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东宫 Goodbye my princess第32話「誕生日の宴」灌仏会(カンブツエ)の縁日で大乱闘を繰り広げた曲小楓(キョクショウフウ)とアドゥ。裴照(ハイショウ)は皇太子妃が縁日で壊したものを弁償すると安心させ、宮殿へ連れ帰った。すると小楓は回廊で皇太子・李承鄞(リショウギン)と良娣(リョウテイ)・趙瑟瑟(チョウシツシツ)に出くわす。李承鄞は小楓にこっそり皇后には自分の一存だったと言えと助言、何食わぬ顔で瑟瑟と手を繋いで清寧宮に入った。李承鄞は母后に小楓が仮病を使ったと訴え、口論を吹っかけた。そこで小楓は自分が行けば灌仏会の場で醜態を晒し、皇室の名折れになってしまうという。「にっ(你)!まるで私の指図のように聞こえる、仮病で欠席してわざと朱雀楼に現れたんだろう? 初夜に瑟瑟を訪ねたから嫉妬しているのか?!ずい分と手の込んだ仕返しだな?!」「邪推しないでよ!私の寝殿で騒いでいたのは誰よ?!私は野蛮で皇族の面汚しだって! 良娣のために灌仏会の衣も持ち去ったくせに!」「そうとも!そなたを行かせたら皇室の恥になる!」皇后は2人の口げんかを制し、これが公になれば君主を欺いた罪に問われると呆れた。すると皇后はまた瑟瑟が皇太子を惑わせ、皇太子妃に取って代わろうと企んだと罪をかぶせる。「初犯であること鑑み、罰として3日間、ひざまついて経を唱えよ」「皇后娘娘(ニャンニャン)、なぜ私が罰せられるのですか?!」「私に逆らうの?!…己の罪が分からなぬなら罰をひと月に延ばしましょう 毎日6刻(12時間)、経を唱えよ、過ちに気づくまで青鸞殿を出てはならぬ!」驚いた李承鄞と小楓は思わず瑟瑟なら無関係だと訴えたが、皇后はまだ罪が軽いのかと脅した。青鸞殿に戻った瑟瑟は怒りに任せて衣を脱ぎ捨てた。一方、皇后は李承鄞に瑟瑟ばかりを寵愛するなと釘を刺していたが、李承鄞は生返事で不満そうに帰ってしまう。そんな李承鄞の姿に皇后は困惑していた。「太子は以前と人が変わったような気がするわ、冷淡なところはあれど私には優しく接してくれた でも今は溝を感じるの…特に良娣が入宮してからは私に楯突くことが多くなった 趙家と高家は犬猿の仲、良娣への寵愛を高右相が知ったら二心を疑うやも…」何とか皇太子を手なずけたい皇后、しかし小楓のあの性分では自分が助けやっても恩に報いるとは限らない。すると女官・容霜(ヨウソウ)が他に手足となってくれる者を東宮に送り込むほうが早いと進言した。李承鄞は自分が責めを負うつもりだったが、思いがけず瑟瑟が罰せられることになった。さすがに申し訳なくなった李承鄞は青鸞殿に駆けつけたが、面会できないと止められてしまう。すると直接、会えない瑟瑟は衝立越しに嫁いだことを後悔していないと伝えた。「一生、添い遂げる覚悟です」青鸞殿をあとにした李承鄞は自分の身勝手さを痛感していた。しかし悩んでいる間もなく、これから承恩殿で一芝居打つと裴照に教える。「私が太子妃を虐げる薄情者だと広めてくれ それなら小楓が何をしようと責められることもなかろう」寝支度を終えた小楓、そこへ突然、李承鄞が現れ、すごい剣幕で朱雀楼での一件を批難した。「でもあなたの不手際でしょう?私を承恩殿に監禁すればよかったじゃない?」「やはり故意だな?!母后が瑟瑟を責めるよう仕向けたのだ!」「はっ、リーチョンイン? さっきからずっと1人で怒鳴っているけど、私はあなたに嫌われてもへ~気 いっそあなたたちが私から離れてよ!」「ギギギ…その言葉、忘れるなよ!」すると李承鄞は時恩(ジオン)に今後、皇太子妃と口を利いてはならないと伝達するよう命じて帰ってしまう。思わぬ騒ぎに永娘(エイジョウ)も時恩もどうしたらよいのか分からず、ただ困惑するばかりだった。灌仏会から戻った高坤(コウコン)は早速、父に今夜の騒ぎを報告していた。皇太子が正妃を置き去りにして良娣を同行したところを見ると、趙家を抱き込む気ではないかという。高于明(コウウメイ)は皇太子と正妃が本当に仲が悪いと知り、恐れるべきは趙家ではなく背後で暗躍する柴牧(サイボク)だと警戒した。「太子と正妃に不仲を装わせ西州に懐柔を持ちかければ、私の手に負えなくなる」そこへ一人娘の如意(ニョイ)が汁物の差し入れにやって来た。末っ子の如意は父や兄たちから溺愛されているのはもちろん、若く美しくて賢い。高于明はそんな娘に見合う相手は天下の覇者しかいないと考えていた。永寧(エイネイ)と珞熙(ラクキ)は五兄の酷い仕打ちを聞いて承恩殿に駆けつけた。小楓が退屈だろうと心配し、会いに来たという。実は今日は珞熙の誕生日だった。珞熙が宴を断ったと聞いた小楓は友人が酒楼を開いていると教え、外出しないかと誘う。「亥の1刻(21時)に東門の衛兵が交代するの、そこで会いましょう」すると珞熙はふと瑟瑟の誕生日が明日だと思い出した。「私の誕生日と近いから覚えていたの」一方、皇后も激怒した李承鄞が皇太子妃と口を利くなと伝達したことを聞いた。これも全て瑟瑟が元凶だと憤慨する皇后、するとその時、侍女が急にえずいてしまう。「申し訳ありません、薬湯の匂いで吐き気がして…」容霜は侍女を平手打ちにして仕置棒を手にしたが、皇后が止めた。「奥殿へ連れて行き、生娘かどうか調べなさい」皇后が見抜いた通り、緒娘(ショジョウ)は身重だった。しかし父親は皇帝ではなく、実は羽林軍の張参(チョウサン)だという。李承鄞は小楓の外出を見逃してやった。すると裴照はなぜ皇太子妃と口を利くのを禁じたのか訝しむ。李承鄞は皇后が小楓を利用して瑟瑟を抑えるつもりだと話した。「口は災いの元になる、尾行をつけて太子妃を守るのだ」小楓は露店で買い物していたが、アドゥが誰かに付けられていると教えた。そこで医館で待ち合わせしようと約束してふた手に分かれる。監視たちはアドゥを裏道で追い詰めたが、顧剣(コケン)がつぶてを投げて監視たちの気を失わせた。「小楓は?」「医館で待ってる」「先に行ってくれ、ミロの店で会おう」小楓はアドゥを待つ間、医館で記憶喪失について相談していた。しかし太傅は頭に傷痕がなく、何かにぶつけた痕もないという。「だが奇妙なことに体内に寒気がこもっておる」「頭は怪我していない、かぁ~…」小楓は皇后から聞いた話と違うことをいぶかしみ医館を出ると、ちょうどアドゥが待っていた。すると二人がミロの店に向かったのを確認し、顧剣が医館にやって来る。「さっき訪れた者は何の病でしたか?」小楓は酒楼で顧剣を待ちながら悶々としていた。「何か心に引っかかるの、でもそれが何かが分からない…」するとミロは流れに任せればいいと助言し、無理に思い出す必要はないという。「何事も縁に任せるのよ」小楓はミロと話しているうちに気が晴れると、実は今夜、酒楼を借り切って友人の誕生日祝いを開きたいと頼んだ。その時、店に突然、横暴な役人たちが現れ、先客を追い出して席を奪い、小楓が頼んだ歌を勝手に止めてしまう。「こんないい店に下品な蝦蟇(ガマ)が来るとはな~」若僧の嫌味に役人たちは憤慨して立ち上がったが、上役の男がなだめた。上役の男が小楓の席にやって来た。「お前はあの歌い手より端正な顔立ちだな?一杯、付き合え」「この私が軽蔑する人間は、弱い者いじめをする奴と身の程知らずだ…お前はその両方だな?」すると小楓は男の顔にいきなり酒を浴びせかけてしまう。男は激怒して立ち上がろうとしたが、危険を察したアドゥが咄嗟に箸で男の手を突き刺し、その隙に小楓を連れて逃げ出した。ミロが店の中で右往左往していると、ようやく顧剣が戻って来た。小楓たちの一件を聞いた顧剣は慌てふためき飛び出して行く。一方、小楓とアドゥは逃げ切れないと覚悟し、役人たちを待ち構えた。そこへ運良く裴照が配下を引き連れ現れる。「裴将軍!奴らを捕まえて!」小楓たちを追いかけて来た役人たちは裴照を見て慌てて挨拶した。「ペペッペイ将軍!」「所属は?」「左羽林軍の張参と申します」裴照は街で騒ぐとは何事かと叱責し、すぐ戻って罰を受けろと命じた。顧剣が駆けつけた時には全て解決していた。そこで小楓は東宮羽林軍の統領・裴照と師匠・顧剣を引き合わせ、裴照にあることを頼んでまたどこかへ行ってしまう。顧剣は思わず皇太子妃の外出を触れ回るつもりかと呆れた。すると裴照は顧剣が自分の部下を倒したせいだという。「てっきり街のゴロツキかと…悪かった」小楓は唯品閣で珞熙と瑟瑟への贈り物を選ぶことにした。そこで店主に勧められた西州でも希少な極上品だという孔雀石を選ぶ。すると小楓は瑠璃玉を見つけて喜んだ。「これも包んでくれ!腕輪づくりは私の特技だ」顧剣は自分にも作ってくれたら信じると言ったが、小楓は何度も命を救ってくれた友人に贈るという。「私も再三、そなたを助けたぞ?」「それが師父の務めだろう?ふっ」永寧と珞熙は約束の時間に東門に駆けつけた。するとなぜか馬車を用意した裴照が待っている。「太子妃の命でお迎えに…あ、お待ちを 太子妃は自由奔放ですが、お二人は宮中の掟を熟知しておられる、外出はお控えください」珞熙はこれも将軍としての務めだと理解を示したが、実は今日は自分の誕生日だと話した。「普段は参拝に行く以外、宮殿を出ることはないわ…自分らしく誕生日を過ごすのが夢だったの 行かせてくれない?心配なら一緒にどう?約束する、子の刻(23時)までには戻るから」その頃、酒楼では顧剣やアドゥも駆り出されて祝宴の準備が整った。今か今かと二人の到着を待つ小楓、そこへ裴照の案内で永寧と珞熙が現れる。小楓は早速、珞熙に誕生祝いを渡し、永寧にも櫛を贈った。そこへミロが駆けつけ二人を歓迎する。永寧と珞熙は噂どおり朗らかで素敵な人だとミロを絶賛、喜んだミロは二人に店にある酒を紹介し始めた。すると話が長くなると分かっている小楓は永寧を連れて先に奥へ逃げ出してしまう。そんな中、珞熙だけは真面目にミロの説明を聞いていた。しかし珞熙は酒を飲んだことがないと話し、ミロを驚かせる。「じゃあ誕生日だからとことん飲みましょう!」ミロは珞熙を連れて奥の部屋に案内しようとしたが、裴照がミロの腕をつかんだ。「ミロ!ダメだ!」つづく(  ̄꒳ ̄)あ~なるほど、ようやく李承鄞が瑟瑟を寵愛して小楓を虐げてる理由が分かって来ましたでも瑟瑟への感情がイマイチ分からないわ〜男女の情はないけど、幼なじみ?
2020.12.30
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东宫 Goodbye my princess第31話「灌仏会での騒ぎ」顧剣(コケン)は負傷した義父・柴牧(サイボク)を手当てしていた。すると胡嘯(コショウ)が駆けつけ、明月(メイゲツ)が無事に放免されたと報告する。柴牧は安堵したが、このまま都に留まれば皆に危険が及ぶと考え、しばらく身を隠すと決めた。顧剣は義父から明月と潜龍使(センリュウシ)を任された。そこで鳴玉坊(メイギョクボウ)を訪ね、明月に柴牧が都を離れたと報告する。「君を連行したのは神武軍の曽献(ソウケン)だ」「なら私を審問したのは役人ではなく陛下だったの?」明月は驚き、目隠しをされていたので声しか分からなかったと説明した。永娘(エイジョウ)は皇太子妃の身支度を整え、今日は良娣(リョウテイ)・趙瑟瑟(チョウシツシツ)を訪ねるよう勧めた。「同じ東宮の者です、禁足の件もありますし、誠意を見せねば陰口を言われます 殿下にも誤解されたままですし、仲直りの機会になればと…」しかし曲小楓(キョクショウフウ)は拒否した。「永娘、私のためなのは分かるけど、李承鄞(リショウギン)と想い人のご機嫌取りなんてゴメンよ!」すると永娘はひざまずき、至らない自分を死罪にしてくれと嘆願する。小楓は仕方なく永娘の顔を立て、青鸞(セイラン)殿に向かった。小楓は瑟瑟に贈り物を持って来た。しかし突然、李承鄞が現れ、汚らしい品を贈るなと難癖をつける。小楓は無視して西州の王宮で熟成させた最高級の葡萄酒だと教え、香りが飛ばないよう泥で密封してあると説明した。すると李承鄞が妙な物でも入れたのではないかと疑う。「以前は瑟瑟を湖に落とし、先日は禁足にしたしな」憤慨した小楓はとにかく酒瓶を瑟瑟に渡したが、李承鄞が取り上げて小楓に返した。「持って帰れ!」「あなたには関係ないでしょう?!」呆れた小楓はまた瑟瑟に酒瓶を渡した。「人を傷つけるなっ!」「そっちこそ人殺しのくせにっ!」「戦と一緒にするんじゃないっ!」「ぁ…あの〜…殿下?太子妃もご厚意で…」( ๑≧ꇴ≦)๑≧ꇴ≦)<你閉嘴(ニービーズェイ)! (((・_・`)ぁ…「嫌ならいいわ!自分で飲むから!」小楓は怒って瑟瑟から酒瓶を奪おうとしたが、李承鄞も咄嗟に手を出し、思いがけず酒瓶を取り合う形となった。3人はそのままもみ合いとなり、うっかり酒瓶を落して割ってしまう。ガシャーン!小楓と瑟瑟は反動で同時に後ろに倒れそうになった。すると李承鄞は反射的に小楓を助ける。瑟瑟はそのまま倒れ、皇太子が小楓を抱き留める姿に衝撃を受けた。ともかく立ち上がろうとしたが、うっかり破片に手をついて怪我を負ってしまう。「あ!小姐(シァォジェ)!」錦児(キンジ)の悲鳴を聞いた李承鄞はふと冷静になり、小楓をアドゥに渡して瑟瑟の元へ駆け寄った。小楓も心配して様子を見ようとしたが、李承鄞は小楓のせいだと激怒して二度と青鸞(セイラン)殿に来るなと命じる。こうして小楓を追い出した李承鄞は自ら瑟瑟の手の傷を手当てした。「殿下、今夜はお越しくださいますか?」「…太傅に政を学べと言われている、怠ければ母后の怒りが君に向くからな」李承鄞は母を口実に断って帰って行った。ふと一抹の不安がよぎる瑟瑟、李承鄞は湖に続き、なぜ今回も自分ではなく小楓を先に助けたのだろうか。米羅(ミロ)酒楼に裴照(ハイショウ)が現れた。ミロは裴照に抱きついて馴れ馴れしくするが、裴照は面倒臭そうに顧剣(コケン)に会いに来たと告げる。実は顧剣は最近、一滴も飲まず、付けの代わりに仕事を手伝っていた。顧剣はちょうど裏庭で薪割りをしていた。「最近、宮殿に来ないな?…実は太子夫妻の仲が良くない、殿下の芝居なんだ 内心では太子妃を気遣っている」するとミロが2人の様子を探りに来る。「心の中で気遣うだけでは何の意味もない、実際は小楓のことを傷つけたんだから」「過去のことだ、2人は全てを忘れて再出発したのだ、夫婦のことに我々が口を挟むべきではない」「…太子妃の話になると口数が増えるな?」「私とて太子妃には面目ない、幸せを願っている…」初めて見る饒舌な裴照の姿にミロは何か感づいたようだった。そんなある日、皇后は清寧(セイネイ)宮に東宮の3人を呼び出した。先の酒瓶の件で険悪な雰囲気の李承鄞と小楓、しかし突然、皇帝が現れる。実はもうすぐ灌仏会(カンブツエ)だった。皇帝はこの日が皇太子と皇太子妃のお披露目によい機会だと思いつき、2人に使臣たちの接待を任せたいという。すると皇后はちょうど2人の衣装が届き、試着させるために呼んだところだったと説明した。皇帝は喜び、小楓に早速、衣装を見てみるよう促す。「やはり宮中で仕立てた品は精巧ですね~」それは皇太子妃のためにあつらえた灌仏会用の衣装で、掟により通常は着れないものだった。瑟瑟は皇后がわざと自分まで呼んだと気づき、厚遇される小楓への嫉妬に顔が歪んでしまう。承恩殿に李承鄞が現れた。喜んだ永娘は夕食をここで食べるか確認する。「ぁぁ…」「食べないわ」李承鄞は食べるつもりだったが小楓に断られ、仕方なくすぐ帰ると伝えて永娘を下げた。李承鄞は母から命じられ、小楓に灌仏会の説明に来た。「灌仏会は釈迦の誕生を祝う行事だ 早朝に万佛(マンフツ)寺に参拝し、僧たちに食事を施した後、仏像を洗い清める その後、水の掛け合いや爆竹、龍舟…」「あ~もうお腹いっぱい、何が仏様よ?大勢の命を奪っておいて…へそで茶を沸かすわ~」「太子妃として口を慎まないか?!私にはともかく、外でそんな話をするな!」「指図しないでよ!言っとくけど、アウォンを祀ったからって許したわけじゃないわ!」「私は丹蚩(タンシ)王に敬意を払っただけだ!君のためじゃない!」「ギギギ…出て行って!灌仏会なんてお断り!ひとでなしと行くなんてまっぴらゴメンよ!」「こっちこそ!誰が連れて行くもんか!私と一緒に行きたい者など大勢いるは!」「…瑟瑟のことね?あ~、灌仏会の衣装が欲しくて来たのね?!」小楓は皇后から賜った衣装を李承鄞に渡し、灌仏会には行かないと断言した。憤慨した李承鄞はまた母后に言いつけて瑟瑟を罰するつもりかと迫る。「心配しなくたって病だと言うわ!」「…ゥッ…勝手にしろ!」李承鄞は売り言葉に買い言葉で小楓と大げんかになり、承恩殿を飛び出した。せっかく小楓と揃って出かけられる機会だったが、仕方なく瑟瑟に衣を贈って喜ばせる。一方、永娘は皇太子妃が灌仏会を欠席すると聞いて落胆した。しかし小楓は行きたい人が行く方が良いと話し、どこ吹く風…。「永娘?話は終わりよ」灌仏会当日、瑟瑟は皇太子妃が着るはずだった衣をまとい、小楓の代理として李承鄞に同行した。皇帝は良娣の姿に困惑すると、皇后が皇太子妃は病で行くことができず、やむなく良娣が代理だと説明する。「快癒していなかったのか…太子妃は側室とは違う、目をかけてやれ」皇帝はあからさまに嫌悪感を示し、皇后も怒りに満ちた目で瑟瑟を一瞥してから馬車へ向かう。何ともいたたまれない瑟瑟だったが、李承鄞は心配するなと声をかけた。皇帝一行が灌仏会に出発し、宮中はひっそりしていた。小楓はアドゥと2人で過ごしていたが、実は近頃、妙な記憶が浮かんでくると相談する。太医は夢だと言うが現実のようで、一方、皇后から聞いた盗賊の話は全く覚えていなかった。「きっとすごく大切な記憶なんだわ…取り戻したい」アドゥは何とも反応できずにいると、そこへ突然、顧剣が現れた。実は小楓は李承鄞と瑟瑟のため、仮病を使って儀式に出なかったという。すると顧剣は、灌仏会の縁日が面白いと教えた。「いろいろあるぞ、獅子舞や火吹きの大道芸…そうだ波斯(ハシ)の巫女の神通力はすごいらしい 前世と現世を見抜くとか…」小楓は興味津々、それなら行くしかないと喜んだ。小楓たちは縁日の露店で飴細工を頼んだ。飴ができるのを待っていた小楓だったが、近くに波斯の巫女の天幕を発見、先にひとりで占ってもらうことにする。ふと心配になった顧剣は飴をアドゥに頼んで様子を見に来たが、巫女は顧剣の顔を見るなり激しく動揺した。すると2人には2度の縁があるがどちらも悪い結末だと告げる。「早く別れた方が良い」「何を言うの?!この人は私の師父よ?」小楓はただの詐欺師だと怒って帰ろうと言った。しかし顧剣はなぜか話を聞きたいと頼み、願かけの池で合流しようという。小楓は仕方なく出て行くと顧剣は占いの続きを聞いた。「お前が生きるのは贖罪のためか…罪を抱えて辛うじて生き長らえている その罪をあがない、魂が解き放たれた時、お前の肉体は滅びるだろう 幾万の矢に貫かれるような苦痛と共にな…」小楓とアドゥは願かけの池で顧剣を待っていた。すると偶然、暗がりで男が何やらこそこそ亀を捕まえている様子を目撃する。一方、儀式を終えた皇帝一行は今年も朱雀楼へ登り、賑やかな市中を見下ろした。皇帝は高坤(コウコン)が戸部尚書となってから国庫が潤っていると喜んで褒美を与えると言ったが、高坤は辞退し、皇帝の徳政にこそ民は感謝していると持ち上げる。その頃、小楓は亀で詐欺を働く男をとっちめていた。「亀を売って客が池に離したらまた捕まえて売ってるでしょう? どうりで一晩中、売り切れないはずよね?」「妙なことを言うねえ~俺たちが亀を使い回している証拠でも?」「みんな~見て!」小楓はたらいから自分の亀を取り出した。実は池に離す前、亀の足に目印となる白い布をしばっておいたという。客たちは騙されたと知って金を返せと迫ったが、そこへ詐欺師の仲間が駆けつけた。アドゥは小楓の手を引っ張り、その場から逃げ出した。ちょうど川の向こう岸にいた顧剣は男たちに追われる2人の姿に気づき、慌てて助けに向かう。市中を駆け回った小楓とアドゥはやがて詐欺師の男たちに追いつかれた。「みんな!詐欺師に騙されないで!この悪党!」露店の品物を投げつけ対抗する小楓とアドゥ、すると裴照が衛兵を連れてやって来る。「太子妃、ご無事ですか?」「裴将軍?!どうしてここに?」裴照は黙って朱雀楼を見上げると、小楓はようやく事の重大さに気づいた。大乱闘を繰り広げて日頃の鬱憤も晴れた小楓、しかし朱雀楼から皇族と朝臣たちが見下ろしていた。憤慨した皇帝は早々に引き上げ、皇后も思わぬ失態に頭が痛い。「太子、太子妃と良娣を連れてすぐ清寧宮へ来なさい!」その頃、顧剣はようやく現場に到着したが、すでに裴照が現場を収拾したあとだった。つづく
2020.12.29
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东宫 Goodbye my princess第30話「思わぬ出会い」裴照(ハイショウ)は庭園で密かに永娘(エイジョウ)と接触、西州からの贈り物と一緒に西州王からの文を渡した。「今日、私と会ったことは忘れてくれ、誰にも知られてはならぬ」「永娘、心得ました、で太子殿下は…」「詮索無用だ」永娘はすぐ皇太子妃・曲小楓(キョクショウフウ)に贈り物と文を届けた。父からの文を読んだ小楓は気持ちが晴れたと笑顔を見せ、贈り物を握りしめて故郷へ想いを馳せる。一方、皇太子・李承鄞(リショウギン)は生母の敵である高于明(コウウメイ)と皇后をあざむくため、新たな一手に出た。その日は太師・屈綸(クツリン)を筆頭に少師・李士卿(リシケイ)、少傅・房世清(ボウセイセイ)、家令・陸庸(リクヨウ)、少詹事(ショウセンジ)・鐘義(ショウギ)、清道率(セイドウソツ)・劉山(リュウザン)、旅賁(リョホン)中郎将・馬炎(バエン)、そして太子率(タイシソツ)である裴照が勢揃い、東宮で皇太子教育が始まる。しかし李承鄞はわざと居眠りをして無能な皇太子を演じた。そんな皇太子を李少師が何度か諌めたが、李承鄞は煙たがって高于明が送り込んだ房少傅を重用する。相府を訪ねた房世清は自慢げに報告した。実は皇太子が皇帝の考試の前に自分に問題を予想させ、用意した答えを暗記して行ったという。運良く予想が全て的中、全問正解した皇太子は褒美を賜り上機嫌だったとか。高坤(コウコン)は李承鄞の賢さは見せかけだったと笑ったが、高于明はやはり皇太子の背後には知恵者がいると確信した。「正体を突き止めねば不安で仕方がない」そんなある日、裴照は密かに皇太子妃とアドゥを郊外へ連れ出した。やがて祠堂に案内された小楓たちは思いがけず亡き祖父の外套と宝物のように大事にしていた兜と対面する。「太子妃、これは西域から帰国後、殿下が安置しました、英雄・ティダールに敬意を払ったのです」「アウォン…小楓が来ました、アウォン…ゥッ…」小楓は祖父の死を受け入れ泣き崩れたが、本当は丹蚩で祖父と辛い別れがあったことを覚えていなかった。。゚(∩ω∩`)゚。ユパ様…実は小楓を祠堂に連れて行くよう頼んだのは李承鄞だった。「病が治るやもしれぬ、ただし私の指示だと明かすなよ?」裴照は回廊で九公主とアドゥが叩頭する様子を眺めながら、皇太子の辛い気持ちをおもんばかった。裴照は自分の独断で太子妃を連れて来たと嘘をついた。「豊朝(レイチョウ)と丹蚩は長年、争っていました、開戦は時間の問題でした、戦はこの世の常です 常に犠牲を伴います、どちらの国の兵士も生きて帰れぬと覚悟しています」豊朝の戦死者の多くは遺骨が戻っておらず、家族もまた悲しみをこらえていた。そこで裴照は皇太子妃にも恨みを水に流して欲しいと懇願する。しかし仮に許せたところで、小楓の行き場のないやるせなさは拭えなかった。よりによって祖父を殺して丹蚩を滅ぼしたのが自分の夫だとは…。「皮肉な運命ね…李承鄞の妻になるなんて」良娣(リョウテイ)・趙瑟瑟(チョウシツシツ)の禁足が解けた。李承鄞は待ち構えていたように青鸞(セイラン)殿へ駆けつけると、そのせいで小楓は侍女たちの心ない噂を耳にする。|ω・)<太子妃が病を患って1ヶ月になるけど、殿下が来たのは一度きりよ〜(ヒソヒソ|ω・)<太子から嫌われているのね〜(ヒソヒソ永娘は憤慨してすぐ罰してくると言ったが、小楓は放っておくようなだめた。「太子には想い人がいた、仕方ないわ、私も太子も不本意なの」「太子妃は殿下を好きだから苦しんでいるのでは?!」「それは違うわ、西州に帰れぬ上に望まぬ人に嫁いだからよ でも吹っ切れたの、どうせ帰れない、ならば余計なことは考えず、都で楽しく暮らすわ 永娘?ダメかしら?そう考えると気が楽になるの…」小楓とアドゥは久しぶりに街へ出ることにした。すると裏門の陰で待ち構えていた顧剣が現れ、一緒に米羅(ミロ)酒楼へ向かう。小楓は久しぶりに酔っ払うと、ミロに急に証人になって欲しいと頼んだ。実はこの数日、親身になって面倒を見てくれた顧剣に心を開き、義兄妹の契りを結びたいという。「これからは実の兄のように接したいの、どう思う?」「…嫁ぎたいと言うのかと思ったよ〜人妻を誘惑した罪に問われずに済んだ(汗」ミロは小楓が嫁いだと知って驚いたが、なぜか小楓は話したがらない。そこで顧剣は血縁関係のない兄妹では誤解を招きやすいと話し、師弟関係はどうかと提案した。「師父というのはこの世で両親を除き、君にとって一番近い存在だ 君を傷つける奴らから守ってやろう、皆を敵に回しても、私は君の味方であり続ける」「…本当に?」小楓は半信半疑だったが、ミロとアドゥが目配せして促した。そこで小楓は顧剣に杯を献上して弟子入りの挨拶を済ませる。「師父?師父…私に師父ができたわ!ふふふっ!」顧剣は再び小楓から師父と呼ばれ、ようやくひとつ思い出を取り戻した気がした。皇帝と高于明はちょうど同じ頃、皇太子が柴牧(サイボク)という男と頻繁に接触していることを突き止めた。柴牧の正体を知る者はほとんどなく、″潜龍使(センリュウシ)″という組織の頭目だという。潜龍使とはいわゆる闇組織で、最近になって西域から都へ拠点を移していた。なぜ都へ潜入したか理由は分からなかったが、ただ柴牧は明遠(メイエン)と面識があったという。そんなある夜、柴牧は妻の命日を前に鳴玉坊(メイギョクボウ)の明月(メイゲツ)を訪ねた。「お前とともに墓を建てたい、これからも供養ができるようにな」「…母上の墓なら私が建てたわ、余計なことをしないで」「少し時間をくれないか?全てを終えたらお前をここから連れ出す」しかし明月は二度と会いたくないと追い返してしまう。柴牧は落胆して店を出た。するといきなり神武軍に囲まれてしまう。その様子を偶然、妓楼に通い詰めている高震(コウシン)が見ていた。柴牧はたった1人で応戦した。武功なら負けることはない柴牧だったが、高楼から弓兵が放った矢が肩を切り裂く。その時、酒楼にいた顧剣が駆けつけた。顧剣は兵士を退け、義父を連れて逃げ出したが、すぐに援軍が到着する。すると一帯をしらみつぶしに調べていた将軍・曽献(ソウケン)が鳴玉坊の裏庭で血痕を発見した。明月の居所にいきなり神武軍が乗り込んできた。裏庭から続く血痕をたどって行くと、開け放たれた窓枠に血のりがついている。その頃、顧剣と柴牧は屋根の上に隠れていた。すると明月が神武軍に連行されて行くのが見える。顧剣は出て行けばかえって明月に迷惑をかけると考え、賢い明月なら乗り切れると信じた。皇帝の前に目隠しをされた明月が引っ立てられた。そこで皇帝は都の長官だと嘘をつき、部下が賊を追っているため質問に答えるよう命じる。「そなたは鳴玉坊の稼ぎ頭だそうだな?毎日ひとりだけ相手をするのか?」「コクリ」「今夜の客は常連か?」「今夜は体調が悪く、誰も通していません」「本当か?…賊を追っていた部下がそなたの部屋で血痕を発見した、一体、誰の血だ?」「部屋で琵琶を弾いていたら2人の見知らぬ男が入ってきました 金錠(キンジョウ)10個を出し、脅してきたのです、何があっても琵琶を弾き続けろと… その男が賊だったのですね、お役人様に感謝します 部下の方が来なければ殺されていたかもしれません」明月は幼い頃から鳴玉坊で育ったと話し、賊とは関係ないと訴えた。また1人は頭巾をかぶり、1人は面をつけていたため、賊の容姿も見ていないという。「ただ1人は中年だと思われます、西域の口調でした」「西域?豊朝の者ではないのだな?」「そう思います」明月の真実を織り交ぜた証言は疑り深い皇帝を納得させた。その頃、高震は父から棒打ちの罰を受けていた。「妓楼通いだと?!親不孝者め!馬鹿者!」「でぃえ(爹)!知らなかったのです!なぜ神武軍が男たちを追うのかなんて~! 神武軍に連行されたのは明月でした!」皇帝は尋問を終えると、琵琶の名手と名高い明月に1曲、演奏して欲しいと頼んだ。そこで明月は″六幺(ロクヨウ)″を披露、すると皇帝はその姿にかつて寵愛していた妃の姿を重ねてしまう。李承鄞の生母・顧玉瑤(コギョクヨウ)もまた琵琶の名手だった。「はお、強弱がついた実に美しい音色だ、姑娘(グゥニャン)、素晴らしい演奏であった」皇帝は明月に褒美として金錠を渡すことにしたが、明月は拒否する。「″未だ己が知音に逢えず 人生 相知るを貴ぶ 何ぞ金と銭を用いん″… 明月、身分は低くとも金のために媚びたりしません またお聴きになりたければ鳴玉坊へお越しください」「うむ、いつか鳴玉坊へ行こう、また琵琶が聴きたい」こうして明月は無事に解放された。つづく
2020.12.27
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东宫 Goodbye my princess第29話「東宮の花嫁」天通24年の晩春、豊朝(レイチョウ)の皇太子・李承鄞(リショウギン)と西州の九公主・曲小楓(キョクショウフウ)の婚儀が盛大に執り行われた。小楓は自らの使命を果たすため、ついに皇太子妃となる。その頃、寿仁宮の裏手では何も知らずに小楓を迎えに来た顧剣が待っていた。李承鄞は太極殿の前で小楓を出迎えた。そして2人は長い石段を登り、皇帝や朝臣らに見守れながら拝礼の儀に臨む。しかし李承鄞の内に秘めた真心とは裏腹に、小楓は決して李承鄞と目を合わせようとしなかった。まさかかつて丹蚩(タンシ)の荒野で同じように李承鄞と拝礼し、夫婦の誓いを立てたとも知らず…。一方、待ちぼうけを食らわされた顧剣は、宮中から漏れ聞こえる様子で小楓が李承鄞に嫁いでしまったと気づいた。そしてちょうど同じ頃、東宮にもう1台の花嫁の輿が到着する。輿から降りて来たのは良娣(リョウテイ)に封じられた趙瑟瑟(チョウシツシツ)だった。侍女・錦児(キンジ)は寝宮となる青鸞(セイラン)殿にも祝いの灯籠があると喜んだが、瑟瑟は全て皇太子妃の光だとわきまえている。わざわざ今日を輿入れの日を選んだのは皇后だった。そのおかげで良娣に気を留める者などいなかったが、瑟瑟にとって大した問題ではない。「太子殿下のお心には私だけ…太子妃の座など重要ではないわ」李承鄞は床入りの儀に臨んだ。紅い絨毯の上を歩いて行くと、一番奥にある寝所で愛しい小楓が座って待っている。女官・永娘(エイジョウ)は皇太子が寝所に入ったところで、侍女たちを連れて出て行った。李承鄞は小楓の面紗(メンシャ)を取るため近付こうとしたが、小楓はその瞬間に短剣を抜いて暗に拒む。小楓が自分を受け入れてくれないと分かった李承鄞は無理強いすることもできず、そのまま黙って引き返した。李承鄞が承恩(ショウオン)殿を出ると、裴照(ハイショウ)が控えていた。「阿照…酒を飲む」「殿下、新婚初夜ですし、お控えになった方が…」「酔わねばこの長い夜をやり過ごせぬ…」一方、米羅(ミロ)酒楼に戻った顧剣は、夜空を仰ぎながら自分の選択を後悔していた。ミロは飲み過ぎだと止めたが、酒だと思っていた瓶の中身が水だと分かる。「どうせ今夜は酔えぬし、飲むだけ無駄だ…」小楓が李承鄞といれば、いずれ過去を思い出す。このまま黙って小楓が苦しむのを見たくはないが、かと言って自分が連れ去っても幸せにはできないだろう。顧剣は今になってようやく悟った。人生で選択できる機会は一度きり、選び損ねたら二度と元には戻れない。そしてひとたび道を誤れば、一生、誤った道を進み続けなければならなくなると…。ミロは何と声をかけて良いのか分からなかったが、生きてさえいれば何とかなると励ました。小楓に拒まれた李承鄞は酒をあおり、泥酔してから青鸞殿を訪ねた。結局、そのまま酔いつぶれて眠ってしまったが、瑟瑟はそれでも自分の元に来てくれたことが嬉しい。やはり皇太子の心にいるのは自分だけ、瑟瑟はそう信じて疑わなかった。その頃、小楓は複雑な思いを抱えたまま当てもなく東宮をさまよっていた。永娘やアドゥたちは初夜だとういうのに姿を消した皇太子妃を心配していたが、やがて身体がすっかり冷え切った小楓が戻って来る。遠くから見守っていた裴照は九公主の慰めになればと回廊で丹蚩の竹笛を吹き、小楓が寝息をたて始めた頃には引き上げた。翌朝、永娘とアドゥは皇太子妃を起こしに来た。しかしすでに小楓は浅い眠りから覚めている。「永娘…祝いの飾りは全部、片付けさせて… 赤い色を見ると丹蚩の血に思えるの、めでたくなんかない」一方、幸せな夜を迎えた瑟瑟だったが、目を覚ますとすでに皇太子の姿はなかった。錦児から寅の刻に出て行ったと聞いた瑟瑟は落胆し、今頃は皇太子と皇太子妃がご機嫌伺いに行った頃だと気づく。その頃、李承鄞と小楓は夫婦となって最初の朝を迎え、清寧(セイネイ)宮へ挨拶に来ていた。小楓は慣例通り義叔母たちに茶を献上していたが、そこで突然、倒れてしまう。驚いた皇后はすぐ太医を呼んだ。太医は皇太子妃の身体が寒気に侵されていると診断、恐らく長時間、寒さに凍えていたせいだという。しかし昨夜は新婚初夜で皇太子と一緒だったはず、皇后はどういうことか聞いた。李承鄞は小楓に累が及ばぬよう、昨夜は瑟瑟のところにいたので何も知らないとわざと開き直ってみせる。「どこで過ごそうと私の勝手でしょう?」これに皇后は激怒、瑟瑟が皇太子を惑わせたと言いがかりをつけ、罰として半月の禁足を命じた。李承鄞は承恩殿に戻った小楓を見舞った。アドゥは怒り心頭だったが、永娘は強引にアドゥを連れ出して2人きりにする。李承鄞は高熱を出している小楓が寒くないよう布団を直してやったが、その時、偶然、小楓が目を覚ました。驚いた小楓は李承鄞を突き飛ばすと、咄嗟に枕元に隠してあった短剣を抜いて振り回してしまう。李承鄞は手を斬られたが、その時、物音に驚いたアドゥたちが飛び込んできた。そこで李承鄞は小楓の短剣を取り上げ、咄嗟に袂に隠す。「仮病だと分かっていた、瑟瑟が罰せられて満足か?! 尚薬局(ショウヤクキョク)による太子妃の治療は許さぬ、太医に診せたらただでは置かぬぞ?!」李承鄞は手の痛みなどおくびにも出さず帰って行った。その時、アドゥも李承鄞が手をかばっていることに気づいたが、理由は分からない。実は李承鄞は東宮に高于明(コウウメイ)や皇后が送り込んだ間者がいると知っていた。禁足を命じられた瑟瑟だったが、皇后から目の敵にされていることは百も承知だった。しかし皇后に虐げられるほど皇太子の心が自分に傾くと分かっている。「殿下さえ私を想ってくださるなら十分よ…ふふ」一方、李承鄞は裴照から小楓の具合が悪く、安静が必要だと報告を受けた。禁足の刑となった瑟瑟をなだめるため小楓を怒って見せたが、このまま放っておくことはできない。「東宮の品は全て記録されている、そこでお前の家から薬を調達してくれぬか? そうだ、永娘は太奶奶の者で信用できる、薬は永娘に渡せ…誰にも知られるな この機会に東宮内をよく調べてくれ、高右相と皇后側の者がどれほどいるか」宮外に出た裴照は柴牧(サイボク)と接触した。「太子を傀儡として朝廷を掌握するのが高右相の狙いだと殿下はお考えです 東宮を見張る高側の目を欺き、油断させつつ密かに態勢を整えます」「太子に伝えてくれ、すでに顧剣が都周辺の洗龍使(センリュウシ)を集め、高家にも忍び込ませたと…」「東宮の衛兵も皆、入れ替えました、ただ内侍や侍女の一掃は難しいかと…」柴牧は確かにやり過ぎては怪しまれると言った。ただし太子少傅の房世清(ボウセイセイ)が高側のはずだと心配する。しかし裴照は李承鄞が一芝居、打つつもりらしいと教えた。「裴将軍、良く目を配ってくれ、太子の九公主への態度は以前と違うようだ 足元を固めたばかりで何かあってはまずい、異変があればすぐ私に知らせてくれ」柴牧は李承鄞の唯一の欠点である情のもろさを警戒していた。一方、永娘は裴照から受け取った薬を皇太子妃に飲ませていた。ようやく起き上がれるようになった小楓だったが、永娘が食事を勧めても一口も食べない。するとそんな小楓のために顧剣がこっそり差し入れを持ってやって来た。「羊肉?!…葡萄酒が飲みたいわ」「だと思って持って来た」小楓は喜んで喉を潤すと、父が文の返事をくれないと嘆いた。「いつ会いに来るのかな?」「…往復に3ヶ月はかかるし、もう少し待て」顧剣は何も知らずに両親を懐かしむ小楓に心を痛めた。そこで密かに李承鄞を訪ね、小楓へ文を渡すよう頼む。「先日の婚礼の際、西州の使節団は貢物を?いくつか小楓に見繕ってくれませんか?(ゴソゴソ…)この父王からの文を一緒に渡して欲しい」「なぜだ?」李承鄞は従兄がなぜそこまで小楓を気にかけるのか怪しむ。「小楓は母親が死んだことを知らず、文を書き続けています、宮中には配慮する者もいない 信じられるのは夫である殿下だけです、頼みます」顧剣は文を置いてすぐ姿を消した。つづく|ω・`)師匠の紅い衣が虚しい…そして婚礼の儀がまた涙を誘いますな〜丹蚩では幸せだったのに〜(꒦ິ⌑꒦ີ)
2020.12.26
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东宫 Goodbye my princess第28話「暴かれた真実」天通24年の晩春、皇帝は第五王子・李承鄞(リショウギン)を皇太子に立てた。立太子の儀で冠と玉印を授かった李承鄞は東宮の主(アルジ)となり、居を移すことになる。そして李士卿(リシケイ)・趙敬禹(チョウケイウ)・房世清(ボウセイセイ)の3名が東宮三師に任命された。また翊(ヨク)王府の都尉(トイ)は詹事(センジ)として東宮を主管し、裴照(ハイショウ)は太子率(タイシソツ)として東宮の護衛に当たることになる。他には事務方である太子司議郎(シギロウ)や給事中らが東宮内で皇太子に仕えることになった。※都尉…軍事を司る役職 ※詹事…家事を司る役職 ※太子率…東宮衛兵の長西州の九公主・曲小楓(キョクショウフウ)は李承鄞に嫁ぐことになった。その夜、攬月(ランゲツ)閣でぼんやりしていると、ふいに戸を叩く小石の音に気づく。誰かと思えば顧剣(コケン)が中庭に立っていた。「どうしたの?」「今日は君にとって大事な日だから…彼に嫁ぐのだろう?本当にいいのか?」小楓はため息を漏らして回廊の石段に座ると、顧剣が手を差し伸べた。「もし望まぬのなら、今夜、西州(セイシュウ)へ帰ろう」しかし小楓は決心がつかず、その手を取らなかった。顧剣は仕方なく手を引っ込め、小楓が残りたいなら付き合うという。肩を落として欖月閣を出た顧剣、すると宮道でアドゥが待っていた。アドゥは李承鄞同様、顧剣も忘れ去られた人に過ぎないと責めたが、顧剣は小楓を守りたいという。しかしアドゥは九公主が辛い過去を忘れて幸せに暮らせるならどこでもいいと訴え、自分が公主を守ると言って戻った。翌朝、李承鄞が皇太子として小楓に会いにやって来た。すると小楓が複雑なのは嫌いだと言って返した″孔明鎖(コウミンソウ)″を持っている。「泥酔して言ってたな、″家が恋しい、ここの人は皆、冷たい、全てが複雑で手に負えない″と…」「じゃあ、私を連れて帰ったのは裴将軍ではなく、あなただったの?」李承鄞は手際よくバラした孔明鎖を箱に戻し、小楓に差し出した。「今後、複雑なことは全て私が引き受ける…」「あなた…私を引き止めてるの?」「そうだ」小楓は永寧(エイネイ)から聞いた鴻鸕寺(コウロジ)に西州の使節団を訪ねた。門衛から符節(フセツ)がなければ入れないと追い返されるも、偶然、警備に来ていた裴照が現れ、案内してくれる。西州の使臣たちは初めて見る顔ばかりだったが、父も母も元気だと聞いて小楓は安心した。「あら?丹蚩(タンシ)の使臣は?ハーシは来ないの?」何も知らない小楓が無邪気に尋ねると、ラハモンは遠方なので遅れているかもしれないと言葉を濁す。しかし小楓はいつも行動を共にしていたはずだと訝しんだ。するとラハモンは口ごもり、小楓に怪しまれてしまう。「歯切れが悪いのね?…阿翁(アウォン)は元気なの?丹蚩に変わりはないのよね?」「公主…どうか聞かないでください、本当に知らないのです」居たたまれなくなったラハモンはそこで出て行ってしまう。李承鄞は皇后と大叔父・高于明(コウウメイ)を招き、これまでの恩に感謝した。「皇太子となるまで苦労をかけました」2人に深々と拝礼した李承鄞だったが、実は母から褒美が欲しいという。皇后は趙瑟瑟(チョウシツシツ)の件だと察し、皇太子妃は西州の九公主で決まっていると釘を刺した。しかし李承鄞はひざまずき、瑟瑟との婚姻を認めて欲しいと嘆願する。皇后は首を縦に振らなかったが、その時、高于明が皇太子を立たせて妙案を授けた。「ここは一歩退くのが得策では?どちらも娶るのです」高于明は婚礼さえ済めば瑟瑟を寵愛しても誰も文句は言わないと入れ知恵した。すると皇后も仕方なく側妃としてなら瑟瑟を娶ることを許してくれる。李承鄞は母に感謝して拝礼したが、まさか頭を下げたその裏で息子がほくそ笑んでいるとは知る由もなかった。裴照は念のためラハモンに決して余計なことを言わないよう口止めしておいた。( ー̀ωー́ )<そなたは賢く口が堅い…くまモン(๑≧ꇴ≦)<ラハモンだよっ一方、客舎を出ようとしていた小楓は偶然、荷物を運び出している兵士たちの話を耳にした。「全て鎮北侯(チンホクコウ)が丹蚩から運ばせたものだ、今日中に侯府へ届けねばお叱りを受けるぞ」丹蚩のことが気になる小楓は荷物の跡をつけることにした。やがて鎮北侯府に到着、小楓は荷物を迎えた男に鎮北侯に会わせて欲しいと頼む。しかし男は鎮北侯なら丹蚩に駐屯中だと教えた。「あり得ないわ!アウォンが豊朝(レイチョウ)軍を丹蚩に駐屯させるはずない!」「九公主?」その時、屋敷から偶然、趙瑟瑟が侍女を連れて現れた。鎮北侯府は趙瑟瑟の家だった。聞けば鎮北侯は瑟瑟の父親、そこで小楓はなぜ丹蚩に駐屯しているのか聞いてみる。「丹蚩が滅びたゆえ、勅命により父が治めることに… 鎮北侯はかつての丹蚩王に当たり、軍を率いて領地を守ります」「何ですって…丹蚩が滅んだ?」「公主、ご存知ないのですか? 半年前、太子殿下と李承鄴(リショウギョウ)が攻め入り、丹蚩が豊朝の領地となったこと…」「丹蚩王は…?」「丹蚩王?…戦死したのでは?」小楓はあまりの衝撃で言葉を失い、一目散に帰って行った。すると侍女の錦児(キンジ)が宮中では九公主に丹蚩のことを話すのは厳禁だと教える。何でも九公主の母親が丹蚩の公主だったとか。瑟瑟は和親のために来た西州の公主がなぜ丹蚩の滅亡を知らされていないのか腑に落ちない。しかし自分たちは宮人でないため、罰を受けることはないと気にしなかった。宮中に戻った小楓は東宮へ乗り込んだ。そして怒りに任せ、政務中の李承鄞に燭台ごと放り投げてしまう。驚いた李承鄞は火の粉を払い、慌ててロウソクの炎を消した。「何をする?!」「豊朝が丹蚩を滅ぼしたって本当?」李承鄞は皆がひた隠しにしていた事実を小楓が知ってしまったことに愕然とした。しかしもはや取り繕うこともできない。「そうだ」「あなたが軍を率いたの?…アウォンは死んだのね?…あなたが殺した」小楓は祖父の敵を討とうと李承鄞に殴りかかったが、両腕をつかまれてしまう。「シァォフォン!」「丹蚩に何の恨みが?アウォンが何をしたと言うの?!」「恨みなどない!ティダールは豊朝の宿敵、丹蚩の王だった、国同士の戦いに私情は挟めぬ!」「知っているのよ!あなたは丹蚩を討ち、手柄を立てたかった… 李承鄴を蹴落とし、太子になるためにね!卑怯者っ!」「私は戦場で使命を果たしただけだ!」「すぐ西州へ戻り、阿爹に破談にしてもらうっ!敵に嫁ぐものですか!」「シァォフォン!聞くんだ!破談を許すくらいならわざわざ君を遠い豊朝へ送ると思うか?! 西州王が丹蚩の滅亡を知らないとでも?」「…放っておいて!どちらにせよあなたには嫁がない!」すると李承鄞は暴れる小楓を長椅子に押し倒し、西州が和親に応じたのは豊朝の庇護を得るためだと教えた。今も西州が安寧を保っていられるのは豊朝の後ろ盾があるからに他ならない。これは単に自分たちの婚姻ではなく、西州と豊朝の縁組みなのだ。「よく考えるんだ…」李承鄞は呆然となった小楓の涙をそっと拭った。攬月閣へ戻った小楓はアドゥを問いただした。「知ってたの?丹蚩が滅ぼされたことを…知ってたのね!」まさか父もアドゥも承知の上で自分を敵に嫁がせるとは…。どうりで父から返信がないはずだ。「和親に出した時から私は娘ではなくなった…豊朝への貢ぎ物に過ぎないのよ!」そして何より信頼していたアドゥの裏切りに小楓は耐えられなかった。「なぜ騙したの?…敵に嫁がせて一生、苦しめる気だったと?!…もう行って!顔も見たくない!」するとアドゥは小楓と離れるくらいなら死ぬと、短剣を首に当てた。驚いた小楓は短剣を取り上げて投げ捨てると、アドゥを抱きしめて号泣する。「アドゥ、ごめんなさい…私が悪かった、許して」小楓は丹蚩が滅びて一番辛いのはアドゥだと気がつき、疑ったことを詫びた。「私が道連れにしたせいであなたも家に帰れない…しかも口が利けなくなった…ゥッ… 私よりもっと苦しんだはずなのに…ごめんね、アドゥ、どうか許して…」2人は抱き合い、ひとしきり泣いていた。しかしそんな2人の話をちょうど回廊にいた女官・永娘(エイジョウ)が聞いてしまう。「李承鄞には嫁ぎたくない!敵とは一緒になれないわ!」李承鄞は小楓がなぜ瑟瑟から丹蚩の件を聞くに至ったのか知った。裴照の話では恐らくどこかで丹蚩王の噂を聞き、鎮北侯府へ確かめに行ったのではないかという。思えば誰も瑟瑟には口止めしていなかった。「結婚を控えているのに、小楓に真実を知られてしまった…どうすればいい?」一方、アドゥは顧剣を呼び出し、小楓が丹蚩滅亡を知ってしまったと伝えた。「九公主は決して敵に嫁がないと言ってる、私は公主の信頼を裏切り一生、苦しめるところだった」しかし今の西州にとって和親だけが命綱、顧剣は軽々しく破談にできないという。アドゥは小楓に生き地獄を味わわせても構わないのかと食い下がり、小楓を逃して欲しいと頼んだ。「顧剣、最後にもう一度だけ聞く…本当に公主があの男に嫁いでもいいの?」その夜、アドゥは小楓にこっそり顧剣からの密書を渡した。…婚儀当日、迎えに行く、顧剣…アドゥはすぐ密書を燃やしたが、永娘がその様子を見逃さなかった。そこで永娘は急いで太皇太后を訪ね、助言を求める。すると太皇太后は決して九公主から目を離すなと命じ、永娘を帰した。婚儀当日、顧剣は紅い衣で宮中へ急いだ。一方、逃げ出す準備が整った小楓とアドゥは、侍女たちの目が離れた一瞬の隙を見て窓から脱出する。しかし運悪く太皇太后が現れた。万事休すとなった小楓は力なくひざまずき、見逃して欲しいと涙ながらに訴える。「太奶奶(タイナイナイ)…李承鄞には嫁げません!…憎いのです…あの人が憎い!」すると太皇太后は小楓を連れて宗廟へ向かった。宗廟には多くの位牌が並んでいた。すると太皇太后はある位牌の前に止まり、西州に嫁いだ明遠(メイエン)が優しかったかと聞く。小楓は自分を実の娘のように可愛がってくれたと答えた。実は目の前にある位牌は国のために戦った明遠の大祖父・李仁牧(リジンボク)のものだという。「明遠の大祖父を殺めたのは他でもない、あなたの大祖父よ」太皇太后は明遠こそ自分が一番、可愛がっていた孫娘で、当時はちょうど小楓と同じくらいの年頃だったという。「あの子は父皇に和親のため遠く西州へ嫁がされたの…」しかし明遠は恨みを手放すことで、もっと大事なものを得ていた。それは国の大義だ。「あなたは己のことしか頭にない、自らの使命を忘れ、父王の期待を裏切るつもり? しかも明遠公主の西州での苦労が無駄になる、あの子の善意や努力も台なしに…」宗廟では多くのろうそくが常に火を灯し、英雄たちを供養していた。小楓はろうそくがこうして長明灯(チョウメイトウ)のように永遠に燃え続けるも世の中の安寧のためだと気づく。「辛いのも分かる、でも太子を恨まないでやって、恨むなら豊朝の皇帝を… 皇帝が太子を丹蚩に送った、西州と丹蚩の責めはこの老婆が引き受ける なぜなら私は皇上の祖母、太子の太奶奶、豊朝の太皇太后だからよ」「太奶奶…でも家が恋しい、家に帰りたいのです…」太皇太后は悲しみに暮れる小楓を抱きしめ、ここが小楓の家だと言い聞かせた。その頃、顧剣は小楓が現れるのを今か今かと待っていた。今度こそ小楓を連れて逃げるために…。つづく。゚(∩ω∩`)゚。オイオイオイ…瑟瑟、イラつくわ〜って、そう言えば二兄が大兄を暗殺したから丹蚩は濡れ衣って大事な情報はどうなるの〜
2020.12.25
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第40話「姉妹の陰謀」その夜、阿蘭若(アランジャク)こと白鳳九(ハクホウキュウ)は師匠・蘇陌葉(ソハクヨウ)と宴に参加し、美しい舞を楽しんでいた。向かいに座っている神官長・沈曄(シンヨウ)は親しげな2人の様子を見て気が気でない。すると舞が終わり、今度は阿蘭若の天敵である相里嫦梯(ショウリジョウテイ)が琴を披露した。相里橘諾(ショウリキツダク)は隣に座る沈曄が阿蘭若ばかり見ていることに気づき、関心を引こうと菓子を勧めたが、沈曄は苛立って要らないと強く断ってしまう。「ぁ…用がある上、失礼する」「表哥?」王后・傾画(ケイガ)は楽しそうな阿蘭若を見ると癪に触り、急に呼びつけた。そこで夫の息澤(ソクタク)はどうしたのか聞いてみたが、阿蘭若は知らないという。すると嫦梯があたかも息澤と親しいと言わんばかりに、自分なら知っていると口を挟んだ。実は姉の傷が全快するよう、始空(シクウ)山で護心草(ゴシンソウ)を摘んで来て欲しいと頼んだという。「姐姐(ジェジェ)に告げる間もなくお発ちになったのね~」「姐姐もそういう事情なら納得できました」「姐姐、心が広いのね~でも始空山はとても険しく、どう猛な霊獣が護心草を守ってる 息澤大人(ダーレン)に何かあれば姐姐に悪いわ~」「息澤大人の仙力ならば霊獣など物ともしない、取り越し苦労よ?ふふ」「にっ(你)?!」そこへ息澤に成りすました東華帝君が現れた。東華帝君は阿蘭若に外套をかけ、負傷しているため長くひざまずけないと大王に訴えた。そして阿蘭若に手を貸して席まで案内すると、蘇陌葉に目配せして席を移動させる。東華帝君は当たり前のように阿蘭若が飲んでいた湯のみを使い、その代わり自ら厨房で作ったという薬湯を渡した。実はその薬湯に護心草が入っているという。「でもこれは魚の汁物では?」「護心草は陰の地に生え、とても生臭い」「ほお~魚の生臭さでそれを抑えてから生姜でまとめて匂いを消したのね? 羊肉の臭みでも抑えられるわ」「んん、はお、次に試してみよう」すると皇后は息澤がわざわざ始空山へ出かけたのは阿蘭若のためだったと気がついた。東華帝君は阿蘭若のためでなければ険しい山になど入らないと話し、そもそも橘諾の傷は完治していると教える。(* ・ノェ・)コソッ<私たちは仮面夫婦よ?やはり憑かれたのね?(  ̄꒳ ̄)<断腸山を下りたのち、会いに来ぬからだ( ゚д゚)<はあ?あなたも同じでしょう?(  ̄꒳ ̄)<私は行った、だがそなたは師父と親密そうにしていた、ゆえに無視した(・Д・)<それってまさか…(  ̄꒳ ̄)<嫉妬じゃ! ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ@視聴者息澤と阿蘭若に見せつけられ、すっかり恥をかかされた姉妹2人、その時、茶茶(チャチャ)が流れ星だと叫び、皆が一斉に空を見上げた。一方、沈曄も部屋の窓からひとり、流れ星を眺めていた。「阿蘭若…またお前と星を眺めたい、しかしお前は変わったようだ それに今は息澤と蘇陌葉がお前を守っている…私の存在など目に入らぬのだな」宴が散会し、白鳳九と蘇陌葉は庭園で一息ついた。それにしても今夜はどこか皆、変だった気がする。嫦梯は自ら名節を汚すような振る舞いをしたが、そこまで息澤が好きなら父王に直接、婚姻を懇願すれば良い話だ。すると蘇陌葉は懇願しても失敗したのではと推察し、今夜は焦るあまり、後先考えず口走ったのだという。「でもああやって私を虐げてくれたら逆に助かるわ~ だって息澤が同居を求めたら妻として拒めると思う?嫦梯を娶ったら私の心配はなくなる♪」鳳九は息澤も意外にも阿蘭若に対して優しいと分かって安堵した。実は今も阿蘭若のため、息澤は粥の作り方を学びに行っているという。٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ <まあいいわ~もう帰ろう!そんな2人の様子を黒装束の間者が見ていた。蘇陌葉が居所に戻ると、なぜか阿蘭若から手紙があった。…明日、辰の刻に小舟へ、話がある、阿蘭若より…「辰の刻(早朝)?」一方、黒装束の間者は橘諾と嫦梯の待つ部屋に駆けつけた。「阿蘭若殿下と蘇陌葉が部屋に戻りました」「良かった、指示通り動いて」東華帝君が小舟を訪ねると、すでに阿蘭若は熟睡していた。そこで茶茶に今夜の寝ずの番は自分が代わるという。茶茶はついに2人が本当の夫婦になると期待し、喜んで出て行った。翌朝、白鳳九の部屋に間者が侵入、茶瓶の中に惚れ薬を入れた。やがて鳳九は目を覚ましたが、なぜか白檀の香りがすると不思議に思いながら茶茶を呼ぶ。茶茶は何も知らずに茶瓶から白湯を注ぎ、阿蘭若に渡した。「殿下、息澤大人は?昨夜はここにお泊りになったのです」白湯を飲み干した鳳九、しかし息澤の事を全く覚えておらず、茶茶は結局、何もなかったのかと落胆する。すると鳳九は急にめまいを起こし、そのまま倒れた。橘諾と嫦梯は阿蘭若に相思引(ソウシイン)を飲ませ、そこに蘇陌葉を誘き寄せて不貞の現場を取り押さえようと画策した。息澤も他の男と共寝したと分かれば阿蘭若を見捨てるだろう。すると侍女が駆けつけ、橘諾に耳打ちした。どうやら昨夜の借りを返す時が来たらしい。橘諾と嫦梯は侍女たちを引き連れて小舟にやって来た。茶茶は驚いて慌てて中庭に出たが、そのまま拘束されてしまう。2人は早速、寝所に入ってみると、蘇陌葉の外衣が衣桁に掛けてあった。すると寝台を囲む天幕の向こうに眠っている2人の影が見える。そこで橘諾と嫦梯はすぐ父王を呼び出し、阿蘭若の不貞を訴えた。当然、大王は激怒して寝所に入ってみたが、天幕から息澤が現れる。「阿蘭若が寝ているのに騒々しいですね~」憤慨した息澤は阿蘭若を抱き上げ、自分の部屋に帰ると言って出て行ってしまう。面目丸つぶれの大王はよく調べて必ず報告すると伝えるのが精一杯だった。嫦梯は蘇陌葉が″変化(ヘンゲ)の術″で息澤に化けているに違いないと訴えたが、息澤と入れ違いで蘇陌葉が駆けつける。すると大王は蘇陌葉に何しに来たのか聞いた。「実は昨夜、阿蘭若を名乗り″辰の刻に来るように″と置き文がありました しかし阿蘭若に書法を教えたのは私、阿蘭若の筆跡は誰にも分からなくても私には一目瞭然です そこで事情を聞くため来てみました…ここに文もあります」その文は嫦梯が書いた物だった。白鳳九はそんな騒ぎがあったとも知らず、元気になって蘇陌葉を訪ねた。聞いてみれば橘諾と嫦梯が偽の文で師匠を小舟におびき寄せたが、筆跡で罠だと見破ったという。ちょうど茶茶が公主が倒れたと知らせに来たことから、様子を見に行った蘇陌葉は鳳九が相思引を盛られたと気づた。そこで急いで息澤を訪ねて事情を伝えたところ、息澤は姉妹の計略を交わすだけでなく、逆に痛い目に遭わせようと企んだという。( ̄꒳ ̄)<この世には″迅速″という言葉があるのじゃ( ゚д゚)<迅速?実は息澤は鳳九に薬を飲ませ、相思引の毒からも守ってくれたという。しかしなぜ息澤は姉妹と対立してまで自分を守ったのか、鳳九にはよく分からなかった。(,,Ծ‸Ծ,,)<はっ!でも同じ者に何度も狙われたのは初めてよ!帝姫としたことが…( ๑≧ꇴ≦)<そこかっ!一行はようやく都へ到着、阿蘭若である白鳳九は屋敷に戻る蘇陌葉と途中で分かれ、王宮へ向かった。すると道すがら偶然、軟禁を命じられて連行される姉妹を見かける。茶茶はいい気味だと言い放ったが、鳳九はどちらにしてもすぐ解放されると分かっていた。現実の世界では解憂泉(カイユウセン)の結界が急に揺れ始めていた。すると大蛇まで顔を出し、相里萌(ショウリホウ)は心配そうに眺める。しかし連宋(レンソウ)は相変わらず冷静に碁を打っていた。一方、燕池悟(エンチゴ)は玉林院で剣術を磨きながら、姫蘅(キコウ)を見守っていた。しかし姫蘅は未だ戻らぬ東華帝君をひたすら待ち続けている…。王宮の居所に戻った白鳳九は、息澤が苦手な青蛇を眠らせてくれたおかげで羽を伸ばせた。そこへ梅酒を買いに行った茶茶が慌てて戻って来る。「殿下!王宮は大騒ぎです!」茶茶は梅酒を渡すと、橘諾が梟首(キョウシュ)刑になり、嫦梯も流罪になったと報告した。しかし相思引の件とは無関係で、橘諾が貞操を汚したせいだという。実は橘諾のお腹の子の父親は橘諾の師匠だった。これに大王は激怒、梟首刑および功徳譜から除名すると決め、近く執り行うという。「橘諾は沈曄の許嫁だったはず…なぜ師匠と私通を?」「公主の懐妊は特に秘密ではなく、ゆえに息澤大人も傷の治療を引き受けました ですが今になって、天意ではなく私通で懐妊したと分かったのです」また嫦梯は大王の大事な灯籠を壊し、反省のため荒涼の地へ流されることになった。鳳九は溺愛されていた嫦梯がなぜ灯籠を壊したくらいで流罪なのか訝しみ、何か裏があるはずだと気づく。「話が急過ぎるわ…茶茶、よく探って来て」確かに話は急に進んでいた。今日は3月27日、蘇陌葉は橘諾の私通がバレたのは現実では4月17日だったと思い出す。そこへ東華帝君が姿を現した。すると予想通り東華帝君が姉妹に罰を与えたのだと分かる。「″迅速″とはこの件でしたか…」蘇陌葉は東華帝君が初めから比翼鳥族の王室の秘密を知っていたのだと気づいた。「王室の秘密など知るも知らぬも同じこと…」↓(Ŏ艸Ŏ)ォゥ… 「しばらく神宮に戻る、私が不在の間は小白の面倒を見てくれ」東華帝君は薬瓶を授け、白鳳九の食事に混ぜるよう頼んで消えた。東華帝君の考えに気づけなかったのは誤算だった。蘇陌葉は見抜けなかった自分に腹が立ったが、それより橘諾を死なせてはならないと思い立つ。「鳳九殿下に頼るしかあるまい…」その夜、蘇陌葉は白鳳九の夕餉時に訪ね、東華帝君から預かった薬を食事に入れた。鳳九はなぜ息澤が急に阿蘭若を気にかけるのか戸惑っていたが、蘇陌葉は2人が夫婦というより互いに敬う友だったという。むしろ自分より息澤の方が師匠と呼ぶにふさわしいだろう。鳳九は息澤に近づきたくなかったが、確かに体調が良いのは事実だった。すると蘇陌葉が相談があるという。実は橘諾は大王の実の娘ではなかった。話によると相里闕は兄を殺して王位に就いたが、王后・傾画は殺された兄・相里殷(ショウリイン)の妻だったという。当時、傾画は夫に殉じようとしたが、腹のなかに橘諾がいた。すると相里闕は傾画を深く愛していたため、橘諾を残すと約束して娶ったという。しかしやむなく橘諾を生かした相里闕はいずれ殺す気だった。「己の立場も知らず、師匠と私通するとはな… 腹の子は天意で宿った次の神官長だと主張し、傾画も真相を隠し通す気だった だが息澤が橘諾に冷淡になったのをきっかけに相里闕は私通の証を見つけ出したんだ…」ε-(•́ω•̀๑)あらま~つづく|ωー́ )<私の存在など目に入らぬのだな…ってだから黒髪はダメだって言ったのに〜(違うwさて話はわけわかめですが…いよいよ後半戦です!
2020.12.25
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第39話「孤独の記憶」牢で火事に巻き込まれた阿蘭若(アランジャク)。息澤(ソクタク)こと東華帝君(トウカテイクン)は阿蘭若の身を心配して探し回っていたが、暁寒(ギョカン)居で無事な姿を確認した。すると部屋の中から蘇陌葉(ソハクヨウ)と阿蘭若の話が聞こえてくる…。阿蘭若こと白鳳九(ハクホウキュウ)はふと王・相里闕(ショウリケツ)から罰を受けた時、師匠以外にもかばってくれた人がいたことを思い出した。「あれは誰?初めて見たわ」「ああ、相里賀(ショウリガ)王子のことか」王子は王族の中で唯一、阿蘭若を気にかけていた。大王と別の妃の間に生まれた第1王子だが、王后・傾画(ケイガ)を娶ってから冷遇され、観塵(カンジン)宮に移り住んだという。すると鳳九は阿蘭若の唯一の味方が遠く離れていることに落胆した。実は九曲籠(キュウキョクロウ)に閉じ込められ、火の気が迫ってきた時、命を危機を感じたせいか思い出したことがある。「誰かの姿よ、紫の衣と白い髪…顔は分からない…」(  ̄꒳ ̄).oO(ワシや!「でも後ろ姿を見るだけで、なぜか胸が苦しくなる… あれが誰なのか思い出すのは記憶が全て戻った時かも だけど失った記憶が戻る前に殺されるかもね?」しかし蘇陌葉は、数刻さえ耐えるのも難しい九曲籠で夜通し耐えられた鳳九なら大丈夫だと笑った。蘇陌葉は月が見たいという白鳳九を連れて庭に出た。「ところで息澤と公主たちはどういう間柄なの?息澤は阿蘭若の夫でしょう? だけど橘諾(キツダク)を好いているみたいだし、嫦梯(ジョウテイ)は息澤を慕ってる 息澤は橘諾の容体をとても案じてるわ、それを見ていると羨ましくもあるの…」鳳九はおぼろげな記憶ではあったが無性に虚しさを覚え、阿蘭若の孤独に共感していた。「私が好きだった方は必要な時にいつもいなかった感じがするの …今まで何度も死と隣り合わせになったけど、いつも独りで乗り越えた その経験がなければ九曲籠で死んでいたかもね …だからかしら橘諾が羨ましい、きっと息澤大人(ダーレン)は橘諾を愛し、大切にしているのね しかも橘諾は大勢に守られている、もし息澤がいなくてもずっと安泰だわ でも阿蘭若にはあんな夫しかいない」(  ̄꒳ ̄)←あんな夫「そう思ったら私も悲しくなったの… 阿蘭若は女子でありながら誰にも深く愛されず、守ってもらえなかった 考えると辛い…だけど私だって阿蘭若とあまり変わらない…でもきっと恨んでいないわ ただ少し疲れただけ、良い方だったと思う…でも私とは縁がない」「そなたは若いし、今後、良い出会いがある」「…でも私は誰かの助けを待つほど弱くはないの 誰も来なくても己の力で生き延びる、ただ私が怖い思いをした時は、すぐに助けてほしい…ゥッ… 見捨てることなく、私に手を差し伸べ、慰めてくれる誰かに巡り会いたい…」「そんな目に遭う前に、そなたを守り、つらい思いをさせぬ者と巡り会えるさ」「フルフル…望んでも叶わないのは良く分かってる…グスン…だけど涙が出ちゃう、女の子だもん」すると鳳九は蘇陌葉の肩を借りて号泣してしまう。(  ̄꒳ ̄).🌿…枝ポキッ蘇陌葉は泣き疲れて眠った阿蘭若を抱き上げようとした。しかし急に白鳳九の姿が消え、ふと気がつくと息澤が鳳九を抱きかかえている。そこへ茶茶(チャチャ)が駆けつけ、今夜中に船に戻って都へ引き揚げることになったと報告した。息澤は阿蘭若を小舟に運ぶと伝え、茶茶に暁寒居の荷物をまとめるよう頼む。驚いた蘇陌葉は息澤を引き止めようとしたが、東華帝君はあとで訪ねると言った。白鳳九が小舟で目を覚ますと、なぜか息澤がいた。奇しくも鳳九の辛い胸の内を知った東華帝君は、夫の息澤として甲斐甲斐しく阿蘭若の世話を始める。しかし鳳九は姉と間違えているのかと冷たかった。「もしや何かに取り憑かれたの?」「取り憑かれてはおらぬ」東華帝君は密かに自分の血を混ぜた水を飲ませると、鳳九は確かに身体が軽くなったと感じた。すると東華帝君はまだ夜明けまで時間があるため、阿蘭若を寝かせる。「あの夜、そなたは思う者がいたと言っていたな?」「ぁ…あなたを師匠と間違えて口走っただけ、余計な話だった、気にしないで、ほんの冗談だから」「その者はそなたを失望させたのか?」「…私が勝手に失望しただけ、私たちには縁がないのね、それによく覚えていないし 縁がないのなら、いくら求めても結末は悲しいだけ、そう悟ったの」「…もしもその者が目の前に現れたら、それでも縁がないと思うか?」「私とその方に縁がないのであれば、今こそ完全に諦める時なのかも… だからもし現れたとしても、気持ちは変わらない、むしろ現れて欲しくない、会いたくないわ」(  ̄꒳ ̄)おぅ…とことん失望させたようじゃ鳳九は息澤が妻である阿蘭若に特別な感情がないため、別の良縁を見つけて欲しいのだと邪推した。そこでこれが自分の運命だと割り切っていると話して安心させる。「眠くなったわ、出て行く時は扉を閉めていってね」鳳九は不思議だった。今日の息澤は思いがけない話ばかりする。それにしても息澤からなぜか白蓮の香りがした。どこかで嗅いだ覚えのある香りだが、果たしてどこだったのか…。東華帝君が寝所を出ると茶茶が駆けつけた。実は青蛇が寝てくれないため、公主を呼びにきたという。そこで東華帝君は白鳳九の苦手な青蛇を仙術で眠らせ、その帰りに蘇陌葉を訪ねた。蘇陌葉は東華帝君に拝礼し、無礼を謝罪した。実は天族第3皇子・連宋(レンソウ)に頼まれて夢の中に入り、阿蘭若に宿った白鳳九の元神を見つけたという。しかし鳳九に阿蘭若の記憶がないばかりか、自身の記憶さえ希薄だと説明した。そこでなぜ息澤になり代わったのか尋ねたが、東華帝君はただ考えがあるとしか教えてくれない。「この夢は誰が作った?」「私にも分かりません」蘇陌葉は鳳九が阿蘭若の一生を順当に終えることが安全に夢から抜け出せる方法だと助言した。すると東華帝君は自分の正体を秘密にするよう命じ、不在の間は鳳九の世話を頼むという。「どこへ行かれるのですか?」「することがある…ふっ、それから他にも頼みが…」一方、解憂泉(カイユウセン)では泰然と結界を見守る連宋(レンソウ)に相里萌(ショウリホウ)は焦りを隠せなかった。そこへ魔族から協力を断れらた燕池悟(エンチゴ)が戻って来る。結局、何の手立てもない相里萌と燕池悟、しかし連宋は全く悲観していないと言った。「天地の主は仙力が強いだけでは務まらない、頭脳も必要だ、賭けてもいい 私は東華の能力を信じている」東華帝君と付き合いが長い連宋、それでも年齢の差が大きく、戦場にいた頃の帝君を知らない。墨淵(ボクエン)の話では太古の戦場こそが本物の戦場で、後世の戦など子供の遊びだという。当時の戦で最も奮闘した東華帝君は、返り血を浴びて全身が真っ赤になり傷だらけになっても、眉ひとつ動かさなかったとか。そんな勇猛さでは右に出る者がいない東華帝君が阿蘭若の夢から出られず、息絶えるなど想像できようか。「今は太古と違い何でも師から学べるが、東華の地位と名誉は命がけで己の力で獲得してきた 東華の生い立ちを?」「確か史籍で読みました、天地の恩恵と万物の粋を集め、霊胎となったのが帝君だと…」「うむ、東華は生まれながらに重責を担い、碧海蒼霊で孤独に育った 誰からも守られず、時には妖魔にも虐げられた」( ゚д゚)妖魔?!←小燕「碧海蒼霊の霊泉を何度も血に染めて、あのような傑物が世に出た 幾度も屍を乗り越え、六界の最高位に昇り、八荒の衆生を安心させた、何もかも己の力で得たのだ その凄惨な過去と比べてみよ、阿蘭若の夢の中で万策が尽きると思うか?」連宋は東華帝君が出たければ出て来るはずだと言った。恐らく出て来ないのは梵音谷に何か秘密があるのだろう。燕池悟が玉林院へ戻ると、門前で郡主・潔緑(ケツリョク)が待っていた。従兄が心配だが連宋の命で解憂泉には近づけないという。そこで燕池悟は相里萌なら連宋と碁を打っていたと安心させ、ついでに梵音谷にどんな秘密があるか探って欲しいと頼んだ。早朝、茶茶が慌てて蘇陌葉の部屋に駆けつけた。実は息澤が青蛇を眠らせてくれたのはいいが、それ以来、死んだように眠ったままだという。蘇陌葉は東華帝君が白鳳九のために青蛇を冬眠させたと気づき、自分が阿蘭若に話しておくと言った。「殿下が目覚めたら船首にいると伝えよ…そこで魚を焼いている」「はあ…」白鳳九は茶茶から蘇陌葉が魚を焼いていると知り、一目散に走って行った。しかし茶を入れるのはお手の物でも、魚の焼き方は知らないらしい。鳳九は煙にむせている蘇陌葉から魚を取り上げ、手本を見せた。「魚を食べに来たのに~結局、焼いてあげるハメになったわ」「言ったな?魚が焼けるまでの粥も用意してあるぞ」喜んだ鳳九は早速、粥を食べたが、なぜかまた血の味がする。「変ね~最近は何を食べても血の味がするの」「お~それは恐らく傷が癒えていないせいだろう?」蘇陌葉はこの魚が息澤からの差し入れだと教えたが、それを聞いた鳳九は急に激しくむせた。「(´゚艸゚)∴ブハッ!やっぱり変ね…何かに取り憑かれたと思ったけど、まだ癒えないのね? 昨夜も様子が変だったわ、息澤と阿蘭若って仮面夫婦よね?でも息澤の態度は違う そうだ!なぜ昨夜は息澤が私を運んだの?」「まったく~本当に何も知らないのだな?」「はぁ?」火事ですっかり興を削がれた大王、そこで神官長の沈曄(シンヨウ)に何か趣向はないか聞いた。すると沈曄が今夜、流れ星が現れて夜空を楽しめると教える。流れ星は梵音谷では珍しい現象のため大王は喜び、宴を開いて皆と観賞すると決めた。一方、白鳳九は青蛇の姿を見かけていないことに気づいた。「そう言えばどこへ行ったのかしら?」「ふふ、心配しているふりか?」「そうだ、東華帝君は見つかったの?」「…めいよー全然めいよー、まだ見つからない」そんな2人の様子を沈曄が見ていた。沈曄は阿蘭若が師匠に菓子を食べさせようとしている姿を見ると、かつて蛇穴で自分が食べ方を教えてやったことを思い出す。すると阿蘭若たちが沈曄に気づいた。「今夜、大王が宴を催されます」「今夜、宴が?!私も行っていいの?」「もちろん」つづく(  ̄꒳ ̄)で結局、梵音谷は出入り自由なの?w
2020.12.23
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东宫 Goodbye my princess第27話「元宵節の夜」皇后から脅された魏修儀(ギシュウギ)は息子の命を守るため、皇太子の座を諦めさせることにした。納得できない栄(エイ)王・李承玟(リショウブン)だったが、母から皇后と高家には敵わないと泣きつかれる。「今は太子選びの重要な時期よ、皇后も下手に動けない…今こそ逃げ出す絶好の機会なの 陛下にお願いして領地を頂きなさい!2人で静かに都を離れましょう? 母の言うことを聞いてちょうだい!」こうして第三皇子・李承玟は皇太子選びから脱落、蜀(ショク)の地を治めることになった。西州の九公主・曲小楓(キョクショウフウ)は次の皇太子より、趙瑟瑟(チョウシツシツ)の首飾りが気になっていた。その日、小楓はアドゥと宮中を抜け出し、ちょうど市中で買い物している瑟瑟を見つけると、後を付け回す。しかし運悪く瑟瑟と待ち合わせしていた翊(ヨク)王・李承鄞(リショウギン)に見つかった。「九公主?私に会いたくて瑟瑟の尾行を?」「違うに決まってるでしょう?」すると2人の言い争いに気づいた瑟瑟がやって来た。どうしても首飾りを確認したい小楓、そこで咄嗟に瑟瑟に一緒に服を選んで欲しいと頼む。「構いませんよ、公主」「よかった!じゃあ…」「男は邪魔だな、私は帰るよ」李承鄞は小楓と瑟瑟の背中を見送りながら、目を細めていた。唯品閣には真紅の美しい衣・百花飛蝶(ヒャッカヒチョウ)が飾られていた。小楓は色白の瑟瑟に似合うと勧めたが、瑟瑟はふと翊王の言葉を思い出す。…スゥァスゥァは桃色の服がよく似合うな、赤い服よりも映える…なぜか赤は胸が苦しくなるんだそこで瑟瑟は赤が苦手だと断ったが、小楓は試着だけでもするよう強引に勧めた。小楓は瑟瑟と2人で試着室に入り、着替えを手伝うと申し出て首飾りを見ようとした。しかし無理やり脱がされそうになった瑟瑟が驚き、試着をやめて飛び出してしまう。小楓は思わず狼の牙を見せて欲しいと頼んだ。「なぜそんなに気になさるのです?」「だってそれは阿翁(アウォン)の故郷で神聖な物とされているの…お願い、見せて」すると瑟瑟は狼の牙の首飾りなど持っていないと断り、慌てて帰ってしまう。昼寝をしていた小楓は夢の中で狼の牙の首飾りをしていた。その首飾りに手を伸ばしているのは誰なのか?丹蚩(タンシ)の温泉で一緒にいるのは誰?″私を裏切ったら忘川(ボウセン)の水を飲んであなたを忘れるから″「誰を忘れるの?あなたは誰?」小楓の寝言を聞いた第七公主・永寧(エイネイ)は思わず耳元でささやいた。「誰のことを忘れたの?」「え?うわーっ!」驚いた小楓が飛び起きると、永寧と第八公主・珞熙(ラクキ)がくすくす笑っている。何事かと思えば今日は元宵節(ゲンショウセツ)、太皇太后のお許しが出て灯籠祭りへ行けることになった。「翊王殿下と裴照(ハイショウ)大将軍が連れて行ってくれるの」実は永寧と珞熙は五兄が皇太子になると見越し、李承鄞と親しくなれるよう小楓を誘ったという。一方、顧剣(コケン)は父と決別した明月(メイゲツ)を灯籠祭りに誘っていた。「何があっても私たちは朋友(ホウユウ)だろう?暗い顔の君を見たくない、今日は楽しもう」永寧は五兄と小楓を2人きりにするため、裴将軍に護衛を頼んで珞熙と唯品閣に向かった。李承鄞と小楓は照れ臭そうに2人で歩き始めたが、不思議とすぐに打ち解ける。「それは瑟瑟と出かけた時に買った服かい?」「うん…どうかしら?」「…以前は赤が苦手だったが、君には似合う」すると小楓は露店の飴細工に目を留めた。「食べるかい?」「うん!」しかし小楓は持ち合わせがなく、李承鄞も銭袋を忘れたと気づく。2人は仕方なく飴細工の露店を通り過ぎ、灯籠祭りを楽しんだ。至る所で見かける大道芸に手を叩いて喜ぶ小楓、その時、李承鄞は妙策を思いつく。その頃、唯品閣では珞熙が心配していた。「焦り過ぎたかしら?まだ太子は決まっていないのに…」「大丈夫よ、五哥哥と小楓はお似合いだわ」永寧は頬紅が小楓の故郷である西州に咲く紅花を使っていると知り、小楓のために買った。李承鄞は露店で剣を借り、剣舞を披露して飴代を稼ぐことにした。見事な剣舞にあっという間に人だかりができると、小楓が観客たちから銅銭を集める。「…これで飴が買えるわ!」剣舞を終えた李承鄞は剣を返し、稼いだ中から店主に銭を渡した。李承鄞は無意識に腕を伸ばして小楓の手を取り、歩き始めた。2人はまるでずっと以前からこうして歩いていたように手を繋ぎ、やがて飴細工の露店に到着する。「老板、飴を2つちょうだい!…ねえ、離して」李承鄞は小楓から代金を払うと言われ、ハッとして手を離した。「近くで待っているよ…」すると偶然、瑟瑟と出くわしてしまう。小楓は飴を買ったが、通行人とぶつかって落とした。仕方なく割れてしまった飴細工を拾って李承鄞を探したが、そこで瑟瑟と楽しそうに立ち話をしている様子を目撃する。小楓は2人の親しげな姿に呆然となり、身体が勝手に後ろを向いて人混みに消えて行った。小楓が灯籠を眺めながら歩いていると、顧剣と明月に会った。「小楓?なぜ1人で?」「それが…」しかし運良く永寧たちが小楓を見つけてくれる。「シァォフォン!」「ぁ…友だちと一緒に来てるの、じゃあ行くわね!」顧剣は小楓の困惑した表情に気づいたが、明月もそんな顧剣の様子を見て小楓への気持ちを察するのだった。一方、李承鄞は瑟瑟と一緒に小楓を探していた。瑟瑟は珍しく李承鄞が動揺している姿に不安を感じ、人が減ればいずれ自然と見つかるとなだめる。「殿下、悲願である太子の座に間もなく就くのですね、そして九公主が太子妃になられる… 殿下の夢が叶い嬉しく思います、お立場上、身勝手な真似は許されないでしょう 殿下には何も求めません、ただどうか私のことを忘れないでください」「瑟瑟…」「五哥!」その時、水路の向こうから永寧が声が聞こえた。李承鄞は小楓の姿を見つけて思わず顔がほころんだが、小楓は寂しそうにうつむいてしまう。李承鄞は小楓たちと合流し、帰路についた。瑟瑟と先頭を歩きながら、後ろにいる小楓が気になる李承鄞、すると永寧が珞熙の背中を押して前を歩いていた裴照の隣に行かせる。すると永寧は元気がない小楓に瑟瑟など気にするなと励ました。しかし李承鄞が娶りたいのは瑟瑟、小楓は何だか申し訳ないという。「太子妃~自信を持って、もう鴻鸕寺(コウロジ)の客舎は各国の使臣で埋まっているわ あなたを祝いに来てるのよ?趙瑟瑟のためじゃない」小楓はならば西州の使臣にも会えると気づき、日を改めて訪ねようと決めた。その夜、顧剣が攬月(ランゲツ)閣に現れた。「さっきは動揺していたな?…誤解するな、明月は妹も同然だ」「誤解なんてしてないわ…動揺は別の理由よ、それに親しい2人が恋仲になれば嬉しい」顧剣は失笑し、以前の小楓なら怒ったと教えた。かつて西州でディーモと一緒にいた顧剣を見た小楓は怒って3日間も口をきいてくれなかったという。「あの時、実は君への贈り物を選んでもらっていたんだ」顧剣は今夜も小楓を怒らせてしまったと心配して来てみたが、小楓は何も覚えていなかった。皇太子と九公主の婚儀が10日後に迫る中、その座を賭けた李承鄞と第四皇子の允(イン)王・李承沅(リショウゲン)の戦いも佳境に入った。柴牧(サイボク)は焦れば焦るほど馬脚が露われやすくなることから、第四皇子にこちらから仕掛けるよう助言する。そこで李承鄞は允王府を訪ね、兄弟の思い出の品である手作りの弓を手土産にした。「四哥、射術を学ぶ前に弓の作り方を学びましたね? 背は大哥が、弓腹(ユハラ)は二哥が磨き、弓弦(ユズル)を選んだのは三哥でした… 幼い四哥はこの弓を1人で使い、傷を負われた…結局、私が拝領し、大切に保管していたのです」李承鄞は弓を愛おしそうに眺めながら、長兄が亡くなり、二兄は死を賜り、三兄も蜀へ行ってしまったと話した。そして弓を李承沅に贈り、暗にこのままでは四兄が傷を負うと牽制する。脅しだと分かった李承沅は結局、体調が優れないので江南で静養したいと父に嘆願、後継者争いから脱落した。皇帝は李承鄞を茶に誘った。「チョンイン、茶の中に何が入っているか当ててみよ」「ぐびっ…仏桑花(ブッソウゲ)?」「そうだ、身体を冷やし、火照りを取る作用がある」皇帝は頭に血が上ったらこの茶を入れて飲むと教えた。すると李承鄞は温める方が効果的な場合もあると告げる。驚いた皇帝は、もし奸臣がいるとして何か企んでいたらどうするかと聞いた。「薬を用いて取り除くべきではないか?まさか手を打たぬと?」「父皇、奸臣のせいで国は弱体化しています、焦ってはなりません 奸臣を刺激せず力を削ぐことが肝要かと…薬の使い過ぎは危険です」皇帝は李承鄞の答えに感心し、心を決めた。李承鄞は立太子の儀に臨んだ。そして皇太子に封じられ、ついに東宮の主となる。つづく(  ̄꒳ ̄)チョンイン、小楓と一緒にいると良い人なんだよね〜って騙されてる?!w
2020.12.22
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第38話「月令花の悲しみ」阿蘭若(アランジャク)として生きる白鳳九(ハクホウキュウ)は苦手な青蛇の″青殿″に手を焼いていた。そこで師匠の蘇陌葉(ソハクヨウ)に協力を頼み、意地悪な妹・相里嫦梯(ショウリジョウテイ)を罠にはめることを思いつく。計画は見事に成功、嫦梯は落とし穴に落下し、息澤(ソクタク)に成りすました蘇陌葉が引き上げて連れて行った。(๑•̀ㅂ•́)و✧yes!白鳳九は約束通り月令花(ゲツレイカ)を見に行くため、蘇陌葉が戻って来るのを待っていた。「ここで何をしている?」ウワアァァァ!!(゚ロ゚ノ)ノ<もう戻って来たの?…手際がいいのね~鳳九はまだ息澤の格好をしている蘇陌葉に仮面を渡した。「月令花を見に行くには仮面が必要だから用意しておいたわ(ハイこれ) ″玉女誕(ギョクジョタン)″という習わしでね 婚姻前の若き男女は仮面を着け、歌か舞で愛を伝え良縁を結ぶの」しかし鳳九が師匠だと思っていたのは息澤になりすました東華帝君(トウカテイクン)だった。仮面を着けた白鳳九と東華帝君、すると阿蘭若が道すがら、知らない女子に誘われても強い意志を持って拒むよう助言した。「もし私をさらおうとする男がいたら殴り倒していいから、お互い助け合いましょう? まあ~私を守る状況の方が多いだろうけど~ふふ」「はお」「やだ、声まで息澤みたいじゃない!元に戻れと言ったのに~まあいいわ」その頃、ここ観塵(カンジン)宮で静養している王子・相里賀(ショウリガ)が両親に挨拶していた。すると阿蘭若の紅い衣を来た嫦梯が青蛇に追いかけられ、悲鳴をあげながら助けを求めて来る。父の胸に飛び込んだ嫦梯はそのまま失神し、激怒した王・相里闕(ショウリケツ)は衛兵に青蛇を始末しろと命じた。しかし沈曄(シンヨウ)が咄嗟に仙術で青蛇を眠らせ、青蛇は九死に一生を得る。一方、白鳳九は東華帝君だと気づかないまま賑やかな市場を抜けて山の中へ入った。断腸山は奥に進むほど物寂しく、狼の声まで聞こえて来た。(๑ ´ω`)
2020.12.22
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第37話「仮面夫婦の対面」阿蘭若(アランジャク)の夢の中で息澤(ソクタク)に成り変わった東華帝君(トウカテイクン)。そんな息澤の治療のおかげで大公主・相里橘諾(ショウリキツダク)は落馬の傷が回復し、母后の誕生祝いを兼ねた南宮への船旅に間に合った。東華帝君は息澤も招待されていると知り、橘諾の胎児に白鳳九(ハクホウキュウ)の元神が宿っているか確認するためにも随行すると決める。一方、阿蘭若の人生を生きることにした白鳳九は楽しそうに旅支度を始めていた。「茶茶(チャチャ)、市で水白粉買って来て!菓子も欲しい!それから~あ…もう少し地味な衣が欲しいの」阿蘭若の衣は全て紅だった。「でも殿下、ずっと紅い衣がお好きでしたのに…」「ぁ…好みが変わったのよ」しかしそこで鳳九は茶茶から衝撃の事実を知らされた。実は今回は大王の計らいで青蛇の″青殿″の同行が認められ、青殿と過ごせる小舟まで賜ったという。( ꒪ͧ⌓꒪ͧ)…マジか↓斬新な船、ちなみに一番後ろが阿蘭若の小舟?王后・傾画(ケイガ)の誕生日の宴が始まった。蘇陌葉(ソハクヨウ)は阿蘭若を連れて遅れて来たが、東華帝君はふと白鳳九の気配を感じて席を立つ。「小白…」その時、ひとりの侍女が出ていく姿に気づき、東華帝君は後を追った。東華帝君と入れ違いで蘇陌葉と鳳九が宴に到着した。「見ろ、あれがそなたの姉妹だ、左が姉の橘諾、右が妹の嫦梯(ジョウテイ) 真向かいにいるのはそなたの両親だ」「夫人も美しいわね」「そなたを産み落とすと捨てた、そなたにとって最も醜く恐ろしい女だ!」「はおはお、ひどい母親なのね?分かったわ、そう怒らないで…」蘇陌葉は阿蘭若を席まで案内することにしたが、鳳九は自分の席に青蛇の籠があることに気づいた。「どうして蛇が?!やめておく!蛇と一緒にいたら私が阿蘭若の偽物だとバレちゃうわ!」鳳九は蘇陌葉が止めるのも利かず、宴から逃げ出してしまう。東華帝君は侍女が白鳳九ではないと分かり、宴に戻った。すると王后に呼び止められ、阿蘭若は来ないのかと聞かれてしまう。驚いた蘇陌葉は咄嗟に旅の疲れで気分が優れないと報告したが、そこで思いがけず息澤が東華帝君だと知った。宴がお開きになり、蘇陌葉は船尾で暇を潰している白鳳九のもとへやって来た。すると鳳九が阿蘭若はまだ若いのになぜ夫がいるのか不思議がる。実は梵音谷(ボンオンコク)には岐南(キナン)神宮があり、神宮長が統べていた。神宮長は古来より天意で決まるが、日頃は政(マツリゴト)に関わらない。しかし梵音谷の太平を末長く保つため、王が道を誤った時は神宮長が九天に上奏して廃位させることができた。つまり神宮長は王にとって必ず抱き込まねばならない相手で、現在の神宮長は沈曄(シンヨウ)だが、前任が息澤だったという。「ゆえに王の相里闕(ショウリケツ)は阿蘭若を息澤に嫁がせた、阿蘭若は息澤を牽制するための駒に過ぎん 幸いまだ阿蘭若が若かったため、嫁いでも同居はしなかった 2年後、息澤は病を患って神宮長の職を辞すると、沈曄を後任として岐南山に隠棲したんだ その時も阿蘭若に関心を示すことはなかった 同居したこともなかったから、この婚姻は誰も口にせず、なきに等しかった 夫婦とは名ばかりで、阿蘭若が死ぬまで息澤は山を下りなかった だからこの件は話さなかったのだが…驚かせてしまったな」すると蘇陌葉は鳳九に早く休むよう促し、先に帰ってしまう。鳳九は青蛇が待っていると思うと部屋に戻れず、そのまま月を眺めることにした。蘇陌葉は隠棲した息澤と面識はなく、この夢の世界で初めて見かけた。確かに天族第3皇子・連宋(レンソウ)から東華帝君が鳳九を守っていると聞いていたが、まさか息澤に成り変わっていたとは…。東華帝君が修正術を使えば、比翼鳥(ヒヨクチョウ)族の記憶の中の息澤を東華帝君の姿に変えることなど容易いことだ。それに修正術は夢に支障をきたすほどの術でもない。蘇陌葉は鳳九が深手を負ったため、元神を修復しているのだと気づいた。元神の修復には妊婦の胎内が一番、適している。東華帝君が橘諾を熱心に診ているのは鳳九の元神が胎内にあると考えたからだろう。しかし図らずも元神は阿蘭若の身体に入ったのだ。…私の願いを叶えるには鳳九の手助けが必要だ、鳳九には帝君のことをしばらく隠そう…すると蘇陌葉は阿蘭若に献杯した。「碧蓮春(ヘキレンシュン)だ…雨上がりの蓮の香りがほのかに漂う 阿蘭若…飲んでみよ、そなたが飲み慣れた味か?」白鳳九が木の上で時間を潰していると、橘諾と嫦梯の声が聞こえた。すると嫦梯が息澤は山を下りても阿蘭若を訪ねもしないと話している。「噂通り阿蘭若に興味がないのよ~阿蘭若に興味がないなら離縁すればいいのに!」鳳九はその口振りから嫦梯が息澤に想いを寄せていると分かった。そこで鳳九は姿を現し、久しぶりに会った実の姉妹が自分の夫を狙っていると揶揄する。「私と違って親に育てられたのに、礼儀も知らないのね?」「阿蘭若、にっ(你)!」しかし橘諾は争えば己を貶めるだけだと妹を諭し、帰ってしまう。鳳九は呆気なく尻尾を巻いて逃げた姉妹に拍子抜けしたが、それより今夜の寝床を探さねばならなかった。白鳳九は蘇陌葉の部屋を訪ね、ここで寝かせて欲しいと頼んだ。驚いた蘇陌葉は青蛇なら温和で主人を傷つけることはないと安心させたが、鳳九はどうしても蛇と一緒に過ごせないという。「なら良い手がある!だが痛い思いをするぞ?」「いいわよ!どんな方法なの?」すると蘇陌葉は鳳九の首を手刀で打ち、気を失わせてしまう。そこで鳳九を抱きかかえて送って行ったが、その姿を橘諾と嫦梯に見られていた。翌朝、白鳳九が目を覚ますと、眠っている青蛇の顔があった。鳳九は息が止まりそうなほど驚いたが、青蛇を起こさないよう、そっと履物を手に部屋を逃げ出す。…首が痛い~陌葉!やってくれたわね!…すると茶茶が宴で大王が息澤にもっと公主に寄り添うよう命じたと報告した。しかし結局、息澤は阿蘭若を訪ねて来なかったという。そこへ橘諾の使いがやって来た。白鳳九は橘諾から朝餉の誘いを受けた。茶茶は嫌がらせをするつもりだと反対したが、鳳九にとって姉妹など相手にならず、おめかしして出かけるという。実はその頃、東華帝君は橘諾の治療に来ていた。そこで嫦梯は昨夜、阿蘭若を船尾で見かけたと切り出したが、姉に目配せされ言葉をのむ。すると橘諾が朝食を一緒にどうかと誘い、東華帝君はそのまま留まることになった。その時、珍しく淡い桃色の衣を着た阿蘭若が現れる。白鳳九はすぐ息澤に気づいたが、記憶がないため東華帝君だと気づかなかった。…気品があって、すこぶる美形だわ、でも阿蘭若とは縁がなかったのね(おじいちゃんだし)…一方、東華帝君は席に着いた阿蘭若から目が離せなかった。白鳳九は早く食事を済ませて師匠に会いに行こうと決めた。「いただきます(^ꇴ^)」そこで嫦梯はわざと息澤の前で昨夜はどこで寝たのかと揺さぶる。「…答えなきゃダメ?」橘諾は阿蘭若の反抗的な態度に憤慨し、息澤が自分を診ているのが不愉快なのかと聞いた。「まさか~お好きにどうぞ?ただねえ~」「ただ何よ?」「ただ息澤大人は姐姐の治療で来ているだけ、姐姐の傷が治ればもう来ないわ もしや傷が治らないことを願っているとか?…それじゃご馳走さま~」鳳九が席と立とうとすると、東華帝君が止めた。しかし阿蘭若は師匠と待ち合わせしていると言って帰ってしまう。東華帝君は白鳳九と瓜二つの阿蘭若を追いかけた。…まさか小白の元神は阿蘭若の身に?だが私を見ても全く反応がなかった…白鳳九はひとり茶を飲んでいる蘇陌葉のもとへ走って行った。実は蘇陌葉に頼み事があるという。今夜、船が断腸山に接岸するため、鳳九は月令花(ゲツレイカ)が見たかった。しかし茶茶の話では自分がいないとあの青蛇が怒るらしい。「だからある方法を考えたわけよ」すると鳳九は急に昨夜のことを思い出し、手刀のおかげでまだ首が痛いと訴えた。思わぬ借りを作った蘇陌葉は仕方なく力を貸すことにする。「青蛇は目が悪いから臭覚で私を探しているの、そこで妙策を思いついた! 私の匂いが染み込んだ衣を誰かに着せればいい あの蛇はどう猛だから身代わりを探すのは私もためらったの〜でも幸い嫦梯が現れたわ ( ・ノェ・)あのね、嫦梯は息澤に思いを寄せているみたいなの 息澤の名で文を書いて誘い出せば必ず乗ってくるわ」そこで背格好が息澤に似ている蘇陌葉に化けてもらい、成りすまして欲しいという。そんな2人の悪巧みを東華帝君が聞いていた。白鳳九の作戦はこうだ。川辺に穴を掘り、川の水を引いておく。穴は仙術で隠して蘇陌葉が川辺に立っていれば、駆けて来た嫦梯がドボン!そこで蘇陌葉が嫦梯を引き上げ、小舟に案内して阿蘭若の衣に着替えさせるのだ。「かつて噂を聞いた、″白鳳九はありとあらゆるいたずらが得意、甘え上手で面倒ばかり起こす″と 噂は本当だったな…」「もしこの件が成功したら、恩返しとして一緒に月令花を見るわ」「だが息澤を巻き込むのはさすがに…簡単に騙される方ではない、計略を知られたら厄介だぞ?」「…別にいい、怖くないわ!」白鳳九は早速、蘇陌葉に恋文を書かせた。しかしどうも洗練され過ぎて、気色悪さが足りないという。そこで内容は鳳九が考え、蘇陌葉がそれを代筆した。「出会った瞬間から惹かれていた 寝ても覚めてもそなたのことを想い、夜も眠れない 断腸山が思行河の流れを断てぬように、この愛も断てない… 昼間は周囲の目がある、ゆえに夜、ひそやかに会いたい、恋の苦しみを癒すために 今宵、思行河のほとりで、そなたを待つ」するといつの間にか部屋に置いてあった手紙を見た嫦梯は胸をときめかせた。南宮では皇子・相里賀(ショウリガ)と沈曄が一行を出迎えた。東華帝君は自分とよく似た沈曄に驚き、もしや同門の仙術を修行しているのかと推察する。すると白鳳九が蘇陌葉を連れて密かにどこかへ出かけて行くのを見た。白鳳九は適当な場所を見つけ、蘇陌葉に落とし穴を作ってもらった。「これでよしっと、場所は覚えた?落ちないでよ?」「はいはい、殿下」つづく|ω・`)管理人の劫は続く…w
