異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

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2010.09.15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 民主党の代表選挙はご存知のように、菅首相が小沢氏に圧勝した。
これで、金権政治家で、利益誘導の典型である小沢氏が勝つという
悪夢は避けられた。

しかし、円高対策1つを例にとっても、菅首相が今の日本の危機
の時に何をしようとしているかが見えず、日本は未曽有の危機状態
であることに変わりはなく、民主党政権がメルトダウンの秒読みで
あることは間違いないだろう。

(国会議員200人が小沢氏に投票の非常識)
 それにしても、代表選挙で国会議員の半分が小沢氏に投票した。
新人が多く、選挙で小沢氏に世話になったという人が沢山いるとい

いうことは全く信じられない。民主党の国会議員の質がいかに低い
かという表れである。

 小沢氏については、国会議員を引退した野中広務氏が月刊文藝春
秋で、「悪魔が来りてホラを吹く」というタイトルで原稿を書いて
いる。京都の町会議員、町長、府会議員、副知事を経て、国会議員
となり、政界の実力者として、裏の裏まで知り尽くした人物が雑誌
上で、小沢氏について様々なエピソードを書いている。

 野中氏は小沢氏以上に剛腕として知られた人だが、嘘をついたり、
ないことをでっちあげるような人ではない。政界の引き際も立派だ
った。その野中氏が書いている内容は、筆者が知っていることもあ
るが、知らないこともいくつもあり、しかも、その内容が凄まじい。

(クェート援助支援金数千億円を着服)

がクェートに攻めこみ、世界諸国がクェートを助けるために救援軍
を送り、日本も1兆3千億円あまりという巨額を拠出した。ところ
が、これが実際には相手に1兆円しか渡っていないという。つまり、
3千億円あまりが行方不明だというのだ。当時、その金を扱ってい
たのが小沢氏である。


付金が行方不明になり、小沢氏が着服したというのが政界の常識で
あるが、これは数億から十数億の金額である。しかし、クェートの
時は行方不明の金額が数千億円と目がくらむような巨額であり、桁
が違う。

 また、沖縄の普天間の米軍基地の移転が大きな問題となっている
が、その移転先の候補地に、小沢氏が色々と土地を買っていること
も明らかにされている。沖縄県民の重大問題に関連して、それで金
を儲けようとしているという話は、政治家として信じられない。

 かつて、成田空港や関西国際空港、更に道路建設などで、候補地
に政治家が先行投資で土地を買いまくり、それで金儲けをしたとい
う話はいくらもあった。その多くは旧田中派に関連するものである。
小沢氏は旧田中派の直系であり、まさにその手法を沖縄の基地問題
で使っているということである。

 他のことはともかく、この2つの話は政治家という以前に人間と
して、人間以下の行動である。もし、これが事実でないと小沢氏が
言いきれるなら、名誉棄損で訴えるべき内容である。でも、小沢氏
はしないだろう。なぜなら、野中氏は自信に満ちて原稿を書いてい
る。裏付けとなる証拠を持って書いているという印象である。

(大恩ある人を見舞わない人間が信用できるか)
 筆者が小沢氏を人間として、まったく評価しないのは、長く行を
ともにした腹心、同僚がことごとく愛想をつかして、小沢氏のもと
を去って行っていることである。

 また、小沢氏が実力者になるにあたって、小沢氏を強力に引き上
げ、支援した大の恩人である金丸信氏が脱税で逮捕された時、それ
を支援せず、むしろ、逮捕の方に持って行ったこと、そして、逮捕
された金丸氏を一度として、見舞いに行かなかったことである。

 筆者が親しくしていたある有名な企業経営者が刑務所にいる金丸
氏を見舞った時、金丸氏は見舞いの礼を言うとともに、「小沢は一度
も見舞いに来ない」とこぼしていたという。人間、失意の時ほど、
その回りにいる人の真の心が知れるという。小沢氏は金丸氏から受
けた大恩からすれば、誰よりも真っ先に見舞いに行かないといけない
立場にいる人間である。

