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2017年01月18日
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第 百二十二 回 目


 今回も、宮沢賢治を取り上げます。


           「 永訣の朝 」

 けふのうちに とほくへいってしまふわたくしのいもうとよ みぞれがふっておもてはへんにあ

かるいのだ ( あめゆじゅとてちてけんじゃ ) うすあかくいっさう陰慘な雲から みぞれはぴ

ちょぴちょふってくる ( あめゆじゅとてちてけんじゃ ) 青い蓴菜・じゅんさい のもやうの

ついた これらふたつのかけた陶椀・たうわんに おまへがたべるあめゆきをとらうとして わた

くしはまがったてっぽうだまのやうに このくらいみぞれのなかに飛びだした ( あめゆじゅと

ちてけんじゃ ) 蒼鉛・そうえん いろの暗い雲から みぞれはぴちょぴちょ沈んでくる ああ



りした雪のひとわんを おまへはわたくしにたのんだのだ ありがたうわたくしのけなげないもう

うとよ わたくしもまっすぐにすすんでいくから ( あめゆじゅとてちてけんじゃ ) はげしい

はげしい熱やあえぎのあひだから おまへはわたくしにたのんだのだ 銀河や太陽、気圏などとよ

ばれたせかいの そらからおちた雪のさいごのひとわんを………ふたきれのみかげせきざいに み

ぞれはさびしくたまってうゐる わたくしはそのうへにあぶなく 雪と水とのまっしろなニ相系・

にさうけい をたもち すきとほるつめたい雫にみちた このつややかな松の枝から わたくしの

やさしいいもうとの さいごのたべものをもらっていかう わたしたちがいっしょにそだってきた

あひだ みなれたちゃわんのこの藍の、もやうにも もうけふおまへはわかれてしまふ ( Ora

Orade Shitori egumo ) ほんとうにけふおまへはわかれてしまふ あああのとざされた病室の

 くらいびょうぶやかやのなかに やさしくあおじろく燃えてゐる わたくしのけなげいもうとよ

 この雪はどこをえらばうにも あんまりどこもまっしろなのだ あんなおそろしいみだれたそら



で くるしまなあよにうまれてくる ) おまへがたべるこのふたわんのゆきに わたくしはいま

こころからいのる どうかこれが天上のアイスクリームになって おまへとみんなとに聖い

資糧をもたらすやうに わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ


 宮沢賢治は法華経の行者を以て、自らを任じていたようでありますが、この詩などはその

見事な実践の一例であり、まさに絶唱の名に値する素晴らしい言葉のハーモニーでありますね。



居りますが、そこから昨日郵便が届きまして、2月に東京の神田で あおもりっていいなぁ交流会

・つながる青森meeting! 開催の連絡がありましたので、早速出席の電話を担当者に

致しました。

 実の所、私は地方行政機関に対して、余り多くを期待致して居りません。と言うよりも、

現段階では何も期待していない。つまり、期待するのは土台無理だと、最初から諦めている、

これまでの私の体験からして…。しかし、人脈やネットワーク作りは非常に重要であり、

大切な要素であることも承知している。ある程度実績が挙がり、世間の注目を集めるように

なった暁には、それこそ大いに頼り甲斐のある「助っ人」に成り得る、可能性も又大なのです

から。本音を申せば、立ち上げの、一番大変な時期にこそ、支援が、サポートが必要なのであって

、走り出してしまえば、面倒なお役所や、お役人などのお手を煩わせなくとも、自分たち

だけの細腕で、全てが賄えるわけですので…。おっと、これは弱音とも聞こえかねない、とんだ

愚痴でありましたよ。

 ところで、この読み聞かせの運動からスタートする、私・草加の爺の高言する、人類史上

に類例のない画期的な「お芝居的パフォーマンス」を基本とするエンターテインメントの

目指す、最終的な、あるべき形とは? ― そのどの様な形態を取るのでありましょうか。

 お答え致しましょう。実は、私にも想像がついていない。それ程に、多様な可能性を

孕み、発展性を期待できるからです。ですから、私自らが将来の多様で、大きな含みを

無限に秘めている目標に、最初から制限をつけてしまう愚だけは、どうしても避けたい。

 限りない 赤子の未来 を小さく限定してしまう過ちは、犯したくはない。その思いで

一杯です、偽らざる述懐でありますよ。

 しかし、それでは皆目掴み所がなく、従って目指す着地点が見えず、迷ってしまい、

協力を思い立ったとしても、力の発揮仕様がないのではあるまいか? ― そのような

全く御尤もな懸念が生じるかもしれませんので、最低限外せないと思われる要素を、

重要な柱を幾つか挙げてみようと思います。

まず第一に上げなければならないこと、それは当然に当地の方言の魅力を、最大限に

発揮させる、この一事に尽きると極言しても良い、徹頭徹尾に。この事をどの様な場合に

際会しても忘れずにいよう、心して…。

 第二には、この根本の命題から必然的に演繹されることですが、客・享受者・受けて・観客

・ゲスト・訪問者等々に対する 最高にして最善の「持成しの志」をいつの場合にも、

第一にと心がける。優しさと、温かさと、行き届いたサービス精神を大切に、稽古に努め、

上演・パフォーマンスに際して、これ努める、邁進する。

 第三には、初心を忘れるな、という事。金の取れる「下手な玄人」よりも、心に響く、

受けての心に直接に届く、真心を込める姿勢を忘れずに居よう。そういう素人精神・アマチュア

リズムを専心に心がけよう、努力しよう、精進し、心の底から楽しもう。エンジョイし、

その楽しさをお客にも、送り続けよう…。





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最終更新日  2017年01月18日 07時20分05秒
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