異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

東聖山

東聖山

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

Iさん@ 違和感に同意する者として 解かります。 安倍元総理が、長期に政権…
873@ Re:納得出来ない日本のカーリング・チームの作戦・戦術(02/22) 昨日今日の韓国戦以来の連敗を見て、 つく…
ええええ@ Re:いじめられっ子の親に責任はないのか(11/01) 親の責任というが、すべての親が対処法を…
『昆布茶と塩麹』 @ 初めまして 私も危惧する一人です。 テレビも新聞も情…

Freepage List

2010.11.17
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
(海上保安官の話を報道しなかったテレビ局)

安官は逮捕せずに事情を聞き、書類送検くらいで処理されそうになって
きた。この件に関連して、11月13日、土曜日の日本テレビ系列の番
組「ウェークアップ」で、信じられない話を聞いた。

 それはビデオ流失が、この海上保安官の行為と公になる2、3日前に、
彼から読売テレビに連絡があり、記者が会ったところ、自分が流出をさ
せたという話をしたという。身分証明書を提示し、流出の動機などもき
ちんと話をし、話の内容に疑わしさはなかったという。

 この海上保安官への取材はカメラ取材もして、やりとりも全部収録を

材を報道していない。そして、海上保安官の行為が発覚し、公になった
11月10日になって、読売テレビは夕方の報道番組で、彼とのやりと
りの映像をテレビで報道したのである。

 長年、記者をしてきた人間の感覚として、身分証明書を提示し、話も
しっかりしていて、整合性のある話であるなら、固有名詞を出す出さな
いは、顔を出すかどうかはともかく、こういう人間が自分が流出させた
と言っているという話は大ニュースであり、当然、報道してしかるべき
である。しかし、読売テレビは報道しなかったのだ。

 海上保安官は、読売テレビの記者とのインタビューで、記者が「なぜ
ネットではなく、テレビ局か新聞社に持ち込むことをしなかったか」と
いう質問をしたのに対して、海上保安官は「マスコミに持ち込んでも、

で流した」と話をしたという。

 この話もマスコミ関係者にとって、非常に耳の痛い話である。一般の
国民が「マスコミは政府などの圧力に屈するところで、信用できない」
と言っているのである。そして、この話を聞きながら、海上保安官のこ
とを報道しなかったには、更に責められる話だと筆者は考える。

(真実に迫らない記者)

人の倫理観や死生観などではない。移植を推進する立場にある臓器移植
ネットワークの会長と、その息子が組織を私利私欲で我が物にしていた
から、心ある人は離れていき、移植が進まなかったのである。

 この話を知り、具体的なデータもつけて、マスコミの担当記者何人に
も話をした。その時の記者たちの反応は、「自分は今、移植ネットワーク
を担当して取材をしている。原稿を書いたら、取材ができなくなって、
仕事ができなくなる。だから、自分が最初には書けない。他社が書いた
ら、自分も書く」というものだった。

 その内に、この組織を私している話を大手の週刊誌がかなりのスペー
ス割いてを書いた。さあ、新聞、テレビはどうするかと見ていたら、結
局、どこの新聞もテレビも報道せず、この組織の私物化の話はいつの間
にか、話題に上らなくなってしまった。私物化は今でも続いている。

(「銀行に落ちたので、新聞社に入った」)    
 長年、記者をしていて、取材をする立場にあったが、その後、評論家
的な立場、また、協会の責任者というような立場で、取材を多く受ける
ようになり、多くの記者のインタビューを受けた。

 その時に、優秀な記者も中にはいたが、多くの記者のインタビューを
受けていて、違和感をかなり覚えた。それは、記者なら、こういう話を
したら、こう食いついてくるとか、こう話をしたら、原稿はこうなると
いう感覚があるのだが、結構の数の記者の反応や結果はまったく違うの
である。

 不思議に思って、取材をされながら、記者に質問をするようにした。
朝日新聞のある記者は、どう見ても、記者タイプではないし、よい情報
を得て、よい原稿を書こうという姿勢がない。不思議なので、「あなたは
就職する時に、記者になりたかったのか」と聞いた。