 今回の野中氏の原稿では、小沢氏が金丸氏の見舞いに行かなかった
ことは書いているが、それだけでなく金丸氏の死後、小沢氏が墓参
りをしないだけでなく、金丸氏の死後、追悼で出された本に寄稿を
依頼したり出版記念パーティーへの出席を頼んだりされたが、いずれ
も断ってきたことを書いている。

 政治家としてどうのこうの以前の問題として、人間として、信用
できない人に、人の心がわかる政治などできる訳がない。小沢氏に
あるのは、政治家として、いかに金儲けをし、権力を手に入れるか
である。こうした人間に、200人の国会議員が首相にしようとして
投票したのである。

 もっとも、当初、国会議員では、小沢氏が6,7割を押さえている
と報道されていた。それが、国会議員でも、菅氏が僅差でも勝ったと
いうことは、少しはましなのかもしれない。

 今回の代表選立候補について、野中氏は「追い詰められての立候補
であり、政治家として自滅の道を歩き出した」という趣旨のことを
書いている。選挙結果が出る前の原稿であり、結果を見ても、まさに
その通りの様相である。

(何もできない無策が続く民主党政権)
 小沢氏の話はこれくらいにして、勝利した後の菅首相を中心とする
民主党政権が何をするかが大きな問題である、今の日本の状況から
すれば、子供手当や農家の戸別補償などをする余裕はないし、政策と
しても、優先順位がずっと下のことで、まずは、今の円高対策、景気
対策をしないといけないのだが、今の進み具合をみると期待薄である。

 公明党の元書記長、矢野絢也氏が雑誌上で、「民主党にこれほど、
政権能力がない未熟な政党であるとは思わなかった」と書いているが、
筆者は野党時代からの言動からして、民主党に政権能力はないとずっ
と言い続けてきた。マスコミも国民もなぜ、これくらいのことがわか
らなかったか、今でも理解に苦しむ。

 民主党が政権をとって、過去1年くらいと、これからの1、2年は
後世の歴史家が日本にとって、最悪の無策時代と評する時代になると
思われる。緊急対策が必要な時期に、日本にとって、本当に不幸なこと
である。しかし、これも国民が選んだことである。間違った選択をした
以上、そのツケは国民が自分で甘受するしかない。

 まずは、市場は菅政権が何もしないということを見越して、15年
ぶりの1ドル=82円台になった。無策が更に続けば、円高は更に進み、
企業の海外進出は更に進み、日本で働く日本人には、仕事が奪われる状
態が進んでいく。

(尖閣列島問題は試金石)
 そして、尖閣列島をめぐる中国漁船の扱いが菅政権の試金石である
と考える。中国はベトナム、フリッピンなど多くの国と領土紛争をして
いる。そして、相手が弱い、弱腰だと見た場合、武力を背景に、自分の
主張を強引に通している。こうした国には、毅然とノーという姿勢が
必要なのに、日本の姿勢は弱腰そのものである。

 そもそも、夜中の零時に呼び出しをされた大使は、ノーを言わないと
いけないのに、言われるままに出かけていった。政治的に非常にデリケ
ートで、重大は判断が必要な国の大使に、経営者OBを送ること自体
大きな間違いである。

丹羽氏は経営者として会社を改革した人である。また論客であること
で知られるが、そうしたことと、大使の実務はまったく別の能力である。
大使の辞令発表があった時にあきれたが、案の定重大事案に立ち往生で
ある。

 中国の共産党の機関紙系列の雑誌で、沖縄や日本領の南の諸島は中国
の領土だという主張が掲載され出したいう。中国や韓国に気を使い、話
せばわかるという姿勢で対応してきたことが、逆に相手をより強気に
させた象徴のような出来事である。

国と国の争いは話せばわかるというものではない部分がある。時には
強い姿勢が必要だが、民主党にそれができるとは思えない。多くの資源
があり、漁場としても、豊富な資源に恵まれた場所が中国に奪われて
いこうとしている。







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Last updated  2010.09.15 07:14:09
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