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カテゴリ: 映画の話
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事実ならば、不粋としかいえないネタバレだと思いますが、本作の持つ魅力は『あっと驚く展開』とはまったく別のところにあると思います。

物語のラスト、雪の舞うクリスマスの夜の場面を観ながら、涙腺決壊…

なんというか、もう「身につまされる」という感じで、主人公達の切ない思いに完全にシンクロしてしまいました。そしてこのタイトルに込められていた深い意味を、改めてじっとかみしめました。

主演は豊川悦司と薬師丸ひろ子。かつてはアイドル的な人気者だった二人が、年齢を重ね、皺や贅肉をつけて、リアルな同世代の夫婦を演じていることに感慨が。

まったく別々の人生を歩んでいた者同士が出会って、互いの運命を切り結ぶことの不思議さや美しさを、若々しい濱田岳と水川あさみのカップルが表現してみせる。
そして、結婚や恋愛に限らず、宝物のような人間関係が存在し得ることが、石橋蓮司が演じるおかまの文ちゃんの姿からひしひしと感じられて、本当に素晴らしかった。

登場人物5人のアンサンブルが見事で、非常に普遍的なテーマを軽やかに描いた佳作。
音楽も映像もきれいだし、何より、たくさん泣いてしまった後で、しっかりと希望のイメージをつかまえられる温かい余韻が好き。






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最終更新日  2010.01.28 14:40:09
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