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昨年の乳癌日記は、一番辛かった告知から2週間余りがもうすぐ経過するところです。
落ち込んだ気分の話が続くので、書いていてもユーウツになりなかなか進みません。
もうちょっとで夜明け?気分は一新するんですが・・・
さて、今日はちょっと違うお話です。
昨日、 夜活@富山
で、 「人工乳頭(エピテーゼ)って聞いたことありますか?」
というお話を伺ってきました。その告知案内を見てびっくり。
6月に乳房の再建手術を受けたとき、お医者様から乳頭乳輪なら、こういう付け外しタイプのものもありますよ、と見せていただいたのが、上の写真のようなものだったのです。
そういう人工物があるのはその時初めて知ったのですが、プレートにいくつもいろんな乳頭乳輪がならんでいるのを見たら、思わず可笑しくって、笑ってしまいました。
そこまでして付けなくてもいいです、と言ってそれきりだったのですが、まさかここでそのお話が聞けるとは!
その作り物の人工物が、 「人工乳頭(エピテーゼ)」
という名前がついていることも初めて知りました。
1年間エキスパンダーを挿入して、乳頭乳輪のない状態が続いたら、もうあっても無くてもどっちでもいい気がしていました。
最初は乳頭乳輪も再建するつもりでいましたが、今回乳房の再建を受けたら、移植したお腹の脂肪の移植後状態を確認するための「窓」が設けられて、下図の「目」のような部分がそれですが、その窓部分が乳房の他の部分より少し凹んで段差があるのです。
点線は去年の手術跡です。
そうしたら、なんだか見た目が・・・ 変!
お医者様は、半年過ぎたら部分麻酔で窓をふさいで切開の跡を1本につなぐことできますよ、と言ってくださり、それは願ったり!ぜひ受けようと思っています。
それが3回目の手術になります。
これに加えて乳頭乳輪の再建手術が更にその数か月後に、というと、4回目
もう、面倒くさい~~~~~
乳頭乳輪、もうなくてもいい!いらない!
と思っていた矢先の昨日の人工乳頭(エピペーゼ)のお話でした。
昨夜の夜活の様子です。 (主催者永吉さんのFBより転載させていただきました)
けがや病気で体の欠損した部分を補う人工補綴物
のことを言い、乳輪乳頭に限らず、指や耳や鼻のようなものもあり、医療用シリコンで作られるそうです。
ハリウッドでの特殊メイクのように本物そっくりに見せる加工技術ですね。
エピペーゼは、体を傷つけずに再建する方法として、負担が少ない利点があるのだそうです。
進行役の 伊藤尚美さん
は、2010年にブレストケア・アーティスト資格を取得され、7年間女性クリニックの乳腺外科内でオーダーメイド人工乳頭を製作されていました。
しかし、一般にはまだまだ馴染みはなく、「人工乳頭」という言葉さえも検索ワードにすら上がらない状況に、少しでも必要としている人にこの情報を届けたいと熱い思いを話してくださいました。
詳しくお知りになりたい方は、伊藤さんの 人工乳頭オーダー工房Brelab
をご覧ください。→ こちら
昨夜参加された方で、もうすでに人工乳頭を使用していらっしゃる若い方が、これを付けることで本当に気持ちが救われたと話されていたのが印象的でした。
「たかが乳頭、されど乳頭」
失くしたと思ったものがもう一度手に入る喜びは、感謝そのもののように感じました。
昨日のお話で、私も落ち着いたらこの方法で再建しようかな、と気持ちが傾いてきています。
伊藤さん、ありがとうございました。