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2005.11.21
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装丁があまりにもおどろおどろしいので,気の弱い人は敬遠するだろうと思われる本だ。

○ストーリー
複数の人によって思い出が語られる。古い洋館と広い庭。少女とねえやとばあや,さらに1人の婦人。思い出はどれも婦人の謎の死で終わる。
そして10年後,人々はまた洋館に集い,事件の悲しい真相が明かされる。

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しだれ桜の前に立つ黒い振袖の婦人,という絵を念頭に,あとはストーリーを付け加えた,という印象の作品だ。美しいイメージなのだが,それだけで作品を成立させるには,たとえジュブナイル作品であろうと難しい。

舞台設定と謎めいた登場人物たちのあいまいな記憶のモノローグで進められるため,大正時代かと思わせるのだが,平成の現代であることが分かってくる。その時点で,この作品はリアリティを求めていないことが判明する。

だって東京の世田谷でおそらく1000坪くらいの敷地と,使用人が2人いる洋館を維持するのに,年間いくらかかる?・・・現実的ですまないけど。

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子供っぽい作品なのかと思いきや,一方で「魔女」「サロン」「高級娼婦」と言った一連の言葉を平然とジュブナイル作品にぶつけてくる。ちょっとこの作者は確信犯的に趣味に走りすぎだろう。

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美しい絵なのだけど,鑑賞者の視点の位置までも,非常に限定する。少しでも近付いたり,ナナメから見ると,欠点が視界に入ってしまう。そうした作品だ。

これは耽美とは呼べない。耽美への憧れどまりだ。





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Last updated  2005.11.21 08:55:13
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