SF拡張の原理

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2009.06.21
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カテゴリ: SF

闇が落ちる前に、もう一度

短編集「審判の日」文庫版、5編収録。読みやすくて面白い奇想小説集。
「闇が落ちる前に、もう一度」★★★1/2
この世界がでたらめに配列を変える宇宙の物質が偶然規則的な配列を取ることにより8日前に突然できたものだったら? という奇想SF。私も考えたことのあるアイデアだが、すでにあったか、という感じ。短めで軽く仕上がっているが、このアイデアでもっと重厚な長編を読んでみたいなあ。
「屋上にいるもの」★★★★
鈴木幸司のアレを始めホラーでは定番の「マンション屋上もの」。途中で怪異の正体はすぐに分かるが、それでも十分怖い。怪物の正体にやや理詰めの説明をしているところが、作者らしくてオリジナル。
「時分割の地獄」★★★
VRもの。AIアイドルが自分を否定するニュースキャスターに行った復讐とは? という話。オチがベタで、まあ標準作。
「夜の顔」★★★1/2
世界の意味を疑った人間に、巨大な顔が見え始めるという話。認識論的なネタと、描写の怖さで読ませるが、オチが尻切れトンボでもったいない。これで長編を書いたらすごいのになあ。

これはすごい。もう最高です。ある日突然周りの人間が消えてしまう・・・昔から繰り返し使われるシチュエーションだけど、いいものは何度使ってもいい。そのあとのサバイバル話の面白さはもう保証されているし、オチのつけ方も素敵。これだけでもこの本読んだ甲斐あった。





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Last updated  2009.06.22 00:21:04


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