異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

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2021.04.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
(今年5試合で、21歳の稲見と、22歳の小祝が各2勝)

では、21歳の稲見萌寧が優勝し、今年開催の5試合の内、2試合で勝つという
強さを見せた。
 今年の女子ゴルフは5試合の内、稲見と、22歳の小祝さくらがそれぞれ2勝
を挙げ、今や、この2人が頭1つ抜け出した感じとなっている。
 ヤマハの試合では、初日からトップを守り続け、最終日に惜しくも稲見に抜か
れて2位になった19歳の山下美夢有も、初の10歳台での完全優勝かと注目さ
れた。
 山下は優勝はできなかったものの、最終日もスコアを2つ伸ばす健闘ぶりで、

で12延ばした稲見に抜かれたのであって、崩れて優勝できなかったのではなか
った。
 また、最終日で5、6ホールを残して、上位5,6人のいづれもが優勝経験が
ない選手で、かつ平均年齢が21歳台という状態で、こと女子ゴルフに関しては、
次々とニュースターが誕生しているのを感じさせた。
 そして、ほぼ平行した日程で、アメリカの名門コース、オーガスタで行われた
世界アマチュア女子ゴルフの大会で、日本の17歳の梶谷翼が優勝するという
快挙を成し遂げた。

(小中高で17回優勝した梶谷、24回優勝の古江)
 新人が出て来ると、マスコミの書き方は「まだ20歳だから」というような
感じで、荒削りの若手が出て来たと思っている視聴者も多いと思うが、実態は
全く違う。

小学、中学、高校生で16の大会で優勝をしていて、今回のオーガスタは17
個目の優勝トロフィーである。
 小祝は8歳、山下は5歳でゴルフを始めている。そして、多くの今の若い選手
は、小学高学年から中学生の時に、既にシングルプレーヤーである70台を記録
し、小学、中学、高校で何回も優勝している歴戦の勇者なのである。

一緒にゴルフを始めた父親が、稲見の才能に気が付いて、本格的に練習をさせ、
小学生の時から、毎日1日10時間の練習をしていたという凄さである。
 梶谷の過去16回の優勝に興味を持って、最近の上位の若手選手を調べてみたら、
小祝は小中高で17回優勝している。去年3勝を挙げ「これからは古江の時代だ」
とまで言われた20歳の古江彩佳は、小中高でなんと、24回優勝をしている。
 彼女は一昨年、アマチュアのままで出場したゴルフの公式戦で優勝し、プロ
テスト免除でプロになったが、20歳で、既に歴戦の勇者なのである。
 こうした彼女達をみると、野球の選手で、まだまだ未完成の中学、高校生の
選手を見て、プロ入りして完成していくというのとは全く違うのである。
 小学、中学時代から、他の選手と競り合い、何回も優勝しているから、19歳、
20歳で公式戦に出ても、あがる事も、焦る事もせずに、冷静に試合を進めて
いるし、フォームもきちんとしている。そして、小技も上手いのである。
 女性のプロゴルファーは去年、宮里藍や諸見里しのぶが30歳半ばで引退した
ように、30歳半ばで引退というのが少なくない。
 勿論、上田桃子などのように、30歳半ばで、優勝争いに顔を出す選手もいる
し、40歳ででプレーをしている選手もいるが、多くは30歳前半までという
感じなのである。
 だから、渋野がフォームを変えた時に、「まだ、若いのだから、試行錯誤が
あって当然」というような人が結構いたが、それは違うのだ。今の女性プロから
すれば、17、18でフォームは完成していて当然なのである。
 磨くのはパターであり、寄せの小技であり、コース毎のマネージメントなので
あって、22歳でフォームを大きく変えた渋野は、大変危険な事をしているの
である。
 去年5年ぶりの優勝を遂げた渡辺彩香は、21歳で優勝し、将来をとても期待
させたが、フォームを改造した事でスランプとなり、復活するのに5年かかった。
 小学校に上がるかどうか位の時から始めたゴルフで、21歳でフォームを変える
という事は、10年以上やって身に着けたものを捨てるという事であり、下手を
すれば、選手生命を失いかねないの事なのである。
 ゴルフを知らない人まで全英の優勝で引き付けた渋野は、下手をすれば、数年
後には、「渋野? そう言えば、そんな選手いたな」という感じになりかねない
のである。

(アメリカで予選落ちの渋野、原。最下位争いの原は悲惨)
 ヤマハと並行した日程で行われたアメリカの女子ゴルフの大会、ANAに参加
した日本人選手は、渋野と原英莉花は予選落ちをし、予選を通過した選手3人も
いずれも上位に顔を出せないという結果となった。
 渋野は全英で優勝した事から一躍、時の人のなり、女子ゴルフというと、マス
コミは渋野を中心に報道する異常さが目立つが、フォームを変えた事で、完全に
頭打ちの状態になっていて、悩みながらプレーをしているというのが現状で、
どうコースを攻略するまで頭が回っていない状態である。
 渋野については、優勝とか、アメリカとかいう前に、もう一度、自分を見つめ
直し、元のフォームに戻し、日本に腰を据え、欠点をどう補うかという事を考え
るのが先決であるように感じられる。
 「全英で優勝したのに、何故、フォームを変えるのは、私には理解できない」
これは樋口久子の言葉である。
 「あのフォームで打ったら、私は真っすぐな球は打てない」
これは塩谷育代の言葉である。過去に何十勝と勝った大ベテランがいう言葉を
噛みしめる時ではないか。

(どうしてしまった原。スター性があるだけに惜しい)
 更に、アメリカで、出場選手100人余りの内、下から4番くらいの成績と
無残な予選落ちをしている原に至っては、一日も早く日本に戻り、師匠の尾崎
の指導で、ゼロからやり直す位の気持が必要である。
 原は去年、日本のメジャー大会4つの内、2つを制し、完全に一皮剥けて、
その容姿もあって、女子ゴルフ界の顔という感じになりかかっていたが、どう
した理由か知らないが、突然、海外で試合をすると言い出したは良いが、全く
歯がたたず、惨めな状態をさらけ出している。
 こんな状態で海外にいるという事は、試合毎に自信をなくし、良いものまで
どんどん失われて行くのは必定で、選手生命を縮めかねない。
 師匠の尾崎がそうであったように、日本で強くて、何勝、何十勝も挙げても、
海外では勝てないという選手は少なくない。
 尾崎と優勝を争った中島常幸は、アメリカに合わせてフォーム改造をして、
失敗し、選手生命を縮めてしまった。
 海外は環境が全く違うし、求められるものが違うのだ。海外で勝てないから
弱いのではない。勝てるための要件が日本とアメリカでは全く違うのだ。
 日本であれだけ強かった石川遼が、アメリカでは予選を通過するかどうか位
の成績しか残せていないし、一時期、アメリカでの活躍が期待された松山英樹
も、今は、勝つという事には程遠いゴルフで、数試合前には、予選通過者5,
60人中、下から1、2番という成績だった。
 日本の女子ゴルフの選手で、タイプとして頑張れば、良い成績が挙げられる
かも知れないと感じさせるのは、日本人とフィリピン人のハーフであり、英語
もスペイン語も話せる笹生優花くらいのものである。
 野球でもそうだが、日本でトップクラスだった筒香や秋山がレギュラーが
とれずに、準レギュラーの扱いである。日本で一流であることと、海外で勝つ
という事は求められるものが違うという事を選手はもっと自覚すべきである。

(これだけ面白い試合を生中継しないテレビ局のひどさ)
 今の日本の女子ゴルフは毎試合、優勝する可能性がある選手が2、30人
いて、それぞれに、強みが異なって、試合中継を見ていて、とても、楽しい。
 ところが、この女子ゴルフのテレビ中継が本当にお粗末なのだ。
 ゴルフは3日間か4日間戦うが、地上波やBSのテレビで放送するのは、
土日のみで、しかも、試合が終わった後、編集して、午後の4時くらいから
1時間半の時間で放送するという具合で、結果がわかっているので、興味は
半減して、面白くない。
 その上、今年の最初の3試合では、編集した内容が渋野中心のもので、
優勝した選手やそれを優勝を争った選手のプレーは全体の何分の1という
感じで、何を考えているのかという放送の仕方である。
 CS放送では、スポーツチャンネルがあるが、こちらは「とことん1番ホール」
というように、朝、下位の組からスタートする一番ホールの様子を放送する
のがメインで、肝心はプレーはほとんど見る事ができない。
 アメリカの男子ゴルフの試合は生中継しているのに、何で、これだけ人気が
出て来た日本の女子ゴルフの試合を生中継しないのか、疑問である。
 CSのスポーツチャンネルのひどさは更にある。
 何日かして、試合の模様を録画で再度、流すのは良いが、中継した時のまま
編集を全くせずに、流すのだ。だから、雨や濃霧でプレーが中断した時など、
何日も経っての再放送で、そのまま、中断を延々と見せるのである。
 筆者はテレビ関係の仕事をしていたので、この雨や濃霧による中断の部分を
カットする編集など1時間もかからない事を知っている。その手間を惜しんで
視聴者無視の再放送を、恥にも感ぜずに放送しているのである。
 女子のゴルフの試合の生中継がないと嘆いていたら、番組のCMで、スポーツ
チャンネルが、今度は韓国の女子の試合を生中継すると宣伝していた。信じら
れない思いである。日本の女子を生中継せずに、何故、韓国の女子の試合が
生中継なのだ。

(珍しく素晴しかったヤマハのゴルフ中継)
 女子ゴルフの中継の扱いがひどいのを嘆いていたら、先週のヤマハは違った。
最終日、朝から午後1時までCSのスポーツチャンネルで中継し、午後1時から
はBS朝日で午後5時まで放送した。中断がなかったのだ。
 この日は天気が悪いという予報もあって、協会関係者は試合開始を1時間
早めた。その結果、時間がなくなって、途中で中継をぶった切るという事も
なく、最後まできちんと放送した。
 その上、時間が余ったので、2位に入った山下と、優勝した稲見のインタ
ビューをかなり長く放送していた。その内容がまた、内容が濃くとても良かっ
た。
 通常の「おめでとう」というようなありきたりのインタビューでなく、
「何番ホールでは、何を考えて、2打目を打ったのか」とか、最終ホールで
バーディーパットを打つ時に、何をどう考え、どう打ったか」というような
点を聞き、2人とも、とても、含蓄のある話をしていた。
 また、惜しくも2位になった山下には、「優勝できなかったという悔しさ
がある一方で、ここまでやったという充実感もあるでしょう」というような
質問をして、山下も「難しいヤマハのコースで優勝争いが出来た充実感は
あります」と笑顔で答えていた。
 そして、山下も稲見も、試合中の表情と違って、とても良い顔で、山下など
笑顔が本当に素敵だった。
 稲見は去年、前半とてもショットの切れが良かったのが、途中で悪くなっ
た。その事を聞かれて、稲見は「体力の無さを痛感し、このシーズンオフ
には、体を鍛え、食事も多く取って、体力をつけました」と答えていた。
 司会者が「何キロ太ったの」と聞くと、恥しそうに、指で7を示して
いたのも、とても可愛かった。
 コロナ禍もあり、試合が出来ない期間が長かったが、その休みの間に、
稲見のように、筋トレや体力作りを熱心にしたのが小祝であり、勝みなみ
であったという。勝も小祝もそれで、ドライバーの飛距離が20メートル
位伸びたという。
 一方で、去年の賞金女王になった鈴木愛は、ゴルフから離れ、のんびり
して過ごしたという。
 元々太目の体だが、余計に太り、プレーにも去年のような切れがなくな
っているのがはっきりわかる現状であり、それがそのまま成績に表れて
いる。
 去年、強さを発揮し、今年の活躍が期待された古江と西村が今年は低迷
している。野球で言う2年目のジンクツに陥っているようである。
 彼女達にも、早くジンクツを打ち破って、去年のようなプレーが見たい
ものである。





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Last updated  2021.04.06 11:57:30
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