異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

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2014.06.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
(惨敗の原因分析をしないテレビ報道、取材者のネット書き込み)

 だが、それを伝えるテレビ報道や、ネットでの取材者の書き込みを見ると、「負けたけどよくやった」とか、「日本中を沸かしてくれた」など、惨敗をどう受け止め、4年後に向けてどうチームを改善していくかという姿勢が見られず、このままでは、4年後も同じ光景が見られるのではないかとさえ思える応対ぶりである。
 テレビが主力選手に感想を求めているが、マイクを向けられて本音を言う選手などほとんどいない。それは取材ではなく、単に立ち話をしているだけのことである。マイクなしに本音で気持ちを聞くのが取材である。
 今の日本にとって、まず、必要なことは前の大会で予選リーグを勝ち抜いたのに、今回は何故勝ち抜けなかったか、その理由は何かという分析ではないだろうか。でも、そうした分析がテレビの報道や、取材者のネットでの書き込みにほとんど見られないのは不思議としか言えない。
 仕事で大学生の採用を10年以上経験し、何千人という学生に面接し、選考をして来た経験からいうと、今の若者は全体として、本音は言わないし、問題があった時でも、徹底して議論をするというようなことは避けがちである。子供の時から、争いは好まないという姿勢で過ごしているので、そうなっている。
 親も教師も勉強さえして、成績さえ良ければ、叱ることをしないので、叱られることにも慣れていない。だから、採用して上司が叱ったり、注意をしたりすると、ショックを受けて、直ぐに辞めてしまう者が少なくない。
 そんな全体のムードの中で育った者がマスコミに入り、取材をし、原稿を書いたり、テレビでコメントをしているので、今回のような惨敗があっても、徹底した分析をしようとしないし、取材でも詰めをしないのだと思う。だから、敗因を分析し、次に向けてどうすべきかというような発想が出てこないともいえる。

(戦う前に負けていたチーム作り)
 筆者は何回も書いているように、敗因はザッケローニ監督の指導方針、作戦、指揮の仕方、事前の準備などの間違い、そして、すべきではない本田を中心にしたチーム作りが大きかったと思う。何回も言うが、試合を見ていて、チームがチームとして機能していなかったとさえ言える。
 断っておくが、筆者は別に本田に恨みがあるわけでも、個人的に嫌いなわけではない。ただ、チームの中心になる資質がない選手で、1プレーヤーとして使う選手であるにもかかわらず、その人間が中心のチーム作りをしたために、チームとしてのまとまりがなくなってしまったのだと言っているのだ。

 選手として優秀であるということと、全体をまとめたり、司令塔になれるかということはまったく別問題である。たとえば、野球のイチローは選手としては優れているが、マリナーズ時代から選手としては浮いていて、他の選手とのコミュニケーションはほとんどなかった。
 だから、川崎がマリナーズに入るという話が出た時に、他の選手から、「あんな日本人がまた1人入ってくるなど、勘弁してくれ」という声が何人もからあがった。
 スポーツの選手にはそんな人は珍しくない。そうした人間をチームの中心にした監督が間違っているだけだし、本田自身、自分がリーダーの資質に欠けているという自覚がまったくない。だから、「4年後もワールドカップを目指す」というようなトンチンカンなことを言うのだ。
 自分が浮いた存在だと気が付き、敗戦後、代表を引退した中田英寿と大きな違いである。何回も言う。本田がいたから、チームは勝てなかったのだ。

(チームに必要なこと)
 チームがチームとして機能するには、選手の心を一つにして、試合で勝つことに全力で向かうためのメンバー構成が必要だが、今回のチームにはそれが欠けていた。全体をまとめるキャプテン、試合でのしっかりした司令塔、控えの選手たちをまとめ、バックアップする姿勢を持たせる選手の存在、そうしたものがすべてに欠けていた。
 代表は23人いるのだ。試合に出てフルに活躍できなくても、半分なら活躍できるベテランもいるし、守備でこの人を入れれば、背の高い外国人とのヘディングのセ競り合いでも対抗できる人も日本にはいる。ベテランだが、まだ現役で頑張っている中村俊輔や闘莉王などを選べば、チームの試合の仕方は大きく変わっていたと思うし、Jリーグで活躍して結果を出している、いわば旬の選手を何故、もっと選ばなかったのかと思う。
 また、ロンドン五輪で4位になった時のメンバーをもっと選んで、若手に短い時間でも思い切りプレーをさせるということもすべきだったが、ほとんど選んでいなかったり、選んでも試合に出したりしていない。
 ザッケローニの間違いの大きな点に、点を取ることに注力し、守備をどうするかという点が極めて疎かにしたことがある。ヨーロッパの予選でギリシャはとにかく守備を固めて、点を取られないようにして、カウンター攻撃で点を取るという作戦で勝ち抜き、今回のワールドカップでも、予選リーグを勝ち抜いた。
 ネイマールやロッペンなど強豪国の主力フォワードのような一人で相手選手を抜いて行き、そのままゴールできるような能力のある選手がいない日本では、点を取られない守備体系は最重要課題なのに、それが疎かになったのでは、試合に惨敗して当然である。





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Last updated  2014.06.25 19:28:51
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