ふたり暮らしの手帖

ふたり暮らしの手帖

PR

プロフィール

サリィ斉藤

サリィ斉藤

バックナンバー

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07
2025.06
2025.05
2025.04
2010.06.01
XML
カテゴリ: 旅の話
先月の旅行で、夫婦して初めてマカオという土地を訪れたのですが、

エキゾチックなポルトガル風情と
エネルギッシュな中国ならではの下町情緒
東西文化の不思議な融合を楽しみましょう。

…という、ガイドブックの一節から浮かんでいたイメージと、実際の印象はちょっと違ったものでした。

【このターボジェットに乗って、香港からは約1時間の船旅です】

100529hk7.jpg

【市街の中心部を目指す途中で通りかかった、風情のある建物は語学学校。】

100529hk6.jpg

このモザイクタイルを見ると、やっぱり ポルトガルを旅した時 を思い出すなぁ…と、このあたりまでは期待通りだったのですが。

【観光名所のセナド広場に着いてビックリ。どの建物も塗りたてピカピカ!】

100529hk10.jpg
世界遺産というからには、もっと歴史を感じさせる雰囲気があるかと思いきや…


あまりにもきれいにしてあるので、私の目には一瞬、世界遺産というよりアウトレットモールかと錯覚して見えてしまいました(泣)

【一番見たかった「ドン・ペドロ5世劇場」も、出来たばかりのようにピカピカ!】

100529hk5.jpg
一応、「中国初の西洋式劇場」と聞いていたのですが、まるで新築に見えます。
とりあえず、私の 「オペラ座コレクション」 がまた一つ増えました。


これも好景気に沸くマカオならでは?
もしもマカオの人が日本の古都を訪れたら、古びたものをそのままに敬う、日本人の心理は理解されるでしょうか。大仏も五重塔も、塗り直すお金もないなんて!と思われたりして(苦笑)
お国が違えば、価値観もこうも変わるものだということを再認識したのでした。

例外は、聖ポール天主堂跡。この建物は19世紀に火災に見舞われ、現在はファサードだけが残っています。

100529hk9.jpg




若桑みどりさんの小説「 クアトロ・ラガッツィ 」の印象が強烈で…伊藤マンショや中浦ジュリアンといった使節たちが実際に訪れた場所に立つのは、本当に感慨深いものでした。

4人の少年使節は皆、偉業を達成したのに時代に報われず、厳しい後半生を送るのですが、原マルチノという人はマカオへ追放されて生涯を終えました。
その遺骸が眠っているのが、この天主堂の地下にある納骨堂なのです。

遠く海で隔てられたポルトガルとマカオが、私の中で最も強く結びついたのが、ガラス板越しに見える地下の遺構を覗きこんだ瞬間でした。

天主堂の石段の上からマカオの街を見晴らせば、左前方には巨大な「グランドリスボア」が(蓮の花を模した大胆なデザインのビルです)。

【休日とあってすごい人出!この状態で皆さん歩きタバコをするから、怖かった…】

100529hk11.jpg


時間をかけて歩き回れば、この街が積み重ねた歴史がもっと実感できるのかな?
マカオは私の中では、もう一度リベンジしたい街、という位置づけになりました(カジノの勝負のことではありません・笑)。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.06.05 15:46:44
コメント(2) | コメントを書く
[旅の話] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: