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カテゴリ: 本の話
何度読んでも、その度に声をあげて泣いてしまう本があります。


だってこれ、4コマのギャグ漫画なのです。

NHK「BSマンガ夜話」で、並み居る評論家や作家の方々が「とにかく泣ける!」と絶賛した翌日、Amazonの文庫売上第一位になったという、曰くつきの作品でもあります。

私は、呉智英さんが何かの雑誌の書評欄で、これまた熱狂的な賞賛のコメントを書き連ねられているのを読んでから気になっておりました。
手に入れた時、最後の10ページはティッシュの山を築きながら、ほんとうに嗚咽しながら読了しました。

自虐の詩(上巻) ( 著者: 業田良家 | 出版社: 竹書房 ) 自虐の詩(下巻) ( 著者: 業田良家 | 出版社: 竹書房 )

ただ、何がそんなに心をゆさぶるのかを、言葉で表現するのはとても難しくて、友達にもなかなか薦められずにいます。
主人公は、定食屋で働くユキエと、その同居人で元ヤクザ、今はユキエの「ヒモ」…のイサオ。
4コマ漫画のオチの大部分が、イサオの「ちゃぶ台がえし」で終わるパターン。本当に貧乏で、情けない二人の生活を中心に物語が進んでいき、後半、ユキエがこれまで歩んできた人生の物語が明かされていくところから、すごいドラマが展開されて行きます。


読んだことのない人には、何がなにやら?な文章になってしまいましたが、読後は毎回、涙をぬぐいながらも、お腹の芯にどっしりとエネルギーが湧いてくるような作品です。

何となく、毎日をただ生きるだけでも精一杯になってしまうような、心に余裕のない時に、手を伸ばしたくなる本なのでした。

カフェ・ド・ラクテンブックス





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最終更新日  2004.11.12 12:47:38
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