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はなたちばな3385

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2025年10月23日
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赤本『Q&A『資本論』』学習会を準備しつつおもう


今の社会の根本問題を問うマルクスの『資本論』ですが、
それを学習しようとする運動が、日本と世界でおきつつあること、
それは素晴らしいことだと思います。


東京・八王子の地域の片隅でも、
政治の動きが激しい中で、その中で赤本『資本論』学習会が始まっています。



その学習会の準備をしていて、その難しさがどこにあるのか、考えさせられます。

一、マルクスの『資本論』は有名です。そして今の社会の本質を解明しています。
しかしそれは、1867年に刊行されて、その後、はたしてどれだけの人が、それを実際に読めたでしょうか。この現実を、私などは注目するんですが。
夏目漱石が、ロンドン留学中に読んだ記録が、その書簡にありますが。
宮本百合子はリアルな挑戦のほどをのこしてはいますが。
しかし、実際には、なかなか我々一般人がこれを読むのは難しいことです。


しかし、今回、共産党の志位和夫さんが、その『資本論』の第一巻を、若ものたちとの間で、たった3時間半ですよ、この短い時間によく準備した上で講義した。
それにたいして、その若ものたちたちは、それを生き生きと受けとめたこと。
その考えられない実際の記録ですが、それがこの「赤本」なんです。
それは、学生時代に『資本論』を多少となりかじったものにとっては、おそらくまったく考えれないことであり、これはまさに奇蹟的成果なんです。私などは驚かされているんです。

二、この出来ごとをしって、私などは、この機会に、身の回りと、かつての学友たちにもよびかけて、
しかし、現実の自分の住む地域に呼びかけて、赤本の学習会をひらくべく、準備してみました。
これはそこで感じたことですが。

だいたい革新系の人たちは『資本論』を礼賛します。しかし本当のところ、活字離れのこの社会にあって、だれがどれだれの人が、それに本当に挑戦できたのだろうか。疑問をいだきます。

中には、「こんな赤本なんてわかりきっていること。こんなものをなんでいまさら呼びかけるのか」と、ばかにする人もいます。しかし圧倒的多くの人たちというのは、新聞すら読んでないわけで、『資本論』の「し」の字も知らない人たちです。もちろん意識的に難癖をつける人たちも、昔ながら大勢います。

そうした中で、今日『資本論』を学習しようなどということですから。猫に小判のことがらに、いったいどの様にして誘えばよいのか、すすめればよいのか、それが基本的に問われるところです。

三、一つの問題として、『資本論』への接近の仕方の問題があると思うんです。
この間に志位さんは、同じ問題ですが、それを3回話しています。

1つはこの「赤本」の、青年たちとのゼミです。
2つは、9月26日には国会議員団と事務局を対象とした学習会です。
これは赤旗に5回の連載で紹介されてます。志位さんのストレートな配慮抜きの思いが出でいます。
3つ目は、10月14日付赤旗に紹介されましたが、選挙ドットコムの鈴木編集長との対談学習です。
これは、今の現実の労働者に対するメッセージとして読ましてもらいました。


私などが注目するのは、同じ問題の三つの語りかけ、それぞれどの様な足場(関心事)から搾取論・『資本論』の目標・内容にたいして、接近していくのか。
身近かな感性から出発して、科学的な理性に接近していく。
ここに重要なヒントが、問題があるということです。

日本社会は、気候危機への対策は投げ槍な状態、1980年代以降、非正規雇用など低賃金・長時間労働の格差がひどい、政治は憲法の平和と民主主義を蹴飛ばしている。若ものたちの悲鳴はそこにあります。
その現実の渦中にある人たちの問題を、どの様にリアルにとらえれるのか。その悲鳴と『資本論』との関連の解明ですが、それをどの様に具体的なつながりをしめせるのか。
それらが今日を生きる私たちの重大なテーマですね。

人はそれぞれ各人いろいろですが、いったいどこから接近していくのか。
その持ち場、その持ち場において、いったい『なにをなすべきか』、『どの様になすべきか』、それが問われているということです。

四、今回、志位さんは、とにかく3時間半の時間ですが、
若ものたちに『資本論』の概略のポイントを伝えたんだと思います。
実際に、それをやっちゃったんです。


そうした経験があるわけですから、戦後80年、その学問の自由の中で、これまでに多少となり『資本論』を学んだことのある人は、この科学を開く呼びかけに、自らの努力が問われていると思います。
『資本論』を学習するとは、何が問題なのか、どこに難しさがあるのか。

この志位さんの奇跡的な講義ですが、いったいそれが、どの様な努力によってそれが出来たのか。それぞれ自分なりの仕方で、自分としてどの様な内容を、どの様にして自分のまわりの人に対して、「だれが、だれに、どのように」、内容を分かち合えるのか。それが問われている。

だれのイニシアチブでもいいんです。問題は、今の日本社会に暮らすわれわれに、その運動をおこすことが提起されたということです。


 しかし根本的には、1867年にマルクスが『資本論』を刊行した時に提起されたことです。
基本的には、人類の社会進歩はどの様にすすんでゆくのか。資本主義社会は、経済関係は、どの様な問題をもっているのか。日本でも、戦前から、弾圧されても探られてきたからこそ、今があるわけで。
一連の探究の基本にある問題として、こうした問題が提起されているわけです。


そのマルクスが提起し、努力した問題は、今を生きるすべての人にかかわってます。
それをわれわれがどう生かして、未来をひらく力にするのか。
今を生きる我々にとって、誠実にはたすべき課題としてあり、
そのためにわれわれはどの様に努力すべきか。

今の瞬間に、一人ひとりに問われている問題だということです。






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Last updated  2025年10月24日 10時01分39秒
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