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もう少しの辛抱・・・
続きです。
私にはMさんの他にも心配してくださる友人がいて、いろいろ温かなアドバイスをくださいます。
そしてその友人がやっぱり心配するのです。
手術を決めた展開が早すぎる気がする
、と。
え?展開が早い?・・・ それが危うく見えるの
それまでは、こんなに早く物事が進んで、私はなんてラッキーなんだろうって思っていました。
自分でしこりを見つけて、訪れたクリニックですぐに診察してもらえ、生検もできて、2週間後に癌と診断され、その日のうちに手術が決まる・・・
1~2か月程度では癌の進行はそれほど変化ないと聞くものの、手術するなら早いにこしたことないと、こんなにスムーズに物事が進んでいってよかったと、私は感謝で受け止めていたのです。
みんな心から心配して、善意で言ってくださる温かな言葉とわかるだけに、
人の意見を聞けば聞くほど、自分の判断が揺らいでいきます。
本当に大丈夫?
本当にこれでいいの?
どうすればよかったの?
これからどうすればいいの?
気づき・・・
信じることへの恐れがある。
望んで上手くいかなかったら、
望んだ結果を得られなかったら、
自分の信じる力が弱いと失望する。
それが怖いから。
私はダメと落第したと感じるのが怖い。
私に奇跡を起こせる力はなかったと、がっかりするのが怖い。
自信のなさは恐怖から。
それを宇宙に責任を預けて、委ねると表現してる。
逃げてるのかな。
自分を信じることに。
委ねて流れに身を任せれば、悩まなくていいから。
楽な道を選んだこと、
その時点で宇宙からの課題に落第してるのか。
癌になっただけでも嬉しくないのに、
こんな自分の弱さを突き付けられるなんて・・・
悲しい。
私は弱い人間なんだ。
スピリチュアルなんて、知らなきゃよかった。
癌への恐れじゃない。
宇宙の課題に落第してるんじゃないかという恐れ、
天を失望させているんじゃないかと思う悲しさ。
ただただ悲しい・・・
癌がわかる少し前に マイケル・A・シンガー
の 「サレンダー」
という本を読んでいました。
サレンダーというのは 「委ねる」
という意味です。
ヨガに出合い、ヨガナンダという聖者の影響を受けたマイケルは、自分の意志を捨て、すべて出来事が起きるままに、流れに身を任せる生き方を貫いていきました。
どんなふうに物事が展開していくかは、人智を超えて想像もつかないところに人の運命を運んでくれるのです。
目標設定型の考え方がある一方で、この委ねる生き方も魅力的なものとして目に移り、委ねて展開していく人生も面白いかもと思っていた私でした。
癌がわかったとき、この「サレンダー」を思い、委ねようと思えたことが気持ちの支えでもありました。でもこのときは、委ねると思ったことさえも、弱い自分から目をそらすための言い訳だったのかと、そんな自分が弱さそのもので、情けなく悲しく感じるのでした。
ただただ悲しく、とめどなく涙が流れ、嗚咽しながら運転したある日の朝・・・
このときが、一番辛く落ち込んだ時でした。
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