に杏仁がどの程度使われているかどうかは不明。 【注2】「ボウカーズ・ビター(Boker's Bitter)」は、1828年にドイツ系米国人のジョン(ヨハン)・ボウカーが製造・販売を始めたビターの銘柄。かのジェリー・トーマスもいくつかのカクテルで使用している。1920年代に一時製造中止となったが、近年、その味わいを再現した製品が再発売されている。 【注3】アラック(Arrack)とは、中近東からアジアにかけて、現在でも幅広く造られている蒸留酒。原料は米やサトウキビ、ナツメヤシ、ジャガイモ、ヤシの花穂など。 【注4】カリブ海の米領ヴァージン諸島の「セント・クロワ(St.Croix)島」産のラムのこと。 【注5】「クレーム・ド・ノワヨー(Crème de Noyaux)」=ノワイヨーとも表記される=は、桃や杏の核を主成分とするリキュール。アーモンドの風味を持つ。 【確認できる日本初出資料】カクテル(混合酒調合法)(秋山徳蔵著、1924年刊)、コクテール(前田米吉著、1924年刊)。
2017/04/02
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