翔(はばた)く女性を応援する会社を目指します

翔(はばた)く女性を応援する会社を目指します

2025.06.04
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

──
原点は、新聞読者ファーストにあり

大学 2 年生になる直前、私は無返済の大学独自の奨学金制度に挑戦しました。説明会には 2,000 人近い学生が参加し、最終的な書類提出者は 700 人を超えていたと記憶しています。もう 45 年も前の話なので細かな記憶はあいまいですが、不合格通知を受け取った時の、胸の底が抜けるような感覚だけは今もはっきり覚えています。

その頃、父はがんを患っており、余命は 3 年もないと宣告されていました。

家計は厳しく、授業料の支払いにも不安がありました。

私は大学入学時から続けていた新聞配達の勤労奨学金制度を、このまま延長して続けるかどうかを真剣に考えていました

。毎朝 3 30 分起床。まだ真っ暗な道を、自転車で走りながら新聞を一軒一軒届けていく日々。学業との両立は決して楽ではありませんでしたが、目の前の一日一日を必死に生きていました。

そんなある日、学生課から突然呼び出されました。「君の熱心さには、負けたよ」「これからは、しっかり勉強するだよ」 ―― 学生課の職員さんがそう声をかけてくださったのです。

結果は、補欠合格。 30 人枠のうち一人が辞退したことで、
私が繰り上がって採用されたとのことでした。


どうやら、新聞配達勤労学生のことが、
再評価されたかもしれません。


本当に、本当に、成績は、悪かったです。



そこから 3 年間、大学から毎月 2 万円の無返済奨学金をいただくことができました。

大学1年生の1年間は、新聞配達の経験は、単なるアルバイトではありませんでした。

勤労学生という立場で、朝刊、夕刊、集金、新規開拓などなど。

雨の日も風の日も、性格に新聞を届ける。
その行動の一つ一つが、「読者様ファースト」の姿勢を自然と育ててくれました。
相手の生活に寄り添い、信頼を積み重ねていく。そんな働き方の意味を、肌で感じていたのです。

その視点は、今の私の仕事の柱である「伎芸(ぎげい)型おもてなし商売道」にも通じています。

単なるサービスや接客ではなく、お客様の気持ちに寄り添い、


心を動かすパフォーマンスを追求する ―― その原点は、
新聞配達の早朝の空気の中にあったのかもしれません。

補欠合格がくれた機会、そして読者の暮らしに寄り添った新聞配達の日々。

それらすべてが、私の商いの精神を育んでくれたのです。


今日も、働くでぇ~。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2025.06.04 06:49:52
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: