小さな不動産会社のBOSS日記

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カテゴリ: 戯言
昔昔・・その昔・・

大学を出た私が初めて職に就いたのが、ある広告会社の営業マン。

広告会社と言っても、地域広告をとる、名も知れぬ小さな会社でした。

ベテランの先輩営業マンが二人。
同時入社の私達若き新人が三人。
事務員、そして業務の人、
所長を入れて総勢十人程度の会社だったのです。

仕事は、自社で作成する、A1サイズ相当の町内住宅地図に掲載する広告を取って回る営業なのです。
自社製の地図は割りとしっかりしていて、当時はまだ、ゼンリンさんも現在のような超有名企業でもでもなく、私が働いていたその会社とほとんど変わらない程度の地図を作っていたような気がします。

当時はまだ手書き文字だったのですね。

我々営業は、地域の町内ごとに仕上げる地図の掲載広告をとるために、分班して営業活動するのです。
まあ大いなる将来像のある会社でもありませんでしたが、とりあえず職に就いた私。

営業は地域ごとに約二週間で完了させます。

営業活動は徒歩。
社用車で担当地区に連れて行かれると、そこで降ろされ夕方まで、歩く、歩く・・また歩く。
目標エリア内のターゲットになる商店を片っ端から訪問していくのです。

「はじめまして・・○○会社の○○ですが、こんどこの様な地域地図を作りまして、町内会を通じて各家庭に配布されます」

「これが見本ですが、是非御社も地域に密着したお店ということで、ひとつ宜しくお願いいたします」(^^)
「この小さな一枠が○○千円でこの大きな枠が○○円となります」

注意:あの~この営業、なんだか怪しそうで怪しくもありませんので。^_^;


で、私はもちろん営業なんてしたこともないし、できるタイプでもない、今よりずっと内気な青年だった私には、この様な飛び込み営業なんて実に勇気がいりました。

例えば、いきなり駅前の○○銀行○○支店に突入したかと思うと、

「恐れ入ります。支店長様にお会いしたいのですが・・」
「えっ!?どのようなことでしょうか?」窓口の女性は私に訊ねます。



普通だったらとても飛び込み営業が会える類ではありませんが、そこはしかし、
いつも黄門様の印籠の紋所を利用して、

「実は町内会を通じて・・」
そう、町内会、という言葉に皆弱かったんです。(^^)

いまだったらとてもできませんが、当時は初めての仕事で、しかも鬼のようなベテラン営業先輩に叱られる事を思うと、なりふり構わない突入勇気が出たものです。
何しろ成果を上げなければ会社に帰れないのですから。

一日中町内を端から端まで歩いていました。
でもいろいろなところで可愛がってももらいました。

特に多くの店が集合する市場などでは、一箇所で気に入られて掲載予約をもらうと、次々と紹介してもらって、あっという間に目標達成するのです。

時に、営業初心者だった私は、最も稼ぎ時の混雑しているお昼のレストランに勢いあまって営業突入して、えらく叱られたこともありました。
とんでもない営業マンだったんですね。^_^;

昼は公園のベンチに横になって疲れた身体を休めながら・・の嫌でたまらなかった営業生活。

で、前置きが随分と長くなりましたが、ここから本題。

入社してまもないある日、ある地域を任された私は、まだまだ慣れないなか、
中心部から離れた閑散とした場所に位置したある喫茶店に営業訪問したのです。

階段をトントンと、当時は痩せてスマートだった私は軽やかに上がり、二階のその喫茶店のドアを徐に開けます。
ちゃらちゃら、ちゃりん~
この手の古い喫茶店によくある定番の、入り口ドアに吊るした鈴が鳴って、

「あの~こんにちは、おじゃまします。実は・・」
私はこう切り出したのです。

こちらに顔を向けた女店主の前のカウンターには、背を向けた黒いスーツの男が三人座っていました。

言葉を続けようとする私に、その男達は顔を少し後ろに向けます。

「実は、私、こういうものですが・・少しばかりお話をさせていただきたく・・」

そう言って、
私は、店主に近づこうとカウンター寄りに一歩前に出ながら、シャツの胸ポケットから名刺を取り出そうと、右手を、す~っとスーツの胸元に差し入れ・・ようとしたその瞬間!

そのカウンター席にいた男三人は、いきなり大きな地震の揺れに慌てた様な、大げさとも思えるびっくりさで、カウンターに仰け反るような動作を見せたのです。
互いは、後ろに、横に、身体をかわす様に。

その、予想もしないような、あまりに突然に出来たその場の変な光景に、びっくりしたのは私の方。
思わず後ずさりしていたのですから。

その場の女店主は口あんぐり状態で、一瞬何が何やら訳分からずに、その場に居合わせた私と店主と、客の黒いスーツの男三人の全員が、大袈裟風に驚いたその光景は、まるでコントのなかの場面さながらの様だったのです。

いや~びっくりしたな、もう。

★ ×□◎♪^_^;・・・

結局、なんだか変な状況になってしまった私は、営業も失敗してそそくさと退散。

で、しばらくしてこの場面が理解できたのです。

実は当時、北九州ではドンパチ抗争があっていた時期で、あの時、正にあの黒いスーツの男達は、私をインテリ?ヒットマンだと勘違いしたに違いないのです。
あの驚き様は間違いありません。
それしか考えられないのであります。

それにしてもびっくりさせないでくださいよ。
田舎から出てきて、純粋培養?のまま世間で頑張っていた私?は、
もちろん黒い服=時に怖い人達・・の公式なんて全く頭のなかにできていなかったのです。
もちろん映画の世界しか見たことともありませんでしたから。^_^;
黒い服=礼服・・これが普通常識?。

いや~参りましたね。”^_^”

その昔の出来事でした。

え?そのなんか変な営業の仕事はどうなったか?って?

歩いて、歩いて、靴底を減らし、あるいは、会社に帰る途中のバス停のベンチで疲れた身体を落とす私の頭に、上から鳥にまで糞を落とされながら・・

同僚とは結構楽しくやりながら、しかし先輩にはっぱ掛けられながらもその後、全く歩合制の給与は上がらず・・給料5万~8万を推移。^_^;
できる先輩は25万以上。(当時としては凄いこと)

私は、学生時代からの七千円の四畳半に住んだまま・・

こんなことしていてはいかん!と、早々と半年後には辞めてしまったのであります。(^^♪





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Last updated  2007年09月14日 19時20分40秒
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