知的漫遊紀行

知的漫遊紀行

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Ryu-chan6708

Ryu-chan6708

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Freepage List

2013.01.06
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
商品の詳細

グアム島 から来た 海兵隊 生存日本兵 を掃討する前に、 降伏勧告 をすることにした。 
 そして、グアム島に戦犯裁判の証人でいた 第4艦隊参謀長 だった 澄川道男 海軍少将 を勧告者として選んで、 ペリリュー島 に来てもらう。
少将 メガホン で呼びかけたが反応がないので、 文書 にして署名して、彼らの通り道らしいところに吊るした。

A氏 :日本兵の反応はどうだったのかね。

:米軍の謀略を疑い 無視 だね。
 仲間で議論しているうちに、降伏しようと言い出した1人がいたが、あるとき背後から撃たれて 死亡 するという事件が起きる。

 この日本軍の残留兵 34名 の中に 土田喜代一 上等兵 がいた。
 彼はこの戦争は2年持てばよく、それ以上の戦いになると負けるだろうと思っていたという。
 彼は海軍所属で陸軍の残留兵にたまたま合流したもので、陸軍の兵士と違い、多少、柔軟な思考を持っていたのだろう。

 そこで、投降勧告の敗戦を信じた彼は、 4月2日 、仲間に書き置きして、一人脱走して投降する。

 そこで、彼の情報から潜伏兵の家族に手紙まで書いてもらい、これを 澄川少将 が壕の近くまで行って読み上げる。  
 そこで、彼らは、壕を出て、澄川少将と話し合うが、一人の陸軍軍曹が頑として投降に反対する。
 しかし、 澄川少将 の「 とにかく私に命を預けろ 」という一言で納得し、投降となった。
  ときに 昭和22年4月22日
  土田上等兵を含め、投降した 34名 中、 陸軍 22名 、海 12名
 陸軍の 22名 中、もとは水戸大隊だから、 18名 茨城県出身


A氏 1ヶ月間 ほどの説得だったわけだ。
  いかに「 戦陣訓 」と「 鬼畜米英 」が彼らの身にしみつていたかだね。

:彼らは投降して「 鬼畜米英 」の 素顔 を知ることになるね。
 投降して、すぐ 予防注射 をするとき、まだ、 毒殺 されると思い拒否する。
 仕方がないので、最初に 澄川少将 がやった。
 そして、2時間近くたっても問題ないので、ようやく注射をうけるという状態。

 投降生活中、捕虜の扱いも兵隊と同じという 米軍の発想 に、日米の軍隊の違いを知る。
  日本軍では軍人とは 将校 のことで 兵隊は軍人でも人間でもなかった という。
  消耗品だね。
  これでは負けて当たり前と思ったという。

  しかし、米軍側の別のペリリュー島戦記には、戦闘中、日本兵の投降者を射殺した例があるようだ。

投降生活 は2週間で終わり、航路、日本に向かう。 舟は民間の舟で船員は全部日本人。
 これではじめて敗戦を信じることになる。

A氏 :一旦、身についた思想というのはこわいものだね。

米軍からの支給品 を持って舟を降りようとしたら、船員たちに税関で取られると騙され、舟に置いてきてしまう。
 舟を降りて税関を待ったが来ない。
 舟は出ていく。
 詐欺にかかる。

A氏 :当時、日本は モノ不足 で、国民の気持ちも荒れていたんだね。
 国を命を賭して守ってくれた兵隊だという気持ちはもう皆無だね。
もっとも、特攻隊崩れが、飛行機で軍需物資の余りをネコババしたこともあった。

:故郷に帰れば戦死者扱いで、配給もすぐに受けられない。
 もたもたしている役所に怒って怒鳴り込んだ者もいたという。

A氏 :浦島太郎だね。

生還 した 34名 の潜伏生活は集団活動としてはいろいろあって、生還者は潜伏生活については多弁でなかったという。
 人間の極限状態を生きてきた者としては当然かもしれないね。

34名 が再会したのは、 16年後
 「 三十四(みとし)会 」とこの 戦友会 を名付けた。
戦友会 は自費で何回も 遺骨収集 ペリリュー島 に渡っている。

 最初に投降した 土田 氏は、
 「いろいろな思い出の残る島に自分の骨を埋めてもらいたい。
 それが 1万数千名の戦友 に対する努めのような気がする」
 と言っているという。

 この土田氏の言葉でこの本は終わっている。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013.01.06 09:56:14
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: