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サリィ斉藤

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カテゴリ: お出かけの話
佐渡に根ざして活動を続ける太鼓の演奏集団「鼓童」。
その演奏を始めてライウで体感したのは、忘れもしない2002年のことです。

日韓共催のワールドカップの「決勝戦前夜祭」という催しがあり、大会で使用されていたアンセム(なぜか、この大会ではFIFAアンセムではなく、ヴァンゲリス作曲の専用アンセムで選手が入場していたのですよね)の演奏に参加した鼓童がゲストに招かれていたのです。

横浜の埠頭に巨大な海上滑走路を接岸させた会場で、上空にはマスコミのヘリコプターがいくつも飛び交い、集まった観衆の多くは、メインイベントのボーイズ2メンのコンサートが目的…という状況下。

ステージに据えられた大太鼓に、最初に「どぉぉぉぉん!」とバチが振り下ろされた瞬間、ビリビリと空気の振動が伝わってきて、客席が一気に演奏に集中していった、不思議な感動が忘れられません。

数年ぶりにツアーが近くの会館にやって来ることになり、またあの演奏を聴けるのを心待ちにしていました。

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坂東玉三郎サマがこの度芸術監督に就任。

「徹頭徹尾修行するということが大変難しい現代を私は常々懸念していましたが
佐渡での生活は理想的な環境が整っていました。
(中略)
そうした生活の中での本当の理想とは、
芸能、芸術に没頭している自己の中にこそ存在することを知るのだと私は考えます。」


パンフレットに寄稿されたこの一文に、役者としての来し方が透けて見えます…

鼓童の演奏は、和太鼓をベースに創作されたジャンルに捉われない現代音楽で、意外にバタ臭い(死語?)グルーヴィーな楽曲もあるのですが、私はやはり、日本の祭り囃子や各地に伝わる太鼓を元にした演奏に血が騒ぎます。

中でも「屋台囃子」という演目は、打ち手が このDVD のジャケットのようないでたちで、ほぼ仰向けの姿勢から激しく太鼓を打ち鳴らす、見ている方の息が切れそうな激しい演奏!




この週末は、世界体操の内村くんの演技に魅了されていたこともあり、思えば連日の筋肉祭りだった(笑)
身体を目一杯動かす、ということから、完全に切り離された便利な日常に慣れている中で、限界まで鍛錬した人間の動き、それが生み出す美しさに、心底感動して帰路についたのでした。
アンコールにはまさかの「客席降り」もあって、会場の老若男女、一体となって盛り上がった楽しい時間でした。

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紬に半幅帯のカジュアルな装いで出かけました。
私が持っている袷は7枚。月に多くて4、5回しか着物を着ない私の場合、それでもなかなかすべてに満遍なく袖を通すことが出来ません。
以前に比べて、あれもこれも欲しい、という気持ちにならなくなったのは、現実と折り合いがついてきたということか(笑)
せめて、すでにわが家にあるものは「ご無沙汰着物」にならないよう、考えて活用してあげたいです…





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最終更新日  2011.10.20 00:02:26
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