2020.12.21
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东宫 Goodbye my princess第26話「東宮の主」翊(ヨク)王・李承鄞(リショウギン)は趙瑟瑟(チョウシツシツ)との待ち合わせ場所に急いでいた。すると偶然、夜の街で裴照(ハイショウ)と出くわす。「どうした?具合でも悪いのか?」「何でもありません」裴照は酒を飲んだことを隠し、実はまた九公主が宮中を抜け出し、女官・永娘(エイジョウ)に頼まれて探していると報告した。明朝までに戻らず、皇后に知られたら大変なことになる。「またか…本当に困った奴だ」時恩(ジオン)は約束に遅れてしまうと心配したが、翊王は九公主の捜索を優先した。やがて李承鄞は酔いつぶれた小楓を背負って歩いている顧剣(コケン)を見つけた。「表哥?!…公主が世話になった、私が送り届けよう」顧剣は仕方なく小楓を降ろそうとしたが、小楓が離れようとしない。「嫌っ!宮殿には帰らない…もっと飲みたいの~ムニャムニャ…」「表哥?公主と知り合いなのか?」「…西州の知人です」「将来の皇太子妃だし、今後は自重してくれ、あとは私が…」李承鄞は顧剣の首にしがみつく小楓の腕を無理やり引き離し、抱きかかえて連れて行ってしまう。その時、顧剣の脳裏にふとあの時の光景が蘇った。小楓を背負って軍営から連れ去ろうとした顧剣、しかし李承鄞が立ちはだかる…『どこへ行く?』『遠くへ』『連れ去ってはならぬ!』『殿下の望みは叶い、小楓もここを出たいと言っている』『そうはさせぬ!』あの時、李承鄞は剣に手をかけたが、結局、顧剣と小楓を見逃した…しかし今の李承鄞にその記憶はない。李承鄞は小楓を攬月(ランゲツ)閣の寝台まで運んだ。「リーチョンイン!お水ちょうだい!」仕方なく李承鄞は小楓を抱き起こして水を飲ませてやる。「女子なのだ、外で酔い潰れたりするな」「家が恋しいんだもん!」「家はここだろう?」「ここは私の家じゃない!ゥッ…私の家は西州よ…ここでは私はただのお飾り 何ひとつ自由にならない、毎日きれいに着飾って…こんな地位、誰が立とうと同じじゃない! 私を心から気にかける人もいない、心配してくれる人なんて誰もいないもん!うわ~ん!」小楓は思わず本音を打ち明け、泣きじゃくった。「私が…君のそばにいて守ってやる」李承鄞は小楓の頰に触れようと手を伸ばしたが、小楓の言葉で急に冷静になった。「…あなたは李承鄞でしょ?趙瑟瑟のものよ」すると小楓は寝台に倒れ込んで眠ってしまう。翌朝、目が覚めた小楓は昨夜、どうやって帰って来たのか記憶がなかった。永娘の話では裴照が泥酔している公主を御膳房で見つけ、おぶって戻ったという。「他には誰もいなかった?」「いませんでしたが何か?」「いいの、もう行って」するとアドゥが自分を置いて1人で出かけては駄目だと訴えた。一方、時恩は翊王に命じられ、西州から持ち帰った荷物を出した。翊王が九公主の郷愁の慰めになるような物を探したいという。「九公主?」時恩は最近の翊王が九公主を心にかけていることに驚きながら、仕事に戻った。すると李承鄞は荷物の中から狼の牙がついた首飾りを見つける。しかし牙を見た瞬間、なぜか巨大な狼と戦っている身に覚えのない記憶が頭をよぎった。驚いた李承鄞は思わず首飾りを放り投げると、そこへ偶然、瑟瑟がやって来る。「殿下?昨夜の約束を覚えていますか?お越しにならなかったので病かと心配になって…」「ぁ…昨日は母后に呼ばれて…すまなかった、瑟瑟」その時、瑟瑟は床に落ちている首飾りを見つけた。李承鄞は返してもらおうとしたが、なぜか瑟瑟はこれが欲しいと譲らない。仕方なく李承鄞は瑟瑟の願いを聞き入れ、首にかけてやった。まさかこの首飾りが小楓との大切な思い出の品だとも知らず…。その夜、米羅(ミロ)酒楼に突然、柴牧(サイボク)が訪ねて来た。柴牧は顧剣に九公主とあまり近づかないよう釘を刺し、うっかり口を滑らせでもしたら取り返しがつかないという。しかし運悪く店に明月(メイゲツ)が現れた。顧剣は慌てて明月のもとへ馳けつけると、明月は顧剣の酒代を払いに来たと笑う。「もうすぐ閉店だし、また明日にしよう」「せっかく来たんだし、一杯つきあうわ」明月は顧剣が止めるのも聞かず店に入ると、見覚えのある男の姿に目を留めた。もはや逃げ場のない柴牧は覚悟を決めて立ち上がり、生き別れていた娘と対面を果たす。「…嫣児(エンジ)」「ディエ(爹)!」明月は父が生きていたと知り、思わず抱きついて再会を喜んだ。一方、皇宮では未だ東宮の主が決まらずにいた。そんなある日、第三皇子・栄(エイ)王・李承玟(リショウブン)が皇帝に謁見、太学の講義を聞いて書いた策論を上奏する。すると表紙に″外戚による朝政干渉論″と表題があった。「外戚の政治介入は古来より難題、解決するには外戚の起用を絶つべきです」栄王はこの国の安泰は父皇の手腕によるものだとしながら、東宮の座が空いた今、外臣たちはこぞって私利を図り、大いなる憂患となっているという。そこで栄王は決して私欲に走らず、父皇に尽くすと誓った。しかし皇帝は外戚とは帝王を支える助力者に過ぎず、天下の力をまとめ上げるのが肝要だと教え、均衡なくしてこの座は維持できないと戒める。「優れた老師を何人かつけてやろう、物事を大局的に捉えられるようにな お前はまだまだ多くを学ばねばならぬ」皇后は栄王が昨日、外戚の朝政干渉について皇帝の前で論じたと聞いた。皇太子の座を狙う栄王が暗に自分と高于明(コウウメイ)を批判したつもりだろう。皇后は母親の入れ知恵だと察し、女官・容霜(ヨウソウ)にある指示を出した。明月は甲斐甲斐しく父の世話を焼き、そんな娘の姿に柴牧は顔を綻ばせた。しかし明月から顧剣と再会したのはいつかと聞かれ、正直に20年前だと答えてしまう。「20年前?!」「…あの時、捕らわれの身だった私は高于明が顧家を襲撃したと知った 私は部下に救出され顧家に駆けつけたが、生きていたのは顧剣だけだった」明月は脱出した父が自分たち母娘を見捨てたと知り、愕然となった。あの日、一族は生き埋めにされ、母は娘を守りながら息も絶え絶えにこう言ったという。…ヤンァー、怖くない、怖くない、ディエはきっと助けに来てくれる…「あの時、どこにいたの?!」明月は涙ながらに父を責めたが、そこで諦めて帰ることにした。「柴先生、父・陳征(チンセイ)は20年前に死にました、今まで通り1人で生きていきます 家族なんていらない…あなたのように」小楓の宮中での気晴らしは第七公主・永寧(エイネイ)と第八公主・珞熙(ラクキ)とのたわいないおしゃべりだった。今日は正月の7日、永寧は毎年、宴を開いて群臣を労う日だと教え、詩を詠んだり、切り絵もするという。実は珞熙は切り絵が得意で、毎年、切り絵で1等を取っていた。すると永寧が切り絵の腕を磨いているのはあの人のためかとからかう。3人はじゃれあいながら宮道へ出ると、偶然、裴照とぶつかった。「裴将軍、先日は酔った私を送ってくれたそうね?ありがとう! あ…私の代わりに熙公主がお礼をするわ」小楓は珞熙の手巾を奪い、勝手に裴照に渡した。小楓はミロからもらった新酒を梅の木の下に埋めることにした。すると庭園で李承鄞がなぜか橋の上に立ちはだかっている。小楓は無視して通り過ぎようとしたが、いきなり李承鄞に呼び止められた。「ちょっと待った…それは何だ?」「その~このお酒を梅の木の下に埋めたくて…(ダジャレじゃないです)」「九公主、この間、御膳房で酔いつぶれたばかりなのにまた酒を?」「はあ?知ってたの?!」「ったく、宮廷中に醜態をさらしたな」「あなたも見たの?」「いいや」「ならなぜ醜態だと?」「私なら恥ずかしいと思ってな」「…変ね、あの夜、あなたの顔を見たような?」「まさか私の夢でも見たのか?」驚いた小楓は恥ずかしくなり、慌てて駆け出した。「夢でよかったわ~でもなぜあの人の夢なんか見たのかしら?」小楓は庭園の梅の木の下に酒甕を埋めた。その帰り道、偶然、瑟瑟の姿を見つける。「趙姑娘!」瑟瑟は首飾りをまじまじと見つめていたが、慌てて胸元に隠した。「ねえ、その首飾りをちょっと見せてもらえない?」「申し訳ありません、大切なものなので」「取ったりしないわ」「本当に困ります、私はこれで…」小楓は夜になっても瑟瑟が持っていた首飾りのことが頭から離れなかった。そこでアドゥに瑟瑟が狼の牙を持っていたと話し、なぜか自分の物に思えたという。「以前、知り合いだったとか?…まさかね?」アドゥは手振りで勘違いだろうと伝えたが、小楓は確かに遠くから見ただけだと言った。「一度、会って聞いてみようっと」皇后は栄王の母である魏修儀(ギシュウギ)を呼び出した。そこで容霜から冊子を受け取り、魏修儀の弱みを暴露する。実は知府だった魏修儀の父は破格の抜擢で吏部侍郎になっていた。その上、官位の売買によって私腹を増やし、瞬く間に都で豪邸を手に入れている。しかも魏修儀の弟は地元で悪名高く、村娘を殺しても何の罪にも問われていなかった。そればかりかこの1年で校尉になっている。「チッチッチッチッ、何のための国法だか分からないわね~」さらに都で酒楼を営む魏修儀の従兄は賃料も払わず、周囲の店を潰して民に不当な売買を強要、しかし皇帝の外戚ゆえ官吏が動けずにいた。焦った魏修儀は実家を出た身なので何も知らなかったと訴えたが、皇后は栄王の関与も指摘する。「栄王自ら地方官に融通を利かせたこともあるようね? そなたの実家の巨財も地方官への賄賂として用いていたとか まさかそれを知らなかったとでも?皇上の耳に入ったらどうなるかしらねえ?」追い詰められた魏修儀は廃太子の二の舞を恐れ、叩頭して命乞いした。つづく(  ̄꒳ ̄)柴先生、同情しませんよ
2020.12.20
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东宫 Goodbye my princess第25話「皇子の宿命」ついに挙兵した皇太子・李承鄴(リショウギョウ)、しかし父の権力を前に力尽きようとしていた。翊(ヨク)王・李承鄞(リショウギン)は自棄になって暴れる二兄の哀れな姿に胸が痛い。すると傷だらけになった李承鄴が石段をはい上がり、李承鄞のもとまでやって来た。「ニ哥(アーグァ)、おやめください…これは謀反です」「謀反だと?ふっ、これは宿命だ、生き残るためのな…」そう言って李承鄴はその場で倒れた。…雌雄空中鳴(雌雄、空中に鳴き)…声尽呼不帰(声尽きるまで呼べど帰らず)…却入空巣裏(しりぞきて空巣のうちに入り)…啁啾終夜悲(啁啾して終夜、悲しむ)※白居易の燕詩より(雌雄の親鳥が空中で鳴いて子を呼んだが帰ってこない、仕方なく子のいなくなった巣に戻って夜通し悲しむ)親の心子知らず皇太子の謀反は失敗、皇帝は大理寺に捕らわれた李承鄴を訪ねた。身勝手な息子の行動に呆れる皇帝だったが、李承鄴は父も通ってきた道だと反発する。「兄弟が手を取り合うなど幻想でしかない…何もかもあなたのせいだ!」李承鄴はこれまでの鬱憤をぶちまけた。「大哥のような愚人を太子にしたから、私には闘う道しか残されていなかった! 太子になっても五弟と九公主に周囲を嗅ぎ回られるとは、これほどの屈辱があるか!」すると皇帝は、先太子の死に関与していたと知っていながら李承鄴を皇太子にしたと暴露した。「なぜだか分かるか?お前に目をかけていたからだ! 特別な存在だった、私は承稷(ショウショク)に続いてお前まで失うのか…」「五弟は私よりもずっと腹黒い!奴には高家が付いている!信用できるはずがない! 気をつけろ、奴が太子の座に就けば天下は高家の意のままになる!」「…残念でならぬ、皇帝の座を継ぐのはお前のはずだった、私は期待していたのだぞ?」皇太子のために目をつぶってきた皇帝は全てを台無しにした李承鄴に憤慨し、帰ってしまう。「父皇!」初めて父皇の本音を知った李承鄴は愕然となったが、もはや取り返しはつかなかった。忠(チュウ)王は息子・李釅(リゲン)を失いながらも一族を守るため、寿仁宮で太皇太后に嘆願した。「お願いです!お助けを!我が一族をお救いください!どうか陛下にお口添え願います!」一方、皇帝は大理寺からの調査書を受け取っていた。先太子暗殺と銅の横流し、九公主の毒殺未遂について詮議が終わり、諸悪の根源は皇太子と李釅だと判明する。すると奚清卓(ケイセイタク)が皇太子は李釅にそそのかされたのだとかばった。「李釅はすでに死亡し、一族は処刑されます」その時、太皇太后が罪人となって拘束具をはめられた忠王を連れてやって来る。太皇太后は皇帝が裁く前に、忠王の特権の剥奪と家財の没収、また忠王一族は今後3代に渡り任官を禁じてはどうかと提案した。外でもない太皇太后からの頼み、皇帝は祖母の顔を立て、処分に手心を加えると約束する。しかし自分の命を狙った李承鄴を見逃すわけにいかず、我が豊朝(レイチョウ)は薄汚い野心を持つ皇太子を容赦しないと断罪した。「…親の情けだ、自害を許す、毒酒を与える、遺体は宗廟の外に葬るのだ」李釅が犯した罪は九族皆殺しに値した。一見、太皇太后の提案は厳罰に思えるが、官位と俸禄を奪っただけで死罪になった者はいない。太皇太后は皇帝が極刑を下す前に自ら忠王に厳しい罰を与え、皇帝を引き下がらせたのだ。兄から話を聞いた高震(コウシン)は、ふと父が自分を罰するのも同じ理由だと気づく。しかし高于明(コウウメイ)は皇帝の真意が分からなかった。「なぜ忠王の命を救い、実の息子を助けてやらぬのだ?」太皇太后が体調を崩し、皇帝は寿仁宮に見舞いにやってきた。すると太皇太后は皇帝の身内への冷酷な仕打ちに深く傷つき、沈んでいる。皇帝は息子が父親の命を狙うなど以ての外、厳罰に処さねば示しがつかないと訴えた。しかし太皇太后は皇帝が強さを見極めるため、息子たちの争いを黙認していたと腹を立てる。どの御代においても権力争いは残酷なもの、生き残れるのは強い者だけだと皇帝は分かっていたのだ。「むごすぎるわ!助けて欲しかった!…承鄴は生き残ろうとしただけ、全ては陛下の責任だわ」「私には何の落ち度もありません!奴は邪心を抱いていました!」やはり皇帝は李承鄴が邪心を抱いていると知りながら皇太子にしていた。太皇太后はならばなぜ権力を与えたのかと責め、強い者を世継ぎにする法則を諦め、穏やかで優しい者を皇太子にするべきだったと嘆く。「間違っている?」「…皇祖母、後宮と朝堂は全く違うのです」皇帝はゆっくり休むよう告げ、帰って行った。李承鄞は柴牧(サイボク)の屋敷にいた。確かに李承鄴一派の排除に成功したが、どうしても二兄の最後の言葉が頭から離れない。…これは宿命だ、生き残るためのな…まさか二兄が謀反を起こし、命まで落とすとは想定外だった。西州へ赴く時には皇太子の地位など興味がなかった李承鄞、しかし結局、大勢の血が流れることになってしまう。「柴先生、私の行動が正しいか否か、自信がありません」「…謀反はあの男が自ら決めたこと、気になさいますな」「では小楓(ショウフウ)は?兄弟の権力争いに巻き込まれたんだ! 私たちのせいで命を落とすところだった!」李承鄞は思わず声を荒げたが、柴牧はその原因が翊王にあると指摘した。「九公主と一緒に銅銭の調査をしたからです、事件に深入りしたことで九公主は毒を盛られた 全ての原因は殿下のお気持ちにあります、情に流されやすく、弱点を簡単に見抜かれた …殿下、今後も敵に遭遇するでしょう、李承鄴よりも手強いはずです、常に冷静でいてください! さもなくば大切なものを失います、被害を最小限にしたいとお考えですか? ならば心を鬼にするのです、強い意志を持たねばなりませぬ そうすれば殿下の大切な方を守れます」李承鄞は柴牧の助言に返す言葉もなかった。穏やかだと思っていた宮中で突然、謀反が起こり、皇太子が死を賜った。小楓は恐ろしい人に嫁ぐところだったと肝を冷やし、皇太子の座は血で血を洗わねばつかめないのかと困惑する。女官・永娘(エイジョウ)は次の皇太子は徳の高い人だと言っていたが、小楓はただの気休めに過ぎないと分かっていた。すると小楓は皇太子がいなくり、嫁ぐ必要もなくなったと気づき、父に文を出して迎えに来てもらおうと決める。アドゥは無駄だと知っていたが、九公主を止めるわけにもいかなかった。皇帝は3人の皇子たちと一局、手合わせした。すると最後に相手をした李承鄞が皇帝の勝ちを告げてお開きとなる。皇帝は控えていた太監に皇子たちをどう思ったか聞いた。曹芨(ソウキュウ)の見たところ、第四皇子・允(イン)王・李承沅(リショウゲン)は思慮深く慎重を期していたが、その反面、優柔不断、また第三皇子・栄(エイ)王・李承玟(リショウブン)はこうと決めたら全力で突き進むが、ただ視野が狭いという。「翊王はなかなかの策士です、まだ勝負はついておらず、劣勢を覆すことも可能でした ふっ…しかし″手はない″と仰せられました」「やはり見抜いておったか…」李承鄞は起死回生を狙えながら放棄していた。「実に賢い、引き際をわきまえている、大役を任せるのにふさわしい力がある」皇帝は李承鄞の実力を認めたが、ただ覇気にかけているように見えるのが残念だと吐露した。李承鄞は急に小楓に会いたくなって寿仁宮を訪ねた。するとちょうど小楓が露台に出て退屈そうに書物を暗唱している。そんな小楓の姿に目を細める李承鄞、しかし小楓がふと振り返った。驚いた李承鄞は慌てて立ち去ろうとしたが、小楓に呼び止められてしまう。「リーチョ…あ、翊王殿下!」李承鄞は仕方なく丁重に挨拶し、鴻文館から帰る途中に寄ったとごまかした。「鴻文館はあっちでしょう?」「あ…ぁぁ…今後はあまり宮中に来られない」「じゃあこれからは頻繁に会えないのね?」そこで小楓は李承鄞からもらった″孔明鎖(コウミンソウ)″を返すことにした。「難しくてばらせなかった…複雑なものは苦手なの」「…東宮と″孔明鎖″は実はよく似ている、単純そうで複雑だ 己をしっかりと守り、たやすく他人を信じるなよ?いいな?」「…翊王のことは?」2人はしばし見つめあったが、李承鄞は何も答えられず、帰ってしまう。そんなある日、小楓は清寧(セイネイ)宮に皇后を訪ねた。小楓は挨拶がわりに毛皮を贈り、西州へ帰りたいと切り出そうと思ったが、皇后から皇太子が誰かに関わらず、婚礼の日を待つよう命じられる。つまり李承鄴が廃太子になっても、自分は次の皇太子に嫁がねばならないと知った。その夜、小楓は1人で王宮を抜け出し、米羅(ミロ)酒楼で酒をあおった。「ミロ?まるで私は毛皮の襟巻きみたい…持ち主が幾度も変わり、拒むことも許されないの あっちに送られ、こっちに送られる…ふっ、あははは~ ミロ、もう家に帰りたい!西州に帰りたいわ!」小楓はミロに抱きつき、号泣した。顧剣(コケン)は西州で天真爛漫だった頃の小楓を思い出し、何ともやるせない。ちょうど同じ頃、李承鄞は趙瑟瑟(チョウシツシツ)との待ち合わせ場所へ急いでいた。裴照(ハイショウ)がミロの酒楼にやって来た。「小楓はいるか?」←なぜ急に呼び捨てなのか?「お酒を飲まない人は客じゃない、答える義理もないわ」すると裴照は店に入るなり酒瓶からがぶ飲みしてしまう。「答えろ」「来てないわ」裴照は仕方なく帰ることにしたが、強い酒を一気に飲んだせいで腰を抜かした。「安心して、小楓なら無事よ、顧剣が安全なところにかくまってる」「…分かってないな!」驚いた裴照は重い身体を引きずって行ってしまう。「ちょ…″分かっていない″?…ふっ、お酒が足りなかったの?」つづく (´•̥̥̥ω•̥̥̥`)シァォフォン…
2020.12.20
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东宫 Goodbye my princess第24話「最後の一手」皇帝は東宮を訪ね、皇太子・李承鄴(リショウギョウ)にそれとなく探りを入れた。「今日の朝議で先太子について李釅(リゲン)に指摘され、冷水を浴びせられた気分だった お前はどう思う?」「その件なら丹蚩(タンシ)の仕業、父皇に物申すなど無礼千万 ですが李釅も罰を与えられ反省しているでしょう」「お前は本当に翊王と無関係だと思うか?」「父皇、それにはお答えしかねます だが僭越ながら、もし皇兄が生きていたら、我らの骨肉の争いを望まぬかと…」その夜、皇帝は再び大理寺の牢へ向かった。報告では侍女・嬋児(ゼンジ)の家族が姓を変え、2ヶ月前に郊外の屋敷に移り住んだという。そこで皇帝はたった1人で張り付けにされている嬋児に尋問することにした。皇帝は嬋児の供述に全く綻びがなく、3日間も大理寺の拷問に耐えたことをむしろ怪しんだ。白状したのはきっちり3日後、果たして主からどんな見返りがあったのか。「お前の家族は両親と齢(ヨワイ)80の祖母、10代の弟が2人、あとは4歳の妹だな? 残念だな~家族は皆殺しにされ、荒野に捨てられたぞ?…太子はお前との約束を反故にした」皇帝に鎌をかけられた嬋児は呆然とし、うっかり皇太子が家族を守ってくれると約束したことを白状してしまう。やはり毒の件は皇太子が翊(ヨク)王を陥れようと仕組んだことだった。しかし皇帝は口封じのため、自らの手で嬋児を葬ってしまう。皇帝は嬋児の自供が全て事実だったと話し、翊王が皇太子の毒殺を謀ったと断定した。ただし死罪は免じ、黔州(ケンシュウ)へ永久追放とする。釈放された李承鄞(リショウギン)は皇后に別れの挨拶にやって来た。皇后は涙ながらに必ず助けると励ましたが、李承鄞は父が二兄の味方である以上、挽回の余地はないと肩を落とす。しかし皇后はあきらめきれず、叔父の高于明(コウウメイ)に助けを求めた。高于明は今回、恩を売っておけば翊王を意のままにできると考えた。奇しくも今朝の朝議で李釅が再び暗殺された李承稷(リショウショク)の話を持ち出したが、これが思わぬ突破口となる。二子・高坤(コウコン)は当時、自分たち以外で李承稷の死を望んでいたのは李承鄴だと気づいた。もしや今回の毒の件に乗じて翊王に濡れ衣を着せ、潔白を装えると考えたのやもしれない。「だとしたら連中がまずやるべきはバトゥールの調書を消すことだ」「すぐ大理寺へ行き、調書を移します」李釅が慌てて東宮へ駆けつけた。大理寺へ行ったところ、一足先に高坤がバトゥールの調書を持ち去ってしまったという。驚いた皇太子は高家を見張り、動きがあれば報告するよう命じた。李承鄞は皇后に言われて相府に駆けつけた。もし都に残れたら、今後は全て大叔父に従うと誓う。すると高于明がバトゥールの人相書きを渡した。高坤の話では大理寺に残されていたのはわずかな調書とこの人相書きのみだったという。「なるほど、兄の死は私に関係があると父皇が言った、これで謎が解けた」李承鄞は皇帝が長兄の死に関して疑心があったのだと気づいた。暗殺が丹蚩(タンシ)の仕業とするにはバトゥールの自白に頼らざるを得ない。そのバトゥールを都に護送したのは李釅だった。高坤は李釅なら道中で偽物とすり替えることも可能だと怪しむ。しかし李承鄞は安護府でバトゥールと面識がなかった。その時、ふと高顕(コウケン)が安護府での尋問に加わっていたことを思い出す。「安護府にも調書がある、それを取り寄せれば糸口が見つかるやも…」皇太子は高顕が安護府を出立して都へ向かったと報告を受けた。李釅の話では兵たちが皆、同じ格好をして覆面で顔を隠し、幾手にも別れて向かっているという。皇太子は珍しく動揺したが、忠(チュウ)王は精兵に城門を守らせ、何人たりとも都には入れないと安心させた。「それに辺将は勅命なしに都へは入れません、もし城門を破れば謀反の罪で処刑しましょう」忠王は直ちに出かけて行ったが、皇太子はなぜか胸騒ぎがした。「もし阻止できねば、残された道はただひとつ …私鋳銭(シチュウセン)を作り、多くの死士を養ったのはこの日のためだ」裴照(ハイショウ)は翊王を救うため、丹蚩人のアドゥに協力を求めた。しかしアドゥに拒否されてしまう。そこで顧剣(コケン)を頼り、高家側の証拠だけでは皇帝を納得させられず、アドゥのような中立の者の証言が必要だと訴えた。顧剣はその夜、攬月(ランゲツ)閣の屋根の上にいるアドゥを説得にやって来た。「お前も肩の荷を下せばもっと楽になる…いいのか?翊王を救わねば小楓(ショウフウ)は太子に嫁ぐ 太子が小楓を守れるか?小楓が相次ぐ罠から逃れられるか?今回は毒だったが、この次は?」「顧剣、翊王の肩を持つなら、二度と公主に会わせないから」「毒を盛ったのが翊王で、小楓を守ったのが太子なら、頼みには来ない」皇太子が放った刺客は次々に安護府からの使者を襲った。しかし奪った調書はどれも偽物、李承鄴は焦りを隠せない。そんな中、ついに郊外で待つ李承鄞と裴照のもとに高顕が到着した。「高家の恩は決して忘れません」「はお、太子となってもお忘れなく」高顕はすぐ引き返し、李承鄞たちも都へ戻ることにした。その時、皇太子の刺客が放った矢が李承鄞に向かって飛んで来る。すると駆けつけた顧剣が飛び出し、危ないところで矢を弾き飛ばした。李承鄞、裴照、顧剣は協力して刺客に立ち向かい、目処がついたところで顧剣が李承鄞たちを先に逃がす。こうして李承鄞は皇帝に安護府の調書を献上することに成功した。バトゥールを知るアドゥが証人として皇帝に謁見した。するとアドゥは多くの肖像画の中からある人相書きを指差す。皇帝は自分が尋問したバトゥールが偽物だったという動かない証拠を前に言葉を失った。一方、東宮では李承鄴が覚悟を決めていた。李釅はバトゥールを護送した自分が責任を取ると申し出たが、李承鄴は自分の腹心が罪を被っても責任は免れないと知っている。どちらにせよ皇太子の座は守れない、しかし皇位なら…。李承鄴は退路を断ち、謀反を起こした。皇帝はすでに羽林軍を配備させていた。死士を連れて王宮に乗り込んだ李承鄴と李釅だったが、太極殿の前で包囲されてしまう。すると将軍・曾献(ソウケン)が号令をかけた。「太子は生け捕りに!他の者は皆殺しだ!」「…お前らごときが私を捕らえられるとでも?!」李承鄴は剣を抜き、雄叫びを上げた。城楼から弓兵が一斉に矢を放った。死士たちは次々と矢に射抜かれ、李釅も皇太子をかばって矢を受けてしまう。その場に崩れ落ちるように膝をついた李釅、その姿を見た李承鄴はふと冷静になった。気がつけば辺り一面に死士たちの亡骸が転がっている。「…李釅、我が人生に負けはない」李承鄴は自分の首に剣を当てた。驚いた李釅は思わず立ち上がって皇太子の剣を奪い、自分の腹を突き刺してしまう。「殿下…私は他人の剣で死にたくない…来世は皇族ではなく…民の家に生まれましょう…」李承鄴は李釅を失い、たった1人で兵士に対抗した。しかし兵士たちは生け捕りにするため、皇太子にとどめを刺すことはできない。「父皇!あなたから″勝者こそ正義、手段を選ぶな″と教わった! 野心を植え付けておきながら、なぜ止めるのです?!なぜ私を潰そうとするのか?! 私は権力争いの駒に過ぎない、そうでしょう?! これまで私を息子だと思ったことがありますか?! 父皇!ご覧ください!あなたの天下は変わらない、だがあなたの息子は敵に変わったのです!」結局、皇帝は最後まで顔を見せなかった。その時、李承鄞は太極殿の前の石段に立っていた。兵士たちに退けられる二兄の惨めな姿を見下ろしながら、李承鄞は何とも言えない虚しさに襲われる。つづく(  ̄꒳ ̄)あれ?第7話で高顕が似顔絵を受け取ってパパに手紙を書いてなかった?てっきりパパに送ったと思ってた〜え?大理寺に送ったの?よく分からないけど次に行くよ〜(笑
2020.12.19
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东宫 Goodbye my princess第23話「濡れ衣」皇太子妃に決まっている西州の九公主・曲小風(キョクショウフウ)が毒を盛られて倒れた。これを重く見た皇帝はすぐ捜査を開始、料理を運んだ李承鄞(リショウギン)の侍女・嬋児(ゼンジ)が引っ立てられる。実は嬋児はこっそり小袋を池に投げ捨てようとしていたところを捕まった。早速、太医はその場で袋の中を確かめてみると、銀針の色が黒く変化し、毒だと判明する。皇帝は侍女に動機を問いただしたが、その時、離宮の内侍長が思いがけない証言をした。「恐れながら九公主が口にした汁物は本来、太子の物でした 太子は九公主が汁物を気に入ったので、ご自分の分もお与えになったのです」李釅(リゲン)はさも今、気づいたように、ならば皇太子を狙っての所業なのかと驚いた。そこで嬋児に皇太子の毒殺を命じたのは翊(ヨク)王なのかと迫る。すると李承鄴(リショウギョウ)は弟想いの兄を演じ、五弟が毒殺など企てるはずがないと訴えた。しかし皇帝は李承鄞の関与を疑って直ちに翊王府の封鎖を決め、一切の出入りを禁じるよう命じる。一報を聞いた皇后は動揺を隠せず、侍女・容霜(ヨウソウ)にすぐ叔父の高于明(コウウメイ)に知らせるよう指示した。大理寺では収監された嬋児が全て自分の一存でやったことだと訴えていた。「太子に罰せられたのを恨んでしたこと…命令など受けていません」実は皇太子は嬋児の好意を利用し、間者として都合よく利用していた。『一度、大理寺に入れば拷問は免れぬ、だたすぐさま自白しても疑いを招くだけだろう しかし拷問は過酷で屈強な者でも3日と持たぬ』『3日、耐えて信用を得られるなら、自白は3日後に…』『苦労をかけるな…』…李承鄴は優しく嬋児の頰をなでた『殿下のために働けて光栄です、殿下の恩情を決して忘れません』『お前の家族のことは心配するな…』その夜、翊王の一大事を知った趙瑟瑟(チョウシツシツ)はいても立っていられず、李承鄞に会いに行こうと決めた。しかし兄・趙士玄(チョウシゲン)が現れ、捕まってしまう。「一歩、間違えれば趙家も終わりなのだぞ!行かせるわけにはいかぬ!」趙士玄は妹を部屋に閉じ込め、私兵に見張りを命じた。小楓が倒れて3日目、太医の診断では今夜までに解毒しなければ命が危ないという。思いつめたアドゥはあれほど頑なに拒んでいた宮中の服に着替え、東宮を訪ねた。皇太子と李釅は中庭の騒ぎに気付いて様子を見に行くと、九公主の侍女がひざまずき、手のひらを差し出している。見れば手のひらには″解薬″と書いてあった。実はアドゥは偶然、皇太子と嬋児が密会しているところを目撃していた。皇太子の策略だと見抜き、アドゥは皇太子が解毒薬を持っていると確信する。しかし李承鄴は毒を盛ったのは翊王だと追い返した。アドゥは殿内に戻ろうとした皇太子にすがりついたが、憤慨した李釅に突き飛ばされてしまう。アドゥはしばらく嘆願を続けていたが、いよいよ日が暮れて来た。これ以上待っていては時間がない。アドゥは皇太子から解毒薬をもらうことをあきらめ、顧剣(コケン)を頼ることにした。アドゥは顧剣を連れて攬月(ランゲツ)閣に戻った。顧剣は付き添っていた永娘(エイジョウ)を点穴して気を失わせ、小楓の容体を診る。「これは血荊(チイバラ)の毒だ…薬の調合は間に合わぬ」そこで顧剣は自分の気を使って小楓の身体から毒を抜くことにした。顧剣は無事に小楓の毒を抜き切った。アドゥは宮道まで見送りに出たが、顧剣が激しく咳き込み、急に喀血する。「グージィェン!(Ŏ艸Ŏ)あ!」「アドゥ…声が出るのか?」実はアドゥは口が利けた。しかし誰かに命じられたわけではなく、小楓の秘密を伏せ、そばで守るために口を閉ざす決意をしたという。「今や私にとって公主は唯一の身内、公主が笑顔でいることこそ、私の生きる意味なのです」「アドゥ、苦労したのだな…話し相手が欲しくなった時には訪ねて来い」「(*゚▽゚)*。_。)ウン」アドゥは顧剣へのわだかまりが解け、小楓の元へ戻った。顧剣はアドゥに少し休めば平気だと言って別れたが、1人になると再び激しく血を吐いた。崖から転落しながら命拾いした顧剣、しかし恩人の老人から完治させることは不可能だと言われてしまう。…心の臓を刺された上、崖から落ちて五臓六腑が傷ついておる…命を保たせるだけで精一杯だ十分、休養を取って気力を温存すれば多少は長生きできる。しかし老人は無理をして気を損なえば保証はできないと釘を刺していた。嬋児が毒の一件を自白、翊王に命じられて皇太子の毒殺を試みたと証言した。しかし手違いで九公主が倒れてしまったという。翊王府からも書斎で毒物が発見され証拠が揃い、皇帝に裁きが委ねられた。皇帝は朝議で翊王を大理寺に捕らえるよう命じ、自ら尋問すると告げる。すると右相・高于明が侍女の証言で翊王を有罪とするには不十分だと上奏した。その時、息子の高坤(コウコン)が真っ先に立ち上がり再考を嘆願すると、多くの朝臣が賛同する。これがかえって皇帝を意固地にさせた。そこですかさず李釅は証拠なら揃っていると反発、先太子と西域へ赴いた時も翊王が1人だけ生還したと訴え、暗に皇太子暗殺の黒幕だと匂わせる。皇太子は李釅を叱責すると、五弟が長兄を手にかけるなどあり得ないとかばった。結局、皇帝は李釅に罰として3ヶ月の減俸と1ヶ月の謹慎を命じ、そこで朝議は終わってしまう。小楓がようやく目を覚ました。そばではアドゥが手を握りしめ、涙を流している。一方、皇帝は大理寺に赴き、李承鄞を審問した。李承鄞は濡れ衣だと否定し、そもそも皇太子を毒殺するなら、自分の侍女を使ったりしないという。「全ての証拠が私を指している、妙だと思いませんか?!」「太子の毒殺が成功していれば不自然ではない」「証拠を信じるなら何も申しません」「ふん!なら聞こう、承稷(ショウショク)の死はどう釈明を?…なぜお前1人だけ生きて戻ったのだ?」李承鄞は父が長兄の死に自分が関わっていると疑っていることに愕然となった。すると皇帝は言葉を失った李承鄞を見て審問を終わらせてしまう。「父皇!この件で得する者が誰か、本当に分からぬのですか?!」しかし皇帝はそのまま帰って行った。…なるほど、大哥(ダ-グァ)、こういうことでしたか@東宮の闇( ー̀ωー́ )皇帝は九公主の意識が戻ったと聞いて攬月閣に駆けつけた。太医の話では、まるで霊薬でも飲んだかのように急に解毒されたという。しかし皇帝は無事なら良いと安堵して寿仁宮を出た。その時、太監・曹芨(ソウキュウ)が思わぬ噂を耳に入れる。「聞くところによれば九公主の侍女が昨晩、東宮でひざまずき、今朝、九公主が目覚めたとか…」すると皇后が追いかけて来た。皇帝は皇后が翊王の養母であるため、公正を期すために距離を置いている。「案ずるな、今朝、大臣たちにも再考を請われた、何より朕の大切な息子だ、悪いようにはせぬ」「感謝したします」一方、柴牧(サイボク)はついに私鋳銭(シチュウセン)の鋳造場所を突き止めていた。胡嘯(コショウ)の報告では同昌(ドウショウ)宿衛軍の練習場近くだという。同昌宿衛軍と言えば忠(チュウ)王の軍、なるほどいくら探しても見つからないわけだ。そこで街に噂を広め、皇帝の耳に入れようと企む。すると予想通り、妙な噂を聞いた大理寺の汪束(オウソク)が皇帝に上奏した。「最近、多くの銅銭が同昌宿衛軍の練習場近くで掘り出されたとか 官吏に調べさせた結果、これらの銅銭が国で発行される官銭とはわずかに相違が…」皇帝は忠王の軍だと気づき、他言無用だと命じた。床を離れた小楓は収監された翊王との面会を求めたが、皇帝の命により断られた。その夜、考えた末に小楓は顧剣からもらった鳴り矢を放ってみる。すると本当に顧剣がすぐ現れた。「私が頼めば必ず助けてくれると言ったわよね?実は牢に忍び込みたいの」「翊王のためか?君に毒を盛ったのに…」「彼が盛るはずない、だから会ってどういうことか確かめたいの」仕方なく顧剣は大理寺の番人をあっさり眠らせ、小楓が面会している間、見張ることにした。李承鄞がうなだれていると、突然、九公主が現れた。「リーチョンイン?」「なぜここに?身体は大丈夫か?!」「日頃の行いがいいから数日で治ったわ」小楓は袂から袋を出し、柵の間から菓子を差し入れた。「私を信じてくれるのか?」「もちろん無実に決まってる、太子と李釅を探っていた矢先だもの、少し考えれば変だと気づくわ」「…だが父皇は疑っている」「私から話してみる!」「いいんだ、回復したばかりだし今は身体を休めろ」李承鄞は自分が軽率だったせいで小楓を巻き込んでしまったと反省した。皇太子の弱みを握ろうと焦り過ぎたせいだろう。すると李承鄞は小楓を利用して私鋳銭の件を進言したと認め、謝罪した。しかし小楓はもともと悪事を見過ごせない質(タチ)だと許し、自分の方が浅はかだったという。「あなたの言う通りにすべきだったわ」「はっ!いいか?太子はまた君の命を狙うかも…私も守ってやれぬし用心してくれ、いいかい?」「あなたは?このまま冤罪を受け入れるの?」「うぉ?!はぁ~皇族の宿命だ、負ければ賊…」李承鄞はそろそろ帰るよう促した。そこで小楓は自分の外套を脱いで李承鄞に渡す。「寒いからこれを使って(ギュウギュウ)身体を大切に、行くわね」「うん、君も…」皇帝が東宮に現れた。思えば今回の毒の件で皇太子の意見を聞いていなかったという。「太子、翊王が狙ったのは外でもないお前なのに、なぜかばうのだ?」「父皇、たとえ五弟の仕業でも咎められません、兄としての配慮が足りず、私を恨むのも当然です どうか寛大なご処置を…」「実に心の広いやつだ、お前の懐の深さを知って朕も一安心だ」皇太子の応対は隙がなかった。つづく (´•̥̥̥ω•̥̥̥`)アドゥ…
2020.12.18
