異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

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2006.10.06
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日本の難問の解決は簡単


(自社の対立から身動きがとれず)
 戦後の日本で、主義・主張が対立して、解決が難しいといわれてきたのが、憲法改正問題がある。

 戦後の日本の政治では、憲法はなんとしても、死守したいとする社会党と、アメリカから押し付けられた憲法を改正し、自前の憲法を制定して、普通の国になりたいとする自民党が長く対立し、解決の糸口がないまま、60年からの月日が流れてきた。

 社会党が変わって社民党になり、民主党という政党ができて、自民党との2大政党になって、話し合いの雰囲気もできて、議論がされるようになってきたら、民主党で小沢一郎が代表になって、かつての社会党と同じで、自民党のすることには何でも反対するという対決姿勢に変わり、憲法問題も、議論が大きく後退し始めた。

 憲法改正で大きく議論が分かれるのが、第9条の戦争放棄の部分である。しかし、本当に課題を解決しようとするなら、この問題の解決も難しくはない。

(国民のコンセンサスはできている)
 太平洋戦争中の体験から、日本が他国に侵略してでも、利権を拡大すべきと考えている日本人はほとんどいない。国際紛争が起きても、武力を使わないで解決すべきとほとんどの日本人が考えている。その一方で、憲法を条文通り解釈すれば、憲法違反の疑いが濃厚である自衛隊を、7割からの国民が必要と認め、支持している。この国民の意識、考えをそのまま実行に移して、憲法が改正すれば、憲法改正は少しも難しくない。



 旧社会党系の人たちや一部のマスコミ、学者には、憲法改正は戦争に再び戻る道という言い方で、改正そのものに反対する人が結構いる。その一方で、戦後60年経ち、国際情勢が大きく変化して、国際貢献も求められるので、憲法解釈を無理して、PKOなどで海外に出て行っている。

 社会党と自民党の対立から身動きとれないなかで、現実に何とかしないといけないということから出てきたのが、憲法の解釈を拡大して、軍隊ではないとして自衛隊を作り、紛争地域ではない地区に行くから問題ないとして、イラクまで行くようになってきた。

 この解釈改憲というのは、自民党の旧宮沢派の人たち、つまり、自民党ハト派の人たちが考えたやり方である。アメリカとソ連という対立の中で、憲法という制約がありながら、何とかしないといけないための、1つの知恵であったといえるが、小沢一郎氏もかつて言っていたように、解釈改憲はとても危険で、歯止めがきかなくなる。

(現行憲法は世界の財産か)
 戦後の日本では、憲法問題だけでなく、対立がある問題については、表面を繕い、言葉でごまかしてきた面が多すぎる。結果として、問題を先送りしたり、深刻な事態を覆い隠すようになって、より深刻になってきた点が多すぎる。

 そも、今の憲法が「世界の財産」で一字一句いじってはいけないという発想は、現実をまったく見ていないし、法律論、憲法論としても、間違っている。法律や憲法は世の中が動き、変化していくのにともない、どうしても時代に合わない面が出てくる。これを時代の変化に合わせて変えていくのは当然のことである。それが憲法だけでなく、他の法律でも、改正を面倒くさがるから、日常生活でのトラブルが解決されず、苦しんでいる日本人が多く存在する現状になっているのだ。

 今の憲法が世界の財産だという人は、今の他の国の憲法が読んだことがない証拠である。今、世界では、戦争放棄どころか、核兵器、化学兵器の使用禁止など、日本の憲法より具体的、かつ、より進んで戦争について否定する憲法を持っている国が数十カ国も存在する。護憲派の人が今の憲法の精神がすばらしいと考えるなら、日本の憲法も、そうした意味で、より厳しい戦争否定の憲法への改正を訴えないと論理の辻褄が合わない。

(憲法改正は怖くはない)
 日本と同じように戦争に負け、東京裁判のように、ニュールンベルグ裁判を行われ、戦犯が処刑され、アメリカから憲法を押し付けられたドイツでは、戦後これまでに30回以上にわたって憲法の改正をしている。それでドイツが戦争の道の戻ったということはないのは承知の通りである。

 旧社会党や進歩的文化人、マスコミの一部には、「憲法改正は再度、戦争への道」というようなことを言う人が多いが、大体、今の自衛隊や日本人を見て、戦前のように、戦争を行うことが可能だと思う人はあまりにも、現状を知らなさ過ぎる。若者に調査をすると、日本が攻められた時はどうするかと聞くと、国や国民を守るために戦うという人は少なく、多くの人は逃げると答えている。

 今、日本で多くの問題が噴出し、なかなか解決しない大きな理由の1つは、国の根幹たる憲法をごまかしてきたことが大きい。憲法は曲げて解釈するものでなく、主義主張の異なる人でも、敬意をもって読み、誇りにできるものでないといけない。











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Last updated  2006.10.06 16:01:22
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