月 8
日の日曜日
14時頃に、道の駅常総に出向きました。
道の駅常総のコロッケキッチンカーの前で、
私は「伎芸型おもてなし商売道」の心を胸に、
いつも通りお客様を迎えていました。
午後の陽ざしがやわらかくなり始めた頃、一組のご夫婦が立ち止まりました。
千葉県柏市からお越しの、 60
歳前後の仲の良さそうなご夫婦様です。
私のちょっとした呼び込みパフォーマンスをじっと見つめた奥様が、
笑いながら言いました。
「ねぇあなた~、本当に、ビーフコロッケ食べて、私の口に合わなかったら現金返してくれるの?
返金保証ってこと?私 60
年生きてきたけど、そんな話聞いたことないわよ!」
私は、にっこりと笑いながら
「はい。お口に合わなかったら、返金いたします」と、心を込めて
お伝えしました。
そうしてお二人は、ビーフと和風出汁のコロッケを「おやつタイム」に選んでくださいました。
一口食べて、すぐに「美味い!美味い!」と笑顔が広がり、ご主人も「こんなコロッケ、初めて食べた」と嬉しそうに言ってくださいました。
奥様は、「コロッケも美味しいけど、
あなたのトークも上手いわね」と、
思わぬお褒めの言葉まで
くださいました。
有難うございます。
ーと言いました。
その後、晩ごはん用にさらに 5
個追加でお買い上げいただき、「野菜サラダを作って、今晩はコロッケディナーにするわ」とのこと。
嬉しかったのは
それだけではありません。
奥様が「美味いよ、美味いよ!」と、周りのお客様に
声をかけてくださったのです。
その声には嘘がなく、あたたかく、思わず胸が熱くなりました。
そして私が、
来週の父の日に
向けて、「パパにありがとうを伝えようなー!歯、磨けよー!お風呂入れよー!」と
子どもたちに呼びかけるパフォーマンスを他の方々に披露しました。
道の駅常総から
帰宅するお客様に。
するとご夫婦も一緒になって、
笑いながら声をかけてくださいました。まるで即席の劇団が
できたような、
不思議で楽しい時間でした。
別れ際、奥様がそっと手を差し伸べてくださいました。
「愉しかったわ。あなたも、奥様を大切にしてね ♪
」と、手を握ってくださったその一言が、
心にじんと沁みました。
私は、「また、愛(あい)ましょう。ありがとうございます」とお応えしました。
商売とは、人と人がつながる場所。
その中に、笑いとやさしさ、そしてほんの少しの気配りがあれば、思いがけないご縁が生まれる。
ーと感じました。
帰宅して,
冷たいビール 🍺
が
美味かったです。
私の妻にその話しを
すると、
ツバが、飛ぶわよ。
黙って、食べて~。・・・・と。(トホホ)