Follow the Dream 療法士の夢

2008.04.21
XML
カテゴリ: Positive View of Life
Bower(1981)の論文"Associative Network Theory of Mood and Memory"は、試験のために復習する必要のある重要な論文のひとつ。これを改めて読んで見るとなかなか面白い。


彼の主張は2つある。ひとつはMood-state-dependant、もうひとつはMood-congruent effects


この二つ目の仮説が今日の本題。「精神状態・心的状態が、人間の選択に影響を及ぼす」というもの。


この仮説の裏づけのためにいくつか実験を行っているがなかなか興味深い。幸せ感の強い人、不幸感の強い人、怒りに満ちた人などに、ことばの再生・物語の再生・過去の再生・自由連想をしてもらう。すると結果は。。。


ことばの再生:Happyな人はHappyなことばを沢山思い出し、Angryのひとはそれにそったことばをより多く思い出す。


物語の再生: 二人の成功したひとと、失敗したひとの話を聞かせ、その物語を再生させると、幸せな人は成功したひとの話に、不幸なひとは失敗したひとの話により固執している事実が明らかに。


過去の記憶:幸せなひとはより多く幸せな過去を思い出し、不幸な人はより多くの不幸な過去を思い出して語る。


自由連想:幸せなひとは幸せな発想をより多くしたのに対し、不幸な人はより多くの不幸な発想をする


そして興味あることとして、不幸な人は不幸な物語のことを80%も翌日に想起し、幸せな物語は20%くらいの想起だった。それに対して、幸せな人は幸せな物語を60%の確率で翌日想起し、不幸な物語は40%くらいで想起、大きなギャップが不幸な人ほど顕著では無かったのだ。


幸せな人は幸せなことに敏感。対して不幸な人は不幸なことに敏感



これを読んで思い出した男性が3人もいた。ほとんど初対面状態で、私の欠点をわざわざ取り上げていた殿方たち


劣等感が強そうだなーと直感的に思ったのに間違いは無かったか。こちらはまるで関心がないのに、わざわざつっかかってくるような態度だったけど


不幸だったのね。。。号泣


この論文は、私の好きなダイアー博士など多くの心理学者に影響を及ぼしているのでしょう。Positive thinkingに関してのアドヴァイスを見ると、この上記の事実をふまえてそれを逆手にとり


もし自分が不幸なこと、暗いこと、悲しいことばかり取り上げる、頭に自然に思い浮かんでしまうのなら、無理にでも楽しいこと、明るいことを取り上げ不幸なことと置き換えることで、自分を幸せな状態に持っていこう


というアドヴァイス、攻略が自然と生まれてくるものね


欠点ばかりを指摘して改善策を出さずに人の落ち込む姿を見て喜んでいる人には要注意。その人が不幸な人の確率は大。心からアドヴァイスをくれるひとは、代替策、改善策を提示してくれる人が多いもの


また自分が、人の欠点ばかり気になるのなら、もしかして自分は不幸なのかもしれません。要自己チェック!









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.04.21 14:57:57
コメント(4) | コメントを書く
[Positive View of Life] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Calendar

Archives

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07

Comments

Davina @ Re[3]:返信2(01/11)の2(01/11) hippa235さん 了解しました。お心遣い…
hippa235 @ Re[2]:返信2(01/11)の2(01/11) ひとつお願いがあります。 私のブログを…

Favorite Blog

間違いをていせいし… New! Hirokochanさん

入眠しにくい、熟睡… New! まめバイオリンさん

空白だらけの日記帳… New! 白山菊理姫さん


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: