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長い間、楽天ブログにお世話になりましたがこのたび、FC2ブログ「読書日記」に引越すことにしました。理由はいくつかあるのですが一番大きなものはカテゴリ数が少ない!ということです。タグ検索もできなくなり、自分の記事を探すのもままならなくなりまして思い切って引っ越すことにしました。過去の記事は移動したのですがやり方がうまくなくて、いただいたコメントを移せてないものが多いです。ごめんなさい。楽天ブログのお友達にはとてもよくしていただいて感謝しています。よかったら、新しいブログにも変わらずに遊びに来てくださいませ。こちらのブログは残していきます。ほんとうに、ありがとうございました。
2012年05月20日
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★★★☆初めて恋するときめきを描いた純情恋愛長編左京区恋月橋渡ル2012年4月発行 小学館 333p【内容情報】(「BOOK」データベースより)京都の理系男子が初めて恋した相手は姫!?たいせつに育まれる初恋のときめきをいとおしく描いたとびきりキュートな純情恋愛長編。感想 ★★★☆ かわいいなぁ。 春から夏にかけての京都を舞台に描かれる 理系大学院男子学生の初恋。 慣れないことにとまどい、舞い上がる。 あー、今でもこんな子もいるんかぁ。 なんだか心配だけれど安心もする。 恋せよ若人よ。それはきっとあなたの糧となる。
2012年05月19日
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★★★☆ただ一日の逢瀬を想い、長い歳月を生き抜いてきた男女。異母姉弟の二人が、秘めてきた気持ちを初めて明かす。至極の恋愛小説。美しき一日の終わり2012年4月発行 講談社 349p【内容情報】(「BOOK」データベースより)ある日、父が家に連れてきた少年は秋雨と名乗り、美妙より七つ年下の異母弟であった。それから五十余年、互いへの思いを心の奥底に秘め、それぞれの人生を歩んだ二人は、取り壊しの決まった、古い家で再会する。ともに暮らした幼い日々をなつかしみながら、長い歳月を慈しむように来し方を語り始めた。生涯のすべてを一日に込めて、至高の愛の姿を描く恋愛長編小説の新境地。感想 ★★★☆ 読み終えて溜息。 なんて美しくてせつない恋愛小説なんでしょう。 とある秋の一日、 70歳の美妙は昔の家で義弟・秋雨と会う。 昭和・平成の世の変遷とともに 静かに語られる二人の出会いからの日々。 二人の想いの行く末は。 不道徳といえばそうかもしれないけれど、 それはもう出会うべき二人だったとしか 言えない物語を堪能しました。
2012年05月18日
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★★★引きこもりニートの鋭一は姉の出張中、幼稚園児のリサと同居し面倒を見ることに。幼稚園を巡る様々な事件にデコボココンビが挑む。キュート&ニート2012年1月発行 文藝春秋 318p【内容情報】(「BOOK」データベースより)園児探偵白畠リサ登場!人気ゲームのコミカライズ『逆転裁判』も大ブレイクの著者が贈る謎と笑いのハートウォーミング・ミステリー。幼稚園には危険がいっぱい!?「ひきこもりニートの僕が、姪っ子の世話をするハメに…」。感想 ★★★ 姉の海外出張に伴い 姪の幼稚園児・リサの世話をすることになった 28歳ひきこもりニートのエーイチ。 ところがエーイチは失敗ばかり、 リサはしっかりもの、という 逆転の関係で日常の謎に絡んでいきます。 ほんわかと読んでいたら 次第にエーイチは成長。 ラストは思わぬところへ。 う~ん、どうだろう。 特にラストにこういうエピソードは なくてもよかったと思うけれど、 全体的には楽しいお話でした。 リサがしっかりしすぎ、っていう感想を 読書メーターで見たけど、 小説だからそれはありかなって思います。
2012年05月17日
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★★★海堂氏初の短編集。『アリアドネの弾丸』で一躍人気者になった玉村警部補が加納警視正ともに活躍する短編集。もちろん田口医師も作中に登場!「東京都23区内外殺人事件」ほか4話収録予定。 2012年2月発行 宝島社 315p【内容情報】(「BOOK」データベースより)正月特番用のバラエティ番組収録中、巨大迷路内でタレントが殺された。カメラが設置された密室での犯罪が加納と玉村を待ち受けるが、加納の論理的推理が炸裂する(「青空迷宮」)。「チーム・バチスタ」シリーズの加納警視正と玉村警部補が難事件に挑む。【目次】(「BOOK」データベースより)不定愁訴外来の来訪者/東京都二十三区内外殺人事件/青空迷宮/四兆七千億分の一の憂鬱/エナメルの証言感想 ★★★ 加納警視正と玉村警部補が四つの事件を捜索する短編集。 二つは加納警視正の推理とカンがさく裂するミステリー。 二つは検死制度に対する皮肉をこめた話。 コミカルで医療と捜査のバランスよく面白かった。 これからも加納・玉村コンビの短編が読みたいです。
2012年05月16日
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★★★樹海に抱かれた村で暮らす大輝は、ある日、金色の毛をした不思議な生き物と出合う。ルークと名付けて飼い始めるが、次第に大輝の体に異変が起きてきて……。「樹海」と「サンカ」をテーマに、鬼才が読者を神々の世界に誘う、表題作を含む4編を収録。金色の獣、彼方に向かう2011年11月発行 双葉社 269p【内容情報】(「BOOK」データベースより)稀代の物語作家が紡ぐ、古より潜む“在らざるもの”たちの咆哮4編。傑作ダークファンタジー。【目次】(「BOOK」データベースより)異神千夜/風天孔参り/森の神、夢に還る/金色の獣、彼方に向かう感想 ★★★ 「金色の獣」を共通とする四短編。 異国の巫女が連れてきた獣、 超常現象を引起こす獣、 森の守りの獣、 少年に千里眼を与える獣。 人の醜さ弱さを暴きながらも美しく幻想的。 森や山の中にはまだまだ 未知の生き物がいるのかもしれない、とふと思う。 四つのお話は つながっているようでつながっていないようで。 その微妙な感じがよかったです。
2012年05月15日
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★★★12万部突破の法廷ミステリー『最後の証人』著者、最新作! 出所したばかりの累犯者が起こした窃盗事件の真実を抉る「罪を押す」。県警上層部に渦巻く嫉妬が、連続放火事件の真相を歪める「樹を見る」。同級生を襲った現役警官による卑劣な恐喝事件に、真っ向から対峙する「恩を返す」。東京地検特捜部を舞台に、法と信義の狭間でもがく「拳を握る」。横領弁護士の汚名をきてまで、約束を守り抜いて死んだ男の真情を描く「本懐を知る」。検事・佐方貞人の姿を描く、『このミス』大賞作家による傑作検察ミステリー連作集です。検事の本懐2011年11月発行 宝島社 376p【内容情報】(「BOOK」データベースより)県警上層部に渦巻く男の嫉妬が、連続放火事件に隠された真相を歪める(『樹を見る』)。出所したばかりの累犯者が起した窃盗事件の、裏に隠された真実を抉る(『罪を押す』)。同級生を襲った現役警官による卑劣な恐喝事件に、真っ向から対峙する(『恩を返す』)。東京地検特捜部を舞台に“検察の正義”と“己の信義”の狭間でもがく(『拳を握る』)。横領弁護士の汚名をきてまで、恩義を守り抜いて死んだ男の真情を描く(『本懐を知る』)。骨太の人間ドラマと巧緻なミステリー的興趣が、見事に融合した極上の連作集。【目次】(「BOOK」データベースより)樹を見る/罪を押す/恩を返す/拳を握る/本懐を知る感想 ★★★ 「条件やデータだけで事件を見ず、 事件を起こす人間を見る」 検事・佐方の捜査方法・解決方法が 心にすとんと落ちてくる。 彼が携わった四つの事件と 彼の父親に関する一つの物語。 重みのある読後感に満足です。 シリーズ化していってほしい。 前作『最後の証人』は 佐方がその後、弁護士に転身して手掛けた裁判の物語。 こちらの方がばりばりのミステリーでしたが、 これも面白かったです。 弁護士になっても事件に対する佐方の姿勢は健在でした。最後の証人
2012年05月14日
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★★★突然筆を折ったベストセラー作家・咲良怜花。執筆復活を願う編集者に対し怜花が告白した衝撃の物語。甘美で残酷な究極のラブストーリー。新月譚2012年4月発行 文藝春秋【内容情報】(「BOOK」データベースより)八年前に突然絶筆した作家・咲良怜花は、若い編集者の熱心な復活のアプローチに、自らの半生を語り始める。そこで明かされたのは、ある男性との凄絶な恋愛の顛末だったー。感想 ★★★ 読後、こういうお話だったのかと改めてびっくり。 ミステリーだと思い込んでいたので。 560pの分厚さだが 短いセンテンスがぐいぐいとこちらに迫ってくるので、 テンポ良く読めた。 8年前に絶筆した女性作家の内面。 新月は見えないけれどそこに確かにあった。 女性作家はどうして小説を書き始めたのか、 どうして作風が変わったのか、 どうして筆を折ったのか。 それら全てに関わる一人の男性。 その男性との恋愛は苦しいことの連続だったけれど、 彼と巡り合えたことは 彼女にとって幸せだったと思いたい。 小説を書く手法や編集者との付き合い、 なども盛り込まれていて興味深かったです。 怜花(=女性作家)の書いた小説を読んでみたい。
2012年05月13日
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★★★千春はバス事故で友人や教師を失った。一人生き残った罪悪感から引きこもる千春。そんな彼女の姿は同情を呼び、一方では複雑な思いで受け止められる。弟、担任教師、友人の遺族である母親、新聞記者など、千春と関わる6人の視点で綴る連作短編集。現実を真摯に見つめ、再生への兆しを温かく描く。これからの誕生日2011年6月発行 双葉社 217p【内容情報】(「BOOK」データベースより)どうして私だけ生き残ってしまったの。たったひとり、少女はバス事故で助かった。深い心の痛みを抱えて過ごす日々の先にー。とりまく人々の心模様を絡めて描いた、優しい強さが沁みわたる「再出発」の物語。感想 ★★★ 自動車事故でただ一人、生き残った少女。 生きていくことに思い悩む。 亡くなった生徒の家族も悲しみと複雑な思いが募る。 周りの悪意やおざなりな言葉・態度も哀しい。 でも読み終えて明るい光。 生きていくのは大変だけど、 やっぱり命ある限り生きて行こう、と思える物語。
2012年05月12日
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★★★大事な人をなくし、いまは小さなバーを営む渚。街のギター流しの入院を聞き、思いは揺れる。切なくも温かい人生を切りとる珠玉の六篇黄金街2012年4月発行 講談社 216p【内容情報】(「BOOK」データベースより)生きるとは巡り逢うこと。不器用で、孤独で、そこはかとない。でも、必ず寄り添う誰かがいるー「人情の名手」が綴る切なくも温かい珠玉の六篇。じんわりと心に響く、珠玉の短編集。【目次】(「BOOK」データベースより)ファインプレイ/黄金街/パタパタ小父さん/しあわせの鐘/通夜噺/青い鳥感想 ★★★ ノスタルジックな雰囲気の6つの短編。 かつての誰かとの触れ合いが自分を助け育ててくれ、 自分も他の誰かに触れ合うことで その人の力になる。 そうして人と人とはつながっていく。 そんなつながりの素晴らしさを静かに語る物語。 「しあわせの鐘」がいちばん好きです。
2012年05月11日
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★★★八年前、新聞社に勤める久平可南子は、体重四千百二十グラムの男子を出産した。家族の中で唯一面会に来たのは妹の柚奈ただ一人、世間的に歓迎されていない子どもだった。「父親はいない」と可南子は言う。その半年以上前、可南子は写真週刊誌に深夜プロ野球選手の片岡信二と一緒にいるところを写真に撮られ、それが掲載されていた。片岡は、その写真を撮られた数日後、賭博に関わる八百長疑惑で逮捕される。両親を含めまわりの人間は、子どもの父親は片岡だと信じて疑はない。・・・新聞社に勤めるシングルマザーと、戦力外通告されたプロ野球選手の胸打たれる再生を描く。トライアウト2012年1月発行 光文社 280p【内容情報】(「BOOK」データベースより)「これまでは他人と競争するためにやってきたーこれからは自分との競争をする」父親の名は明かさないシングルマザーと戦力外通告されたプロ野球選手、二人の生きがいで紡がれる感動長編。感想 ★★★ タイトルは プロ野球の合同トライアウト、だけでなく 登場人物それぞれの人生におけるトライアウト、 っていう感じかな。 シングルマザーの新聞記者・可南子、 元プロ野球選手・深澤、 可南子の家族、 およびその周辺の人々が お互いに影響を与えながら 新たな人生に向かって進んでいくのを応援しつつ、 こちらも勇気がもらえるお話でした。 いいシーン、いいセリフがいっぱいでした。 家族の間の微妙な心の動きとか、 ああ、そうだよなぁと納得。 特に可南子の父親と妹がいい味を出していました。 ただ「終わりがなかったら全力を出せない」っていう 深澤のセリフ。 そうなんだけれど、 まぁ現実は終わりが見えないことに延々と 取り組んだりするなど、 そううまくいかないからしんどいよね。
2012年05月10日
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★★★☆あなたの代わりに、全国どこでも旅に出ます!唯一のレギュラー番組「ちょびっ旅」が打ち切りになった売れないタレント・丘えりか。ひょんなことから、病気などの事情を抱えた人から依頼を受けて、代わりに旅をする「旅屋」を始めることに。旅屋おかえり2012年4月発行 集英社 284p【内容情報】(「BOOK」データベースより)売れないアラサータレント「おかえり」こと丘えりか。唯一のレギュラー番組が、まさかの打ち切り…。依頼人の願いを叶える「旅代理業」をはじめることに。とびっきりの笑顔と感動がつまった、読むサプリメント。感想 ★★★☆ 読んでいる最中ずっと涙。 幸せな涙です。 売れないタレント・おかえり(丘えりか)が 様々な事情で旅に出られない人の代わりに旅をする。 旅先でのふれあい、依頼人への誠意、 おかえりをサポートする人たちの温かさ、 そしておかえり自身の素直な性質がとても素敵でした。 しみじみ、じんわり、しみこんでくるお話でした。 あー旅に出たい! 黒石、角館、田沢湖、内子、そして礼文島。 本書に出てきた旅先などの一部です。 いつかはぜひ。
2012年05月09日
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★★★☆新感覚青春ミステリ、シリーズ最新作惜しくも普門館出場を逃したハルタとチカは、息つく暇もなく文化祭に突入した。だが、文芸部、アメリカ民謡部、演劇部と次々に問題が持ち上がり……。大好評青春ミステリ“ハルチカ”シリーズ最新作!千年ジュリエット2012年3月発行 角川書店 332p【内容情報】(「BOOK」データベースより)こんどの舞台は文化祭。アメリカ民謡クラブ、演劇部、そして吹奏楽部…おかしなキャラクターたちがひき起こす難問題とは?青春ミステリ“ハルチカ”シリーズ第4弾。【目次】(「BOOK」データベースより)イントロダクション/エデンの谷/失踪ヘビーロッカー/決闘戯曲/千年ジュリエット感想 ★★★☆ ハルチカシリーズ最新刊! 文化祭を舞台とする4つのエピソード。 吹奏楽部がメインではないけれど 楽しくてせつなかった。 「失踪ヘビーロッカー」がスピード感があって 甲田さんのキャラがよくて 一番のお気に入り。 「決闘戯曲」は結末に唖然&拍手。 甲田さんをはじめとして ブラックリストの面々が活躍していましたね。 日野原さま(=生徒会長、ブラックリスト十傑の1人)、 文化祭開催してくださってありがとうございました。 また次作を楽しみにしています。
2012年05月08日
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★★★★ココロ・ファインダ2012年4月発行 光文社 224p【内容情報】(「BOOK」データベースより)自分の容姿に自信がもてないミラ、クラスの人気者カオリ、「わたし」というしがらみに悩む秋穂、そして誰とも交わろうとしないシズ。同じ高校の写真部に所属する4人は、性格も、好きなカメラも違うけれど、それぞれのコンプレックスと戦っていた。カメラを構えると忘れられる悩み。しかし、ファインダーを覗く先に不可解な謎が広がっていて…。高校の写真部を舞台に、女子高生たちが構えるカメラに写るのはともだち、コンプレックス、未来、そしてミステリー。感想 ★★★★ 高校写真部の4人の女子高生を主人公とした連作短編集。 素敵でした。 彼女らには悩みがあり、 それが写真にまつわるミステリと絶妙に絡み合い、 お互いが親身になって解決していく。 繊細な女子高生の心が写し取られ、 静かで温かな余韻が残ります。 彼女らはカメラをのぞきながら、 被写体の真実の姿を自然と探り出し 自分たちの心に焼き付けているのかな。 被写体に寄り添うことで 自分の写したい、と思った写真が 撮れるのかもしれないな。 相沢さんのこれまでの作品とは雰囲気が違いましたが、 とてもよかったです。 写真やカメラに関する専門的な話が多くて、 私にはそのへんがよくわからないのだけれど、 写真・カメラ好きの人はその辺も 面白く読むかもしれませんね。 それとも、ちょっと違う。。。とか思われちゃうのかな。
2012年05月07日
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★★★★一人でだって生きてはいける。でも、あなたとだったらもっと楽しい!瀬尾まいこの魅力を凝縮した、傑作長編恋愛小説!葉山イエス。イエスはあだ名。何に対しても心が広い、キリストのような奴だから。でも実際は、人に対して無関心だっただけ。趣味(?)は黄昏と自分探し。上村小春。唐揚は苦手だけど、ケンタッキーは好き。ポカリ派。自分をしっかり持っていて、決めた事は覆さない。でも、おばあちゃんの言葉は日本国憲法より重い。流されるがままの男子と、頑なまでに我が道を進む女子。ちっともイマドキでもなければ情熱的でもない高校生の二人は、体育祭の競技“米袋ジャンプ”がきっかけで付き合う事になった。大学に行っても、“恋愛”と言って良いのか分からない淡々とした関係を続ける二人だが、一つだけ自信を持って言えることがある。それは、互いを必用としている事。でも人生は、いつも思わぬ方向に進んで行き……。笑って、泣いて、じんわり温かい。読者の心に春を届ける、著者の魅力がぎゅっと詰まった優しい恋の物語。僕らのごはんは明日で待ってる2012年4月発行 幻冬舎 217p【内容情報】(「BOOK」データベースより)体育祭の競技“米袋ジャンプ”をきっかけに付き合うことになった葉山と上村。大学に行っても淡々とした関係の二人だが、一つだけ信じられることがあった。それは、互いが互いを必要としていること。でも人生は、いつも思わぬ方向に進んでいき…。読んだあと、必ず笑顔になれる、著者の魅力がぎゅっと詰まった優しい恋の物語。感想 ★★★★ 瀬尾さんの新刊! 高3の体育祭の“米袋ジャンプ”を契機に 付き合いだした葉山と上村。 二人は素気なくてべたべたしていないのだけど、 お互いが大切で お互いを信頼していて お互いを必要としているのが 素敵。 こういう恋愛が好きだなぁ。 二人が二人で歩む姿に ほのぼの(少しひやひや)しながら 楽しく読みました。
2012年05月06日
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★★★☆小野寺の弟・小野寺の姉2012年3月発行 泰文堂 221p【内容情報】(「BOOK」データベースより)東京の片すみ、木造一軒家に二人で暮らす小野寺進と小野寺より子の姉弟。結構な歳だけど結婚できずにいる二人は、特別仲がよいわけでも、悪いわけでもないけれど、なんだか支えあって暮らしている。ある日、そんな小野寺家の郵便受けに間違って配達された一通の手紙。二人はその手紙を届けに行くことにするのだがー。引っ込み思案な弟と、こだわりが強く生命力の強い姉の、さえないけれど、ささやかな幸せが香る日常を描いた物語。感想 ★★★☆ アラフォー独身姉弟が共に暮らしていく中でのあれこれ。 お互いを邪魔に思っているようでいて、 その実のところ お互いを思い合う 地味でささやかな毎日。 その優しい空気が心地いです。 生活の細かなエピソードや姉弟の行動が 笑えるネタのオンパレード。 また、話が姉弟それぞれ順番に語る形で進められるので、 相手の様子が客観的に見えるのがまた楽しい。 「酢味噌」って書かれた栞がついていますが、 これの意味が分かった時にはじーん、としました。 二人がこの先もいい関係でありますように。
2012年05月05日
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★★★★★お待たせしました! 待望の人気シリーズ第7弾下町で古本屋を営む大家族が活躍する、大人気「東京バンドワゴン」シリーズの第7弾。今回も謎に満ちた客がつぎつぎ来店し、なんと一家の大黒柱に恋のうわさが舞い込む予感も!?レディ・マドンナ2012年4月発行 集英社 301p【内容情報】(「BOOK」データベースより)齢八十を越えてもなお堀田家の大黒柱として、古書店“東京バンドワゴン”を切り盛りする勘一。そんな勘一をお目当てに通ってくる女性が現れて、一家は色めき立つ。しかし、その出会いが思わぬ家族の秘密を連れてくる…。さらに、蔵から大事な稀覯本が盗み出されて、店は大混乱。次々に新たな謎が舞い込む堀田家を救うキーワードは「母の愛」。女性のパワーで家族の絆を結び直す、待望の最新作。感想 ★★★★★ 今年の春も東京バンドワゴンが読めてよかった! 昔ながらの日本の人情や 生活の美しさ正しさを 再認識させてくれる。 多くの登場人物が個性的できっちり出番があって、 些事諸問題をみんなで温かく解決していく。 今作もほんと素敵でした! 今回も「LOVEだねぇ」にあふれていて、 さらに最後の最後にサチさんのつぶやきに 鼻の奥がツンときた。 いつまでも続いてほしいこのシリーズ。 来年がもう楽しみです。 このシリーズはサチさんを語り手にしたところが うまいんだろうな、と思う。 だって一瞬にしていろんな場面にとべるものね。 サチさんもいつまでも元気で(?) たくさんの新しい思い出を作っていってほしいです。
2012年05月04日
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★★結婚詐欺師を通して描く男女の業と性(さが)結婚願望を捨てきれない女、現状に満足しない女に巧みに入り込む結婚詐欺師・古海。だが、彼の心にも埋められない闇があった……。父・井上光晴の同名小説にオマージュを捧げる長編小説。結婚2012年3月発行 角川書店 207p【内容情報】(「BOOK」データベースより)結婚願望を捨てきれない女、結婚生活から脱したい女…。満たされない女たちの欲望を金に換える古海とるり子、そして古海を家で待つ妻。果たして彼らに待ち受けるものとは?サスペンス色に溢れる父・井上光晴氏の同名小説に材を採り、まったく新しい物語を構築した野心的な長編小説。感想 ★★ 結婚詐欺師の男と それをセッティングする女と 騙される女と 結婚詐欺師の妻。 それぞれの思いが嘘なのか真実なのか わからないままどろどろと 「結婚」の周りをうずまいていました。 結婚にとらわれる登場人物が哀しいなぁ。 お話が終わったこの先どうなるのか怖いです。
2012年05月03日
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★★★☆中学将棋部の冴えない男子3人が、転校した女の子に会うために、修学旅行を抜け出し京都から大阪へ。たどりついた先で待っていたのは・・・?くるくるコンパス2012年4月発行 ポプラ社 239p【内容情報】(「BOOK」データベースより)さえない中学将棋部の男子三人カズト、シンヤ、ユーイチは、転校してしまった部活仲間の佳織に会うために、京都行きの修学旅行を飛び出して大阪へ。恐ろしい体育教師や、非協力的な班の女子、不慣れな大阪の街…数々の困難を乗り越えて、たどりついた先にはー?苦くて痛いような、甘酸っぱくてくすぐったいような、熱くて特別な、長い旅が始まる。感想 ★★★☆ 約35年前、男子中学生3人は 京都での修学旅行を抜け出して大阪に向かう。 それは転校していった女子に会うため。 それは失敗と冷や汗の連続。 あまりにも頼りない彼らに読んでいて はらはらしましたが、 それでも頑張る彼らを応援しながら読みました。 エピローグが素敵でしみじみと感動。 若い頃の無鉄砲な冒険は その後の人生の糧になるんだなぁ。 若いときはどんどん、冒険をしていってほしい。 (身の安全があって、他人に迷惑をかけない範囲で ←とか言っていると結局は冒険が出来ないのかも しれませんね) あと、大阪で道に迷ったら、 ためらわず道行く人に尋ねてね。 たいていの人は暑苦しいくらい親切だから(笑)。
2012年05月02日
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★★★転校クラブ2012年3月発行 原書房 295p【内容情報】(「BOOK」データベースより)早川理14歳。お父さんの仕事の関係で転校ばかりしている。そんなあたしにとって“転校クラブ”は情報ツールであり愚痴の吐き出し口だったりする。今度の学校は海と遊園地の近くっていうのがポイントだけど、転校早々、別人と間違われてクラスのシカトにあった。-「事件」はもう始まっていたんだ。感想 ★★★ 女子中学生・サトルが 海と遊園地が近くにある学校に転校して、 っていうことなので、 爽やかな冒険ミステリーかと思ってたら、 あらあらあら~なんという展開。 人魚伝説や、地元の有力者一家の争いから 思わぬ事態に広がり、 思いもかけなかった真実に行き当たる。 伏線はきっちり張られ、 サトルが前のめりになって謎を解決していくのが お見事でした。 残虐な描写も一部あるので その場面になったときにはびっくりしました。
2012年05月01日
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