ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 3, 2010
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カテゴリ: 映画、テレビ
「悲愴感」

 ただいまニッポン密入国ちゅう。
 懐かしの旧友さんと再会し、映画に行くことにしてたのだけど、「のだめ」にするか「宇宙戦艦ヤマト復活篇」にするか、ふたりで悩みに悩み抜いた。結局のだめにご決定。

 結論。面白かった。
 突っ込みどころもいくつかあったけど、細かいことはつべこべ言わず娯楽作品として存分に楽しめた。欧州の街の映像も華やかに撮れてたし。

 れっきとした音楽映画として観ても秀逸なんぢゃないかと。
 特に、ピアニストとか指揮者というのは、音楽家のなかでも特に「孤独」であり、音楽的な技量や表現力だけでなく、自分との闘い、精神的苦悩と立ち向かっていかなきゃいけない。ってゆーか、コネも大切。そのあたりもさりげなく描かれており。

 一方、マルレオケの重鎮コンマス氏が、本番直前に新常任指揮者の千秋に言い放つ。「キミにとってこのオケはただの踏み台に過ぎないかもしれないが、わしにとっては人生の全てなんだ」。
 オケの団員たちもそれぞれに生活がかかっているし、理想のオケ像というのも個人によって微妙に異なる。


 実際に彼らが演奏する場面だけでなく、劇中で次々と背後に流れる音楽も良かった。グリークのバイオリンソナタ3番2楽章(のピアノソロ部分)が使われていたのには大感激。渋すぎっ!

 役者さんたちの「弾き真似」演技も良かったし、オケ団員の方々はみんなホンモノの演奏家ばかりで、立派に撮影されていた。

 ちなみに今日の映画館、客層があまりに若かったのには驚愕&苦笑。たぶん僕らが最年長だったかも。
 もし「ヤマト」を選んでいたらどうなってたか。





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最終更新日  Jan 9, 2010 09:59:26 AM
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