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2007.05.29
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カテゴリ: わくわく児童文学
和製ハイファンタジーの大本命「守り人シリーズ」のラスト1冊前を読んだ。

○ストーリー
大陸の帝国の侵略から新ヨゴ皇国を救うため,亡命の皇子チャグムと用心棒のバルサは,隣国ロタとカンバルの同盟を実現するため,北の山国カンバルへと向かう。隊商にまぎれてカンバルへ入国した2人だが,刺客に追いつかれてしまう。バルサが逃げ込んだ先は果たして?

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最終3部作を,ロタ,カンバル,ヨゴを舞台にするというのは,なかなか秀逸な計画だ。新ヨゴ皇国から,はるか南の帝国へと連れ去られ,故国を目指すものの,すんなりとは戻れない立場のチャグムを描くには,かつてこのシリーズで語られた隣接する三国を順番に巡りながら戻る,というのは,チャグムの運命や物語の大きな流れを”はじまりに戻す”というわかりやすく,面白い設定だ。

古今のいろんな物語が,日常から旅立ち,出会いと冒険を重ね,目的を達成した後に,帰りの旅路は後日談めいているのに比べ,この作品でのチャグムの帰還は,間違いなくクライマックスへの道のりであり,片時も目を離せない気がする。

また第1作「精霊の守り人」の次に「闇の守り人」でカンバルに戻ったバルサにとっても,最終巻の一歩前でカンバルを再訪するということは,とても意味深い。その時に背負った重い荷物を,バルサはいつ下ろすのか。それが最終巻で語られるような気がするからだ。

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バルサがチャグムを探す物語だった第1部と比べ,2人の旅を描くこの第2部では,だいぶチャグムの内面描写が増えている。もちろん利発で勇気のあるチャグムも描かれるし,異世界に心惹かれるチャグムも描かれる。この巻で初めて描かれるのは,政治の場で駆け引きを行い,自分のプライドと戦うチャグムだ。










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Last updated  2007.06.03 21:07:36
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