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伝説とも言われるオーバードライブがケンタウルス。※デジマート特集より画像リンク今や価格は50万円以上ととんでもないプレミアム価格で取引されている誰もが憧れる幻のエフェクターです。その特徴と言えば、張りと太さを兼ね備えた極上のバッファー。そして分離感の良いオーバードライブと言われています。 とは言え、その辺の謳い文句は良く言われているものなので何が極上なのか・・・ぶっちゃけ個人的にはイメージが沸かず。。そこでRYRA (Rock Your Repaired Amp)のクローンモデルを購入してみました。数多くコピーモデルは存在しますが、単にコピーではなく、その中でも評判が良くブラッシュアップしているものを選択。下記が説明文です。RYRA The Kloneは全てアメリカにて手作業で制作されています。最高品質のコンポーネンツを惜しみなく投入して制作されたThe Kloneは、伝説のオリジナルモデル同様、NOS“マジック”ダイオードやチャージポンプ回路、デュアルポテンショメータ、DPDTフットスイッチ、バッファードバイパスなど細部まで丁寧に再現を行いました。基板パターンやハイクオリティコンポーネンツにより、オリジナルモデルのサウンドを再現しながら、ノイズを低減。さらにオリジナルの中でも特に扱いやすい個体に近いサウンドに仕上がりました。見た目は品質も良く高級感があります。ノブの曲線や塗装具合まで丁寧に仕上げられているのが見て取れました。カラーは数種類ありますが、あえてオリジナルとは違うブラックチェリーを選択。赤紫と青のラメが入った渋いやつです。・・・まずは手始めに音を出す前に裏ブタを開けてみます。ブルーカラー基板に刻まれる Rock Your Repaired Amp の文字、そして高品質なパーツの丁寧な組み込みが見て取れます。『・・・コイツは中々、良い仕事しておりますな・・・二ヤリ』 早速、プラグインして音を出してみます。なるほど、確かに質の高いバッファです。原音に余計な色付けはせずストレートに整えたといったイメージ。安いシールドから高品質なケーブルに切り替えた時に体感出来るような情報量の多さを感じることが出来ます。其々のコントロールは触らなければON/OFFで音色が大きくは変わらないところが質の高さを物語ます。そこから調整していくとトレブルでは美味しい倍音領域が増していく。ゲインではピックアップの解像度を上げていくような感覚です。エフェクター臭さが無く、生音と歪み、アンプの特性等を踏まえブレンドしてスウィートスポットを決めていくような変化です。9V駆動を18Vに内部昇圧していることからダイナミクスと喰いつき具合も良く、生々しくも適度な甘さと粗さを持った美しい音を奏でてくれます。特にチューブアンプにメチャクチャ合います。良いギターを持っていればその個性をさらに発揮出来る。さらには少し過剰にも表現できる可変幅が素敵です。例えば、『何かこの場所だとヌケが悪い』とか『この領域で倍音が欲しい』という、絶妙な領域ってあると思います。そういうときに調整してあげると、さもハイエンドギターの様な音に変化できる効果を得られそうな気がします。本物は体感したことが無いので分かりませんが、その数十万円の価値からなる差を体感するには優れたギターと優れたケーブル、そしてアンプ等が全て組み合わさったときのコンバージョンだと思うので自分にはコレで十分。こういった味付けを重視するエフェクターは元の調整がしっかりしていなければ良さは弾き出せないと思います。現在の音が最に対してスパイスをブレンドすることで追求できる・・・そんな感じ。『今の音を基準に音を調整したい』という方にはオススメ出来るオーバードライブです。
May 19, 2022
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経験上、音色を変えるエフェクターはどうしてもこだわってしまうところ。特に歪系のペダルは深みにはまると抜け出せないヤバさがあります。そんな中でここ最近『これ1つで終止符でも良い』と思っているのが、このBJFEのドライブペダル。伝説的なビルダーともされる Bjorn Juhl 氏のハンドメイドエフェクターです。1981年に開始し、2002年にMad ProfessorのCEOと手を組み今に至り、世界的にも絶賛され多くのバックオーダーを抱えることから数年単位で入荷未定が続き極めて希少なモデルでもあるとも言えます。近年ではコピーモデルは勿論、このオーバードライブを基盤とした考え方で生み出された多くのモデル、『One Control』等、国内有名ブランドでもBJFE正規コピーモデルとして量産化されたり派生モデルが多く存在しています。言い換えれば他ブランドでありながら基板になってしまう程、影響を与えた名機だと言えます。自分が入手したこのペダルは代表的な『Honey Bee OD(OverDrive)』と『Dyna Red(Distortion)』を1つに収めたコンボ仕様の本家本元BJFE製となります。ボディ筐体はラッカー塗装にラフな塗料で描いた文字、つまみに付着した塗料もそのままという荒々しい作りが『このクオリティで商品として出しちゃうのか・・・』という、日本では考えられない雑な仕上げだと感じずにはいられません(笑)裏蓋を開ければ、それこそマッキーペンで描いたかの様な下手くそな絵とシリアルナンバー。うちの4歳になる娘より下手くそなんじゃないかと思う程チープで笑えます(笑)とは言え、つくりや精度の良さが音に全て影響を与えるわけではありません。肝心の音と言えば・・・正直、ぶったまげました。歪みの種類にも色々あり人其々の好みも勿論ありますが、とにかくピッキングに対しての追従性と反応が良い。ディスクリート回路の中身に関してはスポンジで覆われ 機密情報につき解禁不可!と言わんばかりに隠されているので分かりませんが、ピッキングの強弱に対して、弱く弾けばクリーンにもなりアタックを強めれば豪快に歪む。ピッキングの喰い付く様なアタック感も含め素晴らしいペダルです。ゲインが高いとミスタッチも目立たないので何となく『巧く弾けている』という錯覚には陥るのですが、反面、音程が均一で誤魔化され過ぎて強弱が出し難い。 また、エフェクトだけで音を作ると楽器本体の特性がエフェクターに負けて、どれも似たような音になってしまう印象があります。『Honey Bee OD(OverDrive)』は、それこそ80年代から90年代の真空管アンプを本当にドライブした時の様なCDで聞いたことのある古臭くもリアルな音を出力します。前文で書いたようにピッキングの強弱でクリーンにもドライブサウンドにもなり、音量や力強さに対して繊細に応えてくれます。そして、何処かコンプレッションがあって耳障りではないのに抜ける。適度に金属質なハーモニクスが原音に交じって減衰した時に残る。この感触は今まで無い素晴らしさ。『古臭い = ヴィンテージ』というのは良くも悪くも『作られていない』という意味で、デジタルではなくてアナログ、どこか立体感があって懐かしく生々しい音を感じます。対して『Dyna Red(Distortion)』は、容易に想像し易い『ディストーションサウンドと言ったらコレだ!』という王道ドライブサウンドをバッチリ作ってくれる優れたペダルです。ややクランチ気味なところでコイツをONにすれば、それこそ王道ロックのザクザクとして太いあの音で、反応が早くピッキングに対してクリアでありながらも強弱で歪みの性質が変わる。その再現度が非常に良くて『・・・二ヤリ。』としばらく無言で弾き続けてしまいました。Honey Beeと比較すればレンジが広く金属質なエッジも強い反面、コンプは弱めでタイト。速弾きやタッピングだと音程が上手い具合に揃ってくれそうな印象です。そして、このペダル特有の『BJFE Honey Bee OD』『Dyna Red(Distortion)』を同時に使うと・・・エディ・ヴァンヘイレンの「暗闇の爆撃(Eruption)」で聞けるような 分厚く濃厚なハイゲインサウンドが出力されます。ド迫力でありながらも芯が潰れずパリッとして分離感も良い。特筆すべきは音像の広がりとダイナミクスが凄まじい。リバーブいらずといったスケールのデカい音に少しビビりました。とにかく弾いていて気持ちが良い音です。何となく『ヴィンテージ路線』と聞くと歪まないイメージがありましたが、調整具合によってはどんな音もこなせてしまい『これで十分』・・・とすら感じました。特にHoney Beeの生々しくも暖かい出音は、いつまでも弾いていられるような心地良さがあります。これは最高です。 BJFE(特にHoney Bee)はメチャクチャ気に入ってファンになったので バッファ&クリーンブーストが入ったHoney Bee DLXを次は狙います(・Д・) コレクター化しそうな勢いですね(汗) ※追記ということで早速GET。これまたバッファとクリーンブースターがメチャクチャ良い。バッファは変な色付けが全くなく解像度だけ上がった印象でノイズも軽減されトゥルーバイパスよりも明らかに自然で良い音にしてくれます。 クリーンブーストはギターからの出力がそのまま上がったかの様な押し出しがあり生々しいサウンドがさらに強化。 トグルスイッチによる新旧の切り替えは微弱程度の変化ですが、歪成分のまとわりつき方と倍音成分の違いを感じることが出来ます。1つ『傑作』と言われるこのペダルは、今数多くあるエフェクターの礎を築いてきたモデルでもあるので良いのは当たり前だとは思ってましたが、原点ってのはやっぱり説得力が大いにありました。本当に素晴らしいペダルだと思います。『One Control』で同名 Honey Bee OD として出ているペダルは本家BJFEのBjorn Juhl 監督の元に生み出されていて、単にコピーではなく回路等は全て一緒で本家が認めた音だそうです。ただし、量産型とハンドメイドによる出音の僅かな差はあるらしく、ハンドメイドの方がダークで好みはあるそうです。 とは言え、個体差レベルの差でしかないので2万円弱で手に入るのは非常にオススメです。持っておいて損はないはず。気になりましたらGETしましょう!
May 6, 2022
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