小さな不動産会社のBOSS日記

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1カ月に1度のリラックスタイム。

二十年程前、不動産会社での勤め人時代に出会ったお客さんでもある。
あれから二十年、私は自宅とは反対方向の、この床屋に通い続けている。
この床屋に行くときには、行き帰りを含め、ゆうに三時間はみておかなければならない。

ぶっきらぼうで一見口の悪い、しかし知るほどに、ハートのある店主の店で過ごす時間は、互いにぽつりぽつりと会話しながらも、私にとっては、一時の安らぐ空間をもたらしてくれるのだ。

無愛想にみえるが、観ていくに、律儀で付き合う人にも無骨ながら自分なりの礼節を尽くす人柄は、当時、ここを利用する学生達に「こらお前」「にいちゃん」と互いに兄弟のごとく言いたいことをいいながら、しかし通じるものあるのだろう、その後、彼らが中学、高校を出て社会人になった後にも、この店に、この店主に会いに来るのでおよそ理解できる。

そして、驚きは、出入りするのは、どちらかというと勉強とは縁のなさそうな連中に加え、その親からも信頼を得ているという素晴らしさ。
店主も、世代を超えての客も、いわゆるエリート街道を生きるとは違うなかで、しかし、互いに言いたい放題言える空間に、人の温もりが満々として心の交流があるのだ。


店主一人のこの店に、その日行ったとしても、すぐに刈ってもらえるわけでもなく。
度々出直すこともあるし、何時間でも待つこともあるのだ。
私もまたそうで、待つこともしばしば。
けれども、その待ち時間もあらかじめ承知の至福時間なのである。
そして、それでも皆、相変わらずまたやってくる。

散髪しなくとも、どこそこに旅行に行っていたからといっては土産だけ置いていく者、通りかかりに顔出していく者。

店主は店主で、
「これもらいもの」
「旨い酒が入った」などど、あれこれ客にもしてやっている。
相変わらずぶっきらぼうに。

身体に障害を持ちながら、親しき客の冠婚葬祭等の節目には、節を尽くしその不自由な身体で出向いていく。

飾ざるのも苦手、言葉巧みでなく、しかし差しさわりのない美辞麗句より、よほどに心伝わるもので、極端に言えば、悪人さへ、無骨ながら飾らぬ対等の心地よさに、心解き放ちほっとするものを感じるのではないか。
線引きしながら線引きしないもの。
それこそ心の王道かもしれない。
そう思わせるのである。また事実としても私は分かっている。

ある時店主が入院したら、入れ替わり立代わり客は見舞いに病院を訪れた。

「○○さんに来てもらって散髪をしてもらおうか?」という母親に、
「○○さんも忙しいだろうからいいよ」と店主のことを思いやって答えたという。
病床にあることを店主が知ったとしたら、もちろん自ら病院に出向いて刈ってやったに違いない。
亡くなった後に、店主はそれを母親から聞いたのだ。
さりげなく互いを思いやる心の深さ・・


昨日も、私は床屋の椅子に腰を沈めながら、時々うつらうつら、時々ぷつりぽつりと、店主と言葉交わしながら寛いでいた。

そこへ私の携帯にTELが掛かってきた。

「社長、元気ですか?」
「やあ、○○さん」

相手は、私が独立して間もない頃、当社で働いていたパートさんだった。
いまだに時々突然に電話してきて、有難くも、あれこれ相談や仕事を紹介してくれたりしている。

散髪の途中とは知らず、話しかけてくる相手は、思わず咳き込む私に

「社長、ひょっとして豚インフルエンザですか?」
「豚が豚インフルエンザだったらいけないじゃないですか・・」(^.^)

と、相変わらずだ。
社員の口の悪さは、どうやら当社の伝統のようだ。”^_^”

ほとんど一方的にまくしたてられながら・・
やっと
「俺ね、今散髪中なんよ」
「へえ~っ、大した頭じゃあるまいし、散髪ですか~」
「じゃあ、また電話します:
と言って電話を切ってしまった。

店主は何も言わず、話が終わるまで待っていてくれていた。

思えば、当時、私とこの人を含めパートさん二人体制だった。

このパートさんは、当時若くしてご主人を亡くしたばかりで、
まだ小学低学年だった子供三人の面倒をみるためにパートで働いてくれていた。
小さなガキ・・もとい、可愛いお子様を度々会社にも連れてきていたりした。”^_^”
そして、時には、車の後ろに子供たちを乗せて日曜日に案内していたこともあった。
頑張り屋だったのだ。

早いものであれから十四年が過ぎた。

聞くところによると、皆成人し、息子さんは就職、大学へと。
そして娘さんが今度大学院へと。
あの当時のガキが・・もとい、子供さん達が・・
で、昨日は、そのお嬢さんが住む賃貸物件について探してくれないかとの相談だったのだ。
しかし、遠く離れた県外。

「まあ、なんとかしてやりたいけでど、ちょっと遠すぎるよ」
「信頼できそうな地元の不動産屋で相談してみるのが一番だよ」
そう言う私に、彼女は

「まあ~、社長は全く役に立たないんだから・・」(^.^)と言われてしまった。

このパートさんの子供さんたちには、二年前、彼女からお客さんを紹介してもらった折に、会うことができた。
「これが長男の○○、これが次男の○○、こっちが娘」(^.^)

月日経って、あの時の小さな子供たちは立派に成長していた。

私は、
「親に似ず立派に成長して・・」爆と言ってやったのだ。
そして、内心、女手ひとつでよく三人も育てあげたものだ、とつくづく感心するとともに嬉しかったのである。

こんなことも思い出す。
ある日、二人のパートさんと共に、
「今日の仕事は映画鑑賞にしよう」
そう言って、私は三人で仕事中に映画を観に行った。

昔小学生の頃、学校からぞろぞろ連れ立って映画鑑賞会に行ったものだ。
あれと同じ。

そう、その時に観たのが、封切られたばかりの「シャルウィーダンス」だった。
我ながら粋な計らいだったと思う、仕事中の「映画鑑賞会」。

今から十四年ばかりも前の事。

再び私の髪を刈り始めた店主が私にぽつりと言う。

「そう言えば、私が独立して二十六年になります」
「nextさんからこの土地を買ってからも二十年が過ぎましたね」(^.^)

そうか、二十年か・・
年月の過ぎ去るのは実に早い。
けれども私は、つくづく好い縁に恵まれていると思うのだ。

そして私は、これからも、この店主がいて私がいる限り、この床屋に通い続けることだろう。


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Last updated  2009年06月06日 19時04分56秒
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