異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

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2020.11.30
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カテゴリ: カテゴリ未分類
(華のある原がメジャー大会2連勝で幕)

された14試合が昨日で終わった。
 昨日までの最終試合では、21歳の原英莉花が優勝し、今年開催された
メジャーな大会3試合の内、2試合で優勝の上、昨日までの大会では初日
にトップに立ったまま、4日間トップを譲らないという完全優勝をなし遂
げた。
 原はかつて日本を代表するプロゴルファーであった尾崎将司の弟子で、
身長が173センチと高く、スタイルも良い事もあって、華があって、
人気はあるものの、成績にむらがあったが、今年は一皮むけた感じである。

20歳の西村優菜、更に34歳の上田桃子が入った。
 古江は前の試合で2試合連続優勝をしており、最終試合では3週連続
優勝がかかっていたが、3日目にスコアを落とし、1位の原に大きく引き
離され、最終日にただ2人だけの60台で回り、追い上げたが、届かな
かった。
 古江は去年、アマチュアで公式試合に優勝したため、プロテスト免除で
去年10月にプロとなったが、今年はプロで3勝を挙げ、昨日までの試合
で賞金総額が1億円を越え、日本のゴルフ史上3番目の早い達成となった。
 また、最終試合では、4日間で4つのイーグルを獲得し、日本の女子
ゴルフ界で2人目、日本人では初となる記録を出した。
 ゴルフでのイーグルはパー5のロングホールで、飛距離の出る選手が

小柄な古江はロングホールでの2オンは難しい。
 では、どうやって1試合に4つもイーグルを取ったかと言えば、ロング
ホールで2打でグリーン周りまで来て、そこから20から40メートルの
距離をピッチングウエッジで転がして入れるという形でイーグルを取る
スタイルで、いかに寄せが上手かがわかる記録である。

いうように、若手が大活躍した年で、中でも、古江が3勝、母親がフィリ
ピン人で19歳の笹生優花が2勝、原が2勝と複数回の優勝となった。
 また、開幕戦で、フォーム改造によるスランプで長年、苦しみぬいた
27歳の渡辺彩香が5年ぶりに優勝するという話題もあった。
 例年なら、シーズンが終わると、賞金やダーディー率、パーオン率などの
ランキングなどが公表されるが、今年は中止の試合も多かったので、今年と
来年を統一年度としたため、ランキングの公表はなく、来春までしばしの
休憩ということになった。

(クラブを握らずに3か月を過ごした、去年の賞金女王、鈴木)
 今年のゴルフ界はコロナ騒動もあって、開幕が遅れた上、多くの試合が
中止になった。そうした中で、選手がその休みの期間をどう過ごしたかが
色々と報道されている。
 また、昨日、公式試合が終了したので、主要選手に記者が色々インタ
ビューし、それに答えた選手の話が色々紹介されている。
 こうした話を総合すると、コロナ騒動で試合ができなかった3か月間を
どう過ごしたかが、今年の成績に大きく影響したかがわかる。
 原はシーズンオフに、師匠の尾崎に、ばらつきがあって悩んでいたドラ
イバーについて相談したところ、尾崎は「君のゴルフの最大の問題点は
ドライバーではなく、パットだよ」と言われ、パットを猛烈に練習したと
いう。また、体の鍛錬も行い、筋力などを鍛えたという。
 最終試合でも、7,8メートルから、4,5メートルのパットを何回も
入れ、去年に比べてパットが大きく向上した事がわかった。
 今年は膝を痛めて、試合を途中で棄権した事があったが、師匠の尾崎に
フォームをみてもらって、フォームのずれを指摘されて改善したら、膝の
痛みも消えたという。
 こうした尾崎とのやりとりを聞いても、尾崎とよい師匠と弟子という
関係を作っていて、それが原の大きな財産となっているように感じる。
 日本のゴルフ史上、最多の94回優勝で、賞金王12回という尾崎を
して、「呆れるくらい練習熱心」と言わせる程、練習に打ち込んでいる
原が今年、メジャー大会で2勝したのは、当然と言えるのかもしれない。
 今年優勝した1人、原と同学年の小祝さくらは、シーズンオフに体を
鍛えたので、ドライバーの飛距離がかなり伸びた上、パターも練習した
ので、好成績につながったという。
 若いプロなら当然と言えば当然だが、こうした原や小祝と対照的なシー
ズンオフの過ごし方をしたのが、去年の賞金女王の鈴木愛である。
 今年の開幕戦に出て来た時、明らかに去年よりは体重が増え、太って
いる事が一目瞭然だった。
 記者が話を聞くと、コロナ騒動の間、ゴルフのクラブは握らず、のん
びり過ごしたという。トレーニングを怠り、食事だけしていたら、太って
当たり前で、プロの選手としての心構えとしても違うと感じる。
 鈴木は最終戦を終わって、記者に話を聞かれると、「今年はとにかく
疲れたし、ゴルフをするのが嫌だった。だから、これからの3か月の間
ゴルフはせずに、のんびり過ごそうと思う」と答えていた。
 去年、賞金女王になった事で、目標がなくなったという事なのかも
知れないが、プロとしての心構えではないと思うし、鈴木の発言に
対して、ネットでは、「そんなに嫌いなら、ゴルフを辞めたら」という
厳しい声も出ていた。
 コロナ騒動の中、大会の運営に関係者が普通ではない苦労をして
大会を開催している中、関係者にも失礼だという人が何人もいた。

(来年も期待できる古江、西村のちびっこコンビ)
 3試合連続優勝は逃したが、宮里藍、横峯さくらの次いで、3番目に
最速で1億円獲得になった古江は、今後について聞かれると、「来年
のコンスタントな成績が残せるように努力します」という話をしている。
 彼女の凄いところは、試合中にいつも笑みを絶やさない事だ。痛恨の
ボギーやダブルボギーを打っても、表情は変えない。
 彼女は努めて、笑顔でいるという。
 若干20歳で、自己管理能力が凄いと言える。努めて笑顔でいる事で、
腐ったり、愚痴ったりしないようにしているのである。
 ネットのスポーツチャンネルで、先輩の女子プロが指導する「古江を
磨く」という番組があったが、難しい状況での打ち方の指導をしてもら
うと、直ぐにそれを身に着けてしまう。
 指導しているプロが驚いている感じだった。良い事は何でも吸収し
ようという姿勢が伝わって来た。
 今年の獲得賞金は1位の笹生に400万円差に迫る2位で、来年は
多分、逆転するのではないかと、筆者は考える。
 20歳というが、ゴルフのスタイル、そして、メンタルでも、もう
充分中年のベテランの感じなのである。
 去年、初優勝した時、中継で見ていたが、アマチュアで初優勝がかか
っているとなると、普通は緊張して、自己を忘れてしまいがちだが、
古江は本当に冷静に自己管理し、プロを押しのけて優勝してしまった。
 今年、初優勝した同じ年の西村とともに、150センチ、153セン
チのおチビさんコンビはフォームが安定し、ゴルフに対する考え方も
しっかりしているので、来年も2人とも何勝かするのは間違いない
ようである。 
 今年、2勝を挙げ、一躍時の人となった19歳の笹生は、身体能力
ポテンシャルなどを見れば、多分、一番伸びしろがある選手である。
 しかし、見ていると、むらっ気が多いようである。だから、簡単に
ボギーを叩いてしまう。ゴルフは基本的に我慢の勝負である。
 そうした意味で、メンタルとどう鍛えるかが、笹生が今後、どう
なるかの鍵のような気がする。

(日本で腰を据えて、1から出直しすべき渋野)
 去年、全英女子オープンで優勝し、一躍時の人となった渋野だが、
今年の開幕戦に出て来て、多くの関係者が首を傾げた。
 ドライバーを変え、フォームも改造し、パットまで去年とフォーム
まで異なっていた。
 若いのだから、より向上のために、フォーム改造というが、それは
違う。21、22歳と言っても、彼女達は小学生からゴルフをしていて、
中学、高校では試合に出て、何回も優勝しているようなレベルの人達
である。
 つまり、21,22歳でも、10年選手で、自分なりのフォームが
既に出来上がっているのだ。
 この出来上がったフォームを改造すれば、零からの作り直しとなる。
だから、今年開幕戦で優勝した渡辺は、フォーム改造によるスランプ
から立ち直るのに5年かかったのだ。
 5年ぶりに優勝した渡辺は27歳で、一般社会ではまだ若いが、
女子ゴルフの世界では、32、33歳くらいで多くの選手が引退して
行く。
 だから、27歳はもう選手としては人生に例えると、50歳代、
60歳代という感じなのだ。
 日本人の多くのゴルファーがアメリカに行くと、フォームを崩し、
成績も挙げられずに、日本に帰って来る。
 日本で圧倒的に強かった石川遼がアメリカで全く通用しないのは
良い例である。
 日本ツアーで55勝を挙げ、5回も賞金王になった中島常幸がアメ
リカに行って、現地の選手に負けないようにと、フォームを改造して、
ガタガタになり、選手生命を縮めてしまった例があるように、一定レ
ベルまで行った選手がフォームを改造するという事は、それこそ選手
生命に関わる話なのである。
 それを短期間に3つも変えれば、バラバラになって当然である。案
の定、海外でも日本でも予選で脱落の繰り返した。
 開幕戦を見て、先輩の女子プロの岡本綾子などは「直ぐに去年まで
のフォームに戻すべきだ」と助言したが、迷いのまま1年が終わった
という感じである。
 最終戦では、一応3位に入ったが、去年の渋野の様子を見れば、
明らかに物足りない。
 彼女は英語もできないし、海外の生活に慣れないからと言って、
英国で勝った当初は海外に行く事に消極的だった。それが、誰に
どういわれ、自分も何を考えたか知らないが、急に海外に行くと
言い出し、結果は惨憺たるものになった。
 本来なら、日本にじっくり腰を据えて、フォームや試合に対する
考え方を点検し、再生をしてから、海外に出て行くなら行くべきだと
思うが、今後も海外で試合に出ると言っている。
 その考えだと、数年後には、「渋野、誰だそれ」という感じに
なりかねない。

(渋野に必要なのは全英優勝を忘れる事)
 渋野について、感じた事をもう1ついうと、今年は去年と顔の
表情が変わった。そして、試合後のインタビューなどでも、心なしか、
上から目線が気になる。
 去年の渋野の応対とは明らかに違う。
 「自分は全英のチャンピオンなのよ」というように思って発言して
いるように感じる。
 世界のビッグタイトルを取る事は凄い事で、誰にでもできる事では
ない。しかし、偶然で勝つこともある。
 渋野の去年の全英での優勝は何も考える暇もないまま、当然、
プレッシャーもないまま、荒削りの才能がたまたま上手く行き、
幸運も重なって、勝ったのである。
 優勝候補と言われ、自分も意識して勝つというのと、全く異なる
のだ。
 今の渋野が一番にすべき事は全英で優勝した事を忘れる事では
ないだろうか。
 女子フィギア―スケートで荒川静香がオリンピックで金メダルを
獲得した。しかし、この時、彼女は優勝候補ではなく、当然、滑る
順番も前の方だった。
 だから、優勝など意識せずに、伸び伸び滑り、好成績を挙げた。
その後、優勝候補の数人が滑ったが、いずれもミスをして得点が
伸びず、棚ぼたで荒川は優勝をした。
 でも、荒川の偉い点はそうした事を十分自覚していた事である。
その一方で、スポーツの世界では五輪で金メダルというのは大勲章
なので、それを十分に活用して、今では協会の副会長であり、将来
的には多分、会長もあるのかと思われる。
 今年の女子ゴルフの最終戦で優勝した原は「自分はまだまだ改善
すべき点、直さないといけない点がいくつもあるので、それを改善
して行きたい」と言った。
 筆者は、今の渋野に一番大切な事は海外に行って揉まれる事では
なく、こうした原のような心持になり、技を磨く事ではないかと
考える。
 渋野の前に海外メジャーで優勝した樋口久子は、日本ベースで
ゴルフをし、日本でトップクラスという事で、アメリカの大会に
招待されて行き、優勝したのだ。
 でも、樋口は海外メジャーに勝った後も、日本をベースにして
ゴルフをするというスタイルを変えなかった。
 違うスポーツで、プロ野球で日本を代表する選手だった筒香と
秋山が今年アメリカでは全く活躍できなかった。日本と世界とは
それだけ違うのだ。
 技もさることながら、生活スタイル、食事、外人選手や関係者
とのコミュニケーションなど、試合以外に多くのエネルギーが
要るのである。
 ゴルフでも、英語も出来、体力もあり、海外で戦った経験が豊富
な笹生と渋野とでは全く違うのだ。渋野が歴史に残る選手になる
ためには、筆者は樋口スタイルが良いと考える。
 もしくは岡本綾子のように、日本で一番になり、その実績を
もってアメリカに行き、数年、腰を据えて戦うかのいずれかである。
 日本であれだけ圧倒的に強く、国内メジャーを2年連続勝利して
アメリカに行った畑岡奈紗がそこそこ活躍しているが、トップクラス
に入れていない事実をしっかりと見るべきである。

(楽しい女子ゴルフを何故か生中継しない地上波)
 最後に、前にも書いたが、日本のテレビ局の女子ゴルフの試合の
中継のお粗末を書く。
 今の女子ゴルフ界は誰が優勝してもおかしくない選手が10人、
20人といる。そして、見ていて楽しいファッションもあるし、
個々の選手もプレーも技も色とりどりで、見ていて飽きない。
 昨日までの試合のCSでの中継を見ていて、古閑美保の解説を
聞いたが、本当に楽しかった。選手の技ひとつひとつをズバズバ
分析し、説明する。
 最終戦では、18ホールの9番ホールで原が長いパーパットを
決めた段階で、まだ、9ホール残っているのに、「これで今日の
試合は原さんが多分、勝ちましたね」と大胆予想した。
 当然、その理由も説明していたが、十分に納得の行くものだった。
選手も興味ある人が多く、解説も楽しい。
 にもかかわらず、テレビ局は生中継をしないのだ。
 CSのスポーツチャンネルで途中まで見る事が出来るが、何時間後
に地上波で中継があるという事で、CS放送は途中で打ち切りになる。
 そして、地上波の放送は試合の結果が出た後の時間に、VTRで
放送となるのである。
 スポーツは技もさることながら、結果がどうなるかわからない
中で見るから、余計面白いのだが、それがないのだ。
 それでいて、男性の試合は生中継している。また、地上波が放送
しない海外の試合は途中で切れることなく、CSが中継をしている。
 今、日本の男子ゴルフ界はスター不在で、見ていても面白くない。
遥かに女性の方が面白い。その面白い女性ゴルフの試合をリアル
タイムで放送せずに、どうでもよいような井戸端会議のような内容
の放送をしている。
 これでは、地上波はますます顧客離れを起こすのは必至だ。





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Last updated  2020.11.30 14:33:52
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