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第36話「公主の生活」沈曄(シンヨウ)は琉璃が映し出す阿蘭若(アランジャク)の姿を見ながら、愛おしさに思わず手を伸ばした。「阿蘭若、お前が逝って久しいが、私はこの夢を作った ここにある草や木、そして生ける者たち、何もかもがお前のためにある 私はお前を失い、死に至らしめた…だが話によるとこの夢を作ればお前は最初からやり直せる 結魄灯(ケッパクトウ)のようにお前の元神を集め、生まれ変われる 200年あまりが経ったが、お前のことはもう私しか覚えていない 知っているか?今、夢で見たあの時、私たちは出会っていた…会いに行くよ、阿蘭若」白鳳九(ハクホウキュウ)の元神は夢の中の阿蘭若の身体に宿っていた。記憶を失って目を覚ました白鳳九はここから出られる時が来るまで、阿蘭若として生活するしかない。しかし困ったことに阿蘭若は白鳳九が大嫌いな蛇が好きだった。その朝も茶茶(チャチャ)たち侍女たちが公主の誕生日を祝うため、大きな青蛇を連れて来る。驚いた阿蘭若は蛇から逃げ回り、茶茶たちは困惑した。一方、東華帝君は阿蘭若の夢の中で白鳳九の元神を探していた。それにしても夢とは言え良くできている。東華帝君はひとまず茶屋でひと休みすると、偶然、他の客の噂話が聞こえた。何でも公主・相里橘諾(ショウリキツダク)が落馬で怪我をし、大王が息澤(ソクタク)を招くことにしたという。そこで東華帝君は修正術を使って夢の中にいる者の記憶を入れ替え、息澤になりすますことにした。青蛇は無事にカゴに戻った。茶茶の話では青蛇は阿蘭若に冷たくされたせいか、牛を3頭も呑んでしまったという。( ̄▽ ̄;)さっ3頭って…「殿下を恋しがっているので連れて戻ったのに…殿下、どうなさったのですか?」実は以前、阿蘭若はこの青蛇と一緒に住んでいた。阿蘭若が身体を壊したのでしばらく離れていただけだという。「感激のあまり驚いたのですか?」「( ̄▽ ̄;)あはは~」この蛇は阿蘭若が幼い頃に命を救った青蛇だった。阿蘭若は″青″と名付けて弟分とし、今では大王に仕える側近まで″青殿″と呼んでいるという。|ω・`).oO(つまり蛇好きのフリをしなきゃいけないの?…何とかしなくちゃ「茶茶、正解したら褒美をあげるわ…私が最も好きな人と嫌いな人は誰だ?」「お好きなのは…もう息澤大人に嫁いでおられますし…」|ω⊙`).oO(阿蘭若に夫?!蛇は何とか受け入れられても…夫はどうするのよ?!「恐れながら嫌いなのは姉妹の公主たちでしょう?」相里橘諾と相里嫦梯(ショウリジョウテイ)は阿蘭若の姉妹だが、これまで酷い仕打ちを受けて来たという。2人は幸せに育って来たせいか、大王や王后を盾にして横暴に振舞っていた。「子が大勢いれば、親にも好き嫌いがあるわ、いいのよ、もう慣れた」「殿下、私は不快です、姉君はさておき嫦梯公主は地位も同じ、なのにあんな高慢なんて… でも先日の馬の競走では橘諾公主が失敗し、スッキリしました! 殿下があの場にいなくて残念でした~クスッ」息澤となった東華帝君は橘諾公主の治療にやって来た。王后の話では腕を痛めたが王宮の医者では治せないという。息澤は外傷より、落馬した時に激しく驚いたせいで精神的に傷ついていると見立てた。「しばらく静養が必要でしょう、私が王宮に留まり治療します、半月ほどで良くなります」実は相里橘諾は身ごもっていた。元神が宿るのに最もふさわしいのは胎児だ。その上、仙力の強い母体ならなおさら、白鳳九の可能性が高い。しかし母体が負傷しているため、無理に追魂術で鳳九を探せば負担がかかると心配した。…小白、1割だけの仙力では連れて行けぬ…″そこ″を選んだのならしばらく休んでいるがいい一方、白鳳九は阿蘭若が好きだと聞いた酒楼・酔里仙(スイリセン)にいた。毒は毒で制する、阿蘭若は店にある蛇料理を全て注文する。給仕は蛇好きの公主がなぜ急に食べる気になったのか訝しんでいたが、ともかく阿蘭若は勇気を出して試すことにした。しかし…(Ŏ艸Ŏ)ゥッ…沈曄が酔里仙に入ると阿蘭若が慌てて店を出るところだった。「阿蘭若?」(Ŏ艸Ŏ)ゥッ<あ、急いでますので…しかし運悪く外は雨だった。「阿蘭若?」(Ŏ艸Ŏ).oO(阿蘭若の知り合いかしら?何とかやり過ごさないと…「阿蘭若、私を忘れたのか?…沈曄だ、忘れたのだな?」焦った阿蘭若は覚えているとごまかし、気分が悪いので慌てて走って帰ってしまう。その様子を店にいた蘇陌葉(ソハクヨウ)が見ていた。ずぶ濡れで戻った阿蘭若は、沈曄から何か聞かれたら多忙だったと答えるよう茶茶に頼んだ。すると茶茶は親交のない沈曄から聞かれることはないという。「でも私のことを知っているような顔つきだったわ…」「まさかあの出来事をお忘れですか? かつて殿下が表哥の沈曄大人に誕生日の贈り物をしたら、橘諾公主と嫦梯公主が″汚い″と言うので 大人が捨ててしまった…それ以来、親交はありません」しかし阿蘭若はそれだけではないような気がした。 そんなある日、茶茶が嬉しそうに阿蘭若のもとへ駆けつけた。「殿下、師匠ですよ?陌葉先生がお戻りに!客間におられます」しかし阿蘭若はとても対応できそうにないと考え、頭痛がすると嘘をついて帰ってもらうことにした。茶茶は仕方なく蘇陌葉に茶を出した。すると蘇陌葉が自分の留守中、公主に変わったところはなかったかと聞く。茶茶は公主が青蛇に腰を抜かしたと話し、確かに最近は少し妙だと言った。「陌葉先生、殿下は具合が悪いそうです、いずれ訪ねると仰せなので今日はお引き取りを…」しかし蘇陌葉は急に席を立ち、阿蘭若の寝殿に入ってしまう。「公主?具合はどうだ?」阿蘭若は仮病がバレて困惑した。|ω・`).oO(師匠って言うから太上老君みたいな白髪の年寄りだと思ってた~すると蘇陌葉は茶茶を下げ、青蛇との舞いを教えたが覚えたかと聞いた。「ああ?ぁぁ…青殿は今、眠ってます」蘇陌葉は戸惑う阿蘭若の様子を見ると、急に袂から酒瓶を取り出して飲ませてみる。「なじみの味か?」「はい、どこかで飲んだような…」「やはり間違いない!鳳九殿下!」蘇陌葉は阿蘭若の身体に宿った白鳳九を見つけた。そこで話を聞かれないよう外へ連れ出し事情を説明する。「じゃあ、ここは阿蘭若の夢の中で、夢が作る世界なのね?」「そうです、現実の世界ではない、あなたは梵音谷(ボンオンコク)の蛇陣から夢の中に入ったのだ そこで連宋(レンソウ)殿下が蛇の女王の縁者なら蛇も譲ると思い、私に救出を託した」東華帝君と白鳳九を助け出す方法を考えあぐねていた連宋は、西海の第2王子の母が蛇の女王だと思い出し、助けを求めた。蘇陌葉は梵音谷に長く住んでおり、夢の中身にも詳しく、事情を聞いて協力を快諾する。それにしてもまさか白鳳九が阿蘭若となり、第3皇子まで忘れてしまったとは…。すると鳳九は本当に阿蘭若の師匠だったのか聞いた。「だから偽物だと見抜けたのでしょう?」「…阿蘭若は私の弟子だ」実は阿蘭若が25歳の時、蛇穴から救い出して面倒を見て来たのは蘇陌葉だった。血縁はないが、自分にとっては肉親と同じだったという。しかし西海に用があって2年ほど梵音谷を離れ戻ってみると、あの活発だった阿蘭若が墓に埋まっていた。比翼鳥(ヒヨクチョウ)族は口を揃えて自害したと言ったが、蘇陌葉は信じていないという。この200年あまり死因を探っているが、比翼鳥族から情報は得られなかった。今回、確かに連宋に頼まれて来たが、本当は生前の阿蘭若を知りたくて望んで来たと吐露する。「私に力を貸してもらえないだろうか?」「正体を知られたからには何でも手伝うわ」ここは誰かが再現した阿蘭若の生前の世界だった。当時を生きた者や情景がそのまま存在しているという。「もし梵音谷の者が夢に入れば、中にいる自分と自然に入れ替わる 例えばこたび私が夢に入ったため、もともと夢の中にいた私はすでに姿を消している」しかし鳳九の場合は違った。夢を作った者の仙術に落ち度があったのかもしれない。またここに来た者は過去の記憶の一部を失う。蘇陌葉もここへ来た当初、阿蘭若の顔がおぼろげだったが、それは仙術の落ち度が招いたのだろう。「阿蘭若の元神は砕け、残ったのは墓のみ…比翼鳥族は生まれ変わることができる もし生まれ変わり、縁あらば梵音谷の王にもなれるということだ、阿蘭若を除いては…」「話がよく分からないけど…(←全視聴者が頷いたw)まあいいわ、私にできることを教えて それが終わればここを出ましょう」この夢は当初、梵音谷を模して作られていた。しかし独自に進化し、今では梵音谷とは別の世界になったという。恐らくこの夢を作った者の望みは、夢の中だけでも阿蘭若を幸せにすることだ。ただ阿蘭若はすでに死んでいる。幸せになったところで全てまやかしに過ぎなかった。「偶然にも阿蘭若になったのなら、完全になりきってくれないか? 生涯をありのまま再現するんだ、阿蘭若が死ぬまで… それがここを無事に出る唯一の手段かもしれん」「話によると阿蘭若は純粋で気高い娘だったのね?しかも蛇が好き…なりきれるかしら?」蘇陌葉は阿蘭若が生前に書いた文を渡し、これを読めば分かると言った。ただ青蛇については白鳳九に自分で乗り越えてもらうしかないという。(´・_・`)おぅ…阿蘭若として生きることにした白鳳九、それにしても誰かが助けに来てくれるとは意外だった。しかし東華帝君まで来ていると知り困惑する。蘇陌葉は2人が夢に陥ることになった経緯までは知らず、東華帝君が来た理由を説明できなかった。「だが同時に来たのなら、同じ場所にいたのでは?」一方、おじ…じゃない東華帝君は息澤として橘諾公主の治療にあたっていた。橘諾が完治すれば、白鳳九が腹にいるのか確かめることができるはずだ。茶茶は居眠りしている阿蘭若を起こした。「殿下?殿下?また頭痛ですか?」「ううん、良くなったわ~」すると目の前にまたしても籠に入った青蛇がいる。(((ʘ ʘ;)))うわっ! 🐍シュン「殿下、殿下に会えなくてしょげていたんですよ?」白鳳九は蛇を克服するため、籠に近づいて声をかけてみた。「チッチッ…チンディ、いい子ね?数日、会えないだけでガックシしないで~」シャアァァァ~!~>°)ニニニニ=~ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノすると鳳九は驚いて卒倒してしまう。白鳳九は寝台で目を覚ました。そこへ茶茶が駆けつけ、なぜ青蛇に驚くのか訝しむ。「あれほど仲良しだったのに…食事も寝床も一緒でした、冷たくなさると私まで辛くなります…」鳳九は慣れるしかないと覚悟し、心配ないと答えた。すると茶茶が大王から届いた名簿を見せる。それは王后の誕生祝いの宴への随行者だった。何でも新しく造らせた船で南の行宮へ行くのだとか。「あ!私の名前もあるわ!」「ご冗談を、第2公主なんです、当然ですよ」…よかった!蛇は船に乗れないし、会わなくて済むわ、悩みが1つ減った!「そうだ殿下!息澤大人も同行なさるので夫婦で過ごせますね?」( ꒪ͧ⌓꒪ͧ)ほえ?つづく( ๑≧ꇴ≦)おじいちゃんを忘れないで〜って心配していたら大丈夫だったw
2020.12.17
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东宫 Goodbye my princess第22話「皇太子の罠」その夜、寝殿を出ようとしていた曲小楓(キョクショウフウ)は、女官・永娘(エイジョウ)に見つかった。永娘はしっかり療養するよう九公主を寝かせると、アドゥを居所まで引っ張って行く。放っておけばアドゥはまた寝殿の屋根で寝てしまうからだ。しかし小楓はその隙に男装し、ひとりで寿仁宮から抜け出してしまう。すると馬を連れた顧剣(コケン)が宮道を歩いてやって来た。「なぜここだと分かったの?」「うさぎが飛び出してくるのをずっと待っていた…馬が必要だろう?君にあげよう」小楓は久しぶりに馬に触れ、自然と笑顔になる。「西州にいる愛馬に似ているわ」「今後は私も君のものだ、用心棒としていつでも呼び出してくれ」顧剣はかつて小楓に贈ったように鳴り矢を差し出し、自分の助けが必要な時はこれを放てば必ず駆けつけると約束した。「もらっておくわ、使うことはないと思うけど…あ、実は急ぎの用があるの」小楓はミロに皇室の菩提寺(ボダイジ)である万佛(マンフツ)寺を調べてもらいたいという。そこで顧剣は早速、用心棒である自分が協力すると申し出た。小楓は顧剣と2人、闇夜に紛れて万佛寺に潜入、屋根から中をのぞいた。すると男たちが仏像にせっせと銅粉を塗る現場を目撃する。こうして動かぬ証拠を得た小楓、しかし翊(ヨク)王・李承鄞(リショウギン)はいつまで経っても皇帝に上奏する様子がなかった。業を煮やした小楓は李承鄞との約束を破り、太皇太后に不満を漏らしてしまう。一方、皇后・張玫娘(チョウバイジョウ)ものん気な翊王に苛立っていた。皇太子の座を奪われたと言うのに、いつまで史書改訂のような地味な仕事に甘んじるつもりだろうか。李承鄞は急に皇帝から呼び出された。何事かと思えば小楓が現れ、戸部の帳簿に手がかりを見つけたと報告、土製の大仏に銅粉を塗っていたと訴える。李承鄞は小楓が勝手に外出したと気づいて呆れたが、皇帝は早速、管轄の李釅(リゲン)を召喚し、一緒に皇太子も呼ぶよう命じた。李承鄴(リショウギョウ)と李釅がやって来た。「こっこの人です!万佛寺で会いました!運んでいた大仏を私が叩いたら顔色が変わったわ! 土製の大仏だから焦ったのでしょう?」しかし李釅は責任者として仏像の心配をするのは当然だという。そこで小楓は豊朝(レイチョウ)の銅の産出量が年間30万斤で、そのうち10万斤で銅銭を造るが、市中には20万斤の私鋳銭(シチュウセン)が流通していると説明した。「つまり銅銭だけで30万斤を使っている、一体、仏像の銅はどこから出ているのかしら?」小楓が戸部の帳簿まで調べていると知った李釅は焦り、濡れ衣だと訴えた。皇太子も李釅が仏像の件に心血を注いでいるとかばったが、小楓はならば仏像を壊して確かめようと提案する。驚いた李釅は奉納した仏像を壊せば天の怒りを買うと反対した。信仰深い皇帝もさすがに壊せと命じることができなかったが、小楓に名案が浮かぶ。「陛下、壊さずに調べる方法があります、使用した銅の目方が帳簿に載っていました 大仏の目方を量りましょう」皇帝は直ちに万佛寺を封鎖した。そして翌朝、寺から仏像を運び出して船を使って目方を図ったが、大仏の重量は帳簿の目方と同じだと分かる。思わぬ結果に小楓は愕然とし、誰かが仏像をすり替えたと嘆願した。しかし封鎖された万佛寺に誰かが入れるはずもなく、皇帝は黙って玉座を立ってしまう。すると李承鄞が御前に飛び出し、もう1体だけ調べて欲しいと九公主に追従した。「馬鹿め、いい加減にしろ」皇帝は朝堂をあとにし、皇太子と李釅は咎めを受けるどころか、李承鄞が失態を演じることになった。柴牧(サイボク)は李承鄞が朝堂で九公主をかばったと知り、困惑した。今日の言動で高于明(コウウメイ)の不興を買うのは必至、関係を悪化させては皇太子への道が閉ざされてしまう。そこでその夜、李承鄞は相府を訪ね、大叔父のせっかくのお膳立てを台無しにしたと謝罪した。「咄嗟に九公主をかばって差し上げねばと思ったのです、浅はかでした… 今後は大叔父に従い、勝手な真似は慎みます」高于明は反省しきりの翊王を許し、この失敗を忘れないよう釘を刺した。一方、東宮では皇太子が仏像をすり替えてくれた忠(チュウ)王に感謝していた。「高家など恐れるに足りませぬ!」李釅はすっかり酔っ払って軽口を叩くと、父から叱られてしまう。「黙れ!…小娘に手を焼きおって」すると皇太子は問題なのは九公主より五弟だと言った。どうやら李承鄞は帳簿の内容を全て把握しており、放っておけば自分たちに危険が及ぶだろう。しかし皇太子の顔を見た忠王は、すでに妙案を思いついたと分かった。李承鄞が翊王府に戻ると、門前で趙瑟瑟(チョウシツシツ)が待っていた。宮中での件を聞いて不安になり、慌てて来たという。「私は殿下の味方です…ただ殿下と九公主はどんな関係なのですか?」「父皇の命で共に調査をしただけだ」「太子妃になる方です、お気をつけください、悪い噂がたてば互いに困るのです」「私と君を知る人は誰も信じないさ」李承鄞は瑟瑟を安心させた。激しい雪の中、攬月(ランゲツ)閣に第七公主・永寧(エイネイ)と第八公主・珞熙(ラクキ)がやって来た。実は珞熙が想い人の裴照(ハイショウ)がいる離宮に行きたがっているという。永寧は温泉につかりながら雪を愛で、お茶を飲むのも一興だと話し、今から向かえば夕方に離宮に到着できると言った。離宮に到着した小楓は珞熙と一緒に早速、温泉へ向かった。すると湯気の中にうっすら人影が見える。小楓はてっきり永寧だと思い、後ろから目をふさいで驚かせた。「だ~れだ?!」すると驚いた李承鄞が反射的に腕を引っ張って小楓を温泉に落としてしまう。実は温泉に入っていたのは李承鄞と裴照だった。裴照は危うく落ちそうになった珞熙の腕をつかんで支えている。「外してくれ」翊王から命じられた裴照は珞熙を自分の外套で包み、そのまま殿内に送って行った。慌てた小楓も温泉を出たかったが、李承鄞が捕まえた手を離してくれない。「あっちに行ってよ!」「勝手に入ったくせによく言うよ~君が残りたいなら構わない」李承鄞が手を離すと、小楓は急いで離れた。「私をどうする気?!」すると李承鄞は小楓の姿を見ているうち、また急に頭痛に襲われてしまう。「私はきっとあなたの天敵なのね?」「はあ~許嫁なら悲惨だったな」「はいはい、美しく賢い趙姑娘とならお似合いですよ~」小楓は居たたまれなくなり、温泉を出て行った。ひとりで温泉に残った李承鄞、すると突然、侍女の悲鳴を聞いた。そこで裴照と合流して駆けつけたところ、皇太子の寝殿で李釅が嬋児(ゼンジ)を鞭打ちしている。李釅の話では嬋児が皇太子の馬を驚かせたと言うのだ。横暴な李釅に憤慨した李承鄞は、どんな罰を与えるかは主である自分が決めると反発、すぐ連れて帰ることにする。しかし皇太子が自分のやり方に不満があるのかと難癖をつけた。李承鄞は怒り心頭だったが、皇太子に楯突けば揚げ足を取られるのは必至、ここは引くしかない。「皇兄、侍女のために争いたくありません、承知しました、寛大な処分をお願いします」翊王と裴照が急に離宮を発った。永寧と珞熙は小楓の寝殿に駆けつけ、李承鄞が李釅と争って帰ってしまったと告げる。そこで2人をすぐ追いかけようと決めたが、ちょうど廊下で皇太子と出くわした。皇太子は今、出立すると夕食を食べ損ねてしまうと告げ、皆で食べようという。皇太子の誘いを無下に断ることもできず、3人は結局、食事をしてから皇城に送ってもらうことになった。小楓は木耳と梨の汁物が気に入った。すると皇太子が自分の分の汁物も飲むよう勧める。「私の妻になるのだ、遠慮するな、欲しいものは何でもあげよう」しかし皇太子からもらった汁物を食べた小楓は急に気分が悪くなり、血を吐いて倒れてしまう。小楓はすぐ皇城に運ばれ、太医が診察した。どうやら多量の毒物を摂取し、ひとまず鍼を刺して解毒を促しているという。ただし3日以内に解毒薬の服用が必須だと報告した。皇帝は直ちに犯人を突き止めるよう命じ、報告を聞いた。九公主の料理を詳しく調べてみたところ、毒が混入していたのは木耳と梨の汁物だけだったという。厨房の者も全て調べたが、不審者はおらず、毒物も見つからなかった。内侍長の話では離宮には皇太子、翊王、永寧公主、珞熙公主、九公主、李釅がいたという。「翊王は昨日の午後に到着されました 本日のお昼の御膳を召し上がるはずが、昨日の酉の刻(17~19時)に裴将軍と出立されました 永寧公主、珞熙公主、九公主は申の刻(15~17時)に到着、 太子殿下と李釅殿はその少し後に到着、お付きの者が数名、来ておりました」皇帝はなぜ翊王が早く帰ったのか聞いたが、内侍長は口をつぐんだ。そこで李釅自ら侍女の件で翊王と諍いが起こりそうになったと報告する。「翊王の侍女が太子に無礼を働き、そこで侍女を叱ろうとしたのです すると翊王が現れ、私を止めました 頭に血が上っていたようで、太子殿下が懸命に諭して拳を下ろしたのです 翊王と裴将軍は理性を失っており、殿下を殴りかねない勢いでした!」すると夕食を運んだ侍女が諍いの原因となった嬋児だと分かった。嬋児はすぐ皇帝の前に引っ立てられた。しかも嬋児が池に投げ捨てようとしたという小袋が証拠として差し出される。太医はその場で袋の中を確かめたが…。つづく( ๑≧ꇴ≦)チョンインがスネ夫w近年、急増した謎のリーゼント型かつらって身長を稼ぐためなかな?(←どうでもいい?w
2020.12.17
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第35話「阿蘭若の夢」白鳳九(ハクホウキュウ)と東華帝君(トウカテイクン)は比翼鳥(ヒヨクチョウ)族の公主・阿蘭若(アランジャク)の夢に陥った。しかし鳳九はてっきり自分が夢を見ていると勘違い、夢なら願いを叶えてしまえと東華帝君に唇を重ねてしまう。( ๑´з`)ブチュー!( ๑≧ꇴ≦)プハーッ!(´゚艸゚).oO(夢の中なのにまるで本当みたい!信じられない!すると今度は東華帝君が鳳九に口づけした。長い口づけの後、呼吸を止めていた鳳九は苦しくなって思わず東華帝君を突き放した。そこでようやく実は夢を見ているのではなく、現実だと知る。東華帝君は鳳九が自分の夢の中だと勘違いしていたと気づき、どうりで大胆なはずだと納得した。「眠る前に何をしたか覚えているか?」「…覚えていません」すると東華帝君は冷たくなった鳳九の手を温めながら、自分がいれば何も怖くないと安心させる。「眠り過ぎただけだ…眠り過ぎて忘れたのだろう」鳳九はようやくここが九天ではないと気づき、慌てて起き上がった。九天ではない場所でなぜ東華帝君と一緒にいるのか、しかも東華帝君は怪我をしている。東華帝君は自分たちが阿蘭若の夢の中にいると教え、太晨(タイシン)宮を出たのはいつかと聞いた。「幾月か前にあった帝君の婚儀の時です」なるほど鳳九は太晨宮にいた頃までの記憶しか残っておらず、自分に怒っていないのだろう。これは好都合だ。東華帝君はここも十悪蓮花界(ジュウアクレンゲキョウ)に似た場所で、燕池悟(エンチゴ)に閉じ込められた自分を白鳳九が助けに来たと嘘をついた。「燕池悟って根っからの悪党なのね!でも帝君を助けに来た覚えが全然ありません」「寝ぼけているのだろう、前に閉じ込められた時も助けに来てくれた」「あの小狐狸が私だと気づいたのですね?やっと気づくなんて…」鳳九は辛かった思い出が蘇り、思わず涙した。「私が悪かった」「いいえ…お気になさらず(´・_・)ショボーン 帝君は姫蘅を愛しておられるし、あの頃の私は太晨宮の霊狐でしかなかった 姫蘅を傷つけた時、私を軟禁なさったことも間違っていません 私を見にも来なかったけど、何も悪くない、婚儀の直前でお忙しかったもの… 帝君のお気に入りの雪獅(セッシ)が私を殺しかけたことだって帝君には関わりない 何もかも自分なりに理由を見つけて納得しています…生まれながらに運が悪いのです 太晨宮では苦しんだけど、帝君とは縁がないと天が示したんだわ、だから私は…」東華帝君は哀れな鳳九を思わず抱き寄せた。…小白が目覚めて半刻が経つ、阿蘭若の夢に陥り小白の修為は尽きた…私の血を飲ませて元神を修復させねばならぬ…弱った身体は私が封印してやれば癒せるが、目覚めて一刻のうちに封じ込めねばならぬ…さもないと効力を得られない…封印は仙体を癒すが、元神は一緒に置いておけない…小白の元神をこの地の誰かの身体に入れて精気を吸わせつつ、修復するのがよかろう…阿蘭若の夢から今すぐには出られぬ…小白は私を恨んでいるが、封印するまでに残された時間は半刻だけ…そのわずかな間も私を恨み続けるなど互いにとってあまりに虚しい「帝君?どうしたのです?」「…小白、本当は我々は夫婦なのだ、実はそなたは記憶を失っている 寝ぼけていると言ったのは怖がらせないための気休めだった」東華帝君は自分がひざまずいて婚姻の許しを乞うたと教えたが、鳳九は疑心暗鬼になる。もしや自分をからかうために故意に娶ったのでは…。「では姫蘅は?」「姫蘅とは何の関わりもない」「じゃあ私は…やっぱりね、夢を見ているんだわ」ギュ( ̄꒳ ̄>o(ŏ _ ŏ๑)ツネ<あ、夢じゃない 東華帝君は白鳳九から質問攻めに遭った。あの頭の固い父がなぜ承諾したのだろうか。父はとても俗っぽい神仙、名家の若君でもなく実権もない人を婿と認めるはずがない。そこで東華帝君は自分がひざまずいたのを見て誠意を認めてくれたと説明した。しかし鳳九はひざまずく以外に何かしたはずだと迫る。「だって私はそれくらいで許したりしないわ」「信じてもらうにはどうすればよいのだ?」…恥ずかしくて正直に言えないのね?…きっと私に許してもらいたくて、なりふり構わず謝罪したんだわ〜(´゚艸゚)∴ブッ東華帝君は鳳九と2人で寝台に寝転び、自分にどうして欲しいのか聞いた。「聞くところによると心の臓を捧げるのが真心を伝える究極の手段で、人間界で流行したんだとか 己の胸を裂けばこの上なく誠意が伝わるでしょう? 人間なら死にますけど、もし死んで誠意を示されたら疑う余地はありません …ただ言ってみただけです、何をして欲しいか聞くから、ふと思い出して言ってみました 何をして欲しいか思いついたらその時に言います、もう夫婦なんだし急ぎません」「そうか、ならばこの借りは望む時に返そう」鳳九は何を言っても答えてくれる東華帝君に驚き、本当に夫婦になったのだと信じた。…何かの奇跡かしら?すると東華帝君は鳳九に口づけしながら仙術で眠らせてしまう。…療養を終え、封印から出た時にはあらゆる記憶を取り戻し、こたびのことでまた怒るやもしれぬ…小白、その時、私はどのようになだめれば良い?その頃、解憂泉(カイユウセン)では天族第3皇子・連宋(レンソウ)が結界を見守っていた。九歌(キュウカ)を助けるべく駆け付けた相里萌(ショウリホウ)は、まだ戻らない所をみると2人に何かあったのかもしれないと心配する。そこへ燕池悟がやって来た。「どのみち危険ならいっそ突撃すればいい、そうすれば安否が分かる 仏頂面は自ら修為を除いた時、小九を守ると決めていた あれほど長生きしたら、いつ死んでもいいだろう?」萌少は確かに危険な賭けでも試す価値はありそうだと言った。連宋も東華帝君がどうなっているのか興味はあったが、だからといって誰もその方法を思いつかない。すると燕池悟はまたどこかへ行ってしまう。東華帝君は白鳳九を玉の棺に寝かせ、自分の外套をかけた。「元神を取り出すが、いずれ必ず返す」すると東華帝君は蓋を閉めて封印された鳳九の身体を水月潭(スイゲツタン)に沈めてしまう。鳳九はどこかへ落ちて行くのを感じながら、朦朧とした意識の中で自分を追いかけて来る東華帝君の姿を見た。『ドンファ…』…梵音谷(ボンオンコク)の解憂泉で赤子が泣き叫んでいたすると1人の少年が駆け付け、赤子が病だと気づくここでは神官の血が良薬になるため、少年は自分の指を切って赤子に飲ませて助けた少年は赤子を連れて帰ろうとしたが、大蛇に阻まれ、仕方なく赤子を置いて戻るしかない…白鳳九は見知らぬ部屋で目を覚ました。「阿蘭若殿下、やっとお目覚めですね」侍女・茶茶(チャチャ)は阿蘭若が長く眠っていたので心配していたという。何も覚えていない白鳳九は化粧台に向かうと、鏡に自分の顔を映した。…私の名は阿蘭若なの?だけど何1つ覚えていない、侍女の顔も、この部屋も…阿蘭若って?私は誰?白鳳九はひとまず侍女たちを下げ、夢で見た幼子が阿蘭若だと気づいた。あの少年は誰なのか、どうして何も覚えていないのだろうか。しかし右腕には確かに″阿蘭若″と入れ墨があった。一方、神族との婚姻が無効となった赤(セキ)魔君・喣暘(クヨウ)は思わぬ失態を責められていた。そこへ消息不明だった燕魔君が戻って来る。燕池悟は姫蘅が梵音谷にいたと報告し、東華帝君が秋水(シュウスイ)の毒を癒しに行かせたと説明した。それが今、東華帝君と青丘帝姫が″阿蘭若の夢″とやらに閉じ込められてしまったという。「嘆いている姫蘅のためにも、俺と一緒に帝君たちを救ってくれないか?」しかし喣暘は閩酥(ビンソ)に姫蘅を自由にすると誓ったため、難色を示す。首領たちはこれが好機とばかりに神族を相手に暴れようと訴えたが、燕池悟は戦の話ではないと声を荒げた。すると聶初寅(ジョウショイン)は魔族も戦から離れて久しいため、今は力を蓄え、東華帝君が死んだと分かってから宣戦すればいいと提案する。喣暘は戦のことを軽々しく決められないと首領たちをなだめ、結局、後日、話し合うことにした。聶初寅は直ちに禁足へ赴き、封印されている魔尊・緲落(ビョウラク)と交信した。実は東華帝君が″阿蘭若の夢″に閉じ込められ、封印を破るまたとない機会が来たという。すると緲落はなぜ急に仙力が高まったのか納得し、思わず高笑いした。「ドンファ、生きて出られると思うな…」阿蘭若として目を覚ました白鳳九は怪しまれないよう、茶茶からそれとなく情報を聞き出していた。阿蘭若が好きな菓子は百合糕(ヒャクゴウコウ)、好きな酒は荷花露(カカロ)、しかし沐浴の時には蛇の油を愛用していると知る。「殿下はこれを湯に入れると爽やかで肌も潤うと毎回、必ずお使いです」(((ʘ ʘ;))).oO(天はどうしてここまで私をいじめるの?蛇は大嫌いなのに~沈曄(シンヨウ)は、屋敷で琉璃に映し出される阿蘭若の姿を見ていた。そこには在りし日の阿蘭若と沈曄の姿が見える。あの日、沈曄は約束通り解憂泉へ駆け付けた。しかしすでに阿蘭若の姿はなく、かつて阿蘭若のために作ってやった寝床だけが残されている。実は白鳳九が夢で見た少年は阿蘭若の従兄・沈曄だった…『これからはこの床で寝るんだ、お前は蛇穴で育ったが蛇じゃない、比翼鳥族の公主だ だから名が要る、親がくれないのなら私が付けてやろう』沈曄は少女の腕に阿蘭若と刻み、これからはこの名前で呼ぶと教える『阿蘭若、私はこれから長い修練に入る、神官長になる身では仕方がないんだ』すると沈曄は阿蘭若を守るため、あたり一帯に結界を敷いた『私がいなくなれば誰も面倒を見てくれない、ここの果実を食べ、解憂泉の水を飲むんだぞ? 蛇の血は二度と飲んでは駄目だ』(*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ウンウン『表哥は必ず戻る、神官長になって助けに来るから、私はお前の唯一の家族だ…』沈曄は王宮で従妹の相里嫦梯(ショウリジョウテイ)と相里橘諾(ショウリキツダク)に呼び止められた。「阿蘭若に会った?先ほど庭にいた時に見かけたわ」「阿蘭若が戻ったのか?」「何も知らないの?父上は阿蘭若を息澤(ソクタク)大人に嫁がせるのよ」「師匠に?!」沈曄は慌てて庭園へ向かうと、ちょうど師匠の手を取り歩いている阿蘭若を見つけた。つづく(  ̄꒳ ̄)なんのこっちゃ分かりませんが、いいんです!w
2020.12.16
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第34話「命懸けの願い」姫蘅(キコウ)は玉林院で意識を取り戻すと、何も覚えていなかった。東華帝君(トウカテイクン)の話では邪気が身体に入り込んだので取り除いたが、秋水(シュスイ)の毒が再発したという。すると姫蘅は父に免じて頻婆果(ビンバカ)をもらえないかと頼んだ。実は女王から頻婆果が秋水の毒に良く効くと聞いたという。東華帝君は始めから白鳳九(ハクホウキュウ)に得させる気はなく、あっさり与えると約束した。その会話をちょうど薬湯を差し入れに来た燕池悟(エンチゴ)が聞いてしまう。その夜、第2王子・相里萌(ショウリホウ)が学友たちと疾風院に褒賞を届けにやって来た。確かもらえるのは明日のはずだが、なぜかもう準備ができたという。皆から実物を見たいと懇願された鳳九は早速、カゴを覆っている布をはぎ取った。しかしカゴには桃が入っている。驚いた萌少はすぐ確認してくると言ったが、そこへ天族第3皇子・連宋(レンソウ)が現れた。「それは帝君の命で用意した蟠桃(バントウ)だ…私さえ普段なかなか食べられないぞ? 今日は宴を開いて皆で祝おう」「みんなで分けて、桃には興味ない」深く傷ついた鳳九はどこかへ行ってしまう。しかしどうして急に褒賞は桃に変わってしまったのか、生徒たちにも動揺が広がった。↓たまには三殿下白鳳九はひとり悲しみに暮れた。「私が頻婆果を心から欲しがり、必死に頑張ったことも知っているはず…それなのに、なぜなの?」そこへ急に姫蘅が現れた。「あなたも頻婆果を欲しがっていたから、真実を伝えた方がいいと思って…」姫蘅は東華帝君が自分に頻婆果を与えると決めたと教え、大会の前に貰う約束をしたと嘘をつく。落胆した鳳九だったが、せめて半分だけでも分けてくれないかと懇願した。しかし姫蘅は分け合えないと伝えるために来たという。「それからお願いがあるの、今後は帝君に近づかないで…」帝君は退屈しのぎに新鮮さを求めて美しい鳳九を可愛がっただけ、見初められたと誤解しても仕方がないが、所詮、遊び相手に過ぎないという。「…言われなくても分かっていたわ」鳳九は逃げるように走り出した。白鳳九は頻婆果のために血を吐くような努力をしたが、姫蘅の″おねだり″には敵わなかった。しかし姫蘅を喜ばせるためなら他の宝でも良いはず、自分には頻婆果でなければならない。実を分けてくれるなら遊び相手でも何でもやるのに…。゚(∩ω∩`)゚。シクシク連宋は白鳳九の様子がおかしいことに気づき、九天に戻って司命星君(シメイセイクン)を訪ねた。そこで酒に弱い司命を酔わせて秘密を聞き出すと迫る。「酔って秘密を明かしても、そなたに非はない」連宋は東華帝君が鳳九を好きなのは誰が見ても明らかだと言った。これまで2人に縁がないと思って黙っていた司命だったが、どうやら話す時機が来たと決意、自ら酒をあおり始めた。「まずは小殿下が身分を隠して侍女になった件から話します…」白鳳九が疾風院に戻ると燕池悟が待っていた。東華帝君なら姫蘅が連れて来た負傷した狐を手当てし、九天に連れて帰ったという。すると燕池悟も東華帝君がもともと鳳九に頻婆果をあげるつもりがなかったと教えた。鳳九は知っていると答え、再びどこかへ行ってしまう。白鳳九は東華帝君が数日は戻って来ないと知った。話し合う時間もないと分かった鳳九は焦り、以前、燕池悟が掘ってくれた地下道へ向かう。「葉青緹(ヨウセイテイ)、かつて私はあなたに約束した…何として救うわ」一方、事情を知った連宋は慌てて太晨(タイシン)宮に駆けつけた。しかし東華帝君はすぐ梵音谷(ボンオンコク)に発ったという。重霖(チョウリン)の話では、東華帝君が″もし奴を殺せば、あの者が悲しむ、誰にも気づかれずに奴を消せないか″と言っていたとか…。その夜、白鳳九は危険を承知で頻婆果を取ることにした。「私の修為では大蛇に勝てない、だから修為を全部、使って自分の身体を守ろう。 帝君の天罡罩(テンコウトウ)もあるから命は守れるはずよ」しかし大蛇の陣はそんなに甘くなかった。連宋は疾風院で東華帝君を見つけた。「比翼鳥(ヒヨクチョウ)族の頻婆果は人間を生き返らせる… かつてある人間が白鳳九を救うために死にました、鳳九はその者を救いたいのです」連宋は鳳九があまりに頻婆果に執着するため司命星君に聞いたところ、この件は東華帝君も関係していたと教えた。昔、鳳九はある者を救うため、聶初寅(ジョウショイン)に己の毛皮を渡し、その時に赤茶色の狐の皮を借りたという。「…つまり私が失った狐狸は小白なのか?」かつて鳳九は東華帝君に救われた時の恩返しを願い、司命星君に頼んで太晨宮の侍女になっていた。ある時、東華帝君を救うため十悪蓮花境(ジュウアクレンゲキョウ)へ駆けつけ、それからは狐として愛玩されることになる。しかしある時、鳳九はうっかり姫蘅を傷つけ、東華帝君に軟禁され、相手にもされなくなった。同情した重霖に出してもらったが、姫蘅の雪獅(セッシ)に殺されかけたという。幸い司命星君に救われたものの、鳳九の意識が戻るまで3日もかかったとか。結局、東華帝君が狐を探す様子もなく、傷が治った鳳九は青丘へ帰っていた。何も知らなかった東華帝君は珍しく頭を抱えた。「小白はまだ私を恨んでいるだろう…どうすれば良い?」「鳳九は褒賞が蟠桃に替えられたのを見て顔が青ざめました、ひとまず様子を見に行っては?」「青ざめた?」「鳳九を救った人間というのは、帝君が劫(ゴウ)を経た時の寵臣に他なりません 鳳九はその人間を救おうとしていたのに、帝君、あなたのせいでその望みを絶たれた」「私はてっきり…」「この仏頂面めっ!」そこへ東華帝君の帰りを待っていた燕池悟が駆けつけた。「姫蘅の歓心を買うために小九の物を奪うとは卑劣すぎるぞ! 小九はお前の本心を知ると、悲しんで姿を消したんだ!」白鳳九は修為の障壁で身を守ったが、あっという間に大蛇に壊された。しかし東華帝君の天罡罩のおかげで事なきを得る。鳳九はそのまま頻婆樹に近づこうと歩き出したが、天罡罩は鳳九の身体と一緒には動かなかった。するとしばらくして大蛇たちは天罡罩が破れないと分かったのか、急に攻撃をやめておとなしくなる。鳳九はその隙を狙って天罡罩を飛び出したが、頻婆樹の手前で結界に捕まった。『阿蘭若(アランジャク)公主…』↓れっどすねーくかもーん!妙義淵(ミョウギエン)の辺りから白鳳九の悲鳴が聞こえた。東華帝君や女王たちが一斉に解憂泉(カイユウセン)に駆けつけると、鳳九が結界に捕らわれ、眠っている。どうやら鳳九は蛇陣に入って深手を負ったのち、阿蘭若の夢に閉じ込められていた。阿蘭若とは女王・相里橘諾(ショウリキツダク)の妹で、幼い頃から大蛇に育てられ、のちに非業の死を遂げたという。そして阿蘭若の執念が夢の世界を作り、もし大蛇を驚かせれば、その夢に陥ってしまうのだ。「言い伝えによると、夢に陥った者は強い意志がなければ永遠に出てこられず、眠り続けます 修為を全て吸い取られ、灰と化すまで…」助けるためには誰かが結界に入るしかなかった。しかし大蛇と戦うことはたやすくない。その上、もし儚い夢を壊してしまえば、夢の中にいる者まで命を失うことになってしまう。女王はこの夢が強者の力を嫌うため、夢を壊さないためには全身の修為を除くしかないと教えた。「それでは私が行こう…」東華帝君は自分が助けに行くと決め、連宋に2つのことを頼んだ。もし鳳九だけが出て来たら青丘まで送り、崑崙虚(コンロンキョ)の墨淵(ボクエン)に妙義淵のことを頼む。もう1つは鳳九の願いを叶えるため頻婆果を渡し、救いたい者を救わせるのだ。すると東華帝君はいきなり9割の修為を除いてしまう。驚いた連宋は四海八荒が危険に晒されると止めたが、東華帝君はそのまま結界へ向かった。東華帝君は大蛇に襲われ負傷しながらも結界へたどり着いた。ふと目を覚ました白鳳九は夢を見ているのかと驚く。「恐れるな、私がいる」鳳九は東華帝君が来てくれるのをずっと待っていたが、しかし来てくれないと思っていたと話した。「来てくれてとても嬉しいです…」「そばにいる」「すぐ去るのでしょう?…いつもあなたを追いかけていた、でももう追う力がありません すごく眠いわ…」「どこにも行かぬ、小白、眠るがよい、目覚めればもう家だ」東華帝君は鳳九を抱きしめると、そっとおでこに口づけした。連宋はひとまず見守ると決め、女王たちに他言無用を命じた。もし口外することがあれば、比翼鳥族の未来はないだろう。その頃、玉院林では燕池悟が意気消沈する姫蘅を励ましていた。あれほど尽しても心が動かないような東華帝君に悲しむ価値もないという。すると姫蘅は孟昊(モウコウ)が自分の父だと教えた。孟昊と言えば東華帝君が六界を統一した時の名将、燕池悟は東華帝君がなぜ姫蘅に頻婆果を渡すことにしたのか納得する。「でも小九は半分くれると言ったのに…」「…分けられないものもある」姫蘅は自分の過去を知る重霖から東華帝君に恩返しとして世話をするよう頼まれていた。それがきっかけで東華帝君を好きになり、深みにはまってしまったという。「よく考えてみると私は知鶴(チカク)と変わらない…」姫蘅は東華帝君にとって女子は2つに分かれると教えた。それは唯一無二の存在が、それ以外か…。(←ローランド?w「小燕、こんな話をするのは諦めて欲しいからよ」姫蘅は今日、自分と東華帝君には縁がないと悟ったが、それでもいつか機会があると信じて諦めたくないという。「最後に東華帝君が誰を選ぶか、まだ分からないでしょう?」その頃、九歌が白鳳九だと気づいた萌少は夢の中に入って助けに行こうと決めた。潔緑(ケツリョク)は止めたが言い含められ、仕方なく小燕を呼びに行く。小燕はどちらにしても連宋が入れてくれないとなだめたが、このまま見過ごすこともできなかった。「お前は来るな、夢はいつ壊れるか分からないからな…おとなしく待ってろ」肩をポンポンと叩かれた潔緑は頼もしい小燕を見直した。一方、白鳳九と結界に入った東華帝君は気がつくと水月潭(スイゲツタン)にいた。しかしなぜかあたりに雪はなく、どうやら阿蘭若の夢の中に入ったと知る。すると東華帝君は近くに寝台を招喚し、鳳九を寝かせて自分の血を飲ませた。「小白…私がいればそなたは決して傷つかぬ」その頃、鳳九は夢を見ていた。洞窟では両親が外祖母・伏覓仙母(フクベキセンボ)と自分の縁談の話をしている。そこで鳳九は好きな人がいると訴えた。驚いた外祖母は誰かと聞いたが、鳳九は相手を教えて良いものか困惑する。…帝君は外祖母から見たら美貌以外に取り柄がない、どうしよう鳳九はそこで目を覚ました。「目が覚めたか?具合はどうだ?」…帝君?こんなに優しいのは夢だからなのね…だったらいっそ願いを叶えちゃおう鳳九はいきなり東華帝君の首に手を回したかと思うと、口づけしてしまう。つづく|ω・`)ドンファの血、金ピカでしたね〜
2020.12.15
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第33話「決勝の熱戦」白鳳九(ハクホウキュウ)と燕池悟(エンチゴ)は酔里仙(スイリセン)を出た。(๑ ・᷄ὢ・᷅)<萌少(ホウショウ)ったら、なぜ私を見初めたのかしら?(^ꇴ^)<世間知らずだからな~(* ゚ɞ ゚)<何だか店を出てからずっと視線を感じるんだけど…( ̄꒳ ̄)<ああ~お前の肩の上で笑ってるぞ?ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ<うわあっ!( ๑≧ꇴ≦)<ぶははは~冗談だよ~そんな2人が戯れている姿を実は東華帝君(トウカテイクン)が見ていた…|ω-`)←おじいちゃん、怖いw翌朝、白鳳九は東華帝君から結界を破って勝手に出かけたことを咎められた。「そんな意志薄弱で勝てると思うのか?勝ちたくなければ結界を解いてやるがもう指導はせぬ」「すみませんでした…許しも得ずに抜け出してしまって…(´・_・`)、 今後は一生懸命、稽古に励みます」鳳九は早速、目隠しをして剣を招喚し、氷柱に乗った。(  ̄꒳ ̄).🍵<もっと早く!…一剣擎天(イッケンケイテン)!…向きを変えろ!…蛟竜探水(コウリュウタンスイ)!東華帝君の容赦ない指示も見事にこなす鳳九、しかしやがて足を滑らせて落下してしまう。あっ!(:3_ヽ)_ ドスッ!しかし東華帝君は倒れている鳳九を見ても、なぜ休んでいるのかと冷たかった。↓これが許されるのは阿離とラバちゃんだけw日が暮れても東華帝君は白鳳九を休ませなかった。鳳九は昨夜の件で仕返しされていると思ったが、頑張った分だけ腕が上がったと実感する。一方、玉林院では姫蘅(キコウ)が燕池悟に笛を教えることになった。予選で笛の腕を競うことは女王の提案だっため、姫蘅も反対できなかったという。しかし武術なら自信がある燕池悟も芸事には疎かった。いくら姫蘅が審判するとは言え、あまり露骨な手加減もできない。姫蘅はまず琴で音律を覚えさせることにしたが、燕池悟は手を添えて教えてくれる姫蘅に見とれて練習どころではなかった。白鳳九はその夜、すっかり疲れて眠っていた。すると東華帝君が現れ、鳳九のおでこのたん瘤や擦り傷に木芙蓉花膏(モクフヨウカコウ)を塗ってくれる。ふと目を覚ました鳳九は背を向け、日中は散々しごいておきながら今さら気遣う東華帝君に悪態をついた。「また今度もからかっているのでしょう?」「…修行というのは転んで自ら立ち上がらねば成果がでない 小白(ショウハク)、私が常にそばで守ってやるわけにはいかぬ」憤慨した鳳九は急に起き上がると、東華帝君がいなくても梵音谷(ボンオンコク)に落ちてから無事に生きていると反発した。しかし実は東華帝君の天罡罩(テンコウトウ)のおかげで谷へ落ちても身が砕けずに済んだと知る。「天罡罩は神仙にとってとても大切な物なのに…鳳九、心から感謝します」鳳九は慌てて東華帝君に返そうと思ったが、一体どこにあるのか分からない。「返さずとも良い、私の仙力から生じた物だ、私が死ねばおのずと消えるであろう」(๑°⌓°๑)<死ぬ?帝君も死ぬのですか?…いつですか?「天地が開けて以来、四海八荒(シカイハッコウ)を脅かす災いはなかった もしあれば、その時に私は命を失うだろう…だが少なくとも数十万年後だ 今から心配せずとも良い」「…心配していません、プイッ」鳳九は何とも悲しくなり、話題を変えた。「今はもう手に傷ができていないのに木芙蓉花膏を持ち歩いているのですか?」「なぜ私の手の傷のことを知っているのだ?」|ω・`).oO(やっちまった!口が滑ったわ!これは帝君の従者と狐狸しか知らないのに…「あ、この木芙蓉花膏って傷によく効く薬でしょう?これはムラがなく良い出来ですね」「かつて私の狐狸が作ってくれた…」「あ~あ、器用な狐狸なんですね~」その時、東華帝君が急に軟膏を指ですくって鳳九の顔につけた。鳳九は怒って仕返ししたが、再び東華帝君にやり返されてしまう。そこで鳳九は東華帝君を押し倒し、顔を押さえつけて軟膏を塗りたくろうとした。しかし東華帝君の顔を間近で見た鳳九はそれ以上、手が動かなくなる。…この方が最も高貴で私が心底、憧れていた神仙の東華帝君なのね(しみじみ…鳳九は急に気恥ずかしくなって布団にもぐり込み、指に軟膏をつけたまま寝てしまう。「拭かないのか?」「明日、布団を洗います」東華帝君は仙術を使って鳳九の軟膏をきれいに拭き取ってやると、黙って帰って行った。|ω・`).oO(今夜の帝君はいつもと少し違う東華帝君は再び疊宙(チョウチュウ)術で連宋(レンソウ)と碁を打った。すると連宋は東華帝君が白鳳九を弟子にしたと知り、なぜ鳳九は頻婆果(ビンバカ)が欲しいのか聞いてみる。しかし東華帝君は聞いていなかった。『燕魔君は鳳九とかなり親しい、当然ですね、梵音谷で一緒に暮らしてきた、もしかすると…』東華帝君は連宋に揺さぶれても顔色ひとつ変えず、燕池悟なら小白のためではなく姫蘅のために大会に出ると教えた。その翌日、鳳九が菓子を差し入れに行くと、東華帝君が物思いにふけっている。帝君?>( *´꒳`*) ( ー̀ωー́ )<ジーッ……近頃、距離が縮まったと思ったのに、なぜそんな冷たい目なの?…これまでのことは夢かしら?東華帝君が急になぜ頻婆果が欲しいのか聞いて来た。驚いた白鳳九はまだ食べたことがないからとごまかしたが、東華帝君は燕池悟が食べたがっているのかと探りを入れる。「小燕ですか?あ~恐らく…小豆と緑豆と生姜の粉以外は何でも食べますから」「奴は姫蘅のために大会に出るのだぞ?」「それが私と何の関係が?…あ~一緒に盗もうとしたからですね?大丈夫です もし頻婆果を得たら半々にしますから」「それでも構わないのか?」「もちろんです、それならどちらが勝っても手に入ります(^ꇴ^)」鳳九は東華帝君からしつこく燕池悟のことを聞かれて困惑した。その時、ふと東華帝君が姫蘅に嫉妬させるために居を移したのだと思い出し、望む効果が得られず燕池悟が気になるのだと気づく。そこで鳳九は東華帝君の自尊心を傷つけずに手助けしようと考え、そろそろ結界を解いてはどうかと切り出した。「そうすれば″友″が会いに来られて、私たちも″友″も安心できます」(*´꒳`*).oO(友=姫蘅と帝君が会える【壁】小白は友=小燕と会いたがっている)Oo.( ー̀ωー́ )すると東華帝君はにっこり笑顔を見せ、結界を解くどころか、さらに強化した。|ω・`).oO(はっ!帝君の心を見透かしちゃったから怒らせたのかも?!いよいよ比翼鳥(ヒヨクチョウ)族学府の競技大会が始まった。まず午前中は予選が行われ、通過した者が午後から郊外の青梅塢(セイバイウ)にて決勝を行う。予選は楽師の琴の音に合わせて笛を吹き、音律を調和させることが課題だった。郡主・潔緑(ケツリョク) 、第二王子・相里萌(ショウリホウ)と順調に合格し、いよいよ白鳳九の番となる。すると姫蘅はわざと曲の難易度を上げた。しかし鳳九は東華帝君との稽古を思い出し、焦らずに言いつけを守る。…琴を奏でている者の心を読むことだ…本番では奏者の表情と所作をしかと見れば変化を予測できる白鳳九は東華帝君の期待に応え、難解な曲にも関わらず見事に音律を調和させ予選を突破した。最後は燕池悟の番だったが、なぜか今度は急に簡単な曲になる。潔緑の話では楽師が燕池悟に指導していたらしい。(๑╹ω╹)<驚いた~真面目に笛を吹く小燕は優雅な貴公子みたいね~午後は場所を青梅塢に移した。かつて梵音谷に四季があった頃は一面の青梅だったが、近年の寒さで木は全滅、その後、女王の命で競技場になったという。それにしても最近の姫蘅はおかしい。燕池悟に笑顔を見せる姫蘅を垣間見た白鳳九は、まるで別人だと困惑した。すると決勝を前に東華帝君が連宋を伴ってやって来る。連宋は鳳九の応援に来たと声をかけたが、鳳九はどうせ冷やかしだろうと呆れていた。決勝戦が始まった。対戦相手は各自が自由に選び、最後まで勝ち抜いた者が栄冠を手にする。鳳九と燕池悟は2人で勝ち残るため、互いに別の相手と手合わせを始めた。すると連宋は早々に退屈だと言い出し、東華帝君を碁に誘う。「よかろう、だがまだ始まったばかり、焦るなかれ」「…で鳳九が欲しがる理由は?」どうやら東華帝君はまだ知らないらしい。そうしているうちに鳳九は次々と相手を倒し、萌少(ホウショウ)が相手となった。「九歌、そなたは想像以上に腕が立つ、だが比翼鳥族の名誉にかけて負けるわけにはいかない」「いざ!」鳳九と萌少の戦いは鳳九が優勢だった。追い詰められた萌少は奥の手を出すと告げ、鳳九に挑む。すると鳳九が剣を構えて飛び出した。萌少は迫り来る鳳九が面紗の隙間から見えた青丘帝姫と重なり、驚いて動きが止まってしまう。その隙を突かれ、萌少は氷柱から落下した。最終決戦に残ったのは白鳳九と燕池悟だった。東華帝君が碁盤を消すと、連宋は最後に見せ場があったと期待する。2人は熱戦を繰り広げたが、姫蘅は想定外に鳳九が善戦し、焦りを隠せなかった。そこでこっそり席を立ち、観客たちに紛れて密かに燕池悟に邪気を放って操る。燕池悟は急に様子がおかしくなり、盟友の鳳九を殺さんばかりに襲いかかった。「どうしたの?正気を失ったの?!」驚いた鳳九は必死に応戦していたが、氷柱の上で倒れてしまう。すると燕池悟が剣を振り上げ飛びかかってきた。東華帝君は物陰にいる姫蘅に気づき、咄嗟に仙術を放って気を失わせる。その途端、燕池悟はふと我に返って動きが止まり、鳳九にはね返されて落下した。『ドンファ!またもや邪魔をしたな!』姫蘅を操って頻婆果を手に入れようとした緲落(ビョウラク)だったが、失敗に終わった。白鳳九は最後の最後で鮮やかに巻き返し、優勝を果たした。これで念願の頻婆果が手に入る。しかし頻婆果を採るには女王の血を飲ませた大蛇が熟睡するのを一昼夜、待つため、もらえるのは明日だった。鳳九は誰より東華帝君に喜んでもらえると期待したが、東華帝君は倒れた姫蘅を抱きかかえて帰ってしまう。つづく|ω・`)おじいちゃんの嫉妬…
2020.12.14
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东宫 Goodbye my princess第21話「三生の縁」柴牧(サイボク)は翊(ヨク)王から銅銭について相談を受けた。私鋳銭(シチュウセン)だと気づいた柴牧は、皇帝自ら調査を命じるよう仕向ける必要があると助言する。そこで李承鄞(リショウギン)は皇帝が寿仁宮に挨拶に来た時を狙った。豊朝(レイチョウ)皇帝・李賾(リサク)は祖母の体調を心配した。しかし太皇太后は九公主がいつも遊びに来てくれるため、毎日にぎやかで若返ったようだという。皇帝は安堵し、確かに九公主は裏表のない面白い娘だと言った。太皇太后は一緒に西域志を考証している2人はとても仲が良いと教えたが、そこへ何やらもめながら李承鄞と曲小楓(キョクショウフウ)が現れる。「お二人に仲裁をお願いします!」小楓は西域志の記載が間違いだらけのため訂正するよう頼んだが、翊王が応じないと訴えた。李承鄞は勝気な小楓の性格を利用し、口論を吹っかけて銅銭の話題を持ち出そうと企んだ。「なぜ西州を蛮国と決めつけるの?!」「豊朝には優れた詩人や名工が数多いる、鋳造でも西州は100年かかっても追いつけまい!」「あははは~片腹痛いわ!銅銭なんて大小まちまちのくせに!西州の銀貨より劣るわ!」すると皇帝は興奮する小楓をなだめ、そこまで向きになるなと諭した。太皇太后も意見を戦わせるのは面白いが、喧嘩は良くないという。「太奶奶(タイナイナイ)~本当に銅銭が不揃いなんです、この目で見ました!」そこで小楓は銅銭を持って来ると断り、飛び出して行った。しかし攬月(ランゲツ)閣の侍女たちはなぜか銅銭を貸してくれない。先の投銭遊びで大目玉を食った侍女たちは、罰を恐れて二度と九公主に関わらないことにしていた。寿仁宮に小楓が戻って来た。実は誰も銅銭を持っていないので借りられなかったという。内心焦った李承鄞、そこでわざと嫌みを言って小楓を煽った。「単に出任せを言っただけでしょう」「ゥッ…陛下!太奶奶!2日だけください、必ず証拠を見つけます!」李承鄞の作戦は上手く行った。皇太子・李承鄴(リショウギョウ)から攬月閣に足の踏み場もないほど贈り物が届いた。小楓は興味がなかったが、ふと妙案が浮かぶ。「永娘(エイジョウ)~悪いけど数を改めて倉庫にしまってくれる?散歩して来るわ~ 忘れないでね、必ず自分で1つずつ確認して書き留めておくの、他の者では駄目よ?」すると小楓は純金の杯をひとつ袂に隠し、出て行った。小楓は永娘に仕事を任せている間にアドゥを連れて街に出た。そこで早速、質屋で金杯を銅銭に換金しようとしたが、店主から皇帝からの下賜品を銅銭に換える者などいないと断られてしまう。落胆して店を出た小楓とアドゥ 、すると偶然、顧剣(コケン)と出くわし、ミロに換金してもらおうと思いついた。しかし今日に限って米羅(ミロ)酒楼は休み、実は顧剣も付けが溜まって店を避けていたという。「バカにもほどがある、それが換金できると思うか?」「ならどうすればいいの?」顧剣はいきなり剣を抜くと、金杯を切り刻んだ。「これならもう皇室の金杯ではない、金の破片になった」 小楓は早速、唯品閣で買い物、そしてお釣りでたくさんの銅銭を手に入れた。店を出た小楓は顧剣にひとつ借りができたと話し、次は自分が助けるという。顧剣は助けなど不要だと言ったが、小楓はその意味を誤解し、金の破片を渡した。「これなら私も気が楽だわ、今後は謝礼を渡す」困惑した顧剣だったが有り難く受け取り、これまでの付けと今後の酒代としてミロに支払った。小楓は寿仁宮に1000枚の銅銭を持って来た。そのせいで勝手に街へ出たことがばれてしまったが、ともかくこのうち400枚はとても精巧な官銭で、残りの600枚は似せて造っていても、よく見ると違いが分かるという。銅銭を見た李承鄞は、普通の工房ではここまでそっくりな私鋳銭を作れないはずだと訝しんだ。皇帝は調査が必要だが表立ってはできないため、翊王に内密に調べて単独で報告するよう命じる。上手く事が運んだ李承鄞、しかし小楓が言い出した自分も調査に加わりたいと嘆願し、思いがけず2人で行動することになった。李承鄞と小楓は早速、2人で街に出た。「ふふっ!堂々と正門から出たのは初めてよ!」「ちょうどいい機会だ、街を散策しよう」すると李承鄞は露店の装飾品を手に取った。「あ、趙姑娘(グーニャン)に贈るの?」「…いいや、見ていただけだ」「趙姑娘は美人で品があって素敵な人よね?」しかし李承鄞は黙って行ってしまう。「あなたたちが羨ましいわ~皇室では相思相愛なんてないと思ってたから」「二兄は完璧だ、君も好きになるよ…太子だから厳しそうに見えるが、そのうち慣れるさ」「そりゃ自分の兄弟の肩を持つわな〜 ねえ、私があなたの友か妹だとしても、あの人に嫁がせる?」驚いた李承鄞は言葉に詰まってしまう。「もういいわ、豊朝の皇太子に嫁ぐことが私の使命だもの…」李承鄞は小楓を連れて万佛(マンフツ)寺にやって来た。しかし理由は教えず、ただ仏にすがれば導きを得られるかもしれないという。小楓は訳が分からないまま一緒に参拝し、帰りにおみくじを引いた。…昔日、玉の如く名高く自らを誇る…近来、糸を紡ぐも家ならず…大教立て、三千を望むも、薄命にして黄砂に埋もる小楓は意味が分からず和尚に解釈を頼んだが、和尚はおかしな助言をした。「拙僧よりお二人に一言、贈ります お二人には″三生の縁″が…ただ全てに因果がある 良縁にせよ、悪縁にせよ、無理強いはいけません、全てを縁に任せるのです」「私は男だ!こやつと縁などあるものか!」男装していた小楓は怒って先に行ってしまう。李承鄞は手を合わせてから帰ることにしたが、急に和尚に呼び止められた。「お待ちを、決してお忘れなきよう、因果応報です、無理強いはいけません」小楓がちょうど寺に搬入される仏像を眺めていると、李承鄞が追いついた。「仏像は普通、銅から作るのよね?」「そうだ、戸部の公文書によると豊朝の銅の産出量は年30万斤(キン) 用途や銅銭の鋳造量も記録を取っている 万沸寺の建立以来、毎年、約10万斤の銅で銅銭を鋳造し、残りで仏像を作っている」「銅の産出量が30万斤だとして、うち10万斤が官銭に使われるのね? でも流通する私鋳銭は官銭の倍もある、つまり私鋳銭は20万斤?なら仏像の銅はどこから?」まさか民営鉱山のほうが官営の鉱山より産出量が多いのか。しかし個人が鉱山を開くのは死罪のはずだ。すると仏像鋳造の責任者である李釅(リゲン)が2人の姿に気づいて駆けつけた。「なぜお二人で万佛寺へ?」李承鄞は九公主の観光だとごまかしたが、李釅はなぜ皇太子に頼まないのかと訝しんだ。憤慨した小楓は誰と来ようが関係ないと言い放ち、その場から離れてしまう。李承鄞は九公主が外出を願い出た時、たまたま自分も寿仁宮にいたため、太皇太后に頼まれただけだと取り繕った。その時、独りでまじまじと仏像を見ていた小楓は思わず仏像を叩いてしまう。(* ゚ェ゚)ノ″ポカッ!👤____(゚ロ゚(゚ロ゚(゚ロ゚ )ハッ!李釅は一瞬、凍りついたが、何事もなかったかのように早く運べと命じた。李承鄞と小楓は境内を出た。「あんなに大きな仏像なら中は空洞のはず、でも叩くと鈍い音がした、空洞じゃないんだわ 材料を偽って銅粉を塗っただけよ」「意外と鋭いな」しかし音だけでは証拠にならず、李承鄞は仏像用の銅を銅銭に流通した者がいると指摘した。私鋳銭の出所を探れば李釅の関与を裏付けられるという。「勝手に報告しないと約束してくれよ?」李釅は東宮に駆けつけ、万佛寺に李承鄞と九公主が来たと報告した。李承鄞はしぶしぶ同行したようだが、九公主が仏像に興味津々で、自分たちの仏像を叩いたという。驚いた皇太子は九公主が誰と会って何をしているのか調べるよう命じ、念のため李承鄞の見張りも頼んだ。「それから同昌(ドウショウ)を片付けよ、情報が漏れぬよう痕跡を消すのだ」小楓はその後の調査が気になって鴻文館を訪ねた。しかし時恩(ジオン)が門の前に立ちふさがり入れてくれない。何でも寒さが厳しいため翊王は本日の作業を休み、早朝だと言うのに王府へ戻ったという。追い返された小楓だったが、どうも様子がおかしかった。そこで塀をよじ登って潜入を試みたが、いきなり落下してしまう。すると物音に気付いた李承鄞が裏庭にやって来た。「こんなバカを見たことがないよ…」「いいから起こして!」李承鄞は足をひねった小楓をおぶって館内へ運び、冷えた手に手炉を持たせた。「どうして私を避けるの?…参拝から3日も経ったのに、なぜ陛下に報告しないの?」李承鄞は何も答えず小楓の履物を脱がせると、足首が真っ赤に腫れている。すると李承鄞は黙って外に出て行った。その間、嘘がバレた時恩は小楓ににらまれ、立つ瀬がない。しかし有難いことに李承鄞が雪をひとつかみ持ってすぐ戻って来た。小楓はまた雪玉をぶつけるつもりかと驚いたが、李承鄞はその場にしゃがんで小楓の足を冷やしてくれる。そこで李承鄞はそのうちに時恩に例の公文書をこっそり戻せと命じた。小楓は戸部の帳簿だと気づいて皇帝に見せると騒ぎ出したが、李承鄞はただの憶測など意味はないと言い聞かせる。「李釅は皇族だ、証拠もなく告発するのは誣告(フコク)になる…確たる証拠がなければ」「…なら私が言う!」「待った!宮中では一言が命取りになる、まず己の身を守れ、分かったな?!」李承鄞は小楓を諌めると、今度は足首を優しくあん摩した。黙って介抱してくれる李承鄞、小楓はその姿をながめながら、不思議と心がときめくのを感じる。…中原の女子は命のように脚を大切にする、夫以外には決して見せない…見たらどうするの?かつて丹蚩(タンシ)の温泉で小楓は李承鄞の前で無邪気に素足を出したことがあった。…グゥシァォウー?私のために白眼狼を狩れる?…脚を見たからな…ふふっその夜、裴照(ハイショウ)が米羅(ミロ)酒楼にやって来た。しかし顧剣はすでに酔いつぶれて眠っている。ミロは将軍に気づき、顧剣を部屋まで運んでくれと声をかけた。「この人、起きている時は身軽だけど、酔うと梃子でも動かないの 以前はこうじゃなかったんでしょう?」裴照は顧剣の辛い胸の内を知っていたが、何も言わず黙っていた。そんな寡黙な将軍の顔をミロはじっと見つめている。「むっつり将軍さんはいつ笑うのかしら?クスッ」つづく
2020.12.13
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大明风华 Ming Dynasty最終話「永遠なる航海へ」奪門の変により朱祁鎮(シュキチン)は復辟、天順(テンジュン)と改元した。しかし皇太后・孫若微(ソンジャクビ)は皇帝となった息子と会おうとしない。祁鎮は足繁く母の寝宮に通い続け、やがてようやく面会が叶った。母は身繕いもせず、すっかり老け込んでいた。「どうすれば于謙の命を助けられる?一体どうすれば37名の官吏を解放できるの?」「徐有貞(ジョユウテイ)が言うには、于謙は例え功を成そうとも私への罪がある 殺さねば政変は過ちに…」「ではお前は正しいと?」すると祁鎮は初めてこれまでの恨みをぶちまけた。「オイラトの雪の上に寝転び凍死しかけた時、この国にいる者は誰も救いに来なかった 責任も感じておらぬ、帰還後は子の毛布の用意がなくても謝罪に来ません オイラトの捕虜となった皇帝は死ねとでも?! ただ生き長らえることは恥以外の何ものでもありません!」←いやだって自業自…(´゚艸゚)「救出に行かずにいた私を恨んでいるなら監禁でも投獄でもすればいいわ… 縊死(イシ)でも服毒でも受け入れる でも于謙は殺しては駄目よ…37人の官吏も免罪してちょうだい 祁鈺(キギョク)には私心があった、でもあの者たちを登用したのは英才だからよ? 于謙は類稀なる無双の国士なの!お願いよ…」祁鎮は母の手を握りしめ、他人のために家族が仲違いする必要はないとなだめた。しかし母は涙ながらに于謙を殺さないて欲しいと懇願する。「…できませぬ」「分かったわ…私の愛は濡れた綿入れゆえ、ついに脱ぐと言うのね」←まだ着てたんかーい(゚ロ゚ノ)ノ「脱げば寒いですが…前に進みます」外は雨になった。若微は息子の説得をあきらめ、簾を巻き上げて冷たい風を部屋に入れる。「いいわ、君臣の義は断ったから、親子として話をする… 私の姓は″景(ケイ)″、父は景清(ケイセイ)、建文(ケンブン)帝の臣下だった 私は10年、訓練を受け、刺客として宮中へ入ったの お前の太爺爺は最後の北伐前、遺詔にこう記した…″私を殺せ″とね」祁鎮は母の突然の告白に呆然としていた。「程なくして私はお前を身ごもった…満ひと月のお祝いの時、お前の爹も私を殺そうとしたわ ふっふははは…これがお前たち朱一族よ、幸い私とお前の爹の間には苦難を共にした恩情があった あの人は死ぬ前、殉職者の名簿に私の名を記しては消したわ…7回もね そして私に誓わせた、我が子が即位したら死ぬまで補佐をすると…」すると若微は呆気にとられている息子の両肩に手を置いてじっと見つめた。「わが子よ、お前は母を2度も救った、その恩は一生分の涙で返したわ… でもお前は私の信念を打ち砕いた 今日で親子の縁を断ち切る…もう朱家に借りはない、朱家も私に借りはなくなった」「にゃん、嘘でしょう?先ほどの話は作り話で、私を騙しているのでしょう?」「…この朱家で生き残れる者は生ける屍だけ…(  ̄꒳ ̄)死して屍、拾う者なし♪←言ってないw しかと皇帝を努めなさい、私の命はもう長くないから安心して…」祁鎮は母の腕を強く握りしめて離さなかったが、若微はその手を振り払った。「これでお別れよ」徐有貞(ジョユウテイ)と石亨(セキリョウ)は天順帝に謁見した。祁鎮は母のため于謙の件を切り出そうとしたが、すでに処刑されたと知る。実は礼部尚書・徐浜(ジョヒン)が故郷の杭州(コウシュウ)に埋葬してやりたいと、于謙の骸を回収していた。徐有貞は逆臣を郷里に戻して埋葬することは律令に反すると上奏したが、祁鎮は不問にするという。「それから于謙の家族も流刑に処すな…詔獄に入れた37名の官吏も解放し、調査だけすれば良い 結託して朝廷を乱した事実がなければ復職させよ」祁鎮はかろうじて曽祖父と同じ轍を踏まずに済んだ。病の床に伏せっていた皇太妃・胡善祥(コゼンショウ)の命は風前の灯火となった。若微は皇太妃の寝宮を訪ね、ようやく姉として妹のそばにそっと横たわる。「蔓茵(マンイン)…」「来たのね、でも私はもう逝くわ…あなたは息子に逆らっては駄目よ…あなたのことも殺すわ 祁鎮はすでに″龍″になったのだから…」すると胡善祥は自分が死んだ後の心配をした。「私が永遠の眠りについたらまぶたを閉じてね、そして立派な棺桶に納めてちょうだい 誰も私と同じ墓には入りたがらない…良い場所を選んで埋めて欲しいの」「分かってるわ、私に任せて」「祁鎮は祁鈺にどんな諡号(シゴウ)を与えたの?」「戾(レイ)王よ…嫌だけど仕方がないの、誰も私に許可を得に来なかったから」胡善祥は哀れな息子を思って涙した。「ここにいるのは姉妹だけ、子供の頃みたいに無邪気に思いつくまま話すの でも悲しい話や不愉快になる話はやめましょう?いいわね?」若微は胡善祥に水を飲ませようと起き上がった。その時、椅子の上に子供の頃、姉妹で飼っていた猫が座っているのが見える。「この猫、まだ生きていたの?!ずい分、長生きね?そうだ、少し遊びましょう?」「…遊ぶの?」若微は胡善祥を起こし、背中に布団を挟んで座らせた。「姐姐…早く死にたいけど怖いの…私はこれまで悪事を重ねてきて大勢の者を傷つけたわ その者たちが皆、手ぐすねを引いて待っているかも…」すると若微は胡善祥に手綱がわりの紐を持たせ、その前に座って鞭がわりの如意をつかんだ。まだ両親の愛情の下で幸せに暮らしていた頃、若微はこうして蔓茵と馬車ごっこを楽しんだものだ。「私が馬車を御して家まであなたを連れて行くわ、空には父上が…私たちの家は(ほら)あそこよ」「父上は私たちを受け入れるかしら?」「もちろんよ!私たちを恋しがってるに決まってるわ…さあ出発よ!」胡善祥は無邪気だったあの頃に戻り、本当に馬の鈴の音を耳にした。「風が…強いわね…」「今、峡谷を通っているわ~!」「姐姐…心地いいから横になるわね、あとは全部任せるわ…」「うん!(はっ!)蔓茵、あの人が見える?幼少から宮中で育った人よ?」蔓茵はそれが胡尚儀だと分かった。「姑姑…申し訳ないことをしたわ」「もう許している、本当よ、あなたを責めない…あ、見て!父上たちが家で持てなしてる ほら?姑姑があそこにいる!皆であなたの帰りを楽しみに待っているわ!」若微は家に向かって鞭を入れたが、突然、行く手を阻む者が現れた。「あなたは誰?え?蔓茵は通せない?理由は? いい?聞いて、蔓茵のような者は他にはいないわ、多くの苦難を受けてきたの! これまで多くの嘘をついてきたし、大勢の者を傷つけたわ でも天はそれらの貸しを全て回収したはず、私の妹は全てを失ったの、まだ貸しがあると? だったら私にその全てを負わせればいい!お願い、蔓茵を通して… 聞いた?…通れるわ!天が許してくれたわ!」若微が天の扉を開けると、すでに目を閉じていた蔓茵も眩しい光を感じる。「娘(ニャン)…」「″蔓茵、お帰り~あなた、早く来てちょうだい、お待ちかねの人が来たわ~″」若微は母の声を真似て蔓茵を見送る。これで妹は無事、両親に迎えられる夢を見ながら旅立っただろうか。「妹妹…ゆっくり休んで、家に着いたわ…ありがとう、ずっと私のそばにいてくれて 蔓茵、あなたも私に感謝してね」しかし蔓茵はもう何も言ってくれなかった。若微は心身ともに疲れ果て、病の床についた。そんなある日、徐浜がやって来る。若微はオイラトで祁鎮と心を通わせた徐浜も政変に関与していると疑い、自分に用などないはずだと突き放した。「皇上に伝えて、私はもうじき死ぬ、あなたたちの邪魔はしない」すると徐浜は于謙が生前、記したという詩を見せた。…千錘萬鑿出深山(槌や鑿を幾度も振るい深山に出でる)…烈火焚焼若等閑(烈火に焚焼するも等閑のごとし)…粉骨砕身渾不怕(この身や骨が砕けようと恐れはせぬ)…要留清白在人間(潔白であることをこの世に残せるのなら)(石灰吟)于謙の処刑の日、北京城は民たちの泣き声に包まれた。誰もが処刑されてやっと于謙が忠臣だと分かったのだろう。実は于謙の亡骸を故郷へ運んだ徐浜は杭州の三台山に小さな祠堂を建てていた。今ではひそかに参拝する者もいるという。「正義は心の中にあるのだ、于少保の英霊は西湖と共に語り継がれる 処刑もまた于少保には本望なのだ」安堵した若微は祠堂の土地を拡張して于謙の子孫たちに祀らせるため、自分の宝飾品を全て換金することにした。すると急に虚しさに襲われ、若微は泣き崩れてしまう。その時、はたと年賀で于謙から画をもらったことを思い出した。「双喜(ソウキ)、あの画を持ってきて!」若微はこの画を于謙の祠堂に掲げるよう命じ、その前に自ら筆を入れる。…于謙よ、己の身を顧みずに奮闘した…命より忠義心を選ぶは計り知れぬ度量である…誠に天地をも感動させた…幾度も歳月が巡るうちに、この世は変わるであろう…世には利己的なものが多く、己の利のために束縛される…だが人心は簡単に欺けず、天は悪事を決して許さぬ…正のために死のうとも、悪に屈しては生きられぬ…南を向いて再び拝み、笑みを浮かべて黄泉へ旅立つ…孤高の忠臣は万古に語り継がれるだろう…仰ぎ見る遺影に、清風のごとき気骨を感じる若微は一気に筆を走らせたのち、力尽きたように寝台に横になった。若微は早く任務に戻るよう徐浜を促した。しかし徐浜が急に窓の帳を引き剥がし、寝所に陽の光を入れる。若微は思わず手をかざして眩しい日差しを遮ったが、徐浜がその腕をつかんだ。「死ぬなら死ぬがよい!″太后″が死ねば″若微″が生き返るからな! かつて南京城で両親を失い、武夷(ブイ)山で10年、武術を学んだ おかげで当初、世に馴染めずにいた、あの若微を呼び戻す! 若微はどこだ?私が連れ去ってやる!」徐浜の言葉に若微は思わず涙があふれ出した。「太后として十分よくやってきた…もうよいだろう?航海に出よう」徐浜は皇帝の寝宮を訪ねた。しかし徐浜が母を連れて航海に出ると聞いた祁鎮は激昂、これまでの不満が爆発する。「チムグの最期の言葉は何だと?!″徐先生、助けて″だ!…あの時、どこにいた?! 皆、于謙のために泣くがチムグには?! 分かっている、于謙を殺したのは過ちだ、だが仕方なかった」「私を補佐に任じたが、もう教えることは何もない…これでお別れだ」祁鎮は急に不安になり、行かないで欲しいと懇願した。2人が去れば自分は独りになってしまう。「…太后はもう死んだんだ」「嘘だ!あり得ぬ!」「ここにいても数日の命だ!母上の心はすでに灰も同然なんだぞ?! 息子には会わぬと、お前はどうだ?母に合わせる顔が?!」祁鎮は皇帝でもできないことがあると訴え、チムグも母も死んでしまうと怯える。すると徐浜はその場で平伏し、嘆願した。「太后の命が消えかけており、生きる気力を失っている…解放してくれ このまま死なせるのか?!命がけでそなたをオイラトから取り戻してくれたのに! …太后の座から降ろし、活路を与えてやれ、生きていて欲しいのだろう?」「私の母だっ!」徐浜はこのまま留めれば若微の心血が干上がり、自分も生きる意味がなくなると訴えた。「ならば殺してくれ…」「はぁ~で2人でどこへ?」「遠くの地へ、二度と戻らぬ、死んだらその地に埋めてもらう」祁鎮はついに決心した。「よかろう、皇宮を出たら詔を下す、そなたを捕らえよとな そなたが少しでも中原に足を踏み入れたり、近づきでもしたら、決して許さぬ…」祁鎮はひとしきり物に当たり散らして暴れた。やがて疲れて椅子に座ると、転がった瓶からコオロギが飛び出す。するとがらんとした寝所にコオロギの声だけが虚しく響き渡った。神話によると″三生石(サンセイセキ)に刻まれた縁なら再会できる″という。2人の名前が刻まれているかどうかは分からないが、若微と徐浜は再び縁に導かれ航海に出た。「後悔している、もっと早くそなたを連れて旅立つべきだった」全てのしがらみを断った若微はついに夢を叶えた。…航海に出る時は連れて行ってくれる約束よ?…完〓後日談〓さて朱祁鎮の復位に尽くした石亨と曹吉祥はその後、仲間だった徐有貞を排除、専横の限りを尽くし、″曹石″と呼ばれて恐れられたとか天順帝もさすがに困って重臣の李賢と共に2人を失脚させることにします結局、石亨は罪を犯した石彪の連座となり獄死これに焦った曹吉祥は甥と共に政変を起こすも失敗、死罪になりましたそして朱祁鎮は天順8年、38歳という若さで崩御します|ω・`)やはりオイラトがこたえたのかしらねえ?ちなみに于謙は祁鎮の息子の成化帝の代で名誉を回復されていますざっと気になる文献を見てみましたが、朱祁鎮は概ね暗愚な皇帝という評価でしたドラマの通り于謙を死罪にしたことは後悔していたようですが…″三生石″は神仙ドラマが好きな方にはもうお馴染みですね~婚姻石とも呼ばれ、この石に刻まれた人同士は結婚する縁があるとかないとか三生=現在・過去・未来のことで、確か2世で出会って3世で夫婦になると聞きました〓感想〓終盤で失速し、どうなることかと心配していましたが、最終回はきっちりまとめて来ました唐突でしたが姉妹の絆は涙を誘うし、于謙の刑場の姿も徐浜との復縁も感動し…と思ったら、最後はまさかのタイタニックって…≡≡≡≡≡≡ ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ズコーッママの秘密以外にも、実は姉妹だったとか、祁鈺が母の悪事を知るとか、後半にネタバレがあればもう少し盛り上がった気がします祁鈺のオカルトに頼り過ぎたわね(´゚艸゚)壮大な歴史ドラマかと思いきや、最後の最後でラブコメみたいなオチ評価は悩むところですが、厳しめになりました★★☆☆☆(前半星4、後半星ー1、タイタニックでー1)
2020.12.12
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大明风华 Ming Dynasty第61話「奪門の変」年賀の儀が終わって早々、于謙(ウケン)は皇太后・孫若微(ソンジャクビ)を寝宮に訪ねた。于謙は退官を希望し、浙江(セッコウ)を見て回りたいという。オイラトはもはや脅威ではなくなったが、故郷の浙江の沿岸でも豪族が海賊と結託しているという心配な報告書があがっていた。しかし若微は退官せずとも大臣の身分で三省巡按使(ジュンアンシ)も兼ねるよう命じ、江蘇・浙江・福建の管理を全て一任するという。「いいこと?敵を一掃し、跡形も残さないで」「ふっ、皇太后がお元気そうで安心いたしました」「…数年前までね、すでに身体もボロボロで、今にも倒れそうよ」若微は元宵節を過ぎたら詰所が開くため、報告書を提出して去っても良いと認めた。「皆は行く当てがある…でも私はどこへ?」すると于謙は年賀として皇太后に画を贈った。ある骨董店で南宋(ナンソウ)の文天祥(ブンテンショウ)の自画像を見つけたが高くて購入できず、自分で模写したという。それはまるで于謙が自分の行く末を暗示しているようだった。「文天祥?殉国した者ね…その絵姿は縁起が悪いわ…あなたはこの先も健康で安らかでいて」于謙はうっすらと笑みを浮かべ、画を置いて帰って行った。宮中では皇族たちを招いて新年の祝宴が開かれた。若微も中庭で演劇を鑑賞していたが、皇太妃・胡善祥(コゼンショウ)の姿はない。「双喜(ソウキ)?いつ終わるの?」「…太后、あと2刻です」( ゚д゚).oO(長っそしてついにその夜、太上皇の復位を掲げた石亨(セキリョウ)、石彪(セキヒョウ)、徐有貞(ジョユウテイ)たちが動き出した。しかし門衛を倒して宮中に侵入した石亨たちは今日が皇族たちの宴だったと思い出す。石亨は2千人以上の護衛がいると気づき、急に弱気になって出直そうとごね始めた。するとしびれを切らした徐有貞が勝手に突撃の号令をかけてしまう。石亨たちは諸門を制圧しながら皇帝の寝宮を目指した。計画では太監・曹吉祥(ソウキッショウ)が後宮に入れてくれる手はずになっていたが、門は閉まっている。そこで石彪たちが人梯(ジンテイ)で壁を乗り越えると、ちょうど曹吉祥がやって来た。曹吉祥は少し遅れただけだったが、石亨たちから大目玉を食らう。ともかく曹吉祥は今夜の寝ずの番が興安(コウアン)だと教え、右手が皇太后の寝宮なので起こすなと釘を刺した。皇帝の寝所の前で控えていた興安は、やけに外が騒々しいと気づいた。そこで様子を見に行こうとしたが、突如、回廊に石彪が配下を引き連れ現れる。寝宮にいるのは宦官と侍女たちだけ、石彪たちは有無を言わさず斬殺して先を急いだ。しかし寝所で景泰(ケイタイ)帝・朱祁玉(シュキギョク)の不気味にうごめく影を見た石彪は恐れおののき、とりあえず金の置物だけ盗んで撤収してしまう。一方、夜が明ける前に徐有貞は沈四(シンシ)と王五(オウゴ)を供にして南宮へ駆けつけた。「″陛下″をお迎えに参りました!」若微は何やら物音に気付いて目を覚ました。すると正殿で双喜や侍女たちが床にへたり込んで怯えている。「何事なの?」「太后!分かりません…太后!行ってはなりません!」双喜は思わず皇太后の足にしがみついた。翌朝、朱祁鎮(シュキチン)は皇帝として宮門をくぐった。その頃、宮中を制圧した石亨たちの前に、突然、太皇太后・張妍(チョウケン)が現れる。するとすっかり年老いた太皇太后は目もろくに見えず、おぼつかない足取りで亡骸の間を歩いてどこかへ消えた。…景泰(ケイタイ)8年、公元1457年、石亨、徐有貞、曹吉祥による政変が勃発…朱祁鎮、″奪門の変″を起こす朝臣たちは何も知らず登朝した。すると突然、宮門が閉まり、衛兵たちに包囲されてしまう。何事かと思えば徐有貞が現れ、太上皇が本日をもって復位し、門外で百官の祝福を受けると告げた。衛兵たちに脅されるように大殿の前に誘導される朝臣たち、一方、若微も曹吉祥の案内で大殿の前に到着する。そこには玉座に腰掛けた息子の姿があった。「娘(ニャン)、どうです?私は成し遂げました」「…とうとう兵を挙げたのね」若微は息子を諌めようと手を伸ばしたが、朱祁鎮は先に母の手をつかんだ。徐有貞は朝臣たちを前に大義名分を述べて謀反を正当化した。「景泰帝は愚昧で帝位を奪い去り、己のものとなした しかし太上皇は天命を授かり、ここに復位される お前たちは逆臣であり、その目は節穴だ!ただし太上皇は寛大である 今ここでひざまずいて拝謁した者は死罪を免れるうえ、褒賞も与えよう…跪拝せよ!」朝臣たちの意見は割れた。すると石亨が立っている者は斬ると怒号を響かせる。「やめなさいっ!」若微はかつての過ちが繰り返されることを恐れた。しかし祁鎮は母の手を強く握りしめ離さない。「にゃん、大明の天下は朱姓の者ならば、他は誰でも良いのでは?」若微は目の前で繰り広げられる暴挙を止めることもできず、心が荒んで行くのを感じていた。朱祁鎮は皇帝の寝宮へ足を踏み入れた。帳を開けながら進んでいくと、やがてすっかりやつれた弟の姿を見つける。祁鎮は寝台へ駆け上がり、いきなり枕で朱祁鈺(シュキギョク)の顔を押さえつけたが、とどめを刺すことはできなかった。その時、外から正統(セイトウ)帝の復位を祝福する臣下たちの声が聞こえてくる。祁鈺は全てを察した。「…大哥、私は先ほど夢を見ました、私は夢の中で皇后と我が子と戯れていた…ふっ」「私を殺すべきだったな?すでに多くの者が死んだ!」すると祁鎮は寝殿を出た。回廊には徐有貞たちがひざまずいて待っていた。「于謙は?」「詔獄(ショウゴク)におります」徐有貞は景泰帝が登用した37名を投獄したと報告し、処刑は景泰帝を即位させた逆臣・于謙からだと進言する。于謙は大明を守った大功があったが、たとえ功を成しても皇帝に対して罪があるからだ。「于謙を殺さねば、この政変は戯れ言になりましょう、もし于謙が無罪ならば我らは死にます!」すると石亨たちも徐有貞の意見に賛同し、死を覚悟する。「…はお」祁鎮は忠臣たちに押し切られ、最後には于謙の処刑を認めた。寝所に捨て置かれていた朱祁玉は、丹薬を大量に飲み込み死んでいた。のちに発見された亡骸は布団に包まれ、宦官たちは寝宮から引きずり出したという。徐有貞は詔獄の于謙に面会し、今度は自分が皇帝に取りなす番だと言った。于謙が立場を変えて新朝を支持すれば皇帝も活路を残してくれるという。実は皇帝も于謙に官吏を続けて欲しいと望んでいるというのだ。しかし于謙は死罪を求めるという。「私は己の人生にやましいところはない、正々堂々と振る舞える…私は清貧だからな」「しかし于謙よ、現世では利を求めるべきでは?」「ふっ、私の信念は1つだけだ ″成すべきを成す″…正しければいかに難しくてもやる、価値ある死は無駄にはならぬ 古人いわく″一世を争わず百世を争う″ 私の志気は古人よりも大きい、争いたいのは万世の名声だ」そこまで言っても徐有貞にはやはり分からないのだろう。于謙は何ともおかしくなり、笑いが止まらなくなった。すると徐有貞は于謙こそ深い道理まで分かっていないと指摘する。「天意の意味を?景泰帝には皇帝になる幸運はなかった、人ものを強引に奪っただけ 景泰帝は一生分の福を使い切ってしまった、もしもある日、帝星がその輝きを失ったら? それが天意というものだ、景泰帝が聖人だろうが道楽者だろうが関係ない 天が景泰帝を見放せば生きてはいけぬ ″万世の名声″など争ったところで、貴殿たちが作り上げた夢物語に過ぎぬ、そうだろう?」「…死ぬ間際の金言をお前に授けてやろう、徐大人(ダーレン)は吉凶にも詳しいし、天意も読める ゆえにその知識を生かして己の宿命を占ってみろ、天意を漏らす者の寿命は短いぞ?」驚いた徐有貞は慌てて籠に乗り込み、合図して詔獄から引き上げてもらった。錦衣衛は于謙の屋敷を捜索した。しかし屋敷からは何も出て来ないどころか、朝服は綺麗に畳まれている。一方、于謙は刑場へ行く刻限となった。詔獄には于謙が最期にしたためた辞世の詩が残されている。その頃、朱祁鎮は母の寝宮を訪ねていた。やがて双喜が出てきたが、やはり帰ってくれと拒否されてしまう。「朝来ても夜来てもダメ、皇帝になった私になぜ会おうとしないのだ?!」憤慨した祁鎮は寝殿に入ろうとしたが、双喜の伝言を聞いて足が止まった。「太后が仰せになりました、もう邪魔はしないと…どうぞお帰りください」錦衣衛は于謙の屋敷の捜索を終えた。そして帰り際、皆の銀子を集め、于謙が忠臣だと知っているが、これも任務だと理解を求めて家族に渡す。しかし妻と3人の子供も于謙のように気概を失うことはなかった。一方、祁鎮は母の寝殿の前で粘っていた。すると再び双喜が現れる。「太后がお会いになります」つづく(  ̄꒳ ̄)于謙の言葉、いいですねえ~「古人説 不争一世争百世 我的志气比古人更大 我争的是万世之名」そう言えば知否知否でもちょうど明蘭が同じような話をしていましたね今の時代、こんなこと言ったら…お、誰か来たようだw
2020.12.11
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东宫 Goodbye my princess第20話「銅銭の謎」皇太子・李承鄴(リショウギョウ)の推挙により、輔国将軍・趙敬禹(チョウケイウ)が鎮北侯(チンホクコウ)に抜擢された。一見、中立に見える趙家、しかし趙敬禹が将軍になれたのは右相・高于明(コウウメイ)に取り入って西南出征の機会を得たのち、手柄を立てたおかげだった。中書省では皇太子がなぜ政敵の高右相の″手の者″を推挙したのか話題になっていたが、そこへちょうど皇弟・忠(チュウ)王が現れる。「誰の手の者だと?」実は高右相は長い間、趙敬禹を西南に留め置いていた。治安の回復を成し遂げてようやく都に戻って来られたものの趙敬禹に実権はなく、現在では皇城の警備を司るのが関の山だという。「太子が推挙した、つまりそれが答えだ」忠王は暗に趙敬禹が皇太子派だと吹き込んだが…。一方、西域志の改訂を手伝う許可をもらった曲小楓(キョクショウフウ)は鴻文館で暇を持て余していた。翊(ヨク)王・李承鄞(リショウギン)は皇太子が許したのは故郷を懐かしめという配慮に過ぎず、国事に女子は関われないという。すると小楓は豊朝の掟にへき易し、自由で楽しかった西州とは大違いだと嘆いた。しかし李承鄞は九公主と話しているうちまた頭が重くなり、気分転換に風に当たって来ると言って席を立ってしまう。「え?どこへ行くの?ちょっと待ちなさい!チョンイン!」翊王を追いかけて外へ出た小楓、しかし李承鄞に無視され、思わず積もっていた雪を丸めて翊王の背中に投げつけた。李承鄞は子供じみた真似をする小楓に呆れながらも、雪をつかんでやり返してしまう。こうして雪合戦が始まり、気がつくと2人は笑い合いながら戯れ合っていた。相府では父の逆鱗に触れた三子・高震(コウシン)が二兄の高坤(コウコン)に厳しく打たれていた。「お前のせいで趙家が太子に取られた!」高于明は蹴鞠(シュウキク)大会や妓楼で問題を起こした息子に怒りが治らない。「悪いのは皇后です! 翊王と趙瑟瑟(チョウシツシツ)の仲を認めていれば、太子は趙敬禹を鎮北侯に推挙しなかった!」「黙れーっ!死ぬまで打て!」しかし高坤は三弟を痛めつけても状況は変わらないと説得、それより新たな策を練ろうと提案した。皇太子は趙家を手に入れ上機嫌だった。これで九公主を娶れば西州も手中に収まり、高家も楯突くことはないだろう。すると李釅(リゲン)は言いにくそうに趙敬禹が怪しい動きを見せていると伝えた。「本日、丹蚩(タンシ)へ発ちましたが…李承鄞が見送りに…」しかも趙瑟瑟と一緒だという。李承鄞は郊外まで趙敬禹を見送りに出た。そして川沿いの露台で瑟瑟も同席し、3人で杯を交わす。実は李承鄞はとうに瑟瑟と将来を誓い合っていた。しかし当時、翊王自ら瑟瑟との仲を認めて欲しいと懇願しても、趙敬禹は首を縦に振らない。「太子に嫁がせたいのですね?今は無力ですが約束します、必ずや瑟瑟を幸せにすると… 私が将軍の願いを叶えます、これから一芝居打つのでお力添え願えませんか?」李承鄞は皇太子に瑟瑟と別れたと思わせるため、蹴鞠大会で仲違いを演出した。それだけでは用心深い皇太子が趙家を信用するとは思えず、李承鄞は瑟瑟に文を書いてもらう。瑟瑟は指示通り皇太子の外套を返すという名目で文を渡した。さらに皇太子の疑念を払拭するため、李承鄞は輔国将軍府に通い詰める。間者の侍女・嬋児(ゼンジ)は皇太子に密書をしたため、門前払いされた翊王は諦めたのか足が遠のいたと報告していた。ここまで来れば皇太子も趙家を信用するはず、すると思った通り皇太子が輔国将軍府に現れる。李承鄞は恐らく皇太子がうまい話を持ちかけ、趙敬禹の出方を見るだろうと予測していた。こうして趙敬禹は皇太子を利用して高位と兵権を手に入れ、李承鄞も大きな後ろ盾を得た。瑟瑟は父との別れを惜しみながら見送っていたが、そんな2人の姿を高台から皇太子と李釅が眺めている。そうとは知らない李承鄞と瑟瑟は手を握って見つめ合い、計画を後から知った趙士玄(チョウシゲン)を心配していた。「私は父と兄を危険にさらした、趙家の命運は殿下にかかっています… 瑟瑟に飽きる日が来るかもしれません、その時は父や兄の献身をどうか思い出してください」「君を大切にすると約束した、失敗したらその玉を持って東宮へ行ってくれ」「はっ!瑟瑟は殿下だけを思うと誓います!」李承鄞は皇太子が瑟瑟に贈った玉を揶揄して笑う。「なるほど…一杯食わされたな」皇太子は李承鄞にしてやられたと知り、怒り心頭だった。皇后は皇太子と趙家の結託に李承鄞が絡んでいると疑っていた。李承鄞を本気で想っていた瑟瑟がこうも簡単に心変わりするのはおかしい。すると叔父の高于明が訪ねて来た。叔父が来たことで皇后は李承鄞の仕業だと確信したが、何も知らないふりをする。実は高于明が間者に探らせたところ、丹蚩に赴く趙敬禹を翊王と娘が一緒に見送っていた。「まさに寝耳に水だ、翊王は趙家を巻き込み芝居を打ったのだ」高于明は翊王が数ヶ月前と比べ、人が変わったようだと舌を巻く。「腑に落ちんな、翊王に助言を与える者に心当たりはないか?」「私は舅舅しか浮かびません、おそらく趙家の娘に誘惑され、術中にはまったのです」「だとしたら趙家は大したものだ…翊王が皇后の目を盗み策を巡らすとはな、実に気がかりだ」そこで皇后は目を光らせると約束して叔父を安心させた。一方、顧剣(コケン)は米羅(ミロ)酒楼でのんだくれていた。ミロは顧剣の身体を心配し、酒に溺れるのは辛い過去のせいだろうと指摘する。「小楓のことが大切なんでしょう?…私の目は欺けないわよ? 小楓にとってもあなたは大切な存在なのね?」「ふっ、それはどうかな?昔のことだ…もう忘れたよ」ミロは自分と小楓が身内のように親しくしているのは、お互いに故郷へ帰れないからだと言った。小楓にとって顧剣が大切な人なら、自分にとっても顧剣は朋友だという。しかし顧剣はただの客で良いと答えた。「私は本当に情けない男なのだ、身近な人ほど失望させてしまう…」そこへ明月(メイゲツ)がやって来た。ミロは明月に顧剣を任せて仕事に戻った。すると明月は顧剣にあれからどう生きて来たのか尋ねる。顧剣はある人から武術を教わり、西州の明遠(メイエン)公主のもとに身を寄せたと教えた。まさか2人の様子を外から柴牧(サイボク)がうかがっているとは知らずに…。「公主が亡くなり都に戻ったんだ、君は?どうして鳴玉坊(メイギョクボウ)に?」「捕まった私と母は父の助けを待ったわ、でも父が現れず、生き埋めにされた 私は必死に地中から逃げたの、その後、商人に拾われて歌舞を覚えたわ そして都に戻り、鳴玉坊の妓女に…運が良かった、私は身を売らずに済んだんだもの」「苦労したんだな…」しかし明月は復讐できないことが悔しいだけだと言った。顧剣はなぜ柴牧が名乗り出ないのか分からなかった。すると柴牧は明月の穏やかな日々を守りたいと吐露し、血なまぐさい復讐に巻き込みたくないという。顧剣は自分を救うために家族を犠牲にしたのだろうと言おうとしたが、柴牧が遮った。「後悔はしていない、大義のために生きる者もこの世には必要だ 剣児よ、済まなかった、お前に重荷を背負わせて…だが忘れるな、私たちは生かされている 数百人の犠牲の上に今があるのだ」顧剣は義父へのわだかまりが解け、敵を討つために今後も指示に従うと約束した。李承鄞は戸部と兵部の資料を集め、調査を進めていた。すると小楓が懲りずに手伝いにやって来る。そこで李承鄞は九公主に地図を確認して欲しいと頼んだが、方向音痴の小楓は見ても分からなかった。しかし役立たずだと思われるのが嫌で、とりあえず知っている事でごまかすことにする。「ここが間違ってる! 丹蚩は氷原だけじゃないの、この谷には温泉が湧いているわ、夏は本当に美しいのよ? 辺り一面が蛍の光で照らされてね~」その時、小楓はふと自分たちは前に会ったことがないかと聞いた。「私たち、以前からの知り合いじゃない?」李承鄞はまさか自分が温泉で蛍を小楓に贈ったなど夢にも思わず、無視して資料を手に取った。寿仁宮に戻った小楓は楽しそうな侍女たちの声を聞いて部屋をのぞいた。すると侍女たちが銅銭を使って何やら盛り上がっている。小楓は興味津々で中に入ると、侍女たちは″銭投(セントウ)″で遊んでいた。銭投とは参加者が同じ枚数の銅銭を出し合い、銅銭を投げて表が出た数だけ取ることができる。裏が出た銅銭はそのまま残し、次の人が投げて表の銅銭だけ取る、これを繰り返して銅銭を一番多く取った者が勝ちだ。小楓は早速、参加することにしたが銅銭がなく、耳飾りで許してもらう。すると驚いたことに小楓は一人勝ちした。しかし突然、女官・永娘(エイジョウ)が現れ、侍女と賭け事など立場に関わると叱られてしまう。小楓はかろうじて2枚の銅銭を持ち帰ったが、ある疑問が湧いた。「永娘?豊朝(レイチョウ)の官銭の規格は同じなの?」「はい」「おかしいわね~同じ作り方なのに大きさや厚みに差が出るかしら?」「職人が失敗したのでは?」翌日、納得がいかない小楓は鴻文館でこっそり銅銭を調べ始めた。すると李承鄞が何やらコソコソしている小楓を見つけてのぞいてみる。「何だ、遊んでいたのか?」( ・ノェ・)コショッ<…重大な発見をしたの「何だ?」「見て、不揃いの銅銭が流通しているの、変でしょう?」李承鄞は小楓が調べていた銅銭を手に取り、確認してみた。確かに小楓がいう通り大きさや厚みが違う。しかし李承鄞はそのまま黙って小楓の銅銭を取り上げた。「返してよ!」「嫌だ!…もっと良い物をやるよ!これはもらう!」「ダメよ!ダメ!」宮中を抜け出せない李承鄞は裴照(ハイショウ)に銅銭を預けた。そこで早速、裴照は柴牧に届けて事情を説明する。「厚い方は銅が古い、薄い方は銅が新しい、私鋳銭(シチュウセン)だろう」豊朝は銅を使って毎年、銅銭を発行、残りの銅は仏像鋳造に使われていた。信仰心が厚い皇帝は即位後、万沸寺を建立し、毎年、仏像を寄進している。「今年も作った、仏像鋳造の責任者は忠王の嫡子・李釅だ」「私鋳銭を作った可能性がありますね、背後には太子が?大金を何に使うのでしょうか?」「だが問題がある、仮に翊王が陛下に動かぬ証拠を示しても体面を重んじて握りつぶすやもしれぬ」柴牧は皇帝が自ら調査を命じるよう仕向ける必要があると助言した。攬月(ランゲツ)閣に翊王の侍女・嬋児がやって来た。翊王から手慰みにと贈り物があるという。箱の中から出て来たのは″孔明鎖(コウミンソウ)″という玩具で、何でも辛抱強く木片をバラすものだとか…。つづく(^ꇴ^)水の掛け合いが雪合戦に~楽しかったシーズン1を思い起こさせる演出が上手いわ
2020.12.10
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第32話「二人きりの特訓」白鳳九(ハクホウキュウ)は東華帝君(トウカテイクン)のため、酔里仙(スイリセン)を貸し切って宴を開いた。そこへ驚いたことに天族第3皇子・連宋(レンソウ)が阿離(アリ)を連れて現れる。「″九歌公主″、本来は帝君に丹薬を渡しに来る予定だった しかし天孫が遊び相手を失って寂しそうなのでね 慰めに爺爺に会いに連れて来たのだが、ちょうど宴の最中だったゆえ、のぞいてみたのだ 早く届けないと帝君が困ると思ったが、見たところでは何も…」すると東華帝君は仙術で連宋から薬瓶を奪い取った。「この先、必要かもしれぬ」白鳳九は約束通り燕池悟(エンチゴ)と姫蘅(キコウ)を隣に座らせていた。しかし姫蘅は侍女に汁物を届けさせ、急に東華帝君と鳳九の間に割り込んでくる。「老師、どうぞ」東華帝君は姫蘅の手に赤い斑点が出ていることに気づいた。「長生藤(チョウセイトウ)に触れるなと言ったであろう」「老師、覚えておいででしたか?」姫蘅は鳳九に東華帝君との親密さを見せつける。「今日は汁物を作ってきました、長生藤を入れないと老師のお好みの味になりませんから~」不愉快な鳳九は急に席を立ち、料理の支度を見てくると言った。すると燕池悟と阿離も一緒に行くと言って席を立つ。しかし鳳九は面倒になると断り、その代わり阿離に手作りの菓子を渡した。燕池悟も手を差し出したが、鳳九は燕池悟が食べられないことを思い出す。(´・ω・)<私が作った菓子は緑豆か小豆のだけ、あなたが嫌いな生姜の粉も入ってる…(; ゚ェ゚)<俺の嫌いな物ばかりだ、俺の好物を忘れたな?(^ꇴ^)<梅のお菓子でしょう?( ˘ω˘ )<甘草を入れない塩味のあるお菓子がいい、塩卵の黄身の菓子もいいな~(^ꇴ^)<はお、そうしましょう鳳九と燕池悟の仲睦まじい様子を見た東華帝君は思わず汁物をこぼした。すると連宋が鳳九を呼び止め、緑豆や小豆の菓子が好きなので欲しいと頼む。鳳九は袋から残りの菓子を皿に盛って差し出すと、連宋は東華帝君に自慢するように受け取った。「…あの者の好みに詳しいのだな?」「帝君も菓子が食べたいのですか?…でももうなくなりました」そこで鳳九は阿離に分けてもらうよう勧めたが、阿離は6つももらった連宋が分けるべきだと訴える。「これもあなたの口に合うかは分かりません、なのに取り上げると?」連宋は東華帝君の眼の前で美味しそうに鳳九の菓子を食べた。「小九、行こう!何ならお前が作ってくれよ?」待ちくたびれた燕池悟が声をかけると、嫉妬した東華帝君は思わず汁物を仙術で投げた。「すまぬ、手が滑ったのだ」しかし姫蘅の汁物だと気づいた燕池悟は喜んで飲んでしまう。それを見た姫蘅は憤慨し、汁物を奪い返して帰って行った。|ω・`).oO(せっかくの宴がどんどん気まずくなっちゃう…私のおごりなのに~司命星君(シメイセイクン)は連宋が修為を使ってまで梵音谷(ボンオンコク)に行ったと聞いて驚いた。てっきり成玉元君(セイギョクゲンクン)に探りを入れると思っていたが、まさか自ら乗り込むとは…。「他の男のことを成玉に聞いたりしないさ、よそ見をさせてどうする?」「感服いたしました」その夜、疾風院に緲落(ビョウラク)の邪気が現れた。しかし東華帝君の結界に弾かれ、白鳳九に近づけない。そこで邪気は玉林院の姫蘅を狙うことにした。…あの女子を恨めしく思うか?愛しているのに力が及ばぬようだな?「はっ!誰?!」姫蘅は自分の心を見透かされ、驚いて飛び起きた。すると謎の女が姿を表す。「私が誰かを知る必要はない…良い方法がある、あの者らに互いに疑心を抱かせるのだ あの者らの間に溝ができれば、お前にとって好機だ、頻婆果(ビンバカ)を手に入れよ 心配するな、お前にとってはいとも容易い」その時、姫蘅は夢から覚めたが、緲落の邪気に操られていた。翌朝、燕池悟が疾風院に現れた。するとちょうど朝食を運んで来た白鳳九と出くわす。「お前に申し訳ない…実は俺も競技大会に出て頻婆果を手に入れる、姫蘅の身体を治したいんだ だが安心しろ、半分はお前にやる、うん」二人はどちらが勝っても半分ずつにしようと約束したが、燕池悟はならば自分に任せて辞退するよう勧めた。その時、東華帝君から寝殿から顔を出す。「ならぬ、私が小白(ショウハク)を指導する」郡主・潔緑(ケツリョク)は小燕が競技大会に出ると知った。燕池悟は姫蘅から頼まれ事をされたと喜んでいたが、潔緑は楽師に利用されているだけだと気づく。恐らく楽師は九歌に頻婆果を渡したくないのだろう。しかし燕池悟は姫蘅の″秋水の毒″を癒したいだけだと否定した。翌朝、白鳳九が寝殿を出ると疾風院の中庭に氷柱が何本も立っていた。すると東華帝君が現れ、いきなり仙術で鳳九を一番高い氷柱に乗せてしまう。これから結界の中で10日間、東華帝君は白鳳九に稽古をつけることにした。今日はまず氷柱の上を歩く練習をするが、鳳九は仙術が使えないと高い所が苦手だという。その時、鳳九はうっかり足を滑らせ落下、しかし東華帝君が抱きとめ、難を逃れた。「下心があってわざと高所へやりましたね?…腰に手を回しているのが証拠です」東華帝君は憤慨して手を離し、鳳九は尻餅をついてしまう。(,,Ծ‸Ծ,,)<子供か!冗談を真に受けるなんて…ブツブツ東華帝君は頻婆果が欲しければ自分の指導に従うよう諭した。「悪知恵を使って勝つこともできよう、だがあいにく審判を務めるのは私でね この私が不正を許すと思うか?」「…自分だって経験があるくせに」「ウム…だが最近は真面目になったと思う」「(ハイハイ)私のような者をご指導いただき、鳳九、感謝いたします」「ぶかぁちー、愚かなものを一度は指導してみたかったのだ」「知鶴(チカク)は愚かではなかったとでも?!」「知鶴?…以前、確かにやむなく指導したが、その後、別の者に師事した、それが気になるのか?」東華帝君は鳳九が初めて嫉妬したことが嬉しかった。「あの者は進んで学ぼうとしなかった、なぜか分かるか?私に頼ることばかり考えていたからだ」「うーん…もし私が知鶴でも、同じように考えると思います」「そなたが?ふっ、シァォバイ、そなたは違う、期待しているぞ」すると日が暮れる頃、鳳九は帝君が作ってくれた氷柱を軽々と移動できるようになった。翌日、白鳳九は目隠しをして氷柱を自在に歩ける練習を始めた。その頃、九天では連宋が魚に餌をあげている成玉元君を見つけたが、何やら思い悩んでいる。聞いてみれば成玉元君は鳳九を心配しいた。連宋は阿離と訪ねたところ元気だったと教え、仙術で疾風院の様子を映し出してやる。するとちょうど氷柱が崩れ、目隠しをした鳳九が落ちる場面だった。東華帝君は咄嗟に飛び出して鳳九を受け止めたが、勢い余って二人の顔が衝突、唇が重なってしまう。動揺した鳳九はうっかり咬みついてしまい、驚いた東華帝君は鳳九を突き放した。慌てて逃げ出そうとする鳳九、しかし唇の血を拭いながら東華帝君が引き留める。「シァォバイ、何か言うことは?…″咬んで申し訳ない″」「…申し訳ないです」「申し訳ないとは本心か?」「だます必要が?」「自分が楽しむ目的でだますこともある」鳳九は驚いて再び目隠しをすると、氷柱に飛び乗って訓練を始めた。成玉元君は元気そうな白鳳九の姿を見て笑顔になった。すると連宋は東華帝君がそばにいて共に暮らしているのは良いことだという。「縁というものは司命にも決められない、案じても仕方がないぞ?」2日間の訓練で白鳳九は目隠しでも氷柱の上を自在に歩けるようになった。一方、燕池悟も姫蘅が見守る中、稽古に励んでいる。するとその夜、突然、潔緑が玉林院に駆けつけた。実は萌少(ホウショウ)こと相里萌(ショウリホウ)が酔いつぶれてしまい、九歌を頼ったが結界で近寄れないという。燕池悟は小九も呼んで来ると言って潔緑を先に酔里仙へ帰した。すると燕池悟は難なく疾風院の結界を開け、白鳳九を連れて悲しみに暮れる萌少を励ましに行く。萌少?残念だけど死んだ者は二度と…>(*´・ω・)ノ"(∩ω∩`)゚。萌少は片想いの相手である青丘帝姫からもらったコオロギの″将軍″が死んだことで大騒ぎしていた。すると燕池悟はここでようやく萌少の片思いの相手が青丘帝姫だと知る。(  ̄꒳ ̄)<青丘帝姫なら諦めるしかないわ、すでに夫がいるんだもん@9( ゚д゚)<え?鳳九殿下に?!何も聞いてないわ!@緑( ꒪ω꒪)<萌少が好きなのって…フォンジゥ?!@燕( ゚д゚)<そうよ~まさか白浅(ハクセン)上神のわけないでしょう?@緑(´⊙ω⊙)<え?!@9白鳳九はひとまず燕池悟を引っ張って廊下へ出た。確かに以前、市場である青年を助け、あの壺にも見覚えがある。「かなり前のことでよく覚えていないの」( ・ノェ・)<絶対に秘密よ?(*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ウンウン萌少は掟など無視して勇敢に突き進むべきだったと後悔した。そこでやはりこの思いを青丘帝姫に伝えに行くと決める。驚いた白鳳九は将軍は死んでも壺が残っていると引き止めた。燕池悟もその通りだと同意し、愛の印なら虫でなくても壺でいいと説得する。結局、泥酔した萌少は頭がクラクラすると訴え、まずは帰って休むことになった。つづく( ತ _ತ)おじいちゃんとキ…いや、何でもないです
2020.12.10
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第31話「帝君のやきもち」東華帝君(トウカテイクン)は白鳳九(ハクホウキュウ)を連れて玉林(ギョクリン)院に戻った。「妖魔を封じ込める結界で眠れた者は初めてだ…」しかし妖魔の邪気を浴びたせいで鳳九はうなされている。東華帝君は思いがけず鳳九を介抱するはめになり、母を恋しがって泣きわめく鳳九の背中を優しく叩いてやった。白鳳九は書物を読みながら寝転んでいる東華帝君の横で目を覚ました。驚いて飛び起きた鳳九だったが、東華帝君は鳳九が離れなかったせいだと釈明する。「あのような醜態を誰かに見せたことがあるか?」「…家族の他は帝君だけです」再び帝君から恩を受けてしまった鳳九、しかし発端は東華帝君が自分を符禹(フウ)山に連れ出したせいだと訴え、今回の恩は差し引きゼロだという。「それに私が離れなかったとおっしゃいましたが、振り払えばいいものを、なぜされるがままに?」「そなたが自ら身を委ねて来た、珍しいことゆえ、振り払わなかった」「帝君、そんなへ理屈を言う方ではなかったはず…」「言いたい時には口にすることもある…」鳳九はああ言えばこう言う帝君に呆れ、燕池悟(エンチゴ)が待っていると断り帰ることにした。しかし燕池悟と聞いた東華帝君は面白くない。「おおお~幼い頃、暗闇で蛇穴に落ちて以来、夜道を歩かぬのでは?外を見てみよ」鳳九は早速、寝所の帳を開けたが、その時、人影が見える。…誰か来てる、姫蘅(キコウ)かしら?あ、やっぱり姫蘅だわ白鳳九は焦って東華帝君を寝台に押し倒し、布団を広げて一緒にかぶった。「シーッ!外に誰か来ています、姫蘅に違いありません」「なぜ隠れる必要がある?」「誤解されたら大変です!」「なぜ大変だと?そなたこそ何か誤解している、静かに横になっておれ、薬を持って来る」すると東華帝君は鳳九を残して出て行ってしまう。姫蘅が厨房で料理を作り終えた頃、急に東華帝君が現れた。東華帝君は黙って薬を持ち帰ると、そのまま寝所に向かう。後からついて来た姫蘅は何事かと寝台をのぞいたが、誰かが急いで窓から逃げ出した痕跡があった。一晩中、小九を探し回っていた燕池悟が疾風院へ戻って来た。「小九!戻ってたのか!よかった~大蛇に食われたかと思った!」聞いてみればお互い昨夜の計画に失敗したと分かる。すると鳳九は妙なことがあったと相談した。「昨夜、帝君に救われて、しばらく共に時を過ごしたんだけどね…そこに姫蘅が来たの あ、誤解しないで、何もなかった、ただ私は帝君の寝床で休んでたんだけど… 妙なことに帝君は私を隠そうとしなかった、どうしてかしら?」「アイヤー!嫉妬のあまり姫蘅を傷つけたんだ!」燕池悟は自分と姫蘅の仲に嫉妬し、寝床に別の女がいるのを見せつけて姫蘅をわざと傷つけたと分かった。しかし東華帝君が姫蘅に辛く当たるほど、燕池悟は自分の存在感が増すと喜ぶ。(๑・᷄ὢ・᷅๑)<誰かを愛するって色んな感情があるのね~それが複雑に絡み合ってるまだ何の分別もなかった頃、鳳九は帝君に会いたい一心で太晨(タイシン)宮に乗り込んだ。今になって思えばただ度胸がいいだけで、どれほど幼稚だったか自分でもよく分かる…。九天では司命星君(シメイセイクン)が成玉元君(セイギョクゲンクン)に助言していた。実は天族第3皇子・連宋(レンソウ)が何やら勘付いたかもしれないという。「過去のことを3殿下の耳に入れるか悩みます…帝君との縁を左右しないか気がかりでね」しかし成玉は東華帝君と白鳳九に縁はないはずだと訝しんだ。「縁がなければ梵音谷(ボンオンコク)で再会しないし、妙義淵(ミョウギエン)で顔を合わせたりしません 運命が変われば新たな縁も生まれます」司命は連宋が知りたいことがあれば追及の手を緩めないことから、成玉に注意するよう警告した。東華帝君は妙義淵に封印された緲落(ビョウラク)を訪ねた。「昨日の私たちの逢瀬は、世のどんな色恋にも勝るわ」「どうやら鎖魂玉(サコンギョク)の力で満月の夜に化身を作り出したな?」緲落は不敵な笑みを浮かべ、間もなく封印も敗れると豪語する。「ふっ、昨日、私の化身が何を見たと?お前の心の奥底にはある女子がいる…あははは~ どうだ、図星だろう?その女子は私の手の中から逃げ出せない」すると東華帝君は仙術を放ち、化身が二度と出られないようにして帰った。しかし緲落は東華帝君の弱点をつかんだと1人勝ち誇る。…頻婆果(ビンバカ)か、もしくはあの女子の赤い印を手に入れてみせる疾風院に東華帝君が現れた。驚いた白鳳九は戸を閉め、思わず狐狸に変身して窓から逃走する。燕池悟が呆然としていると、東華帝君が寝殿に入って来た。「小九は…九尾紅狐か?」「居所を共にしながら青丘帝姫と知らぬのか?」「白鳳九と言う名の他には何も言わなかったんだ…ともかく小九は会いたくないらしいな」すると東華帝君は燕池悟が鳳九と半年も同じ居所だったと知って嫉妬した。「この疾風院と私の玉林院を交換してやろう…玉林院には姫蘅がいるぞ?」玉林院に燕池悟が引っ越して来た。東華帝君と居所を交換したと聞いた姫蘅は、疾風院の東の部屋には誰が住んでいるのか尋ねる。「小九さ」姫蘅は愕然となり、黙って部屋に入ってしまう。疾風院を飛び出した白鳳九は偶然、萌少(ホウショウ)こと相里萌(ショウリホウ)と出くわした。萌少は寒いので部屋へ戻るよう勧めたが、鳳九はふと半年経ってもまだ冬だと気づく。実は梵音谷(ボンオンコク)には四季がなかった。200年ほど前までは四季があったが、比翼鳥(ヒヨクチョウ)族の神官長だった沈曄(シンヨウ)が春夏秋を切り捨てて岐南(キナン)神宮に隠棲、それ以来、冬しかないという。「なぜ切り捨てたの?」「阿蘭若(アランジャク)と関わりがある」阿蘭若は比翼鳥族の第2公主、生前は春夏秋が好きだったが、今ではその名も禁句だ。沈曄が季節を切り捨てたのは比翼鳥族に阿蘭若を忘れさせないためだが、萌少はそれ以上、詳しく教えてくれなかった。白鳳九が目を覚ますと、窓から東華帝君の姿が見えた。なぜか西の寝殿に入って行く東華帝君、そこで急いで様子を見に行くと、東華帝君は燕池悟と居所を交換したという。「今日からそなたが私に仕えよ…重霖(チョウリン)ならすぐに茶を出すぞ?…食事の用意を」「ふう~はっきり言いますが帝君は厚かましいです」「ウム…そうだ、そなたは鋭いな」「プイッ」「そう言えば誰かが頻婆果(ビンバカ)とやらを盗むような話を…」「あーっ!実は魚料理をお出ししようと思っていたところで…」態度を一変させた鳳九は仕方なく出かけることにしたが、うっかり敷居につまづいてしまう。すると咄嗟に駆けつけた東華帝君が抱きとめ、助けてくれた。その時、鳳九は東華帝君の左腕に血が滲んでいることに気づく。「あ、腕をどうしたのです?」「そなたを抱えて傷が裂けたのだ」「そんなに重くありません!」「こう言う場合、体重より私の傷を案ずるべきでは?」「おぅ…でも裂けるなんて…」「重過ぎたのだ」「ありえない!」東華帝君はふと鳳九の頭を見て手を上げると、驚いた鳳九は瞬時に避けた。しかし東華帝君は鳳九を叩こうとしたのではなく、髪の乱れを直してくれる。「小白(ショウハク)…梳き忘れたな?」「ちっ違います、これは今の流行です…なぜ私を小白と?シァォバイなんて呼ばれたことがない」鳳九は何とも気恥ずかしくなって食事の準備に走って行った。その夜、萌少は玉林院の燕池悟を訪ねた。燕池悟は姫蘅が嫌がっているとぼやき、話しかけても相手にしてくれないという。しかし萌少はまだ慣れていないだけだと励まし、毎日、顔を合わせていれば長所に気づいてもらえると言った。「そうだな、頑張るよ!」「それで帝君が九歌(キュウカ)の居所に移ったのは、どういうことだろう?九歌を見初めたのかな?」燕池悟は萌少の言葉で急に活路を見出した。白鳳九と東華帝君が相思相愛になり、傷ついた姫蘅を自分が慰めればいい。そこで燕池悟は東華帝君の悪口ばかり言っている鳳九に良い印象を持たせる必要があると気づいた。白鳳九は東華帝君に傷薬を差し入れた。すると東華帝君は自ら袂をめくりあげ、薬を塗れという。鳳九は仕方なく直接、東華帝君の腕に触れることになった。「伺いますが、あんな妖女など帝君の敵ではないはず、なぜ傷を負ったのです? もしや暇つぶしに私に世話をさせるためとか…」「それほど私が愚かだと?」「そうです」「小白、私を誤解しているようだ…頻婆果を手に入れたいのだろう?」「いいんです、来月に行きますから」「間に合うのか?」「もちろんです、競技大会の決勝もまだ始まっていませんから」鳳九に全く頼りにされず、東華帝君は拍子抜けした。東華帝君の取り計らいで白鳳九が競技大会の決勝に出られることになった。燕池悟は東華帝君を絶賛、小九のために己の名声も顧みず、裏から手を回してくれたという。「この恩は大きいぞ~半年間も放置され、手巾で騙されたが、この恩に比べれば大したことない! 罪を補って余りあると思わないか?まさに神仙の鏡だ! 魔族でも恩を受けたら感謝するぞ?相手の小さな罪を責め、感謝しないのは獣にも劣ると思うぞ!」( ತ _ತ)<急に帝君への評価が変わったの?( ๑≧ꇴ≦)<ドンファを誤解してたんだ~俺には分かる、東華はお前と友だちになりたがってる!( ತ _ತ) <…考えてみる白鳳九が帰ると、2人の話を聞いていた潔緑(ケツリョク)が現れた。実は潔緑、口の軽い萌少から全て聞いているという。燕池悟は盟友である九歌を利用して傷ついた楽師に漬け込もうと画策するも、どこか後ろめたさがあるのだろう。しかし潔緑は九歌なら東華帝君を好きだと教えた。「姑娘の″嫌い″は″好き″の裏返しなの」「つまり小九に恨まれずに済むのか!」燕池悟は喜んだが、だからと言って姫蘅が小燕を好きかというと違うと言われてしまう。潔緑も東華帝君に憧れていたが、帝君の九歌への態度が明らかに違うと気がつき、勝ち目はないと悟っていた。「私も郡主よ、男のために誇りを捨てられないの、ともかくしっかり楽師を捕まえて」「萌少よりもお前に相談すればよかったよ…」「当然よ」その夜、燕池悟と萌少は疾風院を訪ね、小九の競技大会出場を祝った。白鳳九は確かに東華帝君のおかげだと感謝し、お礼の宴を開くことにしたという。「ところで決勝ってどんな方法で戦うの?」「決勝を行う青梅塢(セイバイウ)は仙術が禁じられている、決勝はあくまで剣の戦いだ 剣を使う心技が重視されるんだ 参加者はもれなく氷柱の上で戦い、落ちると負けになる」その時、賑やかな話し声に気づいた東華帝君が西の部屋からのぞいていた。燕池悟は小九なら勝てると太鼓判を押し、苦労しても報われる鳳九が羨ましいと漏らした。「え?でも決勝に進んだだけで勝てるか分からないわ?」すると燕池悟はどんなに努力しても姫蘅とは結ばれないとぼやく。鳳九はようやく燕池悟が何を言いたいのか分かった。しかし萌少は自分など努力どころか、想い人に会う機会さえないと嘆く。鳳九は時機が来れば青丘帝姫に会えると励まし、宴では燕池悟と姫蘅の席を隣同士にすると約束した。喜んだ燕池悟は思わず鳳九の肩を叩いたが、それを見た東華帝君は咄嗟に鳳九を呼ぶ。「シァォバイ!こちらへ」「今、行きま~す」つづく( ๑≧ꇴ≦)それぞれ誤解している中、冷静な郡主wラバちゃんは介…ゲフンゲフン
2020.12.09
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第30話「妖女の正体」今日から東華帝君(トウカテイクン)の茶道の授業が始まる。九歌(キュウカ)こと白鳳九(ハクホウキュウ)はまだ誰もいない水月潭(スイゲツタン)でひとり、頻婆果(ビンバカ)を盗む方法を考えあぐねていた。そこへ郡主・潔緑(ケツリョク)がやって来る。潔緑は東華帝君に最も近い席を取ろうと急いで来たが、九歌も同じかと聞いた。しかし九歌はただ早起きしただけだという。「ふう~あなたも先生が目当てかと思った」「他に誰がいるの?」「もちろん、あの楽師よ~講義の時は必ず付いてくるの」|ω・`).oO(人間界での恨みをまだ覚えているかしら?潔緑の話では姫蘅(キコウ)は200年ほど前に梵音谷(ボンオンコク)に来たが、その翌年から東華帝君も来るようになったという。|ω・`).oO(帝君は姫蘅に会いに?そう言うことか~九歌と潔緑は一番前の席に座って講義が始まるのを待った。(^ꇴ^)<今日は雪が多いけど数日すればマシになる、先生の眼識はさすがね~(๑ŏ_ŏ)<時を浪費する遊びが好きなだけよ、長生きし過ぎて暇を持て余しているから…東華帝君の茶道の講義が始まった。潔緑が言った通り姫蘅は甲斐甲斐しく東華帝君の世話をしている。「…茶道の神髄は茶を煮ることにあり、″三沸(サンフツ)″という 目で見て音を聞き、湯が魚眼のように泡だてば″一沸″、泡が泉のように沸けば″二沸″、 波が立ち、音が響けばそれが″三沸″だ」白鳳九は複雑だった。これではまるで太晨(タイシン)宮の頃と同じ、姫蘅が帝君のそばにいて自分は遠くから見ているだけ…。姫蘅は東華帝君に闘茶(トウチャ)を提案した。生徒たちに競わせ、東華帝君が判定してはどうかという。東華帝君が了承すると、潔緑は後ろの席にいた燕池悟(エンチゴ)に対戦しようと声をかけた。九歌は下手なので初めから勝てると分かってるという。すると九歌が1人余ってしまったと気づいた姫蘅は自分が相手になると言った。東華帝君は白鳳九と姫蘅が入れた茶を飲んでみた。「楽師の茶は味わいがあり香りも高い、茶の道を知っている そして九歌公主の茶は色が美しく、最初は無味だが、あとで甘みが返る独特の趣がある どちらの茶も優れており、甲乙つけがたい」しかし姫蘅が闘茶を提案したのはそもそも生徒たちが真剣に学んでいるのか確認するためだった。「九歌?湯が先か、または茶葉が先か、正しい順番が分かるか?」鳳九は答えられず、東華帝君は姫蘅の勝利だと告げて席を立ってしまう。白鳳九は東華帝君を追いかけ、自分を負かすために適当な理由をつけたと抗議した。「私の講義を真剣に聞いていたか?」「聞いてなかったからあんな仕返しを?」「…どうやら本当に聞いておらぬようだな」鳳九は話にならないと引き返したが、急に東華帝君が呼び止める。「待ちなさい」「何ですか💢」すると東華帝君は鳳九の頭についた落ち葉を取ってから行ってしまう。そんな2人の様子を物陰から姫蘅が見ていた。白鳳九は燕池悟たちと新しい舞姫を見るため酔里仙(スイリセン)に出かけた。しかし今日は潔緑の姿がない。萌少(ホウショウ)こと相里萌(ショウリホウ)の話では美を保つ頻婆果が欲しいため、修練しているという。「大会が近いし、ここ数日は帝君の講義もないからな」|ω・`).oO(そうだ、もうすぐ競技大会よ、早くどうにかしないと…そこで鳳九は萌少にどんどん酒を勧めながら、それとなく頻婆樹を守る大蛇を突破する方法を探った。「あの4匹は凶暴だ、蛇陣に近づかないで」「追って来る?」「それは大丈夫だ、奴らは頻婆樹をたやすく離れない、実を狙わない限り襲いはしない」「″たやすく離れない″って…離れる時もあるってこと?」すると酔っ払ってきた萌少が秘密を教えてくれた。「実は満月の日の真夜中に奴らは天地の霊気を吸いに頻婆樹を離れるんだ」白鳳九と燕池悟は萌少と別れ、疾風院へ戻ることにした。すると鳳九は露店で飴細工を買い、燕池悟に一緒に頻婆果を盗まないかと持ちかける。「これあげるから~いいでしょう?」燕池悟はあっさり断ったが、鳳九が今年の頻婆果を男が食べると凛々しい豪傑になれると吹き込んだ。「姫蘅の好みは豪傑と優男のどっちかしらねえ?」「乗った!頻婆果は半々だ…で俺は何をすればいい?」「大蛇は満月の夜だけしばらく姿を消すわ、だから地下道を作って! 4匹が姿を消す頃、そこから侵入して実を奪ったら、また再び地下道から逃げるの!」「お主もワルよの〜」←とは言ってないw その夜、燕池悟はいとも簡単に仙術で地下道を掘ってみせた。白鳳九は解憂泉(カイユウセン)まで届いているのか確かめようとしたが、燕池悟は自分の仙術に間違いないと自信を見せる。決行は明日の真夜中、それまで穴が見つからないよう隠してから戻って行った。まさか雪見酒を楽しんでいる東華帝君に見つかっているとも知らず…。すると東華帝君は穴に仙術をかけ、再び隠しておいた。東華帝君が玉林(ギョクリン)院に戻ると姫蘅が汁物の差し入れに来ていた。すると姫蘅はできるだけ長く滞在して欲しいと願い、その記憶だけでこれからの10年も生きられるという。東華帝君は深入りしないよう″秋水の毒″を今回で根治させると決め、好きな場所へ行くよう勧めた。驚いた姫蘅は東華帝君に何も求めていないと釈明し、ただそばに仕えて恩返ししたいと訴える。「…そばにいなくて良い」傷ついた姫蘅は思わず九公主をそばに置きたいのかと尋ねたが、東華帝君は何も答えてくれなかった。「もう遅い、休め」いよいよ満月の夜、燕池悟と白鳳九は昨日、掘っておいた穴にやって来た。すると燕池悟はまず自分が地下道に入って様子を見てくると告げる。しかし地下道は途中でなぜか三つ又に分かれていた。「おかしいぞ、俺が掘った道は1本なのに…」ともかく先に進んで外へ出てみたが、そこは解憂泉ではなかった。一方、白鳳九はいくら待っても戻って来ない燕池悟にしびれを切らし、地下道へ入った。するとやがて分かれ道が現れる。「小燕ったら、3本も掘ったの?戻って来ないのは道を間違えたから?」仕方なく鳳九も地下道をたどって外へ出てみたが、見覚えのない岩山に出た。「あ、まずいわ、赤い月の夜は妖魔が現れる…禁忌の地に来てしまったのかしら?」白鳳九が頻婆樹を探していると、偶然にも東華帝君と謎の妖女が睦み合っている所に出くわした。(* ゚ェ゚)<帝君が妖女と逢い引きとか…ウケる「何しに来た?」「帝君ったら不粋ねえ~私との逢い引きに女を連れて来るなんて~」鳳九はてっきり東華帝君が自分に聞いたのかと思ったが、よく見ると向かい姫蘅が立っていた。すると姫蘅は逃げるように帰ってしまう。やがて一帯に花びらが舞うと、妖女は鳳九がまだいることに気づいた。「あら度胸がいいこと、さっきの娘と一緒に立ち去らないなんて~」「…邪魔しないから続けてちょうだい」実は鳳九は見抜いていた。「これは強大な気がせめぎ合い作り出す光景よ? 仏鈴花(ブツリンカ)は九天の聖花、三毒の気を浄化するため帝君がまいたんだわ 一見、男女の戯れに見えるけど、実際は激しい戦いを繰り広げてる…あなたは誰なの?」白鳳九は剣を招喚し、緲落(ビョウラク)に挑んだ。「この小娘め!私に手向かうとは…」2人は激しい戦いを繰り広げたが、やがて鳳九は緲落の仙術で拘束され、身動きが取れなくなってしまう。すると背後から東華帝君の声が聞こえた。「手先に意識を集めよ、心で剣を振れば全てを貫く」鳳九は助言のおかげで見事に緲落の仙術を粉砕、再び応戦する。しかし今度は緲楽の掌(ショウ)をまともに受け、鳳九は吹き飛ばされた。緲落は余裕の笑みを浮かべたが、その時、鳳九の光る鳳羽花(ホウウカ)のアザに気づき、目を見張る。そこで緲落は咄嗟に東華帝君に向かって攻撃した。鳳九は慌てて駆けつけ、東華帝君を守ったが、緲落の仙術が再び2人を襲う。東華帝君は瞬時に鳳九を抱きしめてかばうと、思いがけず左腕を切られた。東華帝君は白鳳九の手を握りしめ、腰に手を回した。「よく見ておけ」東華帝君は白鳳九を抱えたまま見事な剣術を披露し、最後は鳳九を手放して緲落に一撃を与える。すると緲落は不敵な笑みを浮かべながら離散した。東華帝君はなぜか寝台を招喚して腰掛けると、白鳳九に何しに来たのか聞いた。どうやらさっきも姫蘅ではなく自分に尋ねたらしい。すっかり頻婆果のことを忘れていた鳳九は時間がないと焦り、用あると断って帰ることにした。「私を置き去りにすると?」「まさか連れて帰れとでも?」「私は傷を負った、私を置き去りにして平気なのか?」「もちろん平気です」鳳九は急いで帰ろうとしたが、仙術で寝台まで引き戻されてしまう。すると確かに東華帝君の左腕に切り傷があった。「天地の主となってから流血したことがないはず、なのに今日は流血を見る幸運を得ました …金色が混じってる、さすが帝君ですね 話によると帝君の血を飲めば1800年分の修練の成果を得られるとか…( ʘ̅ʘ̅ )ジュル」しかし鳳九はどうせ障眼(ショウガン)法だと分かっていた。東華帝君は鳳九も賢くなったと感心したが、血を伴う障眼法は人間にしか通用しないと習わなかったのかと呆れる。驚いた鳳九は慌てて東華帝君の袂をつかみ、傷口にぐるぐる巻きにして止血した。「でも今まで会った神位の高い方々は…例えば姑夫は深手を負って医者に見せても姑姑には隠します 堂々と誇示する方は初めてです」「そうか~あの者たちと比べれば私は軟弱なのだ…で、巻き過ぎでは?」「あ!ごめんなさい!」鳳九は咄嗟に自分の裳裾を破り、東華帝君の傷に巻いた。一方、白鳳九とはぐれた燕池悟は偶然、泣いている姫蘅を見つけた。燕池悟は東華帝君が泣かせたのかと憤慨したが、姫蘅は蓮池で見た月の美しさに、ふと悲しくなっただけだとごまかす。「じゃあ家まで送ろうか?」「ありがとう、小燕」思いがけず姫蘅に″小燕″と呼ばれ、燕池悟は心躍らせた。しかし無事に姫蘅を送り届けた後、ようやく大事なことを思い出す。「しまった!小九!」東華帝君はこんな夜中にどうして解憂泉に来たのかと聞いた。|ω・`).oO(また忘れてた!小燕はどうしたかしら?!白鳳九はやはり帰ることにしたが、結界にぶつかってしまう。「言い忘れた、緲落が侵入したゆえ結界が現れた 何の災いもなく12刻が経過するまで消えない、しばらく出られぬだろう」鳳九は頻婆果を盗みに来たとも言えず、仕方なく燕池悟と会う約束があると言った。そこで傷の手当てをした自分に恩返しとして結界を破って欲しいと頼む。「そうしたら私を梵音谷に半年、放置したことも、偽の手巾で騙したことも全て水に流します」「そなたは…私を激しく恨んでいる?」「まさか~確かに私を虐げるのは帝君だけですけど…」「燕池悟は?」「小燕?小燕は優しいですよ?」すると東華帝君は不機嫌になり、結界を破る力はないと断る。その頃、燕池悟は懸命に鳳九の行方を探していた。白鳳九は困惑した。今夜を逃せば次の満月まで1ヶ月も待たなくてはならない。「アイヨー!私がいなかったらきっと小燕は慌てるわ~(ぼそっ」「…それほど燕池悟が心配なのか?」「きっと来月15日に頻婆果を盗む時、手伝ってくれないかも~ってあっ! (Ŏ艸Ŏ)」「おお〜燕池悟と頻婆果を盗む約束をしたのか?」「まさか〜聞き違いでは?」すると東華帝君は急にめまいがすると言いだし、鳳九の膝枕で横になった。鳳九はどうしたら良いか分からず、緊張しながら座っている。「血を失ったゆえ、手が冷たい…することがなければ温めてくれ」「男女は節度を…」「そうか、今度、比翼鳥(ヒヨクチョウ)族の女王に会ったら頻婆樹を植える方法を教わろうかと…」「( ゚д゚)はっ!男女の節度など道家が唱えるつまらない決まりですから〜サスサス」「素直で良い、疲れたゆえ先に眠る、そなたも休め」東華帝君は鳳九の手を握りしめながら目をつぶってしまう。|ω・`).oO(はあ?最初から最後まで座ってただけじゃん、疲れてるのは戦った私なのに「私が傍観していただけだと思ったな?そなたに加勢したのを忘れたのか? 十分に休んだら外へ出してやろう」しかし東華帝君の話を聞いているうち、鳳九もウトウトして来た。白鳳九は燕池悟が自分を必死に探しているとも知らず、いつの間にか東華帝君の横で熟睡していた。東華帝君はふと目を開き、何とも不思議な感覚を覚える。…衆生は絶え間なく私に救いを求める…しかしあろうことか私を守ろうとしたのは、この者が初めてであったつづく(´-ω-`)おじーちゃん…ってえ?違う?wツンデレ鳳九も毒舌フォンジゥも可愛い(←結局これ
2020.12.08
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第29話「茶道の先生」比翼鳥(ヒヨクチョウ)族の郡主・潔緑(ケツリョク)は、茶道の講義に憧れの先生ではなく代理の先生が来ると知って憤慨した。そこで代理の先生を追い返すため、罠を仕掛けることにする。夜梟(ヤキョウ)族の公主・九歌(キュウカ)になりすました小九(ショウキュウ)こと白鳳九(ハクホウキュウ)は、第2皇子・萌少(ホウショウ)こと相里萌(ショウリホウ)から協力を頼まれ、落とし穴の図面を作った。そしてついに当日の朝、学堂に落とし穴が完成する。しかし午後は競技大会の出場者が発表される日、小九はそれまでに書写を提出するため、運の悪い先生が落ちる姿を見ずに帰った。太晨(タイシン)宮を訪ねた司命星君(シメイセイクン)は回廊で天族第3皇子・連宋(レンソウ)と出くわした。実は東華帝君(トウカテイクン)と妙義淵(ミョウギエン)のことで話し合うため、西天梵境(サイテンボンキョウ)から仏陀が来ているという。しかし天地の存亡に関わる事態というのに、東華帝君は別の用事があると急に約束を反故にした。司命星君は何かあると気づき、運命簿の回収を口実に様子を見に来たと説明する。「帝君はしばらく戻らん」比翼鳥族の学府に天界の先生がやって来た。しかし代理の先生ではなく東華帝君が現れ、生徒たちに動揺が広がる。誰より呆気にとられていたのは小燕(ショウエン)こと燕池悟(エンチゴ)だった。「仏頂面!よくもぬけぬけと…ワナワナ…梵音谷(ボンオンコク)に閉じ込められた借りを返してやる!」燕池悟は自分が夜梟族の公子という設定も忘れて憤慨すると、先生から無礼だと叱られてしまう。すると萌少は咄嗟に天気がいいので外で講義をしてはどうかと提案した。東華帝君は足元の落とし穴に気づいていたが、外でも構わないと認めてくれる。「では帝君、夫子、こちらへ」「何度も言っているが私は講義に来ている、ゆえに″老師″と…」生徒たちはほっと胸をなでおろした。その時、ふいに東華帝君が燕池悟に礼を言わないのか聞く。「姫蘅(キコウ)のためにここにいるのであろう?」「お前に関係ない!」「黙りなさい!」一度は引き返した先生だったが、東華帝君に口答えした燕池悟を叱ろうと戻って来た。そこで運悪く落とし穴に落ちてしまう。彡ドスン! ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ あ!その頃、小九は書写を渡すため先生の書院の前で待っていた。そこへ小燕が現れ、小九の作った落とし穴に先生が落ちたと教える。「幸い無傷だったが、お前の皮を剥ぐと言ってる、土下座して書写を渡しても許されないだろうな」( ꒪ͧ⌓꒪ͧ)ガーン小燕は東華帝君のことを教えようとしたが、その前に激昂した先生が現れ、驚いた小九は慌てて逃げ出してしまう。白鳳九は一瞬、東華帝君の仙気を感じ、立ち止まった。…帝君?今さら来るわけないか、今ごろ九天のどこかで釣り糸でも垂れてるわ…そこへ先生が追いつき、梱仙鎖(コンセンサ)で九歌の手足を縛り上げてしまう。鳳九は書写を20回も書写したと訴え、珍しく下手に出て許しを請うたが、先生は罰として水牢に入れると譲らなかった。「その者がいないと私が不便だ…」その時、突然、東華帝君が現れる。すると東華帝君は仙術で鳳九の仙鎖を解き、書写と共に先生に渡した。先生は九歌に東華帝君の息が掛かっていると知り、慌てて逃げ帰ってしまう。白鳳九は東華帝君を無視して帰ろうとした。すると東華帝君が仙術で目の前に移動し、鳳九の行く手を阻む。「どいて!」鳳九は半年も放っておかれたせいで再会を素直に喜べなかった。しかし先生に罠をかけて怒られたところを見ると、東華帝君はここでの暮らしも楽しそうに見えるという。「だったら手巾になって持ち歩かれてみればいいのよ!崖から落ちて別世界に来てみたら?」鳳九は落ちていた枯れ枝を見つけ、足で踏みつけた。「(ポキッ!)ご覧ください、私を馬鹿にするとこんな姿になりますよ? …ふん!私は昔、西天梵境の仏陀にも喧嘩を売ったことがありました 私の他に仏陀と張り合える者がいますか?いるわけないわ~ しかも東華帝君の御前で木の枝を踏みつけて威嚇できるのも私だけです!プイッ! …腹が立つのでしょう?貴い者は自尊心も強い、ならば私だって覚悟はできています ここで一戦、交えて恩も恨みも帳消しに、どうせ私が負けるけど構わない 自分の力量で戦えば互いに気が済みます」鳳九にまくし立てられた東華帝君は、手巾になって飛ばされたのがよほど腹立たしかったのだと分かった。「私が手巾になり好きに使うのを許せば、その怒りが解けるのか?…たやすいことだ」東華帝君が一瞬で姿を消したかと思うと、鳳九の頭に手巾が乗っていた。「花の刺繍が入ってるわ~(クンクン)白檀の良い香りがする~」その時、鳳九はうっかり手巾を落としてしまう。『地面に落とすな、冷えは苦手だ』鳳九は本当に東華帝君が手巾に化けたと知り、思わず雪をかけて手巾を埋めた。「ご気分は?…ん?ねえ、なぜ黙ってるの?」すると鳳九はともかく手巾を持って疾風院へ戻った。鳳九は手巾を思う存分、汚しては氷水に浸けた。その時、手巾の角に″姫″と刺繍があることに気づく。…帝君は思いつきで化けたんじゃない…姫蘅から手巾を贈られたことがあって、愛しく思いつつ化けたのね小九と小燕は東華帝君が10年に1回、学府で講義をするため梵音谷に来ていると知った。東華帝君に憧れる潔緑は、帝君が来るといつも楽師がそばにいると不満を漏らす。楽師はいつも居所にこもっているが、今頃は東華帝君の滞在先・玉林(ギョクリン)院にいるはずだ。燕池悟は慌てて姫蘅を訪ねた。東華帝君が姫蘅だと認めたと知った楽師は、さすがにもう否定できない。すると姫蘅は東華帝君から受けた恩は燕池悟への恩よりもっと多くて深いと話し、そのため梵音谷に住んで帝君に仕えようと決意したという。「だから二度と私に関わらないで」「奴に仕えなくても俺がいるさ」「これは私と帝君の事情よ?あなたには関係ない!」姫蘅は思わず声を荒げ、燕池悟を追い出してしまう。燕池悟が落胆して歩いていると、この寒空で東華帝君が九天にいる連宋と碁を打っていた。「これは…伝説の疊宙(チョウチュウ)術か?!」燕池悟は目が釘付けになる。<帝君、梵音谷で妙義淵のことが何か分かりましたか?「予想通り三毒の気が増えて来ているが、幸い抑えられそうだ あと数日したら浄化しに行くつもりだ」白鳳九は手巾を洗って干した。「私も気が済みました、乾いたら終わりにしますね」そこへ燕池悟が帰って来た。すると急にむせた燕池悟がせっかく干していた手巾を使ってしまう。「俺の修為は仏頂面に並ぶと思っていたが、水月潭(スイゲツタン)で疊宙術を使っているのを見たんだ」疊宙術と言えば2つの時空をまたぐ術で、とても高度な仙術、いざという時にしか使えないはずだ。燕池悟はそれを東華帝君が友と碁を打つために使っていたと訴え、自分が惨めになったという。しかし鳳九は燕池悟にも東華帝君が敵わない長所があるはずだと励ました。「俺の長所か?例えば?」「例えば…えーと…例えばねえ~帝君より男前よ!」「なんだよそれ!」その時、鳳九はふと気づいた。東華帝君が碁を打っていたのなら、この手巾は…。連宋は東華帝君の肩越しに白鳳九の姿を見つけた。どうやら早々と青丘帝姫を怒らせたらしい。「すごい形相ですよ?斬り殺されるかも?」「…あの者の頭の中身を侮り過ぎたな」そこへ怒り心頭の鳳九がやって来た。すると疊宙術のせいで九尾が出現、何とか隠そうとお尻を振ってみるがどうにもならない。「私を馬鹿にしたわね!」東華帝君は振り返ると、九尾姿の鳳九を見て驚いた。「前に会ったことが?…昔、会ったことがないか?」「気のせいでしょう?」「そなたが子供の頃、助けたやもしれん… 私に助けられた恩返しの代わりに私に騙されたことは不問にせよ …手巾を返せ、色があせたが私も不問としよう」(´・_・`).oO(恩は返したもん…「今なんと?」「…ふん、これが大切なのは姫蘅が刺繍したからですか?!」鳳九は目の前で手巾で鼻をかむと、クシャククシャに丸めて捨てて帰ってしまう。べーっ!ふん!東華帝君は半年前に九天で会った時より随分と快活になったと感慨深かった。連宋は東華帝君になぜ偽物を渡して白鳳九を欺いたのか聞いた。「私は愚かではない」「ふふ、なるほど、ではこの最悪の状況をすぐさま解決できたら、″爺爺(イェイェ)″とお呼びしますよ」すると東華帝君は勝手に術を解いてしまう。実はその時、東屋には司命星君もいた。それにしても東華帝君が3万歳の帝姫に絡むとは…。連宋は青天の霹靂だと驚いたが、意外にも司命星君は冷静だった。「帝君は直毛がことのほかお好きです、それに小殿下の狐狸姿は愛らしいですからね~」「(ジーッ)何を隠している?」午後になり、競技大会の出場者が発表された。小九は駄目で元元、先生に潔く謝罪してしおらしく頼んでみる。しかし先生の態度は一変、九姫を腫れ物に触るように扱った。「あれは愚にもつかぬ大会、あのような大会に出場させて怪我でもさせたら帝君に顔向けできない さあ、お戻りください、今後は用があれば私が出向きましょう、送って行きましょうか?」「いいえ、私はこれで失礼します」小燕は酔里仙(スイリセン)に新しい舞姫が来たと知り、小九を誘いに来た。しかし小九は元気がない。小燕はそんなに競技大会に出たいなら東華帝君に頼めばいいと勧めたが、小九は帝君には関係ないと不機嫌だった。「だいたい仇敵じゃなかったの?」「いやあ〜それが実は仏頂面が梵音谷へ来た日、奴に言ったんだ 俺と姫蘅の交際に干渉しなければ恨みは忘れるってな~あ、言い忘れたが梵音谷にいるんだ」「姫蘅が梵音谷に?!」「萌少と潔緑が話してた楽師のことさ、俺はすぐ見抜いたが姫蘅は認めなかった 何も教えてくれないが、偶然、やって来たんだろう?」白鳳九は深く傷ついた。東華帝君が来たのは自分を助けるためだと思っていたが、こうしてずっと姫蘅と関わりを持ち続けていたとは…。「婚儀から逃げてもなお帝君は姫蘅にお優しいのね…」|ω・`).oO(帝君は覚えていないけど、姫蘅はそそのかされて霊璧石(レイヘキセキ)を盗もうとしたのにすると燕池悟は自分が姫蘅の失った記憶を戻してやったと話し、ともかく出かけようと急かす。しかし鳳九は出かける気分ではないと断った。それより今は頻婆果(ビンバカ)をどうやって手に入れるか考えなくてはならない。( ゚д゚) ゚д゚)<盗むーっ?!小九は小燕と萌少に頻婆果を盗めるか相談した。しかし萌少の話では頻婆樹に見張りはいないが周囲に4本の柱があり、それぞれの柱に大蛇が潜んでいるという。くせ者が現れると頻婆果に手を伸ばす前にガブッと頭を食いちぎるとか…。「盗むのはやめておけ」(; ̄▽ ̄)<聞いてみただけよ~しかし小燕は小九が諦めないと分かっていた。白鳳九は早速、解憂泉(カイユウセン)のほとりへ向かった。しかし気配を察した大蛇が現れ、頻婆樹に近寄ることもできない。鳳九は諦めて引き上げたが、その様子を東華帝君が見ていた。その夜、姫蘅は帝君のために絹の布団を届けた。書を読んでいる帝君に茶を入れる姫蘅、すると東華帝君は秋水(シュスイ)の毒はどうかと聞く。姫蘅は指示通り普段はこもっていると報告し、特に何もないと言った。「明日の茶の講義ですが…」「いつもどおり準備を」「はい、今回も半月ほど滞在に?」「まだ分からぬ…」東華帝君は卓に置いた手巾に視線を移した。「あるいは長くなるかもしれぬ」つづく((( *´꒳`* )))カワエエ~鼻かんでも可愛い♡
2020.12.07
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东宫 Goodbye my princess第19話「仕掛けた罠」曲小楓(キョクショウフウ)と顧剣(コケン)は鳴玉坊(メイギョクボウ)の妓女・明月(メイゲツ)を連れてミロの酒楼に戻って来た。今か今かと待っていたアドゥは公主の無事を確認して安堵したが、顧剣を睨みつける。ミロはとにかく皆で飲もうと提案、小楓とアドゥはその前に約束の薬酒を取りに行くことにした。顧剣と明月は思いがけず2人だけになった。「顧剣哥哥…まさか生きていたなんて」「嫣児(エンジ)…」「今は鳴玉坊の明月よ、陳嫣(チンエン)ではない、その名は捨てたわ…」しかし話の途中で小楓たちが戻って来た。小楓は涙ぐむ明月を見ると、妓楼でもめていた男たちのことなど気にやむなと励ます。とは言え高家と趙家は朝廷の名だたる重臣、まして高震(コウシン)は札付きの悪党だった。ミロの話では皆が高公子を恐れ、誰も懲らしめられないという。「明月姐姐(ジェジェ)、鳴玉坊を辞めたらどうだ?」「小楓の言う通りだ…明月姑娘(グゥニャン)、鳴玉坊を辞めるべきだ」顧剣はそれとなく助言したが、明月は行く当てなどないと言った。その夜、柴牧(サイボク)の屋敷に突然、顧剣が現れた。感動の再会とはならなかったが、柴牧はそれより衝撃的な話を聞くことになる。「嫣児に会いました」「…嫣児だと?生きていたのか?今どこに?!」「鳴玉坊です」柴牧は愕然となったが、ともかく顧剣に帰って来いという。しかし顧剣は″米羅(ミロ)酒楼″にいるとだけ伝え、再び出て行った。翌朝、翊(ヨク)王・李承鄞(リショウギン)は裴照(ハイショウ)を連れ、まず戸部を調べることにした。すると鴻文館(コウブンカン)に小楓が酒甕を抱えてやって来る。小楓は翊王が自分のせいで風邪を引いたことから、西州(セイシュウ)の葡萄酒を使って薬酒を作ったと説明した。しかし李承鄞は快癒したので必要ないと断る。そこで裴照か時恩(ジオン)に預けようとしたが、翊王が受け取らない以上、2人ももらうことはできなかった。「2度も救ってくれて感謝してる!あなたと朋友になりたいだけよ!」「君が私に感謝している?」「当たり前よ、お礼に願いを叶えてあげる!」「どうやら感謝の気持ちは本物らしいな、願いはもう少し考えてみる」その時、九公主を探す女官・永娘(エイジョウ)の声が聞こえて来た。驚いた小楓は咄嗟に酒甕を李承鄞に押し付け、願い事を決めるよう告げて慌てて帰って行く。天真爛漫な九公主の後ろ姿を見送る李承鄞、しかし再び激しい頭痛に襲われた。一方、顧剣はミロの酒楼で泥酔していた。ミロは店の者に家まで送らせると声をかけたが、顧剣は家などないという。「…私も君と似たようなもの、さすらいの身だ」ミロは思わぬ指摘に、ふと安護府で裴将軍に見逃してもらった時のことを思い出していた。その頃、柴牧は鳴玉坊に忍び込んでいた。やがてひとりの美しい妓女が居所へ戻って来る。物陰から明月を見ていた柴牧は、確かに生き別れとなった娘だと分かった。小楓は第七公主・永寧(エイネイ)、第八公主・珞熙(ラクキ)と一緒に寿仁宮を訪ねた。すると太皇太后が退屈する小楓に出かけても良いと認めてくれる。そこで珞熙は明日、蹴鞠(シュウキク)の試合があると教えた。蹴鞠なら得意だと喜ぶ小楓だったが、ただ観戦するだけだと知る。「何だ~つまらない」しかし太皇太后は3人で見に行くよう促し、女官・桜喬(オウキョウ)に世話を任せた。翌日、観覧席に現れた小楓は永寧に勧められ、上座にいる皇太子に近い席に座った。すると対戦する紅の翊王組と白の李釅(リゲン)組が入場する。珞熙のお目当てはもちろん裴照、翊王の紅組に入っていた。その時、小楓は鳴玉坊で明月を取り合っていた2人の公子がいることに気づく。「ああ~あちらは右相・高于明(コウウメイ)の三子・高震 こちらは輔国将軍・趙敬禹(チョウケイウ)の息子で趙士玄(チョウシゲン)、瑟瑟(シツシツ)の哥哥よ」永寧から説明を聞いた小楓は、試合が始まると嫌な予感がした。「まずいまずい~高震が趙士玄に手を出すかも~」小楓が思わず不安を口にすると、皇太子はなぜそう思うのかと聞いた。慌てた小楓はただの勘だとごまかしたが、明らかに高震が趙士玄を狙っている。「趙士玄が危ないわ~高震に逆恨みされているのよ…」「何かあったの?」「アイヤー!鳴玉坊で妓女を巡り争ったの、高震は趙士玄に恨みを抱いてるわ」永寧に聞かれた小楓はうっかり口を滑らせ、皇太子は偶然にも面白い情報を手に入れた。小楓の心配が的中し、高震は故意に趙士玄の足を蹴って怪我をさせた。観戦していた瑟瑟は倒れた兄の元へ駆けつけ、皇太子に高震がわざと蹴ったと訴える。しかし李承鄞は同じ組の高震が大叔父の息子ということもあり、試合に怪我はつきものだと庇った。瑟瑟は翊王の態度に幻滅、趙士玄に手を貸そうとした翊王を突き飛ばすと、兄に付き添って行ってしまう。東宮に李釅が駆けつけた。高震と趙士玄は確かに明月を巡り何度も争っており、都では有名な話だという。また昨日の一件が原因で李承鄞は病と称し、昭仁(ショウジン)殿に閉じこもっているという噂もあった。すると皇太子は翊王の真意がいまひとつ分からないと首を傾げる。しかし趙家は高家と裴家には劣るが、西南一帯に影響力があると思い出した。趙家と高家が翊王の後ろ盾になればかなり危険だろう。李釅は李承鄞の趙瑟瑟への気持ちに裏があったと気づき、計算高いと驚いた。「私は見誤っていた…縁談を再考せねば」意外にも趙家に力があることを知った皇太子、ただ趙瑟瑟の翊王への想いが強ければ、かえって面倒なことになる。その時、思いがけず趙瑟瑟から贈り物が届いた。それは湖に落ちた時に借りた外套だったが、一緒に文が入っている。…太子殿下のお心遣いに感謝します、いずれ恩に報います…そんなある日、小楓は皇后の前でこれまで学んだ成果を披露することになった。しかし小楓は拝礼もぎこちなく、″女誡(ジョカイ)″の暗唱も失敗してしまう。皇后は方(ホウ)尚儀の怠慢だとし、罰として毎月の俸禄から銀4両を減らすと命じた。驚いた小楓は方尚儀を庇おうとしたが、永娘が口答えしないよう止める。すると今度は永娘まで皇后から叱られ始めた。小楓は咄嗟に立ちくらみを起こして咳き込むと、皇后は話を切り上げ、すぐ静養させるよう命じる。そこへ太監が駆けつけた。翊王は体調が悪いので挨拶に来られないという。報告を聞いた女官・容霜(ヨウソウ)は、実は宮中で翊王が恋の病だと噂されていると耳に入れ、蹴鞠大会で趙瑟瑟と仲たがいしたことが原因らしいと教えた。清寧(セイネイ)宮を出た小楓は自分のせいで罰を受けた方尚儀に謝った。「心を入れ替えて、これからはしっかり勉強するわ!」その言葉を聞いた方尚儀と永娘は大人になった九公主の言葉に笑みがこぼれる。すると方尚儀が初めて本音を漏らした。「宮中は掟が厳しく、辛い日もありました、公主がいらしてから光が差したように思います 公主は自由気ままで真面目とは言えませんが、一緒に過ごすと、とても楽しいです」小楓は急いで鴻文館へ駆けつけた。そこで李承鄞に皇后が瑟瑟を宮中に呼び出したと教える。小楓は朋友として報告に来たと説明したが、李承鄞は信じないと怒って出て行ってしまう。李承鄞は小楓の話が気がかりで清寧宮へ向かった。するとちょうど瑟瑟が門を出て石段を降りてくるのが見える。瑟瑟は皇后から本分を守れと叱責され、翊王につきまとうなと釘を刺されていた。何とか翊王との仲を認めて欲しいと懇願したが、皇后は翊王の妃なら魏(ギ)国公の孫娘になったと告げる。「翊王を思うなら二度と近寄らぬことね!」瑟瑟は深く傷ついて宮殿を出ると、李承鄞が駆けつけた。「母上に何か言われたのか?」「どうか自重を…殿下に嫁ぎたいなどと身の程、知らずでした、もう二度とお目にかかりません」その様子を皇太子の間者が見ていた。皇太子は嬋児(ゼンジ)から翊王と趙瑟瑟が別れたと報告を受けた。そこでこれを好機とばかりに深夜、密かに輔国将軍府を訪ねる。皇太子は娘の想い人が翊王なのか確認すると、趙敬禹は一時の気の迷いだったと答え、娘も苦い経験を通して皇太子こそ頼れる人だと気づくはずだと安心させた。「気持ちに応えねばな…娘に渡してくれ」皇太子は必ず娶るという証しに玉を贈ると、怪我を負わされた趙士玄の敵も討ってやると約束した。皇帝は朝議で再び鎮北侯(チンホクコウ)の人選について協議した。すると皇太子は大方の予想を裏切り、輔国将軍を推挙する。丹蚩を滅ぼした高顕(コウケン)では民心をつかめず、本当なら李釅を推したいが、重傷を負った身体では丹蚩の寒さに耐えられないからだ。皇帝は納得し、皇太子の進言通り趙敬禹を鎮北侯に封じると決める。つづく(^ꇴ^)今度は小楓が願い事を叶えてあげる番とは…チョンインも蛍を捕まえろと頼むかな?
2020.12.06
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东宫 Goodbye my princess第18話「水に落ちた2人」幼い頃から礼儀正し過ぎるあまり皇后と距離があった翊(ヨク)王・李承鄞(リショウギン)。しかし西域から戻ってからというもの、まるで実の親子のように遠慮なく接するようになっていた。この日も参内した折に皇后を訪ね、実は明日から宮中に戻ると伝える。実は高于明(コウウメイ)から朝議で丹蚩(タンシ)の駐屯について協議があるが、必ず都に残れと言われていた。予想通り李釅(リゲン)が自分を推挙したが、西域志の改訂を願い出て鴻文(コウブン)館裏の昭仁(ショウジン)殿に住むことになったという。宮中の沁香園(シンコウエン)で園遊会が開催された。曲小楓(キョクショウフウ)は第七公主・永寧(エイネイ)と第八公主・珞熙(ラクキ)と一緒に殿内にいたが、窓から皇子たちの姿が見える。「あ、見て!二哥たちが″曲水の宴″をしてるわ!」曲水の宴とは豊朝(レイチョウ)に伝わる風習で、毎年、禊(ミソ)ぎの後に皆で順番に詩歌を詠む遊びだ。上流から酒杯を流し、自分の前に酒杯が来たら、それを手に取って詩歌を詠む。小楓は朗読すらできないので無理だと断ったが、お酒が飲めると聞いて急に興味が湧いた。永寧たちが現れ、詠み人の人数が揃った。小楓は詩歌が詠めないと訴えたが、皇太子・李承鄴(リショウギョウ)は自分たちのように七言詩(シチゴンシ)でなくても構わないという。すると李承鄞が一巡目の上の句は天気と風景を詠み、下の句は草木と獣でと題目を決めた。一番最後の小楓は皆が順番に詠む句を聞きていたが、何のことやらちんぷんかんぷん、当然、まともに詩が詠めるはずもなく、大恥をかいてしまう。曲水の宴がお開きになった。永寧と珞熙はただの遊びだと小楓を慰めていたが、そこへ趙瑟瑟(チョウシツシツ)がやって来る。瑟瑟は自分も6歳で七言詩を始め、習得に1ヶ月もかかったと話し、九公主も自然と身につくと励ました。しかし瑟瑟を嫌う永寧は、6歳で習得したという自慢話かと嫌味をいう。気まずくなった瑟瑟は下がったが、永寧はたかが将軍の娘のくせに目障りだとぼやいた。皇太子は五弟と散策していた。そこで朝議で西域志の改訂を願い出たが、進んでいるか聞いてみる。李承鄞はどれも不完全で細部は洗い直しが必要なため、難航していると説明した。すると偶然、小楓たちが現れる。「何のお話ですか?」皇太子は五弟が鴻文館で西域志を改訂していると教えた。鴻文館に故郷の西域の地図や史書があると知った小楓は目を輝かせ、手伝いたいと申し出る。しかし未来の皇太子妃に仕事など頼めるわけもなく、李承鄞は皇太子にお伺いを立てた。「公主、史書改訂は国事だ、公主の身分で携わるのは適切ではない」「邪魔はしないわ~西州に関する書物を読みたいだけなの~ それに西域志の改訂は両国の悲願よ?私も協力したい! 史書が不完全なんでしょう?私は西州で育ったから詳しいわ!どうかしら?」皇太子は仕方なく折れ、皇帝に聞いてみると話した。その頃、アドゥの居所に永娘(エイジョウ)がやって来た。永娘は衛兵に取り上げられていた短刀を返し、豊朝の衣を渡す。すると永娘は侍女の不用意な行動が九公主に累を及ぼすと指摘し、どうすべきか分かるはずだと言い聞かせた。永寧は射的遊びなら得意なはずだと小楓を連れて湖に出た。参加者は湖に浮かんでいる鴨人形に弓を当て、太監が当てた本数を数えてくれる。そして最下位は罰として湖に入って矢を拾うことになっていた。小楓は名誉挽回とばかりに永寧と参加し、見事に優勝する。<黄矢の勝ち~!矢を拾う者は赤矢~! (*≧∀≦)人(≧∀≦*)yay♪すると最下位の赤矢は瑟瑟だった。瑟瑟は罰として小舟に乗り、矢を拾うことになった。「へえ~あれが舟なのね?初めて見たわ!ふふふ!」小楓は楽しそうな舟に乗ってみたくなり、ちょうど涼亭の前を通り過ぎようとしていた舟の後ろに飛び乗ってしまう。そのはずみで舟は大きく揺れ、小楓と瑟瑟は一緒に湖に落下した。湖での騒ぎに皇太子や李承鄞たちが気がついた。李承鄞は瑟瑟が溺れていると知って咄嗟に飛び込んだが、なぜか無意識に小楓を助けてしまう。「目を開けろ!しっかり!」そこへ太監たちに助けられた瑟瑟が現れた。気まずい李承鄞は自分の外套を貸そうとしたが、その前に皇太子が自分の外套を脱いで瑟瑟に掛けてしまう。「五弟、出かしたぞ、おかげで九公主が助かった」しかし瑟瑟の李承鄞を見る目は冷たかった。小楓が湖に落ちたと聞いて慌ててアドゥが寝所に駆けつけた。公主たちの話では舟に飛び乗ろうとして湖に落ちたが、幸いにも翊王が引き上げてくれたという。李承鄞が公主を助けたと耳にしたアドゥはまさかと驚いたが、記憶が戻るはずもなかった。アドゥは夜通し公主に付き添った。すると翌朝、小楓が目を覚ます。「アドゥ…私は前に翊王と会ったことがある?なぜ翊王は私を助けたんだろう?」しかしアドゥはただ首を横に振ることしかできなかった。湖に飛び込んだ李承鄞は風邪を引いた。すると太医は幼少から身体を鍛えているため回復も早いはずだと訝しむ。「殿下、極寒に襲われたり、五臓を痛めたことがありますか?」仕方なく裴照(ハイショウ)は北の凍原で丹蚩兵を追撃中に負傷したと説明した。太医は納得し、その時の傷が根治しておらず、ぶり返して微熱が続いているのだという。しかし太医が帰ると、李承鄞はどうしても解せないことがあると切り出した。「私は瑟瑟を救おうとした、なのに…救ったのは瑟瑟ではなく九公主だった」「…水が濁っていたゆえ、見間違えたのです」「んなこたあない、はっきり見たんだ…」なぜか九公主に会うと胸が苦しくなって頭痛がする李承鄞、その時、時恩(ジオン)がやって来た。「趙小姐(シァオジェ)がお見えです」瑟瑟は翊王が風邪を引いたと聞いて薬を届けに来た。李承鄞は湖での失態を謝ろうとしたが、瑟瑟は自分の名節を汚さぬよう2人の仲を隠すためだったと理解を示す。「将来の皇太子妃を先に救うのは当然です」「ありがとう、瑟瑟」鴻文館に小楓がやって来た。時恩は九公主を翊王の元へ案内したが、李承鄞は小楓の顔を見た途端、胸を押さえて苦しみ始める。驚いた小楓は慌てて駆け寄ったが、李承鄞は近寄るなと止めた。小楓はよく分からなかったが、ともかく帰ることにする。「…おつらそうなので、これで失礼します」李承鄞は小楓の背中を見つめながら、動揺を隠せなかった。…どういうことだ?なぜ急に胸が締め付けられる?…その夜、湯浴みしていた小楓は湖の中を泳いで来る李承鄞の姿を思い出していた。なぜ李承鄞は自分を助けたのか。どこかで同じような光景を見たような気もする。しかし思い出そうとするとなぜか頭が痛くなった。小楓は風邪を引いた李承鄞のため、極上の葡萄酒で熱冷ましの薬を作ることにした。そこでアドゥと王宮を抜け出し、ミロの店に行くことにする。裴照はすぐ配下に九公主の後をつけさせると、胡嘯(コショウ)も早速、柴牧(サイボク)に報告した。「先生、九公主を新入りに尾行させました、高右相を恨む者たちです、二心はありません」柴牧が部屋に戻ると、李承鄞が待っていた。李承鄞は全官署の通行令牌を差し出し、史書改訂を願い出たのはこれを手に入れるためだったという。今はまだ鴻文館で作業しているが、後日、刑部・戸部・吏部で皇太子の文書を調べる予定だ。二兄は勢力を伸ばすため大金を使ったはず、まずはそこから調べることにする。いくら隙のない皇太子でも、手下からならボロが出るかもしれない。「まずは李釅(リゲン)からだ、なぜ兵部侍郎の座を捨て、畑違いの戸部主事になったのか…」すると柴牧は早速、配下に李釅を探らせることにした。「必ず尻尾をつかみます」「ところで先生、表哥の消息は?」柴牧は首を横に振ったが、強者の顧剣(コケン)なら無事だろうと安心させた。その頃、街へ出た小楓は目立たないよう横道に入った。しかしふと気がつくとアドゥの姿がない。驚いた小楓は引き返したが、その時、見知らぬ侠客が現れた。「あなた…」「思い出したか?」小楓はあの時の賊だと気づいて逃げ出そうとしたが、顧剣に点穴されてしまう。「シァォフォン、数ヶ月ぶりだが相変わらずだな~騒がぬと約束するなら唖穴(アケツ)を解こう」顧剣が小楓の首元を突くと、小楓はようやく声が出た。「なぜ私の名前を?あなた誰?!」「私を忘れたのか?」「もしかしてあなた…爹(ディェ)の配下?それとも阿翁(アウォン)の配下?」「いいや、顧剣だ、半年近く君を探したんだ」「どうして?知り合いなの?」「恋人同士だった、誓いの物も交わし、駆け落ちの約束も… だが仲たがいして君は逃げた、そして盗賊に遭い、頭に傷を負って私を忘れた 私を忘れてもいい、もう一度、愛させるから」「頭おかしいんじゃない?最近のことは忘れたけど、昔のことは覚えているわ 駆け落ちの約束をしたなら付き合いは長いはず、なぜ覚えていないの? …とにかく大事な用があるの!早く解いて!」「どんな用だ?手伝ってやる」「…お酒を買うの」「はお!付き合おう、酒を買ったらアドゥを返すよ」小楓は顧剣を連れてミロの酒楼にやって来た。そこで風邪を引いた友人のために西州の冷えを取る薬酒が欲しいと頼む。ミロはちょうど取り寄せたところだと教えたが、そこへ鳴玉坊(メイギョクボウ)の妓女が駆け込んできた。「高公子が酒が欲しいと騒いでいます」すると小楓が忙しいミロに代わり届けるという。驚いた顧剣は小楓が行く所ではないと止めたが、小楓は酒甕を受け取って妓女と出て行った。鳴玉坊では高于明の三子・高震(コウシン)と瑟瑟の兄・趙士玄(チョウシゲン)が妓女・明月(メイゲツ)の身請けを巡って争っていた。酒を持って来た小楓は2人の正体を知らないまま仲裁に入り、そもそも明月から身請けの承諾を得たのかと聞く。憤慨した高震は生意気な若造に殴りかかろうとしたが、駆けつけた顧剣が高震を突き飛ばした。「皆ここへ遊興に来ているんだ、騒ぎを起こすな、明日、出直して来い」その時、めったに顔を出すことがない明月が現れた。明月は体調を崩しているため相手ができないと断り、自分のために争わないよう訴える。高震と趙士玄は明月に嫌われたくない一心で帰って行ったが、顧剣は明月の顔を見てぼう然と立ちすくんだ。つづく( ๑≧ꇴ≦)師父…
2020.12.06
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东宫 Goodbye my princess第17話「立太子の詔」退屈な宮中を抜け出して街に飛び出した曲小楓(キョクショウフウ)とアドゥ。偶然にも西州出身の女将・ミロの酒楼に入り、同郷同士で話がはずむ。小楓は咄嗟に周西(シュウセイ)だと偽名を使い、まだ都に来たばかりだと言った。「私たちが都へ来たのは~その~つまり~叔父に会うためさ!」ミロは気の合う2人との出会いを喜び、いつでも遊びに来て欲しいと歓迎した。「そうだ、都には3つのお宝があると言ってたな?で、鳴玉(メイギョク)坊とはどんなところだ?」鳴玉坊は酒楼の正面の店だが、小楓は妓楼が何か分からず聞いた。ミロは美女がいるところだと説明し、料理や酒はこの酒楼から届けているという。「重要なのは料理の味じゃなくて…妓女の美しさや芸の腕だから」「ああ~…そういう店か」何でも鳴玉坊には明玉(メイギョク)という売れっ子がいて、″芸は売れども身は売らず″が信条だという。会うだけでも数ヶ月、待っている客もいるのだとか。「本当に?!会いに行こう!」「あはは~女子が行っても門前払いされるわ」ミロには全て見透かされていた。その時、鳴玉坊の女将がミロに酒を持って来てくれと叫ぶ声が聞こえる。ミロは慌てて酒甕を手に飛び出して行くと、高(コウ)という公子と女将がもめていた。どうやら今夜も明月に会えず、高公子はひとしきり暴れて帰ってしまう。小楓とアドゥは店の前で心配そうに見ていたが、ミロはいつものことだと笑った。「そろそろ帰るよ、また来る…ミロ、私は小楓だ」ミロは明るく素直な小楓を笑顔で見送ると、2人を密かに警固していた裴照(ハイショウ)が現れた。「まだ西州の間者を?」「もう和親が成立したわ、私みたいな小物はお役御免よ」ミロはせっかく再会したので酒でも飲もうと誘ったが、裴照は安護(アンゴ)府の時と同様、黙って行ってしまう。一方、偶然にも西域の老人に助けられた顧剣(コケン)は回復し、恩人に別れを告げていた。皇弟・忠(チュウ)王と重臣たちは皇帝に世継ぎ選びを急かしていた。皇帝はまるで自分の健康状態が不安とでも言いたげだと機嫌を損ねたが、確かに忠王の言い分にも一理ある。丹蚩(タンシ)滅亡で西域諸国に不安が広がぬよう西州と和親を結んでおきながら、九公主が来てから数ヶ月過ぎても皇太子は決まらず、婚儀は先延ばしになっていた。そこで忠王は皇后に嫡子がないなら″長幼の序″だと進言、年齢で考えれば二皇子の宣徳(セントク)王・李承鄴(リショウギョウ)が妥当だという。また丹蚩との戦で大きな手柄を立て、誰よりも人望が厚いのも事実だった。悩んだ皇帝は右相・高于明(コウウメイ)に世継ぎについて相談した。すると驚いたことに高于明は皇子の中で一番の年かさである宣徳王を推挙する。そこで皇帝は丹蚩で戦功を挙げた翊王も悪くないと牽制した。高于明は大叔父として翊王を推したいのは山々だが、世継ぎは国の大事、若く経験の浅い翊王には荷が重いという。これで皇帝の心は決まり、李承鄴は念願叶って立太子の詔を賜った。その頃、方(ホウ)尚儀は覚えの悪い九公主に手こずっていた。すると女官・永娘(エイジョウ)が駆けつけ、宣徳王が皇太子となり、100日後に婚礼の儀だと報告する。一方、皇太子の座を逃した李承鄞(リショウギン)は独り、がらんとした東宮を眺めていた。ちょうど通りかかった裴照が気づき、そろそろ要人たちが祝辞を述べに来ると声をかける。「明日、二哥が東宮に入られる、新しい主としてな… 裴照、西州から戻って以来、お前と話しがしたかった だが何をどう話すべきなのか、よく分からなくてな」「ご安心を…幼い頃、心に固く誓いました、私の主はあなた独りだと… 野望を抱いていても構いません、豊朝(レイチョウ)のために動けばよいのです 私は殿下のおそばにいます」高坤(コウコン)はさすが父だと称賛した。皇帝の懸念を晴らし、その意向に添いつつ、宣徳王をあえて矢面に立たせるとは…。高于明は″出る杭は打たれる″と話し、忠王が焦って宣徳王を皇太子にしたことが裏目に出ると踏んでいた。「他の皇子たちはかなり焦っているはずだ、宣徳王の弱みを探しているだろう」立太子も廃太子も皇帝の一存で決まるもの、まだどうなるか分からない。すると高坤は李釅(リゲン)が戸部へ配属になったと報告した。寝支度をしていた小楓はふと2度しか会ったことがない宣徳王に嫁ぐのかとぼやいた。確かに人柄も良く、品のある素敵な人だと分かっているが、一緒にいると息が詰まりそうになる。あの堅苦しい性格の相手と一生を共にするのだろうか。「西州に帰りたい…でもダメなの、家族や西州の民を守らなくちゃ」アドゥは記憶を失った公主が愛してもいない男に嫁がねばならないと思うと胸が痛んだ。「アドゥ~また泣いてる!いいのいいの、心配させてごめん、ミロの店に行こうか?」2人は攬月(ランゲツ)閣を抜け出そうとしたが、運悪く永娘たちが現れ、慌てて引き返した。永娘は太皇太后から夜食の差し入れが届いたと伝えた。女官の話では宮中に賊が現れたため、警備が強化されているという。どうやらしばらく宮中を抜け出すことは無理らしい。その夜、寝付けない小楓は窓を開けて月を眺めていた。しかしふと月明かりの下、木の枝に白い影を見つける。「はっ!賊だわ!」驚いた小楓は慌てて窓を閉めることにした。するとその時、賊が部屋に飛び込んで来る。ヾ( ๑≧ꇴ≦)ノ<うわあーっ!顧剣は咄嗟に小楓の口を手で抑え、もう一度だけ信じて欲しいと訴えた。「シァォフォン、愛していない男に嫁いではダメだ!」その時、小楓の悲鳴に気づいたアドゥが駆けつける。顧剣とアドゥは互いに驚いて一瞬、立ちすくむと、その隙に小楓は窓から逃げ出した。「誰か!誰か来て!刺客に襲われたの!」小楓は衛兵を連れて戻って来たが、すでに刺客もアドゥもいなかった。すぐに裴照が寿仁宮の部屋をしらみつぶしに探し始めると、永娘はアドゥの居所なら必要ないと見逃してくれる。実は顧剣はアドゥの居所の梁(ハリ)に隠れていた。顧剣は梁から飛び降りると、小楓が自分を覚えていなかったと訴え、なぜ和親に承諾したのか尋ねる。しかしアドゥは声が出ないと教え、ただ泣くことしかできなかった。李承鄞は柴牧の屋敷で将棋を打っていた。すると柴牧が高于明が皇帝の意向に沿ったと見せかけて皇太子を矢面に立たせたと指摘する。李承鄞には意味が分からなかったが、柴牧は他人の駒になるのが嫌なら自ら打って出るべきだと助言した。「高右相と組めと?」「太子一派の勢力拡大を望まない高右相は、殿下を切り札として使いたいはずです 高右相は殿下の大きな力となりましょう、味方につけて太子の座を奪うのです」そこへ裴照が訪ねて来た。実は先ほど宮中に男が侵入、顧剣ではないかという。しかし記憶のない李承鄞はなぜ柴牧を訪ねず、顧剣が王宮に現れたのか分からなかった。裴照は門前で王府に戻る翊王を見送った。すると思った通り物陰に潜んでいた顧剣が現れる。「一体、何があったのか教えてくれないか?」「九公主が忘川に飛び込んだ、翊王もその後を追ったのだ 九公主と翊王は愛した人の記憶が消えている、アドゥは自ら毒を飲んだ」「だから私を忘れていたのか…何ということだ」顧剣は自分がここに来たことは他言無用だと釘を刺し、再び闇に紛れた。李承鄞は早速、相府を訪ね、高于明に接触した。そこで丹蚩で大功を立てられたのも高顕(コウケン)のおかげだと感謝する。現在、丹蚩の残党が国境で暴れているが、ちょうど父皇が丹蚩を治める将軍を探しているため、高顕を推挙すると話した。しかし高于明は誰が丹蚩を治めようと構わないという。「ただあなたは絶対に都に残らねばなりません 太子は宣徳王に決まりましたが、備えを怠らなければ大切な時に力を発揮できます」すると高坤が先日、李釅が仏像を作るという理由で多額の金を申請したと報告した。仏像の管理といえば戸部の仕事だが、実は忠王から息子に仏像の管理を任せて欲しいと頼まれ、李釅も先日から戸部で働いているという。「私は戸部尚書ですが、疑いがあっても内部の者は調べにくいのです…」高坤は翊王に李釅が何を企んでいるのか調べてもらえないかと頼んだ。皇帝は朝議で西域を熟知した者を選び、鎮北侯(チンホクコウ)に封じて丹蚩を治めさせると決めた。そこで翊王は高顕を推薦したが、李釅が身内を推すのかと揶揄する。すると高于明が予想していた通り、李釅は丹蚩で勝利できたのも翊王のおかげだという理由で李承鄞を推挙した。李承鄞は荷が重すぎると辞退したが、確かに西域に半年ほど暮らして理解を深めたと認め、この機に西域の地方志を改訂したいという。皇帝は李承鄞の堂々とした上奏に感心し、改訂を認めて人選については改めて話し合うことにした。李承鄴は東宮へ戻った。すると李釅は李承鄞が女子のために高い地位と軍の指揮権を蹴ったと呆れる。しかし李承鄴は五弟が一度でも都から離れたら権力中枢に戻れないと分かっているからだと否定した。李承鄞が引き受けてくれれば安心できたが、拒否した以上は用心する必要がある。「何か企んでいるはずだ、翊王府を見張れ」つづく(^ꇴ^)師父wwwいちいち笑かすのやめて~(←違うけどw
2020.12.05
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大明风华 Ming Dynasty第60話「白雪に散る」太上皇・朱祁鎮(シュキチン)は弟に何を言っても無駄だと悟った。景泰(ケイタイ)帝・朱祁鈺(シュキギョク)は自分に謀反の意があると決めつけ、幽閉だけに飽き足らず、罪を着せようと企んでいる。チムグに兄弟の確執のことはよく分からなかったが、ならば母に毛布を頼んで欲しいと訴えた。しかし祁鎮は皇帝の親政になって母に実権がなくなり、かえって母を困らせてしまうという。チムグは落胆したが、祁鎮から自分が作ったシャガイで遊ぼうと誘われ、笑顔に戻った。皇太后・孫若微(ソンジャクビ)は金英(キンエイ)の供述書を片手に皇帝の寝宮に乗り込んだ。帳をかき分け皇帝を探していると、やがて床に転がったまま寝ている祁鈺を発見する。若微は興安(コウアン)に水を持って来いと命じ、その情けない姿に浴びせかけた。「うわ!誰だっ!」「私よ!」祁鈺の奇行はすでに宮中で知られるところとなった。朝議では玉座で眠り大臣たちを呆れさせ、不老不死のために丹房で作らせた1ヶ月分の薬を飲んでしまったという。すると祁鈺は急に馬鹿笑いし始めた。「時間を作って母上に会いに行きなさい」若微は話にならないと出直すことにしたが、殿内には祁鈺の笑い声だけが異様に響き渡っていた。祁鎮は南宮の中庭を掃除していた。するとチムグは自分が死んだら庭の木の根元に埋めて欲しいという。祁鎮は思わず故郷が恋しいならチムグだけでも帰すことができると口を滑らせた。傷ついたチムグは黙って部屋に戻ったが、祁鎮がすぐ釈明しようと後を追う。しかしチムグは祁鎮の言葉を遮り、たとえ死んでも離れないと約束して欲しいと訴えた。「私は父上に逆らいここへ来た、死んでも故郷へは帰れない」「…そうだな、死んでも離れないよ」祁鎮はチムグの涙をぬぐい、一緒に息子をあやした。「雪が降ればオイラトと同じ景色だ、恋しさも減るよ」若微は再び皇帝を訪ね、なぜ静かに暮らしている息子に無実の罪を着せるのかと迫った。「天下はあなたのものよ?好きにすればいい、なぜ冤罪を着せる必要があるの? この国はやっと平和を取り戻した、もう騒動を起こさないで! 私たちは南京へ行ってもいい、この家はあなたのものよ!」するとずっと背を向けていた祁鈺が急に振り向いた。「…私に家はない」祁鈺は皇后と皇太子の死から未だ立ち直れずにいた。その悲しみは怒りとなり、その矛先は皇太后や祁鎮へ向けられる。祁鈺はなぜ自分が皇帝なのに祁鎮だけ妻と子供と一緒に幸せに暮らしているのかと憤った。今や母・胡善祥(コゼンショウ)も″正気を失ったと″笑われている。「本来なら母上が皇后で私が皇帝だった…母上が皇后の位を廃されなければな そうしたら皇后も太子も生きていた…太后…全てあなたのせいです、あなたとあなたの息子のね あなた方は私の大切なものを奪い去ったんだ…本来…私が手にしていたものを奪い去ったぁぁぁ! あいつを殺してやる…ふっ…あははは~殺してやるぞ?あははは~」すると若微は呆然と立ち上がり、供述書を捨てて帰って行った。興安が突然、衛兵を従えて南宮に現れた。皇帝は良くしてやったのになぜ帯刀していたのか、金英の死では済まないと言ったという。↓「なぜなのだあぁぁぁ〜」すると興安は屋敷を捜索しろと命じ、太上皇の身体検査をすると言い出した。背後にいた石亨は密かに剣に手をかけたが、祁鎮がそれとなく合図して止める。その時、屋敷から息子を抱いたチムグが外へ追い出された。「抵抗するな」祁鎮はチムグをなだめると、衛兵は何も見つからないと報告する。「それでは報告できぬ!」異様な様子の皇帝に恐れをなす興安は思わず声を荒げ、ふと金英が持っていた短刀を思い出した。「あれは誰の短刀だ!」「私だ!」「私のよ!」チムグは祁鎮をかばい、咄嗟に興安に自分の刀だと言ってしまう。「ふん…皇上の言葉だ、太上皇の刀なら居所を移すように、妻の物なら連行しろと」「やめろ!」激怒した祁鎮は思わず興安を引っ叩いたが、衛兵たちに拘束されてしまう。チムグは何とか息子だけ祁鎮に託すことはできたが、そのまま連行された。祁鈺は自ら皇太后に報告した。「例の刀で朕は肝を冷やしました~太上皇をお守りせねばと~ それで捜査を、金英の供述書もあります、ご覧になったはず、あの刀は暗殺のためでした 大それた謀反です…太后?どうぞ哥哥の所へ、恨まないでくれとお伝えください くれぐれも身辺に注意をと…今日は興安がお伴します」若微は何とか怒りをこらえ、皇帝が帰るまで平静を装った。チムグが処刑され、亡骸が南宮に戻ってきた。すると2人が待っていた雪が降り始める。一方、祁鎮は丹薬の飲み過ぎから体調がおかしくなっていた。急に身体中が熱くなり、窓を開けて雪を浴びたかと思うと、酒を浴びるように飲みながら寝台に倒れ込む。太監や侍女たちは控えていたが、物音がすると恐ろしさのあまり逃げ出す始末だった。若微はチムグを失った息子を心配していたが、祁鎮は思ったより冷静だった。そこで若微はチムグの恩に報いるため、良き日を選んでチムグを埋葬しようという。祁鎮は生前、チムグが中庭の木の下で眠りたいと言ったと教え、そろそろ帰った方が良いと勧めた。「長居は良くない」すると若微は最後に皇上からの伝言を知らせた。皇帝からの挑発を聞いた祁鎮はどこか踏ん切りがついたのか、晴れやかにも見える。「人生は夢のごとしと言うが、今はそれが分かる気がします 私にとって最初の夢は大明の皇帝だった時です オイラトにより辱めを受けた時、もう皇帝ではないとチムグに言われて夢から覚めた 2つ目は大明の太上皇として生きる夢でした この屋敷で母上に孝行して暮らし、兄弟で仲むつまじくする… だけど弟に教えられました、私は朱家の落後者だと…私は誰も責めません、弟に感謝しています」若微は嫌な予感がして早まるなと説得した。しかし祁鎮は心配ないという。「分かりませんか?皇帝は偽物、太上皇も偽物です 何人もの本物が死に、1人の落後者だけがこうして生きている…犬のような人生を」その夜もオイラトのように激しい雪となり、木の根元に眠るチムグを慰めていた。すると密かに石亨たち4人が南宮に駆けつける。「こちらにおりますのは甥の石彪(セキヒョウ)です 北鎮撫(チンブ)司で三営を指揮し、太上皇の警護もしています 外の護衛も私の腹心に替えました」石彪は早速、見張りをするため外に出ると、祁鎮は3人を座らせた。「…そなたは確か以前、東廠(トウショウ)にいたか?」緊張していた曹吉祥(ソウキッショウ)だったが、ふと笑顔を見せる。「よくご記憶で、今は西六宮の御前司で太監を…」その隣には于謙(ウケン)に殺されかけたという徐有貞(ジョユウテイ)が座っていた。徐有貞は浅学非才だと卑下したが、祁鎮は嘲笑するどころか今の朝廷の劉基(リュウキ)だと認めてくれる。石亨と曹吉祥は太上皇のお世辞に苦笑い、そこで曹吉祥は酒を差し入れた。「ところで毛布は足りていますか?」「…ああ、妻が死んだからな、足りている」祁鎮は酒瓶のふたを取ると、いきなり自分の指を切って血を流し込んだ。呆気にとられる石亨たち3人…。すると祁鎮は血の入った酒を器に注いで皆に配った。「古人は血をすすり盟を結んだ、この酒は我々の結盟の証し、私の血を飲めば生きるも死ぬも一緒だ 私は今このような境遇にあるが、間違いを犯したのは自分の責任だと思う 今の私には母と息子の他に何もない、このような時にそなたたちは死を恐れず来てくれた まさに恩人だ、事が成就したら天下は我々の手に…だが失敗したら… 石将軍、その時は息子を連れて部隊を率いてオイラトへ行け、バヤン・テムルを頼るのだ ″この子は朱姓を持っている、父の仇討ちをさせてくれ″と…」「承知しました」「失敗したら皆で死のう」こうして祁鎮は同志を得て杯を空けた。景泰8年の新春、文武百官が一堂に会し、年賀の挨拶の儀が執り行われた。若微は目の前に座っている胡善祥を気にかけていたが、見る影もないほど年老いている。一方、玉座に座る祁鎮も丹薬に溺れ、すっかりやつれていた。若微が寝宮に戻って着替えを済ませた頃、于謙が訪ねてきた。于謙はあの内閣では政務を果たせないため退官を願い出ると、国が必要とあらば馳せ参じるという。「現在、オイラトは勢力を失っており、脅威とはならないでしょう だが浙江(セッコウ)や台州(ダイシュウ)の沿岸では豪族が海賊と結託しています!」しかも噂では中央の役人が関与しているという。すでに景泰6年に内閣が皇帝に上奏、兵部も文書で上程したが動きはなかった。つまり祁鈺が文書を手元で止めているのだろう。「不敬を承知で申し上げます、皇上はこの国を自分と共に滅ぼそうとしているかと…」于謙は皇帝に何とか皇太子の死から立ち直ってもらいたいと願いながら、退官を希望した。つづく=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)どよ〜んオカルト祁鈺の奇行が怖すぎる…からのオカルト夜華で腹抱えて笑った( ๑≧ꇴ≦)まあ祁鈺の演技が上手いと言えるのかも…それだけに若微のキョトン顔がねえ…
2020.12.05
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大明风华 Ming Dynasty第59話「再会」太上皇・朱祁鎮(シュキチン)がついに北京城へ帰還を果たした。景泰(ケイタイ)帝・朱祁鈺(シュキギョク)は憔悴した姿で兄を出迎え、手を引いて席まで送る。すると祁鈺は三辞三譲の儀で国璽(コクジ)を差し出し、文武百官の前で兄に復位を促した。祁鎮は国の危機に身を挺して守った祁鈺こそ玉座に座るべきだと断ったが、祁鈺は兄の真意を試すように何度も復位を勧める。そこで祁鎮は北京への帰路で見た民が豊かだったと話した。民たちも皇帝が英明だと知っているはず、なぜ帝位を退き、天下を見捨てるのかと問う。祁鈺はここでようやく立ち上がり、臣下たちに兄から皇位を託された以上は社稷と民に報いると宣言した。「大哥にはどうかご指導を、私が過ちを犯さぬように…」「皇弟は徳を備えておる、私は決して復位せぬ、今日より南宮に隠退し、国事には関わらぬ」皇太后・孫若微(ソンジャクビ)は荒れ果てた南宮で一足先に我が子を待っていた。やがてついに門が開き、祁鎮と息子を抱いたチムグが現れる。「ニャン…戻りました」「よく帰って来た…老天爺が私たちを哀れみ、再会させてくださったのね…ぅぅぅぅ…」祁鎮とチムグがひざまずくと、若微もその場にしゃがみ込んでしばし涙に暮れた。「太后…いえ婆婆?」「娘でいいのよ」「にゃん!」「はい!ふふふ~ありがとう、この子を守ってくれて…あなたには報いきれないほど恩があるわ」若微は初孫をその腕に抱き、これまで味わったことのない家族の幸せを噛みしめた。若微は南宮で細やかな祝宴を準備していた。しかしなぜか徐浜(ジョヒン)の姿がない。祁鎮は太監・金英(キンエイ)にすぐ徐浜を呼ぶよう命じたが、若微は皇帝が南宮を禁宮と通達したため、外部の者は入れないと教えた。そんな家族のささやかな宴を太監・興安(コウアン)が偵察していた。その時、金英が骨つきの大きな肉料理を運んで来る。チムグは早速、肉を自分の前に置き、ナイフを出して切り分け始めた。「この子ったら、ここは皇宮よ?衛兵以外は帯刀できない決まりなの」母の警告を聞いた祁鎮はチムグを説得し、金英に褒美としてその短刀を授けた。チムグはオイラトでの徐浜の様子を若微に話して聞かせた。「徐先生には武勇伝があるのです」「もしかして…喜寧(キネイ)を殺したこと?」「その通り!」するとチムグは祁鎮が殺されそうになった時も、徐浜がエセンに刀を向けて諦めさせたと教えた。バヤン・テムルの話では実は徐浜たちが天幕を出た後、エセンは皆にこう言っていたという。「″見てみろ、君主には情、臣下には大義が…互いに見捨てはせぬ、やはり明は文明国だ″と…」チムグはふと故郷を懐かしみ涙すると、祁鎮は子供の様子を見て来るよう促した。祁鎮は月餅を徐浜に届けて欲しいと母に頼んだ。「褒美ではなく、ただ食べさせたいのです」若微は息子の思いやりに感心し、成長したのだと感慨深い。すると祁鎮は徐浜とよく中華の歴史を語ったと切り出した。「秦の始皇帝は軍力があったが政権は短命だった 唐の太宗は勇敢だったが、玄宗が女に溺れ、外戚に政権を奪われ国が衰退した… 毎晩、遅くまで語り、天幕は寒く、足も冷え切って、眠れなかった 徐先生は私の足を(こうやって)温めてくれたのです 私は尋ねました、″私が周の武王となり、徐先生を姜子牙(キョウシガ)としたら?″ ″私が劉邦となり、徐先生を張良としたら?″と…」「やめなさい…二度と言っては駄目、絶対に…」若微は驚いて息子を戒めた。その頃、徐有貞(ジョユウテイ)と石亨(セキリョウ)は曹吉祥(ソウキッショウ)を懐柔していた。徐有貞の見立てでは曹吉祥は9月に司礼監掌印(シレイカンショウイン)太監の座を得られるという。しかし今日はすでに8月15日、曹吉祥はとんだ詐欺師だと呆れた。「いや来年の9月だよ」翌日、若微は徐浜を訪ねた。息子さえ戻れば心穏やかに過ごせると思っていたが、さらに辛くなったという。「祁鎮は変わったか?」「父親に似てきた…あなたは息子に毎晩、中華の歴史を語ったそうね? 血なまぐさい殺戮のことは知って欲しくなかった」「祁鎮が自分から聞きたがったのだよ 君の息子はもう″龍″になった、小さな池では生きられぬ…距離を取れ 言っていたぞ?北京城外で辱めを受けていた時、夢の中のようだった だが現実だと知り、皇帝を名乗れなくなったと…大人になったからそれに気付けたのだ 生きるために欺瞞や殺戮を覚えねばならぬ、朱家の者ゆえ心身が欲するのだろう」徐浜は朱家の血が祁鎮を動かしたのだと言った。もしかするとオイラトで死なせた方が大明にとって良かったのかもしれない。「お前のためにもな…」若微は憤慨したが、祁鎮からの月餅を差し出した。「あなたを″張良″としたいと…絶対に駄目よ?」「張良はその後、赤松子(セキショウシ)に付いて仙人になった…ふっ、その話が好きだ」興安は南宮の様子を皇帝に報告していた。しかし皇帝は帳(トバリ)を張り巡らせ、どこに隠れているのか分からない。興安は歩き回りながら、話題は全てオイラトでの暮らしについてだったと大きな声で伝えた。ただ金英が世話をしていたため近づけなかったと訴える。すると、急に皇帝の声が聞こえた。「金英?太后の太監か?!」祁鈺は皇太后がずっと用心して来たのは謀反を考えているからだという。その時、突然、皇帝が背後から現れ、驚いた興安は平伏した。祁鈺は恐らく自分たちには分からない暗号を使っていると勘ぐり、金英が何か知っていると疑う。「お前たち御前司と鎮撫司(チンブシ)は何をする者だ?東廠(トウショウ)は何が任務だ!」興安は皇帝がふらふらと寝所へ戻り、また丹薬を飲む姿を見ながら恐怖におののいた。興安は皇帝の筋書きに沿うよう金英を拉致した。そこで金英が持っていたチムグの短刀に難癖をつけ、太上皇からこの短刀で皇帝の暗殺を命じられたと認めるよう迫る。「あの晩、太上皇と太后は密謀をめぐらせた、そして反乱を企てた… その反乱は誰と起こそうと?…はっ、太后の老臣が良いな」興安は嘘の供述書を作り、拷問を受けた金英の指で無理やり押印してしまう。九城兵馬都督(トトク)・石亨が突然、供述書を持って南宮に現れた。供述書を見た祁鎮はようやく金英が突然、姿を消した理由を知る。現在、金英は東廠に捕らわれているが石亨の案件ではなく、ただ太上皇に関して事件が起こったと聞いて事情を尋ねに来たと説明した。底冷えがする禁宮で子供のために毛布を頼み続けている太上皇がどうして謀反など考えるだろうか。祁鎮は皇帝が疑念を持たぬよう、皇太后さえあまり来ないと話した。太上皇の苦しい生活に同情しながらも、石亨は自分で考えた策を提案する。「虚偽の供述をしたと金英を処刑するのです」チムグは思わず無実なのに殺すのかと聞いた。そもそもあの短刀は自分のもの、謀反を疑うなら自分たちを殺せばいいという。祁鎮は感情的にならないようなだめ、それよりまだ金英を救えるかと聞いたが、石亨はうつむいた。「はお、そなたの案も良い」石亨は太上皇の了解を得て下がることにした。すると帰り際、急に太上皇が立ち上がり、金を貸して欲しいという。「見舞金にする、金英は私に尽くしてくれた 何も与えてやれぬゆえ私の代わりに棺を用意し、埋葬を頼む 母上が来た時に金をもらい返済しよう」「はおはおはお、ただ借りるなどと言わないでください、私にお任せを」石亨は一介の太監にも恩情をかけてくれる太上皇に涙し、慚愧に耐えないと言った。「皇上は鎮撫司に南宮を守れと命を出しました、今後はご迷惑をおかけするやも… 毛布の件もお任せを、新品を持って来させます」そこで石亨は寝殿をあとにしたが、太上皇が回廊まで出て来た。「礼を受けてくれ」驚いた石亨は慌てて平伏し、顔もあげられない。「北京の防衛の際、そなたと甥の石彪(セキヒョウ)は危険を顧みず敵営を破った さらに神機営を率いて安定門外でエセンと戦い大功を立て、私の過ちを補ってくれた 国も私も恩があるゆえ、この礼を受ける資格がある 私は何も持っておらぬゆえ、礼で報いさせてくれ」祁鎮が叩頭すると、石亨は思わず号泣した。「太上皇は英明なり!私には他に能力はありませぬ、戦に命を懸けています 大明が潰れるのを見たくなかった…礼を受けるなど滅相もありません」その夜、チムグは木で作ったシャガイを見せた。やはり軽すぎるとぼやいたが、祁鎮は厚みが必要なので玉(ギョク)で作ろうという。すると祁鎮はふと草原での生活を思い出し、戻らねば良かったと吐露した。「でもあなたの家よ?弟弟に頼んでみたら?放牧をさせてくれって、養牛でもいいわ」「はあ~漢族ではこう言う、″転生を望むなら帝王家には生まれるな″と…」単なる皮肉だと思っていたが、今の祁鎮は身にしみて分かっていた。「弟弟は信じない、私が皇上になりたくないと言っても…」つづく(  ̄꒳ ̄)さすがに母子の再会では涙が・・・ぁぁ〜やっぱり出ない( ̄▽ ̄;)
2020.12.04
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第28話「比翼鳥族の地」東華帝君(トウカテイクン)が太晨(タイシン)宮に戻って来た。出迎えた重霖(チョウリン)は帝君の浮かない表情に気づき、思わず決闘の結末を尋ねる。「燕(エン)魔君など恐るに足らぬ…ただ梵音谷(ボンオンコク)に落としてしまったのだ…」「何を落としたのです?」「手巾だ」燕池悟(エンチゴ)と一緒に梵音谷に落ちてしまった白鳳九(ハクホウキュウ)。しかし燕池悟が東華帝君も姫蘅(キコウ)を好きだと決めつけ、うんざりしていた。すると燕池悟は見たところ白鳳九も自分と同じように東華帝君に片思いしていると気づく。「そう言えば仏頂面は当初、俺に狐狸を返せと言いやがった、俺が狐をさらったと?んな馬鹿な! それほど好かれるとはどんな狐だ?」鳳九は何とも答えられず、とにかく出口を探そうと促した。洞窟の外は雲海が広がっていた。すると白鳳九は崖との境が分からず、うっかり転落してしまう。義理堅い燕池悟は苦難を共にした鳳九を見捨てられず、後を追って自ら飛び降りた。比翼鳥(ヒヨクチョウ)族の第2王子は谷が開く機会を狙って外界へ出かけようとしていた。その時、急に空から落ちて来た人に直撃され、下敷きになってしまう。王子を探していた衛兵たちが騒ぎに気付いて駆けつけ、王子を襲った2人を連行した。白鳳九と燕池悟は女王の前に突き出された。釈明したいが青丘は比翼鳥族との間に軋轢があり、鳳九はどうしても正体を明かしたくない。すると口を割らない2人に女王が激怒、収監されてしまう。しかし第2王子がすぐ目を覚まし、2人への誤解を解いてくれた。第2王子は2人の身分を夜梟(ヤキョウ)族の王子と公主だと偽っていた。比翼鳥族の学府に憧れてここまで来たが、不注意で騒動を起こしただけだという。燕池悟はなぜかここに留まりたいようで歓待を喜んだが、実はその場に面紗で顔を隠した姫蘅(キコウ)が座っていた。すると女王・相里橘諾(ショウリキツダク)は2人を疾風(シップウ)院に住まわせてくれるという。第2王子は母に感謝し、早速、2人を居所へ案内すると言った。第2王子が2人を助けたのには訳があった。比翼鳥族では未婚の男子が単身で谷を出てはいけない掟、それがバレると罰を受けるという。安堵した白鳳九だったが、谷から出られるのは60年後だと知って呆然となった。実は比翼鳥族は元から柔弱で、俗世の汚れた気に少し触れるだけでも病を患うという。そこで祖先が梵音谷を探して移り住んだのだ。谷には邪気を封じた妙義淵(ミョウギエン)があり、たびたび谷を開くと邪気が漏れ、世にも災いが及んでしまうという。そのため梵音谷は60年に一度、わずかな隙間しか開かなかった。この際に九天の使者が行き来するが、今回は鳳九たちが落ちて来たという。天上のどんなに優れた神仙でも、隙間を開けるには3千年かかるとか。「私は相里萌(ショウリホウ)、お二人は…」「私は小九(ショウキュウ)、宜しくね」「それはちょうど良い、実は夜梟族の公主も九歌(キュウカ)というんだ、ここでは九歌と呼ぶよ」「…あ~俺は小燕でいい」「私のことは″萌少(ホウショウ)″と」こうして小九は東の部屋、小燕は西の部屋を使うことになったが、燕池悟はずっと上の空だった。その夜、燕池悟が寝ていると白鳳九が現れた。姫蘅のために留まりたい燕池悟だが、鳳九は仙術で抜け出せないか試そうという。しかしどんなに瞬間移動しても町を出られず、気がつけば疾風院に舞い戻っていた。燕池悟は萌少の話を忘れたのかと呆れたが、鳳九はもう一度、試すという。すると鳳九はなぜか湯浴みしている萌少の部屋に飛んでしまい、慌てて姿を消した。東華帝君は白鳳九を心配していた。しかし天罡罩(テンコウトウ)で守られているため、鳳九の身に危険はないだろう。重霖には東華帝君の話の意味が分からなかったが…。小九と小燕は町に出て食事をしていた。小九は様子がおかしい小燕をいぶかしみ、ふと王宮で小燕が白い衣の女子に釘付けになっていたことを思い出す。しかし小燕は話をそらし、東華帝君が助けに来ないので焦っているのかと揶揄した。「私は以前、帝君の怒りを買ったから、すぐ来るとは期待してない… 1ヶ月以内に来てくれたら、こんな所に置き去りにしたことを広い心で許すけど〜(˘•ε•˘)」そこへちょうど2人を探して萌少がやって来た。ばつが悪い小九だったが、実は瞬間移動で町を出ようとして思わぬ失敗をしたと釈明する。すると萌少も照れ臭そうに、ここでは王宮でしか仙術を使えないと教えた。比翼鳥族の学府でも小九は問題児だった。先生が武器の製作について疎いと分かると、短刀の図を見せて指導して欲しいと意地悪する。すると先生はそれほど暇なら武術詳論を5回、書写しろと命じた。講義の間ずっと居眠りしていた小燕は、先生が帰ると姫蘅を訪ねた。燕池悟は再会を喜んだが、姫蘅は勘違いだとごまかし、自分はこの地の楽師だという。しかし幼い頃から姫蘅に想いを寄せて来た燕池悟に嘘など通用しなかった。「お前を間違える訳がないだろう?それに声も変わっていない、なぜ認めない?」「…これ以上、付きまとわないでください」「はお、お前の身分が何であれ、とにかく見つけ出した お前が谷にいるかぎり、俺はどこへも行かん」学府で10年に1度だけ開かれる競技大会が迫っていた。講義に飽きていた小九だったが、先生から書写はどうしたと聞かれ、思わず短刀づくりに忙してくて無駄な時間がないと答えてしまう。小九は再び先生を怒らせ、さらに5回も書写しろと命じられた。萌少は九歌に競技大会への参加を申し込むか聞いた。小九は興味がなかったが、今回は褒賞を狙って参加者が多いという。何とその褒賞とは謝孤栦(シャコシュウ)から聞いた頻婆果(ビンバカ)だった。頻婆樹は九天の五大妙樹のひとつだが、今では梵音谷の解憂泉(カイユウセン)のほとりの木しか実を結ばないという。しかも今年の実は人間なら生きらせることができ、神仙なら修為を増やし、美を保てる効能だった。小九は葉青緹(ヨウセイテイ)のために迷わず申し込むと決める。しかし参加者を選ぶのが先生だと知り、頭が痛くなった。萌少と小九の話を密かに聞いていた邪気が妙義淵(ミョウギエン)へ戻った。「頻婆果ねえ…」封印された魔尊・緲落(ビョウラク)は頻婆果が自分の三毒の気を整えるにはもってこいだと気づく。一方、白鳳九は解憂泉のほとりにある頻婆樹を見に行った。「チンティ、必ず救うからね」小九は先生の機嫌を直すため、まず書写することにした。小燕にも手伝わせ、自分の字を模写するよう指示する。すると小九は先生に媚びを売るため、書写の最初に″ご健勝とご多幸をお祈りします″とお世辞を付け加えた。「ちょっと待って…夫子の名は祭韓(サイカン)?それとも韓祭?」「″夫子″だろ?あいつに他の名が?」その夜、東華帝君は第3皇子・連宋(レンソウ)を呼んだ。妙義淵の件だと聞いた連宋は何か異変が起きたのかと驚く。かつて東華帝君は自分の修為を使って7日間もこもり、妙義淵を築いて長らく平穏を保って来た。300年前には封印を強化したが、せいぜい崩壊を遅らせただけだという。遊歴に行けなかった萌少は、白鳳九を恋しがってため息をついていた。そこへ小九がどかどか入って来る。まさか目の前にいる片膝立てて座った行儀の悪い娘が白鳳九とは知らず、萌少はもっと上品に歩けないのかと呆れた。「萌少、夫子の名を知っている?」「夫子の名前?…私も知らない」小九はなぜ先生の名前を知る者がいないのか訝しむと、学府の人間全員に聞くと息巻く。一方、女王のもとには重霖仙官から知らせが届いていた。明日の講義は代理の神仙を送るという。東華帝君が梵音谷へ降りた。重霖はちょうど代理の神仙を送りに来たが、そこでちょうどその様子を見かける。「従来通り梵音谷へ講義にいらっしゃるなら、私が代理で行かずとも良いのでは?」「昨夜、帝君は連宋殿下と要談をしたので、てっきり講義を取りやめるかと… まさか梵音谷へ行かれるとは思わず、無駄足となって申し訳ありません」それにしても今回、東華帝君は重霖に供を命じず、単独で出かけた。まさか妙義淵のためではないのだろうか。小九が学府へ行ってみると、潔緑(ケツリョク)郡主が学友たちと罠を仕掛けていた。「今日は代理の神仙が茶の講義をするでしょう?私はその神仙を追い払いたいの そうなれば本来の先生が来てくれるわ!」立ち聞きしていた小九はそれほど慕われる先生が誰なのか気になる。すると萌少が現れ、従妹が慕う先生の噂話を教えた。「やれやれ~どうせ脈はないぞ?あの方はすでに九天で伴侶を見つけた まだ婚儀は挙げていないが、お相手を妻のように扱い、とても大切になさっているとか」|ω・`)3″ナニナニ? コショ( ・ノェ・)<共に湯浴みもされた Σ(๑°⌓°๑)ガーン傷ついた潔緑は泣き出した。それにしても九天の女たらしと言えば連宋だが、そんな噂を聞いたことがない。小九は淫らな神仙がいるものだと驚きながら、こっそり学堂に入って聞き耳をたてた。「兄上も青丘帝姫に片思いしているから、全員が独り身でいるよう呪っているのね! あの方は高潔なのよ!ふしだらな真似はしない!」潔緑は怒って帰ってしまう。…青丘帝姫?辺ぴな地にいる若者さえ虜にするなんて、姑姑すごいわ〜小九はまさか自分のことだと思わなかった。従妹を怒らせてしまった萌少は、お詫びに罠を作ってやることにした。「九歌!仕掛けに詳しいのだろう?」萌少は従妹が書いた罠の図を小九に見せる。「いっそ代理の神仙が講義できないよう穴に落としてはどうかな?」「ウン(*゚▽゚)*。_。)それイイ! えーと、ここは雑過ぎるから除いて~ここと思行河(シコウガ)をつなげて隠すの そこに落ちたら半月は出られないわ!」「(;°_°)え?やり過ぎじゃないか?」「じゃあ、穴の底を昏睡訣(コンスイケツ)で満たすの、穴に落ちれば丸3日は眠るわ! でも目覚めたら面倒ね…」小九の容赦ない仕掛けに萌少は困惑した。(  ̄꒳ ̄)<どうしよう〜いっそ思行河に沿って流しちゃう? ( ̄▽ ̄;)オイオイつづく( ๑≧ꇴ≦)もしや神仙は…鬼?!紙一重的なwそして湯浴みシーンなのにサービスショットではないという虚しさ…(笑
2020.12.03
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第27話「因縁の決闘」東華帝君(トウカテイクン)は白鳳九(ハクホウキュウ)が化けた手巾を持って第3皇子・連宋(レンソウ)と舟で蓮池に出た。鳳九は意地を張って正体を明かさず、帝君が飽きて手巾を手放すまで動じないと決心する。しかし蓮池に出たことを知らない鳳九は揺れに酔って気を失った。東華帝君と連宋が舟の上で一局はじめると、白鳳九も目を覚ました。すると2人の話し声が聞こえてくる。「先日、白鳳九にからまれたとか?あの者は八荒六合(ハッコウリクゴウ)で白浅(ハクセン)上神に次ぐ美女 未来の青丘女帝です、艶福家ですね?(ニヤリ」「美女ではあるが、賢いかは・・・」手巾が鳳九だと気づいている東華帝君はわざと意地悪を言った。確かに白鳳九と言えば、滄夷(ソウイ)神君との婚約を破談にすべく織越(ショクエツ)山で暴れ、神像を壊して父親の面目を潰したのは有名な話、連宋は向こう見ずな帝姫が今後、何をしでかすかと面白がる。「つまり白鳳九は青丘の面目を潰すことに長けているのだな…」東華帝君の皮肉を聞いた鳳九はますます正体を明かせなくなった。…手巾に化けたと言い触らされたら青丘の名を汚し、父上にお仕置きされちゃう(TㅅT)その時、突風が吹いて手巾が池に落ちた。東華帝君はすぐ手巾を招喚し、なぜか用事があると慌てて帰ってしまう。「加虐役と被虐役か…なかなかお似合いだな~」実は連宋も手巾の秘密に気づいていた。太晨(タイシン)宮に戻った東華帝君は濡れた手巾を香炉の上に乗せた。白鳳九は冷たくなったかと思えば、急に熱くなり、困惑する。そこへ重霖(チョウリン)がやって来た。重霖は帝君が香炉に手巾を被せていたことから、ここ数日は湿気が多いため、香を供物の蘅部(コウブ)に変えたと報告する。すると東華帝君は安眠を助けるよい香料だと言った。「私が好む香りではないが、この者には有益だろう…ふっ」しかし鳳九は慣れない香りでくしゃみを連発、そのせいで手巾の鳳羽花(ホウウカ)の刺繍が揺れていた。一方、阿離(アリ)は白鳳九を助けるため、十里桃林の折顔(セツガン)を訪ねた。東華帝君に対抗できるのは神位が最も高い折顔上神しかいない。しかしすでに夜中、折顔は明日にしようと言った。「鳳九姐姐…辛い思いをしてないといいけど…」香のおかげで眠っていた鳳九は、空腹で目が覚めた。どうやら東華帝君が厨房で料理をしているようだが、再び魚の甘酢煮を作ったらしい。すると重霖が現れ、第3皇子が来ていると伝えた。東華帝君は白鳳九が食事をできるよう、甘酢煮を置いて外へ出た。空腹の限界だった鳳九は早速、人形(ヒトガタ)に戻って甘酢煮を食べたが、やはり恐ろしく不味い。「少しも上達していないんだから…ペッ!」中庭では連宋が改良した神器・昊天塔(コウテントウ)を披露していた。その時、ちょうど重霖がお茶を運んで来たが、突然、昊天塔に吸い込まれてしまう。東華帝君はその威力に思わず親指を立てた。しかし連宋には想定外の事故、昊天塔を降ったり叩いて見るが、重霖は見つからない。解体してもなす術なく、連宋はバラバラになった昊天塔をそっと帝君の前に差し出した。東華帝君は頭を抱えながら仙術で調整し直して組み立てると、連宋は再び昊天塔を振ってみる。すると重霖は無事に戻って来た。冷や汗をかいた連宋、その時、厨房から美味しそうな匂いが漂ってくる。「誰が厨房に?」そこで連宋はある手を使えば正体を現すと吹き込んだ。白鳳九は自分で魚の甘酢煮を作り直した。しかし一口食べたところで東華帝君と連宋がやって来る。気配を察した鳳九は慌てて手巾に姿を変えると、連宋は早速、美味しそうな魚の甘酢煮を見つけた。「うん!絶品ですよ?!腕が上がりましたね~」東華帝君は訝しみながらまずタレの香りを嗅いでみたが、それはかつてある宮女が作った甘酢煮のタレと同じ匂いがする。そこで味見をしようと箸を伸ばすと、すでに連宋が全て平らげていた。「う~ん、成玉(セイギョク)がこれを食べれば、早く回復するでしょうね」東華帝君は憤慨して箸を放り投げたが、仕方なく連宋の芝居に付き合ってやる。「成玉はどうした?」「近頃、体調がすぐれません…ここ数日は悪化して度々、昏睡することも… 親しい白鳳九に付き添わせたいのですが、見つからないのです」折顔が阿離を連れて太晨宮に現れた。ちょうど白檀の東屋にいた東華帝君は咄嗟に手巾を袂にしまう。そこで折顔は挨拶もそこそこに、実は阿離が自分の手巾を盗んで遊んでいたところ失くしてしまったと切り出した。「話によると帝君が拾ったとか…あれは阿離の祖母が織った物で、特別な意味があります そこでお返しいただければと…」「おお~そう言えば昨日、九天でこの手巾を拾った」東華帝君は別の手巾を差し出した。阿離はこれではないと否定したが、東華帝君はならば連宋が拾ったのではとしらばくれる。これ以上、東華帝君を追求するわけにもいかず、折顔は仕方なく引き下がった。阿離はあっさり諦めた折顔に怒り心頭だった。しかし折顔は白鳳九の運勢は吉だと教え、全て鳳九自身に任せようとなだめる。「数万年ぶりに占ったから、当たるか分からんがな」東華帝君は体良く折顔たちを追い返すと、いつまで手巾に隠れているのかと呆れた。「ちょうど剣を拭く手巾が欲しかったところだ、この先、頼むぞ」帝君の宝剣と言えば上古の十大神器の1つ、白鳳九は世に名を轟かせた″蒼何(ソウカ)剣″のことだと気づいて焦った。…あ!明日、燕池悟(エンチゴ)と決闘するんだわ!マズイ!…鳳九は成玉の病状も気にかかり、今夜中に逃げ出そうと決めた。東華帝君は手巾をつかんだまま眠った。その隙に白鳳九は人形に戻ったが、思わずそのまま愛しい東華帝君の寝顔を見つめてしまう。…鳳九ったら、気づかれたら大変よ…鳳九はそっと寝台から降りようとしたが、うっかり香炉にぶつかった。ガシャン! ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ焦った鳳九は咄嗟に東華帝君を眠らせようとしたが、昏睡訣(コンスイケツ)をしっかり学ばなかったせいで上手くいかない。しかし2回目に試したところ成功、鳳九は忍び足で寝殿を出たが…。白鳳九は侍女だった頃に埋めた寒石草(カンセキソウ)の種が見事に咲いているのを見つけた。…寒石草はその根茎(コンケイ)が良き忘れ薬に、花は最高の薬味になる…司命(シメイ)から種をもらったっけ…九天を去る時は悲しくて持って帰るのを忘れてた、今からでも遅くないわこうして庭を眺めてみると、狐の目から見ていた庭とどこか違って見える。するとその先に東華帝君が霊狐のために建ててくれた白樺の東屋があった。白鳳九は衣の物入れに寒石草をしまい、東屋に腰かけた。太晨宮にいたころは辛いことが多かったはずなのに、今となっては楽しいことばかり思い出す。霊狐の時は話せるようになったら″青丘で星を見ないか″と東華帝君を誘うことが夢だった。白鳳九を黙って見逃した東華帝君は庭園から東屋を眺めていた。その時、仙術が鳳九のもとへ向かう。「いーあーさん…」すると鳳九は昏睡訣にかかってパッタリ眠りに落ちた。「仙術が身にはね返っても全く気づかぬのは、そなたしかおらぬ」どうりで父親の白奕(ハクエキ)が娘に有能な婿を探していたわけだ。東華帝君は鳳九の鳳羽花のあざに何か不思議な感覚を覚えたが、ともかく鳳九を再び手巾に変身させて決闘へ連れて行ってしまう。燕池悟は東華帝君が姫蘅(キコウ)を自分から引き離して人間界で苦しませたと誤解し、恨んでいた。やがて遅れて東華帝君が現れる。その時、ようやく目を覚ました白鳳九は再び手巾の中だと知って呆然となった。どうやら逃げる夢を見ていただけだなのか。鳳九が混乱しているところに燕池悟の怒号が聞こえてきた。「俺が最近、編み出した魘魔(エンマ)陣だ!人間界の命7千で作った! 全て悪霊だが俺も心血を注いだ!少しでも傷つければ悪霊は永遠に輪廻できなくなるぞ!」すると東華帝君は蒼何剣を招喚、あっさり陣を破ってしまう。「改心する機会も与えないとは…済度(サイド)こそ神族の役目だろう?! 迷いなく手を下すなんて、殺戮の罪で罰せられてもいいのか?!」「殺戮の罪?私はこう見えてその昔、六界の生殺与奪の権を握っていたが?」↓(°_°)あんたは鬼や…陣を破られた燕池悟は東華帝君に襲いかかった。2人は空中で剣を交えたが、その時、うっかり東華帝君の腰から手巾が外れて落ちてしまう。白鳳九は仙術が解けて人形に戻り急降下、驚いた東華帝君は咄嗟に天罡罩(テンコウトウ)で助けた。「決闘に女を連れてくるとは!」燕池悟は呆れて東華帝君に再び挑み、激しい空中戦となる。しかし燕池悟は東華帝君に突き飛ばされ、鳳九がいる岩場に落下した。その時、突然、激しい砂嵐が巻き起こり、鳳九と燕池悟が一瞬で巻き込まれてしまう。「小白(ショウハク)!」白鳳九が目を覚ますと、燕池悟が下敷きになっていた。確か東華帝君が小白と叫んだところで姿も見えなくなったが、″小白″という呼び名が気にいる。すると遅れて燕池悟が目を覚ました。「仏頂面と戦うとろくなことがない、チッ! 符禹(フウ)山の頂の梵音谷(ボンオンコク)が開いた時に谷底へ落ちるとは…」梵音谷と言えば60年に一度しか開かないという比翼鳥(ヒヨクチョウ)族の住処だ。つむじ風が谷に向かって吹いたため、ちょうど2人が入れる隙間ができたらしい。「小燕…侠客?どうして何度も帝君に戦いを挑むの?」「俺は青(セイ)魔君として愛する女を守るまでだ」燕池悟は無欲で私心がないはずの東華帝君が姫蘅を知っていると憤慨した。鳳九はやはり東華帝君が姫蘅を心にかけていると知り、不機嫌になってしまう。その時、燕池悟は東華帝君の女が太晨宮にいた宮女だと思い出した。慌てた白鳳九は太晨宮とは無関係だと言い返し、青丘帝姫の白鳳九だと名乗る。「バイフォンジゥ?…野暮ったい名だな?」つづく(^ꇴ^)どちらが神族なのか分からないツッコミ@燕池悟w
2020.12.02
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三生三世枕上书 Eternal Love of Dream第26話「帝君の醜聞」白鳳九(ハクホウキュウ)は大事な腕輪を温泉に忘れて来たと思い出した。東華帝君(トウカテイクン)の手元にあると気づいた鳳九は成玉元君(セイギョクゲンクン)に協力を頼み、その間、司命星君(シメイセイクン)から九天の噂話を聞く。「小殿下も驚きますよ?日頃は浮世離れしたあの帝君ですが、見かけによらぬものです 帝君を諦めて幸運でしたよ~噂では帝君が太晨(タイシン)宮で美しい仙女を囲い、寵愛しているとか」鳳九は複雑な心境だったが、しかしその仙女の正体は未だ謎だという。「目撃談はひとつだけ…何でも7日ほど前、3殿下が見たそうです 帝君がその者と温泉に入っていたとか…どうせ出任せですよ~」(*´゚ω゚):;*.':; ブハッ!(・ノω・`)コソッ<あ、まだありました~ありえないネタが…それは成玉元君が東華帝君とその仙女の″隠し子″だという作り話だった。成玉は東華帝君の予定を調べ、白鳳九に報告した。天族の尊神である東華帝君はほぼ隠居状態だが、わずかに公務も行なっている。その1つが仙籍の管理で、毎年5月5日、新たに加わった神仙たちが青雲(セイウン)殿で帝君に拝謁し、それぞれ神位を賜ることになっていた。成玉の話では拝謁した神仙が去った後、帝君は慣例で青雲殿の連心境を点検するため、しばらくは独りだという。「その時に腕輪を取り返せばいいのね…」5月5日は明日だ。翌日、白鳳九は青雲殿を訪ねた。すると確かに東華帝君がひとりで連心境を眺めているのが見える。「あの晩、私の腕輪を拾いましたね?」鳳九は上階に座っている神仙たちの姿に気づかず、大きな声で聞いた。神仙たちは何事かと驚いて騒がしくなり、鳳九はそこでようやくまだ神仙たちがいると知る。「あ~やだ、寝ぼけてこんなところに~」しかし東華帝君は確かに自分が腕輪を持っていると答えた。「あ、花飾りもあるぞ、かんざしも…そなたが温泉に置き去ったも…」「あーっ!今、目が覚めた!…帝君、いずれ日を改めてうかがいます」鳳九は冷静を装って下がろうとしたが、帝君が突然、目の前に現れる。「私から手渡しして欲しいのか?」こうして大事な腕輪を取り戻した鳳九、しかし新米神仙たちの前で大恥をかいた。南荒の魔族に動きがあり、第3皇子・連宋(レンソウ)は東華帝君に報告した。赤(セキ)魔君・喣暘(クヨウ)は妹の一件以来、気力を失い、聶初寅(ジョウショイン)は療養中、そんな中、燕(エン)魔君・燕池悟(エンチゴ)が十悪蓮花境(ジュウアクレンゲキョウ)の時の借りを返すと動き出したという。すると東華帝君が果たし状を待つと答え、連宋は驚いた。「修養を積んだ成果で殺気が薄れたと聞きましたが、もしや燕池悟が狐狸を連れ去ったとお思いで? かなりの執着ですね?そう言えば青丘の白鳳九も紅狐でした まさかそのせいであの者に関心を?」連宋の勘ぐりに呆れた東華帝君は講談師にでもなれと言った。その時、ちょうど白真(ハクシン)と鳳九が回廊を歩いて来る。東華帝君は思わず鳳九を見つめると、連宋はやはり関心があると驚いた。「あの娘は面白い」「面白い?!」新しい神仙たちの歓迎の宴で知鶴(チカク)が美しい舞を披露した。喜んだ天君は追放してからすでに数百年経ったこともあり、九天に戻してもいいという。東華帝君も構わないと認め、知鶴は思わず白鳳九に挑発的な視線を投げかけた。その時、急に白真が立ち上がり、鳳九の無礼を叱る。「大事な話の最中だぞ?青丘帝姫ともあろう者が訓言を聞きもせず笑っているとは何事だ?」鳳九は叔父の挑発の意味を悟り、即座に釈明する。「青丘では、もしも罪を犯せば大功を立てぬ限り許されません まさか天族では舞を披露しただけで許してもらえるとは思わず、 当初は公主の身を案じて和ませようと笑顔でいました でも天族の裁きは温情が豊かだと知り、敬服の笑みになったのです ただ公主ほど諸芸に優れた方ならたやすく許されますが、無芸な者は救いがないと気づきました そのため、困惑して苦笑いになったのです」天君は確かに九天の掟は厳しいと認め、知鶴も九天に戻るなら大功を立てる必要があると思い直した。こうして鳳九の痛烈な皮肉のせいで、知鶴の復帰は日を改めて協議することになってしまう。「…もし良ければ私が代わって戦場に出向きましょう?」東華帝君が珍しく対抗して知鶴をかばった。するとすかさず白真が応酬する。「話によると知鶴公主の亡き両親が帝君を養育なさったとか、恩義がおありなのですね?」「お二方は実の兄妹も同然なのでしょう」鳳九は白真に追従したが、そこで天君が話を止めた。その頃、連宋は正攻法で成玉を口説いていた。連宋が披露した笛の音で美しく舞う霊蝶、成玉はその美しさに思わず笑顔を見せる。「言っておくことが…私は折顔(セツガン)上神を尊敬しているけど、ただそれだけよ」「ならば私を思っているのか?!」早合点した連宋は成玉の髪に触れると、成玉は反射的に連宋を投げ飛ばしてしまう。怒った成玉はそそくさ帰って行ったが、実はなぜか高鳴る胸に慌てていた。白鳳九は宴が散会しても1人で飲み続けていた。そこへ東華帝君が現れ、持っていた神器を卓に置く。「これで喧嘩するの?私も連れて行って(^ꇴ^)こ~んなに小さくなっちゃうから大丈夫よ?」「…私が送って行こうか?」「嘘つき!…以前あの者と戦った時~あれは~誰だっけ? とにかく、言われた通り待っていたけど戻らないから探しに行ったのよ~」「それはいつの話だ?」「つい最近のことよ~嘘じゃないわ、狐狸は記憶力がいいの~」「誰かと間違えているのでは?私は誰だ?」「ジー…ディジュンよ~ だけど…あなたって悪党だわ!私を愛玩物にした、私が去る時も引き止めなかった」「何の話だ?」すると泥酔した鳳九が東華帝君の腕の中にバッタリ倒れ込んでしまう。一方、新米神仙たちは歓迎の宴で青雲殿に乗り込んできた仙女が青丘帝姫だと知った。しかも宴でのやり取りで白鳳九が東華帝君の義妹である知鶴に嫉妬したのではと憶測が流れてしまう。翌朝、目を覚ました白鳳九は、なぜか東華帝君の上衣をかけていた。驚いて寝殿を飛び出すと、ちょうど涼亭で白真と阿離が朝食を取っている。聞いてみれば昨夜、東華帝君が酔っ払った鳳九を慶雲(ケイウン)殿まで送ってくれたが、鳳九が東華帝君の衣を離さなかったという。「…じゃあ、帰るついでに送ってくれたのね、なら名声は傷ついていないわ」しかし白真の話には続きがあった。「ここには帝君に貸せる上衣もない、それで阿離が長昇(チョウショウ)殿に借りに行ったのだ あいにく白浅(ハクセン)と夜華(ヤカ)は眠っていたゆえ、阿離の叫ぶ声が響き渡ってしまったらしい」「何を叫んだの?」「″東華帝君が〜鳳九姐姐を抱っこしてきて~ 鳳九姐姐が〜東華帝君の衣をつかんで離さないから~ 東華帝君は〜衣を奪われて着る物がありませ~ん だから父君の衣を貸してあげてくださ~い″…そう言いました」「( ꒪ͧ⌓꒪ͧ)…」白鳳九にそろそろ青丘へ帰る準備をするよう父から文が届いた。阿離は遊び相手がいなくなると寂しがり、鳳九は残り数日、阿離に付き合うことにする。「でもまずはこれを届けて来るわ」太晨(タイシン)宮では中庭で東華帝君が琴を弾いていた。そこで白鳳九は宮殿の側にある木に駆け上り、東華帝君の上衣2枚を包んだ荷物を放り投げる。その時、ちょうど知鶴が中庭にやって来た。「義兄?この衣が何か?」しかし東華帝君は黙ったまま、なぜかうっすら微笑んでいる。知鶴は東華帝君のために薬湯を届けたが、東華帝君は宴が終わったので西荒へ帰れと冷たかった。白鳳九は慶雲殿に戻ると、阿離を連れて再び出かけることにした。すると門を出た瞬間、鳳九は仙鶴の鳴き声に気づいて咄嗟に足を止める。ボトッ!空から糞が落ちて来たが、危ないところで2人はかぶらに済んだ。そこへ知鶴が現れる。「さっき太晨宮に上衣を投げ入れたわね?義兄に色目を使ってもダメよ?」「青丘帝姫に盾突く暇があったら、さっさと西荒へ帰ったら?今日は見逃してあげる」今や鳳九は公主に口答えできなかったしがない女官の小九ではない。実は知鶴も白鳳九と小九に関係があると疑っていた。阿離は咄嗟に鳳九をいじめたら許さないと立ちはだかったが、知鶴は阿離を突き飛ばし、さらに鳳九に手をかけようとする。「この女狐め!」しかし鳳九は瞬時にかわし、つんのめった知鶴の足を払って倒した。知鶴は仙鶴の糞の上に転んでしまい阿離は大笑い、とんだ失態をさらしてしてしまう。白鳳九と阿離は偶然、仙娥や仙官たちが回廊で何やら盛り上がっている様子を見た。盗み聞きなど体面が傷つくが、かと言って気になる鳳九、そこで阿離に頬かぶりさせて潜入させる。一方、東華帝君はお気に入りの場所でのんびり寝転がっていた。すると庭石の裏に誰かが座ったことに気づく。しばらくすると話し声が聞こえて来た。「阿離!ここよ~!どうだった?」「それが東華帝君″哥哥″のことで″壮大な賭け″をしていました~ゼエゼエ…」「( ー̀ωー́ )ん?」「あ、″叔叔″?…″爺爺″!東華帝君爺爺が鳳九姐姐と知鶴公主のどちらを娶るか賭けています」「どうして壮大なの?」「分からないから横のお兄さんに聞いたけど、教えてくれなかった」聞いてみれば知鶴に賭けられたのは25本、鳳九は3本だったが、それも手違いだという。鳳九は憤慨し、阿離に銭袋を持たせて自分に200本、賭けてこいと命じた。「子供にいんちきさせるの?」「これは青丘の名誉のためよ、絶対に負けられない戦いがある(๑•̀ㅂ•́)و✧」連宋は東華帝君が何やら立ち聞きしている姿を見つけた。そこでそっと近づき、一緒に聞いてみる。「でも舅舅の話では学問で一番になったことないんでしょう?ビリの時もあるって」「とにかく早く賭けて来て、いずれ仏法を学べばあなたもビリになるかも」「でも東華帝君哥…東華帝君爺爺はいつも仏法の書を手に釣りをしているよ?」「あの方は変態だもの」鳳九はまさか後ろで東華帝君が聞いているとも知らず、暴言を吐いたまま阿離を連れて行ってしまう。すると連宋は思わず東華帝君にすさまじい褒め言葉だと言った。「褒め言葉?成玉もあんな称賛を?」「いいえ、″ごろつき″とは言われました」阿離は白鳳九の指示通り賭けて帰って来た。涼亭で待っていた鳳九は喜び、損はしたが賭けで負けなかったという。すると前から東華帝君と連宋がやって来た。「そう言えば燕池悟の果たし状が届き、符禹(フウ)山へ行くとか? 重霖(チョウリン)に蒼何(ソウカ)剣を磨くよう頼まれましたが…」驚いた鳳九は阿離に″独りで蝶と遊んでた″と言うよう指示し、慌てて手巾に姿を変えた。東華帝君と連宋が涼亭にやって来た。何をしているのか聞かれた阿離は、蝶を飛ばして遊んでいたと答える。東華帝君はすかさず手巾を手にすると、ずっと探していた自分の手巾だと言った。驚いた阿離は優しく持たないと手巾が痛がると訴えるのが精一杯、しかし東華帝君は手巾を折ってしまう。すると連宋は明らかに女物の手巾だと困惑した。「私は変態らしい、女物を使うと奇妙に思うか?」「いいえ、そう言われると至って普通です」東華帝君は手巾に隠れた白鳳九を連れて行った。東華帝君ほどの仙力なら当然、自分が隠れていると知っているだろう。「私のことをからかうつもりなんだわ… そのうち飽きたら私のことを捨てるはず、それまで四感を閉じて決して動じないんだから」しかし急に揺れ始め、鳳九は倒れてしまう。つづく(  ̄꒳ ̄)話はどうでも良い気がしてきたが…でもラバちゃんが可愛いw
2020.12.01
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