選曲については、YesterdayやThe Long And Winding Roadなど、主人公が静かに弾き語りする場面では楽曲の素晴らしさを再認識できた。映画予告編では確かSomethingも出てきたと記憶してるのだけれど、本編では削除されたみたい。それこそ歌詞的にも恋愛映画向きの歌なのにもったいない。←ぶっちゃけ、Let It Beとかよりも名曲だと思う
ビートルズ愛好家しかわからない小ネタももっとガンガン挿入していただきたかった。実際、台詞のなかに、Will you still need me, feed me, when I'm sixty-fourとか、with a little help from my friendsとかは出てきてただけに中途ハンパ。 例えば、もしぼくがこの映画の脚本家、演出家だったら、後半のリバプール駅での場面で、She's got a ticket to ride(涙の乗車券)を引用するし、米ロスアンジェリスで活躍する主人公が故郷に戻って歌う場面では、Get back to where you once belongedと歌わせるのに。思わず身を乗り出して製作者目線で映画を鑑賞してたわけで。
独創的な作風という点だったら、例えば、オブラディオブラダという言葉の意味、A Hard Day's Nightの冒頭の不協和音、All You Need Is Love冒頭のフランス国歌、あたりの小ネタをひとつかふたつ挿入してもよかった。 ヘイジュードには触れられていたものの、ジュードって誰だよって話で盛り上がるわけでもなく、エド・シーランのおやじギャグが出てくるぐらい。