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2006.08.04
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西澤保彦のブラックユーモアにあふれたミステリーだ。しっかし・・ブラック・・・

○ストーリー
万理と園子は,嵐の中,知り合いの別荘にたどり着く。しかしそこに知り合いの姿はなく,嵐から逃れて次々と怪しげな人々が集まってきた。そしてその夜,男に襲われそうになった万理は,つきとばして相手を殺してしまい,結局全員を殺してしまう。ところが万理は,園子が誰かに殺害されていたことに気付く。そうして誰一人いない別荘の中で,万理の犯人探しが始まる。深まる謎の中,別荘に向かう1人の男がいた。万理と男の出会いは・・・?

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西澤保彦の理想形の1つが,『最後の1行で謎が解けるパズル的な作品』だということだ。「ストレート・チェイサー」でも同じことが試みられていたが,僕は必ずしもナットクしなかった。でもこの作品にはナットクだ。確かに最後の1行で謎が解け,『ええーっ!そうだったの??』とうなってしまった。

主人公の一人称部分が,女性言葉で語られるので,それさえ慣れてしまえばスピーディな展開を楽しみながら読める。不気味な登場人物たちや,ありえないような展開も,するっと読めてしまうということは,やはり文章がうまいんだと思う。

ブラックな作品なので,いつもにも増して登場人物たちには感情移入をしがたい。主人公の2人組からしてかなりキツイ性格をしていて,ヲイヲイというカンジだ。でもその後のスラップスティックでスプラッタな展開を考えれば,感情移入は不必要だろう。

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「孤立した山荘」という設定からは,本格ミステリーを想像してしまうが,西澤保彦は,ブラックなパズラーをぶつけてきている。ミステリーファンへの強烈な挑戦状とも言え,読んでみてびっくりして怒る人もいるかも知れない。



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新聞の占い欄による,ある事柄の強引な説明はもう冗談だとしか思えないが,それを割り引いても,西澤保彦の1つの完成形だと思う。

まあ,好き嫌いはちょっと別としてね。







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Last updated  2006.08.04 09:22:41
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