「はとみさん~、お蔭様で、
過去最高の利益が出そうです。」と
取引先の社長様が教えてくれます。
卸し先を細かく分析して、
1軒、1軒の得意先の合った商品を展開する。
・・・・・これを
実行しました。
・・・・・これを大きな目をして、教えてくれます。
「社長~、ぜひ教えて下さい~」
と私が、大きな声で、聞きました。
「わかりました。
ぜひ、同業者さまにも、教えてあげてください。」と
言いながら、熱く、熱く語ってくれました。
その内容は、以下の通りです。
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まず、
1・完全買取問屋さん
2・一部返品条件ありの量販系専門店さん
3・完全買取のブティック専門店さん
4・完全委託条件の大型ブテック専門店さん
5・百貨店の催事場への卸し問屋さん
・・・と5つのグループに分けたそうです。
そして、支払いの悪い得意先は、
すべて代引きや、入金確認後の商品発送
にして、キャッシュ・フローを良くしたそうです。
支払いの良いお店や、
問屋さんに、条件を大幅に見直し
優先的に商品を回す
ことによって、
ライバルの会社の仕入れ分まで、
根こそぎ仕入れ額を頂きました。
委託条件(得意先のリスク)のお店には、
セールの割引率によって、
納入掛け率を上下させ、
少しでも、利益を確保しながら、
相手先の感情を壊さないように
配慮したそうです。
たとえば、2月は、いくら春物の時季だと言っても、
2月の売上げの80%は、冬物の売上げ。
だから、委託条件で、冬モノをお店に商品を貸す。
委託だからといって、
お店に一方的に送るのではなく、
吟味にして送る。
在庫管理は、
自分の会社の在庫という営業在庫管理表を作り、
チェーン店の
各店移動の権限も、
バイヤーから、もらうことによって、
売れ筋商品を切らさずに、売れて入るその会社内の
お店に移動する。
売れない商品は、
速やかに、条件変更をして、
処分して最低利益は、確保する。
取引先に納入して、
30~40日以上1枚も売れない商品は、
30%引きのセール。
60日しても、
売れない商品は、50%引きのセール。
その逆で、2週間で、納入した商品が、
80%以上消化したら、売れ筋商品として、追加する。
また得意先毎に、
キャッシュー・フローとして考える得意先、
利益を確保する為の得意先、
売上げを確保する為の得意先、
死に筋商品(在庫処分商品)を
専門に処分してくれる得意先、
情報を取るための得意先。
・・・・・このように、分けたそうです。
そして、ライバルの会社が休んでいる時に
連絡がとれる会社にした。
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細かく、細かく、得意先毎に分けて、対応する。
・・・・・・これが、中小零細のやり方です。・・・・・と得意先の50歳代後半の社長様
が教えてくれます。
また、問屋と取引すると、利益が少なくなる。
・・・という発想から
キャッシュ・フローを良くするために、
支払いの良い問屋さんと取引する。
専門店と取引すると、手間がかかる。・・・という発想から
情報を頂き、次期の季節の参考とする。
もう、ココに描けないぐらいの情報を頂きました。
最後にこの社長様が言います。
「 中小零細の会社は、
やはり、接近戦です。
大企業さまは、固定費がかかりすぎる。
われわれは、小回りが出来る。
だから、土曜日は、交代で
出勤している。
月に一度の日曜日は、課長以上は、お店へ訪問を
義務付ける。
お店の在庫をチェックして、わが社の商品が、迷惑を
かけていないか??? 調べます。」と言います。
もう、興奮して、興奮して、話しを聴いていました。
参考になりますか???