その時の、その記者の答えは、「大手銀行に就職したかったが、落ちて
しまった。朝日新聞は大手で給料もよく、内定が出たので、就職を決めた
」というものだった。この彼に限らず、これに類する話は多く聞いた。

(マスコミ不適者急増のマスコミ業界)
 筆者の時代は、記者になって人の知らない情報を得て、それを世に知ら
しめて、少しでも世の中をよくするという発想の下に、マスコミを受ける
学生が多く、従って、マスコミだけを受けるという人が多かった。それが、
今は、銀行やNTTと並行して受ける、給料もよく、社会的にも評価され
たステータスとして受けに来るのである。

 そして、採用担当者に話を聞くと、会社の経営層がトップ大学の学生を
採用することを望んでいるので、今、マスコミでは新卒採用は東大比率が
とても高い。

 採用を10年以上、やっていると、企業の論理、採用担当者の心理がわ
かってくる。採用担当者にとっては、その会社、業界に向くかどうかより
も、一流大学の学生を何人採用したかが自分の評価になる。社長、役員に
とっても、東大、京大の学生は面接をしていても、頭の回転が早く楽しい。
勢い東大比率が高くなっていくのである。

 しかし、頭はよくても、国のためとか世のためという発想が薄いエリー
ト大学の学生が多くなってきたマスコミはどんどんマスコミ本来のあり方
から離れていっているのである。

(大学生を焦らせ、ストレスを与えている報道)
 記者的発想がない記者が増えてくると、当然、報道内容がどんどんおか
しなものになってくる。筆者が何回も書いている大学生の就職活動の話な
どその代表例だ。

 文部科学省や厚生労働省の役人が自分の都合、利益誘導で意図的に誘導
している「大学生が就職できなくて大変だ」という加工、修正された情報
を何の吟味もせずに、そのまま流している。その結果、学生は不安にから
れ、あせり、ストレスがひどくなっている。まさにマスコミ公害である。

 裁判員裁判の話でもそうだ。最近のマスコミの報道の仕方は、「一般の
庶民に、死刑判決に関与させるのは問題だ」というトーンである。そして、
死刑がらみの事件になると、裁判員の人に、「死刑判決は、悩むでしょう」
とばかり質問をする。質問されれば、誰でも、「まあそうです」という答え
をする。すると、「裁判員は苦悩している」と報道する。

(国益を踏みにじる記者の行動)
 元外務省事務次官の薮中三十二氏の著書「国家の命運」という本が最近、
出版されたが、その中で、薮中氏は米国や中国、韓国などとの交渉に関連
して、日本のマスコミに大いに足を引っ張られた。国家の利益を損なう報
道はそれこそ、非国民的ではないかというトーンで書いている。

 日本とアメリカが交渉している内容について、「日本の案はこのようだ。
アメリカが要求することは拒否するようだ。これでは飲めませんよね」と
いうように、アメリカの交渉担当者に取材する。相手は内容は知らないが、
そう言われれば、「もし、そうだとすれば、アメリカは飲めない」と答える。
すると、記者は「アメリカは日本案を拒否。制裁も検討」と書くのだ。

 今、中国、韓国との間で、日本の首相や政府要人の靖国神社参拝は重要
なテーマになっている。しかし、以前は両国とも問題にもしていなかった。
問題になったきっかけは朝日新聞の報道である。

中国の要人に、「A級戦犯が祭られている靖国に日本の政府要人が参拝す
るのは問題ではないですか」という取材をし、何も知らない相手は「もし、
そうなら、問題だ」という。すると、新聞では、「中国が問題視。重大警告」
というような記事を書き、それが何回か繰り返す内に、両国間の重大事案に
なってしまったのだ。

 国内案件については、色々な意見があってよいし、議論もしたらよい。
しかし、外交案件にこうしたマスコミの報道で、いかに日本の国益が大きく
損なわれたかということを薮中氏は本の中で書いている。筆者も同感である。

 報道すべきことは報道せず、問題がないことを問題に発展させ、役人の思
惑で流される加工された意図的な情報を、検証もせずに流し、世の中に害毒
を流している。これを危機と言わずして、何と言えようか。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.03.22 19:53:23
コメント(1) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: