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2004年04月24日
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【まず己を考え、次に社員を考えろ】

人間も動物だから、欲望が先行してとかく己だけを考えがちである。どんな偉い人でも、まず、自分のために行動している。偉い政治家サンは、口を開くと、

「私は国のため、社会のため、すべてを投げうってやっております」

と、恥ずかしげもなく大声でガナッているが、あれはウソだ。人間が動物である限り、生きていくためには、まず自分のために働くものなのである。「社会のため」はその次のことになる。

 しかし、たとえその次になっても、やはり社会のこと、時代のことを考えるのが人間だろう。

 我々が、今日、背広を着、うまい食事にありつき、のうのうとテレビを楽しむことができるのは、我々の先輩がえらかったからにほかならない。我々は先人の残してくれた人智の蓄積の恩恵を受けて生活しているのだ。

そうすれば、当然、我々もまた後輩のために人智を積んでおこうという心掛けがなくてはならない。そうしなければ、人間社会は決して向上しない。

 人間が結婚し、子供を生み、その子を育てるまでには二十年から三十年の歳月が必要である。つまり、我々は何百年計画かでこの国をよくすることを考えると同時に、自分が生きている五、六十年の間に、ひとつの宿題を片づけておこうという姿勢も、同時にあわせ持たなければならない。つまり、民族のことと自分のこととの二つを考えていかなければならないと思う。

 とすれば、人間がつとめる企業で、もっとも働き甲斐のあるものは、働くその個人のためにもなり、同時に世の中のためになる企業である。



 「高い給料がとれてあなたのためにもなるし、しかもあなたの仕事は世の中の進歩のためになっているんですよ」

 経営者が強い信念を持ってそう言うとき、社員は死にもの狂いになって働くだろう。

【ぽんぽこ先生 解説】
古典、『大学』の一節に【修身斉家治国平天下】という言葉があります。

天下を治めようとするものは、まずその身をおさめ、次に家をととのえ、それがのち、国や世の中をおさめることができるという意味です。つまり、世界が平和になるためには、はじめに自分自身を律した生活をすることから始めるべきだというのです。

これを、藤田氏は、仕事におきかえて説明しています。つまり、最初は自分の生活をなりたたせることが、日本のためになる第一歩なのです。

しかし、多くの起業を志す若者は、最初に立派な企業理念を作ることが大事だと思っています。いや、経営学の大学教授やビジネススクールが、ミッションの重要性を強調し過ぎることの弊害でしょう。ミッションがない企業は、企業ではないとさえいうふうに語る教授もいるくらいですから。

ここで、起業で日本を支えるとしても、最も大事なことをはっきりさせたいと思います。

お客を集めることが全てです。

集客できなければ、ミッションもひったくれもありません。つまり、お客を集めることが、起業者の最初の第一歩なのです。

ミッションは、集客ができた、その次に必要になるものなのです。ですから、かっこいいミッションを作ったことで満足してはいけません。



かっこよさに目を奪われていなかったでしょうか。

資格についても同じことがいえます。税理士、公認会計士でも、お客がいなければフリーターと同じなのです。

お客を集める。

この一点に絞って考えてみましょう。

そうすれば、きっと、将来あなたは、日本を背負っていく人材になれるはずです。



わかりましたね。

では明日。

ぽんぽこ先生より





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最終更新日  2004年04月24日 00時17分37秒
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