こんぱすコーチの全方位日記

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2011年08月29日

先週末のことです。

以前の日記に書いたように、部下から評価を受けようと
アセスメントを作っているところなのですが、
実際に行動に移すとなると、
直属の上司である執行役員の許可を得なければなりません。

そこでアセスメント案を提出し、企画を語るとともに、
「やらせて欲しい」と頼みました。

くだんの役員は苦笑しつつも
ちょっとおっかなびっくりの面持ちで

「いやぁ……こんなことをするの？」

－－はい。この会社、部下が上司を評価するなんていう習慣が
　　ついぞありませんが、
　　たまにはこういう『うつけ者』がいてもよろしいか、と思いまして（笑）

「ま、まさか私を誘ってるわけじゃないだろね!?」

は、はーん。
おっかなびっくりの表情の裏には、
「執行役員のあなたも部下からの評価を受けろ、と僕が強要している」
ととられているに違いありません。

－－いえいえ。そこまでは私は求めていません。
　　私がみんなから評価をしてもらう。

すると、ちょっとホッとした面持ちで、
「わかりました。じゃ、結果がまとまったらコソッと教えてくれない？」

－－あ、もちろん。
　　いや執行役員どころか、部下全員にこの結果を公表するつもりですから。

「えっ、そうなの!?」

未だかつてこの会社ではおそらく誰もやったことのない試み。
上司の立場から見れば、自分の揚げ足をとられるようで
その恐怖から「あってはならないこと」だと考えます。

それが、「結果公表までする」と言うんですから
もはや『アンビリバボー』な世界ですよね（笑）

しかし、
「自分はたまたまこの瞬間、上司というポジションにいるけど、
所詮人間というのは、ヘンな誤解や認識不足で至らないのは常。
そこに上司も部下も関係ない。
もし部下から『上司への改善点』が提起されたら、
それは自分磨きの格好の材料だ」
と思えば、恐怖でも何でもありません。

そしておそらく、こういうことまでしないと
『こびりついた風土』は変えられないと思います。

上司の反応を見て、何だか痛快に思いました。
むしろ、評価アセスメントをみんなに配るのが待ち遠しく感じる
今日この頃です。