2023.01.15
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プロのつぶやき1193「マイクロロースターのポテンシャル」

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日の出は今週が一番遅いそうです・・・千葉で6時50分頃、家出るのが6時くらいですのでまだ暗いです、これから日に日に明るくなっていくと春が近づいてくる気分でいいものです。

火曜日に恒例「志の輔らくご in PARCO」に行ってきました、今年で27年目だそうです。初回から観ていますが、志の輔師も自分も27才年取ったってことで、2回か3回行けない年がありましたが、いい時間を過ごせました、まだ続きますが・・・。芸人は若い時から年を重ねる芸の変遷の楽しみがなんとも言えないです。なので、これはっていう若い芸人見つけるのも楽しみです。

そうそう、志の輔師の会場は、いつもサラリーマンが結構多いのに、今回jは爺婆ばかり(自分も含めて(笑))そりゃそうだ3連休明けの昼間に行けるのは暇人ばかりです。

入場するとヤマザキマリさん描いた志の輔師の肖像画が目に入りました、達郎が肖像画描いてもらって、志の輔師にも紹介したようです。観ている人がいなかったので、ゆっくりと観られましたが・・・実物は志の輔師の奥深い人物像がぐーっと迫ってくる迫力がありました。

そして、いつものように手拭いをお土産に買って・・・新作・古典を3席・・・PARCO劇場公演らしい演出もあって・・・長歌の師匠たちも一緒に恒例の三本締め・・・客出しが達郎のアカペラ「ラヴィアンローズ 」、帰りは目の前の新宿ねぎしで安定の牛タンや牛豚とろろ麦ご飯でした。

通常の落語会も楽しくていいものですが・・・この「志の輔らくご in PARCO」は演出の華やかさと共に暮や(最初のころは暮れでした)お正月の一年経った感がなんだかいいものです。まぁ、初詣代わりですね。

帰り道、この心地よさはなんだろうと・・・志の輔師は寄席育ちのガチガチの伝統的な落語家ではないので、自分でライブハウスや会場押さえて、ライブ感覚で作ってきたので、演劇的な演出がいいし、お客さんも寄席の客層とは違ってライブに通っているような人が多くて、マニアの多い寄席や独演会のお客さんとは少し雰囲気が違うんです。

そして、根底にやさしさや希望があるから救われる心地よさがあるんだなぁ~と思いました。

そんなこんなで・・・Yahoo!ニュース  「 コーヒー、自家焙煎が急増 一般人と異業種の参入で マシンの生産追いつかない状況 が飛び込んできてびっくりしました。

こだわりの起業と外食店の参入 があて、 焙煎セミナーが盛況で予約取りずらい、焙煎機の生産が追いつかない、個人店向けの3kg5kgの小型焙煎機が半年待ち、さかもとこーひーの使っているプロバットだと8ヶ月から1年 待ち と聞いています。

さかもとこーひーが焙煎や商いでサポートしているビーンズショップが 全国に 10店舗くらいありますが、さかもとこーひーと同じプロバット焙煎機の12kgにするお店がさかもとこーひー入れて4店舗になります。

業界では5kgが多数で、最近は1kgの焙煎機が増えているようです。

20年前のSCAAプロバット焙煎機のブースで5kgはデモンストレーション用だと聞きました。 マイクロロースターの世界的な標準が12kgだと焙煎機の担当に聞いているので、さかもとこーひーで5kgの焙煎機使っていた時と、今の12kgの焙煎機使うようになってからは、焙煎のクオリティにしても、生産性にしても明らかな違いを感じています。

安定すると細かな検証をしやすいですし・・・カロリーの伝わり方が微妙に良いのか、同じ素材・同じ焙煎でも焙き上がった味わいが良いように感じています。実際、5kgの焙煎機の店主さんからは、同じ素材・同じ焙煎なのにさかもとこーひーと同じにならないと言われます・・・勿論合格点の焙煎なんですが、比べると 微妙に 違いを感じると言われます。

そして、12kgの焙煎機を使わないと間に合わないくらいの焙煎量になると経営的にも安定してきます。今回の相場高騰と円安でも最低限の値上げで抑えられています、クラフトの中での生産性の高さを生かしています。

スペシャルティコーヒーはクラフトだと最初に教わって、クラフトであることを大切にしていますが・・・少量の手作りがクラフトでは無いと思っています。あまりにも少量だと安定したクオリティが難しくなりますので・・・大量生産でもなく、適正な量がクラフトには大切だと思っています。(手作り感が差別化の手段になるのは避けたいものです。)

さらに、マーケティングと言いますか、ビジネスモデルと言いますか、商いの方法、お客さんが増えるようにどうするかも大きなテーマです。

スペシャルティコーヒーの 色々な タイトルを取らなくても、協会の役職に就かなくても、業界誌で連載したり、出版しなくても

ビーンズショップだけで地域の常連さんが増えていく・・・ それなら誰もが出来るでしょう。アメリカでもそういったローカルなお店を訪ねて、あー、いいなぁーと思ったものでした。

タイトル取ったり、役職就いたり、出版したりして成功することはすごいと思いますが、かなりのエネルギーや野心を必要としますので、誰もが出来ることではないでしょう。競争に勝ち残ったり、一部の有名な人が出来ることですから。

それよりも、コーヒー好きで、地域に必要とされて、地域で商いしていく、カフェやビーンズショップってそういうものだと思います。50年間様々な同業者を見ていますが・・・コーヒー好きな人って、あまり野心を感じない穏やかな人が多いように思います。業界で目立っている人は ほんの 一部ですしね。

目立っているお店を真似るのもいいですが・・・そうなると差別化競争になってしまいます。

独立して40年、幸運なことに好きな紅茶・コーヒーだけでなんとか暮らせてきて、息子二人に後を任せられるようになって、業界の若い世代に残せることは何かを考えるようになっています。

まぁ、拡大意欲旺盛な人は放っておいても勝手にやるでしょう。そうではない、好きなコーヒーで食べていければいいといったタイプの若い人(昔の自分なんですが)しかし、のんびりとしたコーヒー屋で食べていくのはそんなに簡単ではないのが現実です。

古希が視界に入ってきたし、若い頃のような動きはできないし・・・60kg70kgの麻袋どころか、最近多い30kgの麻袋さえ動かすのが大変になってしまって、不死身で体力あった若い頃の自分からしたら、びっくりです。

そうなると、自家焙煎店や卸先のカフェのサポートのウエイトがもっと増えていくでしょう。

喫茶業界に入って50年近く、どうしたら一生食べていけるのか?ずーっと考えてきたんですが、30年前さかもとこーひーを開店した頃で50%60%は掴めていて、今は80%90%見えてきたように感じています、時代は動いていくので100%ってのは無いんでしょうけど、個人店が食べていく考え方は整理できてきました。

コーヒー屋自体はきちんと商売になってさえいれば、平和であまり競争もなくて、お客さんとのコミニケーションもあるし、楽しい仕事ですから・・・そのきちんと商売になるサポートのウエイトが増えていくでしょう

マイクロロースターのポテンシャルを伝えたいですね。

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。






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Last updated  2023.01.15 08:32:00
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