題名 「福袋から学ぶ」
福袋は、利益が出ない???
ハイ、利益は、もちろん出ません。
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では、中小企業小売店が、どうやって、大型の店と差別化するか???
福袋をリピートする道具として、考えるのです。
新年と言えば、小売業者のにって、福袋の販売だと思います。初売りの90%以上が、
福袋の売上げです。
(ショッピングセンター全館売上げ)
飲食店でも、福袋価格として、
演出する商品があり、実行しているお店もあります。
(この件は、割愛します。)
福袋の販売は、利益が出ないとか、やっても、売れない。
・・・という声が、最近多いようです。
わが社ですか??? 私が、入社してから、やるようになりました。
昭和62年から、やりはじめました。
もう30年以上になります。
毎年、毎年、失敗や、反省をこめながら、おこなってきました。
今年の反省が、来年の対策になります。
1.福袋は、はっきり言って、儲かりません。
でも、リーピート(再来店)のきっかけとなるのです。
2.社員教育の場にも、なるのです。
3.お客様との絆づくりのきっかけになります。
以上3点について、解説します。
まず1番目ですが、 わが社の福袋には、必ず ボトムも対応します。
(そのほか、ジャケット、セーター、カット・ソー、ボトムなど) 税別で
販売価格は、10,000円中心です。
3枚をA,B,Cコーナーから、1枚でつ
選んで頂きます。
(3倍から5倍ぐらい入れます) 仕入れは、すべて、新しく仕入れをします。
(私が、工場、商社、メーカーに出向き、現金決済で、商談をします。)
サイズが細かいので、同業他社は、ボトム(パンツ)を入れません。
そこに目をつけました。 ライバル店が、しないことをやる。
とくに今年は、ストレッチのパンツが、人気ということで、 7号から、2Lサイズまで揃えました。
それは、サイズ感を確かめる為です。
ボトム(パンツ)は、通常、丈ツメがあります。
お直しが必要となります。
3,4日 時間がかかります。
平均で、丈ツメは、3センチから、6センチ丈ツメが、あります。
修理出来上がり後、ご来店頂けるきっかけとなるのです。
どう思いますか???
丈ツメがでるから、再度修理する。
サイズ調整が必要だから、友人、知人にプレゼントする。
そこに、目をつけたのです。
だから、お店に、後日サイズ調整のために、来店頂けるのです。
もう1つは、福袋を購入のきっかけとして、ポスターや、
音の出る獅子舞などを店頭において、お客様に 目に付くようにしました。
2.社員教育の場となるのです。 福袋の予約を全社で、行います。
常日頃のお客様との人間関係の結果が出ます。
福袋の作成は、最終袋詰めは、店長、スタッフが行います。
色、サイズ、デザインなど、すべて、顧客様の好みや、サイズを
頭に入れて、作り始めます。
中には、商品内容を、写メールで、送るスタッフもいます。
福袋は、利益や、売上げを考えるより、
スタッフの教育の場に なると、考えたのです。
福袋は、販売個数ではなく、消化率で、自社の各店毎に指導をしました。
消化率は、ナント、立地の悪い店ほど、消化率が、良いのです。
3番目について、 お客様との絆づくり・
・・わが社の顧客様は、50、60、70歳代が多いです。
ある女性店長が言います。「社長~、娘さん用(30歳代)に
福袋を作りましょう。」と。
お嬢様用に、サイズ、デザインを考えて作成しました。
それ以上に気をつかったのは、縫製です。
売れました、売れました。100%売れました。
自店のコンセプトと違っていても、売れるのです。
「お母さんが買っているお店の洋服屋さんだから、
信用出来るわ~」とお声を頂きました。 ありがたいことです。
福袋は、社員教育の場や、
お客様との絆づくりになることを知りました。学びました。
参考になりますか???