December 1, 2012
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カテゴリ: クラシック音楽
「トリオ・リゾナーレ」はフルートの佐藤ゆきえ、オーボエの中山あや、ピアノの西藤亜美の3人が今年2月に結成したアンサンブルとのこと。大谷大学音楽科の同窓生という点が共通している。

3人とも安定したテクニックを持っている。3人の中ではやや年長に見えるフルートの佐藤ゆきえがリーダーのようだが、ピアノのテンポ感がしっかりしているのでその上を管楽器が華麗に舞う曲(後半のジュナン「協奏的大二重奏曲」やゴーベール「タランテラ」)などはエンタテイメントとしても楽しめた。

前半はクヴァンツの三重奏曲とシューマンの幻想小曲集(オーボエ・ソロ)、クーラウの三重奏曲というバロックとロマン派の作品が並べられたが、ここはバロック音楽でまとめてほしかった。ピアノという楽器は伴奏楽器としては最低で、音色がどんな楽器とも合わないからだ。チェンバロを使えないのなら、オーボエ・ソロやフルート・ソロの曲を持ってくるとか、無伴奏のデュオを並べることもできた。そうすれば記憶に残るコンサートになったと思うが、こうして書いておかなければ半年後にはこのコンサートに来たことは忘れている。

記憶といえば、唯一記憶に残るほど印象的だったのがメシアンの「クロウタドリ」。フルートとピアノのためのこの曲の演奏は「間」の感覚の生きた優れたもの。最後のアーノルド「ブルジョア組曲」がすっかりかすんでしまうほどの印象。

初めてのコンサートということで変化に富み盛り沢山だったが、むしろ特定の音楽に集中した方が記憶に残る。もしメシアンの曲がなかったら、ちょっと高尚なサロン音楽をつかの間楽しんだというだけで、翌日には忘れてしまったかもしれない。

フルートの佐藤ゆきえという人は何年か前にリサイタルを聴いたことがあるが、しばらく見ないうちに成熟した音楽をやるようになった気がする。機会があればまた聴いてみようと思う。(ザ・ルーテルホール)





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最終更新日  December 12, 2012 03:37:26 PM
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